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ネロリドール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
trans-ネロリドール (上段)
cis-ネロリドール (下段)[1]
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識別情報
CAS登録番号 7212-44-4 チェック , (unspecified)
[3790-78-1] (cis)
[40716-66-3] (trans)
特性
化学式 C15H26O
モル質量 222.37 g/mol
外観 無色ないし黄色の液体[2]
匂い 花様、木様香気[2]
密度 0.872 g/cm3
沸点

122 °C at 3 mmHg

危険性
引火点 135℃[2]
半数致死量 LD50 >5000mg/kg (ラット、経口)[2]
関連する物質
関連物質 リナロール
ファルネソール
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ネロリドール: Nerolidol)はセスキテルペンの一種。シス型トランス型異性体がある。天然にはネロリイランイランペルーバルサムなどの精油中に存在する。

用途

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花、木を想起させる香気を持ち、ライラックジャスミンなどのフレグランスの調合原料、石鹸洗剤香料として用いられる。ファルネソールビタミンEKの中間体ともなる[3]

製法

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まずリナロールジケテンを作用させてゲラニルアセトンを作る。これにアセチレンを反応させて得たデヒドロ体をリンドラー還元させることにより、ネロリドールのシス型・トランス型混合物が得られる[3]。日本の消防法では、危険物第4類第3石油類(非水溶性)に区分される[2]

脚注

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  1. ^ Merck Index, 11th Edition, 6388.
  2. ^ a b c d e 製品情報 Nerolidol(CAS7212-44-4)東京化成工業
  3. ^ a b 『香料の物質工学』

参考文献

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  • 湖上国雄『香料の物質工学 -製造・分析技術とその利用』地人書館、1995年、189-190頁。ISBN 4-8052-0491-5