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ハードオフコーポレーション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社ハードオフコーポレーション
HARD OFF CORPORATION Co., Ltd.
ハードオフコーポレーション本社
ハードオフコーポレーション本社
種類 株式会社
市場情報
東証プライム 2674
2000年11月1日上場
本社所在地 日本の旗 日本
957-0063
新潟県新発田市新栄町三丁目1番13号
設立 1972年7月25日
業種 小売業
法人番号 6110001012853 ウィキデータを編集
代表者 山本善政(代表取締役会長)
山本太郎(代表取締役社長)
資本金 16億76百万円
売上高 301億円
(2024年3月期)
純資産 131億29百万円
(2019年3月末現在)
総資産 158億5百万円
(2019年3月末現在)
従業員数 4,564名
(正社員731名/非正規雇用3,833名)
(2024年3月末現在)
決算期 3月31日
主要株主 ヤマモトアセット 32.2%
山本善政 2.5%
(2019年3月31日現在)[1]
主要子会社 (株)ハードオフファミリー 100%
リンクチャネル(株) 100%
(株)エコプラス 100%
外部リンク www.hardoff.co.jp ウィキデータを編集
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株式会社ハードオフコーポレーション: HARD OFF CORPORATION Co., Ltd. )は、新潟県新発田市に本社を置く、中古品リユース販売業を直営店またフランチャイズ方式で全国に展開する企業

1972年8月に新潟県内でオーディオ専門店「株式会社サウンド北越」で事業を始めた山本善政が、1993年にサウンド北越をハードオフに業態変更したことに端を発する[2]。以来、2020年4月時点で直営・フランチャイズ合計で日本国内・海外に900を超える店舗を展開している[2]

ブックオフコーポレーションとの関係

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ブックオフコーポレーションの創業者坂本孝が主催していた起業勉強会を通じて、創業者同士が個人的に親しくしていた縁から、互いのフランチャイズに加盟する関係である[3]。例えば、秋田県・山形県・千葉県の一部店舗および本社がある新潟県内のブックオフ店舗はハードオフコーポレーションがエリアフランチャイジーとして運営している[4]。しかし、2015年3月31日にブックオフ独自で家電製品のリユース業を展開するため、一部エリアフランチャイズ加盟契約が解約され、友好関係は保ちつつも競合企業となった。

なおハードオフコーポレーションは、2011年5月からブックオフグループホールディングスの筆頭株主(2023年11月時点で、6.90%の株式を所有)である。

ハードオフの業態がブックオフのリユース販売に着想を得て生まれた関係から、ロゴマークや店内環境(照明やデザイン等)も共通しており、ブックオフ系列の店舗が同じ建物内や隣接地に出店している場合も多い。現在[いつ?]八王子みなみ野店が移転閉店したため現存しないが、BOOKOFF SUPER BAZAAR内にハードオフ・ホビーオフが同一施設内で同じジャンルの商品(ホビー・トレカ・テレビゲーム等)を競合販売する状況も見られた。

2017年11月には、新刊書店のBOOK・ONをブックオフの店舗と併設して開店するなど、新しい展開となった。

屋号・店舗形態

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店舗一覧はハードオフコーポレーション店舗検索参照。2024年7月現在、御殿場店・浅草店開店により、976店舗存在[5]。なお、8月以降開店のコーナン京葉船橋インター店や閉店予定の新白河などはカウントしてない。

原町店(南相馬市)
エコプラス運営
桜新町サザエさん通り店
(世田谷区桜新町)
  • HARDOFF - AV機器・家電・パソコン・楽器・ゲームソフト
    • Audio Salon - オーディオ機器
    • AUDIODIGITAL館 - オーディオ機器・AV機器・デジタル家電・ゲーム機・腕時計・カメラ。
    • 楽器STUDIO - 楽器の買取・販売・修理
    • 工具館 PRO&DIY - 工具・農機具。新品商品の取り寄せも可
    • 無人館 - 24時間営業で電子小物・玩具・衣類・家電を均一価格で販売する無人店舗。
    • 買取サロン - ブランド品・アクセサリー・カメラ・楽器・オーディオ機器の買取専門店。販売は行わない。
    • 首都圏出張買取センター - 楽器・テレビ・パソコンの出張買取専門店。法人窓口も設置。
  • OFFHOUSE - 服・靴・ブランド品・装飾品・家具・家電・日用品・玩具・ベビー用品
    • アウトドア&スポーツ - スポーツ用品・キャンプ、アウトドア用品
    • アウトドア&フィッシング - キャンプ・アウトドア用品・釣具
  • HobbyOFF - オフハウスの一部であり、玩具・ぬいぐるみ・ホビー・模型
    • トレカ専門店 - 札幌中の島と高根木戸の2店舗のみ。
  • GarageOFF(旧・PARTS LAND) - 自転車・自動車用品
  • LIQUOROFF - 酒類・清涼飲料
  • MODEOFF - ブランド品・アクセサリー・服・鞄・靴
  • OFFモール - ネット通販。店舗受取も可能だが、受取店舗までの送料は購入者負担。
  • BOOKOFF - 一部店舗がFCとして運営している。ただし、柏イトーヨーカ堂やマリンピア、柏高柳駅前や柏沼南など、ブックオフとホビーオフ・ハードオフ・オフハウスが併設していてもスーパーバザーやプラスとしていない。
  • BOOKON - 新刊書店
  • BOXSHOP - かつて展開していた委託販売専門店。ボックス型のショーケースを企業や個人に貸し出し委託販売を行っていた。

BOOKOFF、SUPER BAZAAR、+、B・KIDS、B・SPORTS、B・STYLE、B・LIFE、B・Selectは、ブックオフコーポレーションフランチャイザーとして展開している。そのため、上記のリンクからはハードオフコーポレーションが運営する店舗のみが掲載されており、全てのブックオフ店舗が掲載されているわけではない。また、屋号毎に取扱品目は分けられているが、店舗によって区分は厳密ではなく、ハードオフやオフハウスで鉄道模型を扱っていたりもする。ハードオフファミリーは商品の店舗間移動も行っている。

基本的には複合店舗が中心で、高円寺商店街武蔵小山商店街パルムのように店舗面積やテナント、運営会社の違いなどの関係上、単独店舗が近隣に分散しているケースもある。ブックオフとの共同店舗も多数あり、特に新潟県千葉県岐阜県に多く見られる。なお新潟県にはブックオフ単独店舗は存在しない。同一建物内での複数社運営店舗は宇都宮西川田と八王子みなみ野(閉店済)くらいしかない。

運営会社

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直営

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子会社・系列会社

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フランチャイズ

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  • アダチムセン
  • グッドガイブラザーズ(日高市
    足立南花畑店を主核店舗・本部を設置し、草加瀬崎に出店、北千住・亀戸天神・浅草はホビーオフ単独店舗。以前はヨドバシAkiba前ビルに旧・ホビーオフ秋葉原店を出店していたが2017年に閉店。2020年に末広町駅近くに新・秋葉原店が直営で開業。

などがある。

沿革

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公式ページ[8]も参照のこと。

  • 1972年昭和47年)7月 - 新潟県新発田市にオーディオ店「サウンド北越」を創業。
  • 1993年平成5年)2月 - 新潟市に「ハードオフ」1号店を開店、リサイクル業への業態転換開始。
  • 1994年(平成6年)6月 - フランチャイズ事業を開始。
  • 1995年(平成7年)4月 - 現社名に商号変更。
  • 2000年(平成12年)11月 - ジャスダックに株式上場。
  • 2002年(平成14年)7月 - 韓国にてハードオフコリアを設立。
  • 2004年(平成16年)
    • 2月 - 東京証券取引所市場第二部に上場。
    • 7月 - ハードオフコリアを子会社化。
  • 2005年(平成17年)3月 - 東京証券取引所市場第一部に上場。
  • 2006年(平成18年)12月 - ソウル店をブックオフコーポレーションに譲渡し、ハードオフコリアを清算。
  • 2009年(平成21年)
  • 2011年(平成23年)7月 - エコモードを100%子会社化。
  • 2013年(平成25年)
    • 7月 - 「リカーオフ」1号店を開店。
    • 12月 - 東京オフィスを東京都港区新橋に開設。
    • 12月2日 - 埼玉県川越市のフランチャイズ加盟法人である福岡無線の全株式を取得し子会社化[9]
  • 2014年(平成26年)5月 - 「ハードオフ」1号店 新潟紫竹山店をオーディオサロンにリニューアル。
  • 2015年(平成27年)3月31日 - ブックオフコーポレーションとのフランチャイズ加盟契約を解約。以後ブックオフでは家電販売を開始。
  • 2016年(平成28年)12月 - カンボジアに「モッタイナイワールド エコタウン ノースブリッジ店」(ありがとうサービスのFC)を開店、海外へ再展開を開始。
  • 2017年(平成29年)
  • 2018年(平成30年)
    • 5月12日 - 現地子会社の台湾海德沃福股份有限公司を通じて、台湾1号店を開店[12]
    • 6月26日 - ハードオフグループ公式キャラクターのジャン子(じゃんこ)こと直嶋くるみ(なおしま くるみ)が誕生[13][14][15]
  • 2020年令和2年)
    • 4月 - エコモードを吸収合併[16]。インフォノースを100%子会社化すると同時に、インフォノースの商号をリンクチャネルへ変更[17]
    • 10月 - フランチャイジーであるエコプラスを100%子会社化。同時にエコプラスの店舗を直営化[18][19]

不祥事

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  • 2024年6月 - 北海道内のエコノス運営店舗において、同年4月の内部監査により商品在庫の不備が判明したため詳細を調査したところ、店長が2021年5月以降、内引きと架空買取で現金を不正に受領し、3200万円相当の被害が発覚、該当店長は2024年6月9日に内部調査中にトンズラ失踪行方不明[20]。同月26日付でエコノスが調査報告書を公表[21]。同様の手口はブックオフでも起きており、6月下旬 - 7月上旬に臨時休業して臨時の棚卸しをし、約7000万被が出ている。

宣伝・BGM・店内放送

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店内には常にBGMが流されているが、店舗形態によって以下の種類のいずれか、または複数を使い分けている。店内自動案内放送は2021年度より島村仁冨高由喜が担当。2020年度までは劇団ひとりが担当していた[22][23]。2024年より小島よしおが起用されている。

  • HARD・OFF用
  • OFF・HOUSE用
  • Hobby・OFF用
  • HARD・OFF、BOOK・OFF複合店用
  • HARD・OFF、OFF・HOUSE複合店用

メロディは共通でNash Music Libraryの「SC-1903」である。かつてはFirstcom Music FC-U5 FreshのLynn's Theme 1とFirstcom Music MT 204 - Dawn in The CityのEasy Street 1も使用されていた。また、公式アンバサダーのMCUKICK THE CAN CREW)による楽曲「ラブハドフ」も使用されており、歌詞はHARD・OFFをイメージした物になっているがHARD・OFF以外の系列店やハードオフが運営するBOOK・OFFでも流されている。かつて、期間限定でMCUによる店内自動案内放送も放送されていた時期もある。なお「ラブハドフ」のCDは一部のHARD・OFF店舗限定で“ジャンク”として販売された。

かつては、ハードオフコーポレーション運営のブックオフ店舗では、清水國明のナレーションによる買取方法等の放送は流されていなかった。

関連項目

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  • ワンダーコーポレーション - 2009年までFC契約を行っていた。契約解除後にワンダーレックスとして自社運営化したが、契約違反として訴訟問題に発展している(該当項目に詳細)。
  • ワットマン - 2013年5月までFC契約を行っていた。ワンダーコーポレーションと異なり、解決金を伴う円満な契約解除により、FC運営の店舗をワットマンブランドに変更し運営を継続している。

脚注

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  1. ^ ハードオフコーポレーション 2674 - 業績・経営状態”. Ullet. 2016年1月9日閲覧。
  2. ^ a b ひと目でわかるハードオフコーポレーション”. ハードオフコーポレーション. 2021年11月7日閲覧。
  3. ^ 山本太郎(インタビュアー:マンスーン)「ハードオフに買取できないものは無い!?ハードオフの社長に気になることを全部聞いてきた」『ジモコロ』、イーアイデム、2019年12月3日https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/mansoon032021年11月13日閲覧 
  4. ^ '全国・ブックオフ'の店舗一覧ページ | 親切丁寧な買取、リサイクルショップならハードオフグループ
  5. ^ https://www.makiya-group.co.jp/hardoff/#news01
  6. ^ 会社案内
  7. ^ https://bookoff-tachiyomi.jp/list/1226/
  8. ^ 沿革”. ハードオフコーポレーション. 2021年11月7日閲覧。
  9. ^ ハードオフ(2674)埼玉の福岡無線を子会社化”. M&Aキャピタルパートナーズ. 2021年11月7日閲覧。
  10. ^ 米国ハワイ州における店舗出店のお知らせ』(プレスリリース)ハードオフコーポレーション、2017年4月25日https://www.hardoff.co.jp/news/press/n616/2021年11月7日閲覧 
  11. ^ 新刊書籍販売店「ブックオン」オープンのお知らせ』(プレスリリース)ハードオフコーポレーション、2017年10月30日https://www.hardoff.co.jp/news/press/n636/2021年11月7日閲覧 
  12. ^ 台湾1号店「HARD OFF桃園中壢店」を桃園市へオープン』(プレスリリース)ハードオフコーポレーション、2018年4月9日https://www.hardoff.co.jp/news/press/n650/2021年11月7日閲覧 
  13. ^ 【ハードオフ公式キャラできました】”. 2024年3月閲覧。
  14. ^ ハードオフ公式”. 2024年3月閲覧。
  15. ^ 登場当初の髪型は長い黒髪をポニーテールにしていたが、2019年12月頃に肩までの長さのボブヘアに変更となり、名前も現在[いつ?]では通称の「ジャン子」のほうがよく知られている[誰によって?]
  16. ^ ハードオフ、子会社を吸収合併 店舗を効率運営”. 日本経済新聞 (2020年1月14日). 2021年11月7日閲覧。
  17. ^ ハードオフ、ソフト開発会社を子会社化 ネットと店融合”. 日本経済新聞 (2020年2月12日). 2021年11月7日閲覧。
  18. ^ 簡易株式交換による株式会社エコプラスの完全子会社化に関する基本合意のお知らせ”. ハードオフコーポレーション (2020年5月25日). 2021年11月7日閲覧。
  19. ^ 簡易株式交換による株式会社エコプラスの完全子会社化に関するお知らせ”. ハードオフコーポレーション (2020年8月11日). 2021年11月7日閲覧。
  20. ^ リサイクル店から3200万円相当の在庫が所在不明となり、関与が疑われる店長が調査中に失踪 『ブックオフ』などの運営会社が調査結果を公表 札幌市”. HBC北海道放送 (2024年6月26日). 2024年7月4日閲覧。
  21. ^ 所在不明の在庫約3200万円相当 道内「ハードオフ」運営会社 店長は内部監査中に店を抜け出し行方不明”. HTB北海道ニュース (2024年6月26日). 2024年7月4日閲覧。
  22. ^ 劇団ひとりさんとの年間広告契約の締結のお知らせ』(プレスリリース)ハードオフコーポレーション、2017年10月30日https://www.hardoff.co.jp/news/press/n635/2021年11月7日閲覧 
  23. ^ @HARDOFFofficial (2021年4月1日). "ハードオフ【公式】". X(旧Twitter)より2021年11月7日閲覧

外部リンク

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