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JP2004018557A - Polymer fine particle having initiating group for living radical polymerization and method for producing the same - Google Patents

Polymer fine particle having initiating group for living radical polymerization and method for producing the same Download PDF

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JP2004018557A
JP2004018557A JP2002171694A JP2002171694A JP2004018557A JP 2004018557 A JP2004018557 A JP 2004018557A JP 2002171694 A JP2002171694 A JP 2002171694A JP 2002171694 A JP2002171694 A JP 2002171694A JP 2004018557 A JP2004018557 A JP 2004018557A
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Takaya Satou
佐藤 貴哉
Toshibumi Hashiba
橋場 俊文
Nami Tsukamoto
塚本 奈巳
Takeshi Fukuda
福田 猛
Atsushi Goto
後藤 淳
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a spherical polymer fine particle capable of carrying out graft polymerization, having a narrow distribution of molecular weight and a uniform particle diameter and containing an initiating group for a living polymerization reaction and a method for producing the spherical polymer fine particle and to provide a functional spherical composite fine particle comprising the polymer fine particle as a base particle and a method for producing the functional spherical composite fine particle. <P>SOLUTION: The true spherical or nearly spherical polymer fine particle is composed of a polymer obtained by polymerizing at least one kind of monomer (S) having an unsaturated double bond in the presence of a reversible addition-fragmentation chain transfer initiator (A) and a radical polymerization initiator (B) in a solution and having an initiating group for reversible addition-fragmentation chain transfer. The molecular weight distribution index [Mw (weight-average molecular weight)/Mn (number-average molecular weight)] of the polymer is ≤1.5. Furthermore, the method for producing the spherical polymer fine particle, etc., is provided. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リビングラジカル重合反応の開始基を含有したポリマー微粒子とその製造方法、及び該ポリマー微粒子を母粒子とした機能性複合微粒子とその製造方法に関し、さらに詳しくは、ポリマーの分子鎖中に、交換連鎖移動ラジカル重合反応開始基(以下、RAFT開始基と称することもある)を有し、グラフト重合化が可能である球状ポリマー微粒子とその製造方法、及び該ポリマー微粒子を母粒子とした機能性複合微粒子とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に高分子合成は、付加重合、水素移動重合、ポリ縮合、付加縮合等の公知の合成反応を用いることによって得ることができる。特にポリマー粒子を製造する場合は、塊状重合法や溶液重合法等により得らる樹脂を粉砕、滴下、分級等を行うことによって目的の粒子を得るか、ラジカル重合やイオン重合などを用いた懸濁重合法、乳化重合法、分散重合法、これらをベースにしたシード重合法のような重合段階で適度な粒子を得る方法かの2つに大きく大別される。
【0003】
近年、ポリマー微粒子の用途が多様化されており、特に後者である懸濁重合法、乳化重合法、分散重合法、これらをベースにしたシード重合法等を利用した場合は、容易に球状のポリマー粒子を得ることができる利点から、共重合粒子、架橋粒子、コア/シェル構造を有した粒子等の機能性微粒子も数多く開発され、電材分野、樹脂改質剤、塗料用添加剤、医療用素材等多くの分野に広く使用され、実用化されている。
【0004】
しかしながら、特に最近求められている粒子径は、ミクロンサイズの球状ポリマー微粒子であり、この種の用途に用いられるポリマー微粒子は、粒子径ができるだけ均一であることが求められている。
また、ナノテク技術の発展に伴いポリマー粒子表面も、高性能、高機能化が更に求められてきている。
従来高分子微粒子の製造方法としては、前述したような溶液重合法が用いられており、主に懸濁重合法、乳化重合法、分散重合法、これらをベースにしたシード重合法等が使用されている。
【0005】
懸濁重合法は、水中で各種分散安定剤のもとビニル単量体の液滴を形成させ、重合開始剤を用いて重合体粒子を合成する方法であるが、得られる粒子は、数百μm以上という大径のものが主流であり、数ミクロンサイズの均一な粒子径を合成するには困難である。その為に、かなり濃度の高い懸濁安定剤のもと機械的、物理的に微細液滴を作成して合成を行う微細懸濁重合法という技術で、ミクロンサイズの粒子を合成することが試みられているが、その粒子径分布を狭くすることは非常に困難である。
【0006】
乳化重合法は、界面活性剤により生成したミセルを介して粒子を形成させる方法である。この方法であれば各粒子が均一に成長するため、粒子径分布の整った分散液が得られるが、生成した粒子径は、サブミクロン以下と非常に小さな径である。その為に、上記粒子を核として粒子を成長させるシード乳化重合法を用いることができるが、重合工程も長くなり、コスト的にも不利な点が多い。
一般にミクロンサイズの粒子を得る場合、最も効果的な製造方法として分散重合法が知られている。この方法は、重合性単量体は溶解するが、得られる重合体は、不溶となり析出する媒体において重合を行う方法であり、必要に応じて高分子分散剤を加えることで、粒子径が制御されたミクロンサイズの粒子を合成するには最も適した合成方法である。
しかし、分散重合法で粒子を得る場合、比較的容易に粒子径分布の揃った粒子を得ることができるが、合成条件の変化によって粒子径分布がブロード化したり、サブ微粒子が発生し、結果的には2粒体分布を持った粒子群になってしまう場合があり、最終的には分級工程を追加するなどして工程が長くなり、コスト的にも不利になるという問題が生じる。
また、一般のラジカル重合による共重合粒子、及びシード重合法を利用してコア/シェル構造等を有する複合粒子では、粒子表面の鎖長がランダムであり、構造上高分子鎖が入り組んでしまい、粒子表面の機能的、機械的特性は、未だ不十分である。
【0007】
最近、リビングラジカル重合法が注目を集めている。この方法では、分子量分布のシャープなポリマーを得ることが可能であり、更に容易にブロック化、グラフト化が可能なことから、機能的、機械的特性に優れ、粒子への応用が検討されている。例えば、特開2000−119307号公報のように、ラジカル開始剤とジチオカルバメート錯体との併用による分子量のシャープな重合体の製造方法や、特開平10−245408号公報のように、ラジカル開始剤とニトロキシド化合物とを併用して不飽和モノマーを重合して複合粒子を製造する方法などが提案されている。
しかし、前者のものは、重合体であり、分級や滴下法により粒子を生成しているのが殆どであり、球状化したミクロンサイズの粒子、しかも粒子径の制御された粒子を開発するまでには至っていない。また、後者のものは、シード粒子にブロックポリマーやグラフト化が可能であり、機能的、機械的特性に優れた粒子が可能であるが、粒子表面又は内部に結合した開始基を含有していないために、粒子に吸着しないモノマー及びフリーポリマーの残存量が多くなり、コスト的に不利な点が多く、複合粒子生成にも時間を要すという問題が生じている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、グラフト重合化が可能であり、分子量分布が狭く、粒子径が揃ったリビングラジカル重合反応の開始基を含有した球状ポリマー微粒子とその製造方法、及び該ポリマー微粒子を母粒子とした機能性球状複合微粒子とその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記従来技術の問題点を克服するために、創意工夫を重ねた結果、重合して得られるポリマー粒子の分子量分布に注目し、通常の重合開始剤とリビング重合可能交換連鎖移動ラジカル重合開始剤(RAFT剤;RAFT=reversible addition−fragmentation chain transfer)とを併用して、溶液重合を行うと、分子量が制御された、粒子径分布のシャープな球状粒子が得られ、且つサブ微粒子の析出が無い綺麗な単一または共重合体粒子が得られることを見出し、更に、このリビングRAFT剤を含有する球状粒子をシード粒子として使用すると、粒子径分布のシャープなコア/シェル構造(官能基型、薄膜型、グラフト型等)を有する機能性複合球状粒子が容易に合成できることも見出した。本発明は、これらの知見に基づいて、完成するに至ったものである。
【0010】
すなわち、本発明の第1の発明によれば、少なくとも1種の不飽和2重結合を有するモノマー(S)を溶液中で交換連鎖移動ラジカル重合開始剤(A)及びラジカル重合開始剤(B)の存在下に重合して得られる交換連鎖移動ラジカル重合開始基を有するポリマーから構成される微粒子であって、該ポリマーの分子量分布指数[Mw(重量平均分子量)/Mn(数平均分子量)]が1.5以下であることを特徴とする真球状又は略球状ポリマー微粒子が提供される。
また、本発明の第2の発明によれば、第1の発明において、交換連鎖移動ラジカル重合開始剤(A)は、次の化学式(1)で表される化合物であることを特徴とする真球状又は略球状ポリマー微粒子が提供される。
【0011】
【化4】

Figure 2004018557
【0012】
(式中、R及びZは、それぞれ独立して水素原子、酸素原子又は窒素原子を含んでいても良い有機基を示す。)
さらに、本発明の第3の発明によれば、第2の発明において、式中のR、Zは、それぞれ独立して(i)水素原子、(ii)炭素数1〜20のアルキル基、アリル基、置換アルキル基、オキシアルキル基、アミノ基若しくは置換アミノ基、又は(iii)炭素数6〜20のアリール基、アルキルアリール基、オキシアリール基、置換アルキルアリール基であり、その際、それらの置換基は、アルキル基、アリール基、カルボキシル基、カルボニル基、水酸基、アミノ基、ニトロ基、又はニトリル基を意味することを特徴とする真球状又は略球状ポリマー微粒子が提供される。
また、本発明の第4の発明によれば、第3の発明において、式中のRは、次の化学式(2)〜(5)から選択される少なくとも1つの構造を有する有機基であることを特徴とする真球状又は略球状ポリマー微粒子が提供される。
【0013】
【化5】
Figure 2004018557
【0014】
さらに、本発明の第5の発明によれば、第3の発明において、式中のZは、次の化学式(6)〜(9)から選択される少なくとも1つの構造を有する有機基であることを特徴とする真球状又は略球状ポリマーが提供される。
【0015】
【化6】
Figure 2004018557
【0016】
本発明の第6の発明によれば、第1〜5のいずれかの発明において、球の投影二次元図において、長径と短径の比が、
1 ≦ 長径/短径 ≦ 1.2
であることを特徴とする真球状又は略球状ポリマー微粒子が提供される。
また、本発明の第7の発明によれば、第1〜6のいずれかの発明において、下記の式で定義される粒子径分布CV値(バラツキ度)が15%以下であることを特徴とする真球状又は略球状ポリマー微粒子が提供される。
CV(%)=(標準偏差/平均粒子径)×100
さらに、本発明の第8の発明によれば、第1〜7のいずれかの発明において、交換連鎖移動ラジカル重合開始基を有するポリマーの数平均分子量(Mn)は、100〜1,000,000であることを特徴とする真球状又は略球状ポリマー微粒子が提供される。
またさらに、本発明の第9の発明によれば、第1〜8のいずれかの発明において、粒子径は、0.01〜500μmであることを特徴とする真球状又は略球状ポリマー微粒子が提供される。
【0017】
一方、本発明の第10の発明によれば、少なくとも1種の不飽和2重結合を有するモノマー(S)を溶液中で溶解させた後、交換連鎖移動ラジカル重合開始剤(A)及びラジカル重合開始剤(B)の存在下に、光照射又は加熱してラジカル反応を行い、該モノマーの重合が進行することにより生成するポリマーが溶液中に固体として析出することを特徴とする第1〜9のいずれかの発明の真球状又は略球状ポリマー微粒子の製造方法が提供される。
また、本発明の第11の発明によれば、第10の発明において、交換連鎖移動ラジカル重合開始剤(A)及びラジカル重合開始剤(B)の添加量は、それぞれ全モノマーに対して0.001〜10重量%であることを特徴とする真球状又は略球状ポリマー微粒子の製造方法が提供される。
さらに、本発明の第12の発明によれば、第10の発明において、交換連鎖移動ラジカル重合開始剤(A)とラジカル重合開始剤(B)との混合割合は、モル比で0.01〜100であることを特徴とする真球状又は略球状ポリマー微粒子の製造方法が提供される。
またさらに、本発明の第13の発明によれば、第10の発明において、モノマー濃度は、溶液中で0.1〜80重量%であることを特徴とする真球状又は略球状ポリマー微粒子の製造方法が提供される。
【0018】
本発明の第14の発明によれば、第1〜9のいずれかの発明に係る真球状又は略球状ポリマー微粒子を母粒子とし、これにラジカル重合可能な不飽和モノマーをシード重合して得られてなるポリマー複合微粒子が提供される。
また、本発明の第15の発明によれば、第1〜9のいずれかの発明に係る真球状又は略球状ポリマー微粒子を母粒子とし、これに交換連鎖移動ラジカル重合可能な不飽和モノマーをシード重合して得られてなるポリマー複合微粒子が提供される。
さらに、本発明の第16の発明によれば、第14又は15の発明において、ポリマーの分子量分布指数[Mw(重量平均分子量)/Mn(数平均分子量)]が1.8以下であることを特徴とするポリマー複合微粒子が提供される。
またさらに、本発明の第17の発明によれば、第1〜9のいずれかの発明に係る真球状又は略球状ポリマー微粒子を該微粒子が溶解しない溶液中に分散させた後、当該溶液に溶解する反応性二重結合を有するモノマーを添加し、ラジカル重合開始剤の存在下又は無添加の状態で、光照射又は加熱してシード重合を行うことを特徴とする第14又は15の発明のポリマー複合微粒子の製造方法が提供される。
【0019】
本発明は、上記した如く、少なくとも1種の不飽和2重結合を有するモノマー(S)を溶液中で交換連鎖移動ラジカル重合開始剤(A)及びラジカル重合開始剤(B)の存在下に重合して得られる交換連鎖移動ラジカル重合開始基を有するポリマーから構成される微粒子であって、該ポリマーの分子量分布指数[Mw(重量平均分子量)/Mn(数平均分子量)]が1.5以下であることを特徴とする真球状又は略球状ポリマー微粒子、該ポリマー微粒子を母粒子としたポリマー複合微粒子、及びそれらの製造方法などに係るものであるが、その好ましい態様としては、次のものが包含される。
【0020】
(1)第1の発明において、交換連鎖移動ラジカル重合開始剤(A)は、1−フェニルエチルジチオベンゾエート、2−フェニルプロパン−2−イルジチオベンゾエート、2−(エトキシカルボニル)プロパン−2−イルジチオベンゾエート、4−シアノペンタン酸ジチオベンゾエート、1−フェニルエチルジチオアセテート、2−フェニルプロパン−2−イルジチオアセテート、2−(エトキシカルボニル)プロパン−2−イルジチオアセテート、4−シアノペンタン酸ジチオアセテート、1−フェニルエチルN,N−ジエイチルアミノジチオホルメート、2−フェニルプロパン−2−イルN,N−ジエイチルアミノジチオホルメート、2−(エトキシカルボニル)プロパン−2−イルN,N−ジエイチルアミノジチオホルメート、4−シアノペンタン酸N,N−ジエイチルアミノジチオホルメート、O−フェニル−S−(2−フェニルエタン)ジチオカルボネート、O−フェニル−S−(2−フェニルプロパン)ジチオカルボネート、O−フェニル−S−(2−(エトキシカルボニル)プロパン)ジチオカルボネート、又はO−フェニル−S−(4−シアノペンタン酸)ジチオカルボネートから選ばれた化合物であることを特徴とする真球状又は略球状ポリマー微粒子。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について、項目毎に詳細に説明する。
1.ポリマー微粒子
本発明のポリマー微粒子は、形状が真球状又は略球状であり、かつ粒径分布の揃っているものであり、少なくとも1種の不飽和2重結合を有するモノマー(S)を、溶液中で交換連鎖移動ラジカル重合開始剤(A)及びラジカル重合開始剤(B)の存在下、光照射又は加熱し、重合して得られた交換連鎖移動ラジカル重合開始基を含有する微粒子であって、分子量分布指数[Mw(重量平均分子量)/Mn(数平均分子量)]が1.5以下であることを特徴とするものである。さらに、得られた微粒子を母粒子としてシード重合を行うと、容易に母粒子内部又は表面より鎖長の揃ったグラフト及びブロックポリマー化可能な機能性微粒子を得ることができる。
【0022】
一般に、リビングラジカル重合(LRP)とは、狭い分子量分布と高い末端活性率を特徴とする理想的なラジカル重合のことである。現在までに提案されているLRPの主要機構は、3種類に分類される。1つめは、ニトロキシド化合物と成長ラジカルとの化合物(ドーマント種)が熱や光によって可逆的に共有結合が切断され、2つのラジカルに解離し活性され重合が進む解離−結合機構である。2つめは、成長ラジカルとハロゲンとの化合物が金属錯体の作用によって活性化され重合が進む原子移動機構(ATRP)である。3つめは、成長ラジカルを含む化合物が他の成長ラジカルと交換反応を起こし重合が進む交換連鎖移動機構である。特に化合物が不飽和基を含み、付加反応と中間体ラジカルの分裂を経て交換反応が完成するものを可逆的付加―分裂連鎖移動(RAFT)重合と呼ばれている。
本発明では、この3番目の交換連鎖移動機構である可逆的付加―分裂連鎖移動(RAFT)重合において、分子量分布及び粒子径分布の揃った(球状)粒子を容易に生成することを可能にしたものである。
【0023】
2.交換連鎖移動ラジカル重合開始剤(A)
本発明において、用いられる交換連鎖移動ラジカル重合開始剤(RAFT剤)(A)は、金属原子を含まない有機化合物であり、次の化学式(1)の構造を有する。
【0024】
【化7】
Figure 2004018557
【0025】
(式中、RとZは、同一又は異なっていても良く、水素原子、酸素原子又は窒素原子を含んでいても良い有機基を示す。)
本発明において、好ましくは交換連鎖移動ラジカル重合開始剤(A)の化学式(1)におけるRとZは、同一又は異なっていても良く、(i)水素原子、(ii)炭素数1〜20のアルキル基、アリル基、置換アルキル基、オキシアルキル基、アミノ基若しくは置換アミノ基、又は(iii)炭素数6〜20のアリール基、アルキルアリール基、オキシアリール基、置換アルキルアリール基であり、それらの置換基は、アルキル基、アリール基、カルボキシル基、カルボニル基、水酸基、アミノ基、ニトロ基、ニトリル基などである。
【0026】
例えば、具体的に交換連鎖移動ラジカル重合開始剤(A)を例示すると、ベンジルジチルベンゾエート、1−フェニルエチルジチオベンゾエート、2−フェニルプロパン−2−イルジチオベンゾエート、1−アセトキシエチルジチオベンゾエート、1,4−ビス(チオベンゾイルチオメチル)ベンゼン、1,2,4,5−テトラ−チオベンゾイルチオメチルベンゼン、1,4−ビス(2−(チオベンゾイルチオ)プロパン−2−イル)ベンゼン、1−(4−メトキシフェニル)エチルジチオベンゾエート、ベンジルジチオアセテート、エトキシカルボニルメチルジチオアセテート、2−(エトキシカルボニル)プロパン−2−イルジチオベンゾエート、2−シアノプロパンー2−イルジチオベンゾエート、tert−ブチルジチオベンゾエート、2,4,4−トリメチルペンタン−2−イルジチオベンゾエート、3または4−ビニルベンジルジチオベンゾエート、S−ベンジルジエトキシホスフィニルジチオホルメート、tert−ブチルトリチオパーベンゾエート、2−フェニルプロパン−2−イルージチオナフタレート、4−シアノペンタン酸ジチオベンゾエート、ジベンジルテトラチオテレフタレート、ジベンジルトリチオカルボネート、カルボキシメチルジチオベンゾエート、1−フェニルエチルジチオアセテート、2−フェニルプロパン−2−イルジチオアセテート、2−(エトキシカルボニル)プロパン−2−イルジチオアセテート、4−シアノペンタン酸ジチオアセテート、1−フェニルエチルN,N−ジエイチルアミノジチオホルメート、2−フェニルプロパン−2−イルN,N−ジエイチルアミノジチオホルメート、2−(エトキシカルボニル)プロパン−2−イルN,N−ジエイチルアミノジチオホルメート、4−シアノペンタン酸N,N−ジエイチルアミノジチオホルメート、O−フェニル−S−(2−フェニルエタン)ジチオカルボネート、O−フェニル−S−(2−フェニルプロパン)ジチオカルボネート、O−フェニル−S−(2−(エトキシカルボニル)プロパン)ジチオカルボネート、O−フェニル−S−(4−シアノペンタン酸)ジチオカルボネート、等が挙げられる。
【0027】
本発明において、更に好ましくは交換連鎖移動ラジカル重合開始剤(A)の化学式(1)におけるRは、次の化学式(2)〜(5)から選択される少なくとも1つの構造のものである。
【0028】
【化8】
Figure 2004018557
【0029】
また、化学式(1)中のZは、次の化学式(6)〜(9)から選択される少なくとも1つの構造のものである。
【0030】
【化9】
Figure 2004018557
【0031】
好ましい化学式(1)のRAFT剤を、具体的に例示すると、1−フェニルエチルジチオベンゾエート、2−フェニルプロパン−2−イルジチオベンゾエート、2−(エトキシカルボニル)プロパン−2−イルジチオベンゾエート、4−シアノペンタン酸ジチオベンゾエート、1−フェニルエチルジチオアセテート、2−フェニルプロパン−2−イルジチオアセテート、2−(エトキシカルボニル)プロパン−2−イルジチオアセテート、4−シアノペンタン酸ジチオアセテート、1−フェニルエチルN,N−ジエイチルアミノジチオホルメート、2−フェニルプロパン−2−イルN,N−ジエイチルアミノジチオホルメート、2−(エトキシカルボニル)プロパン−2−イルN,N−ジエイチルアミノジチオホルメート、4−シアノペンタン酸N,N−ジエイチルアミノジチオホルメート、O−フェニル−S−(2−フェニルエタン)ジチオカルボネート、O−フェニル−S−(2−フェニルプロパン)ジチオカルボネート、O−フェニル−S−(2−(エトキシカルボニル)プロパン)ジチオカルボネート、O−フェニル−S−(4−シアノペンタン酸)ジチオカルボネートなどである。これらは、2種類以上を併用しても良い。
さらに、RAFT剤は、公知の技術によりRAFT剤を合成したものを用いることも可能であるが、市販品がある場合には、それを使用すれば良い。
【0032】
本発明において、RAFT剤の添加量は、モノマー種、モノマー量、重合温度、目的の粒子径、分子量等によって左右されるが、通常全モノマーに対して、0.001〜10重量%であり、好ましくは0.01〜8重量%、更に好ましくは0.1〜5重量%であり、最良は0.1〜3重量%である。
【0033】
3.重合方法
本発明のポリマー微粒子は、前記したように、少なくとも1種の不飽和2重結合を有するモノマー(S)を、溶液中で交換連鎖移動ラジカル重合開始剤(A)及びラジカル重合開始剤(B)の存在下、光照射又は加熱し、重合して得ることができる。
【0034】
(1)反応性不飽和二重結合を有するモノマー(S)
本発明のポリマー微粒子の原料となる反応性不飽和二重結合を有するモノマーについて、その主成分となる反応性不飽和二重結合を有する原料単量体としては、具体的に代表的なものを例示すると、(i)スチレン、ο−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−エチルスチレン、2、4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレン、3、4−ジクロルスチレンなどのスチレン類、(ii)アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチルアクリル酸フェニル、α−クロルアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリルの如き(メタ)アクリル酸エステル類、(iii)酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニルなどのビニルエステル類、(iv)アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどの(メタ)アクリル酸誘導体、(v)ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルなどのビニルエーテル類、(vi)ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、メチルイソプロペニルケトンなどのビニルケトン類、(vii)N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドンなどのN−ビニル化合物、(viii)ふっ化ビニル、ふっ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、又はアクリル酸トリフルオロエチル、アクリル酸テトラフルオロプロピレルなどのフッ素アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル類等が挙げられ、これらは単独で使用しても良いし、また、2種類以上を併用しても良い。この中でも、好ましくはビニル基系、(メタ)アクリル基系、又はこれらのモノマーやコポリマーである。
【0035】
また、本発明においては、架橋構造を有するポリマー微粒子も生成可能である。その際に用いられる重合可能な二つ以上不飽和二重結合を有する原料単量体としては、具体的に代表的なものを例示すると、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン等の芳香族ジビニル化合物;エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールジメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、グリセロールアクロキシジメタクリレート、N,N−ジビニルアニリン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィド、ジビニルスルフォン等の化合物が挙げられる。これらは、単独で使用しても良いし、2種類以上を併用しても良い。好ましくはビニル基系、(メタ)アクリル基系、それらのモノマーやコポリマーである。
さらに、各モノマーを共重合させたポリマー微粒子も合成可能である。
【0036】
(2)ラジカル重合開始剤(B)
本発明に係るラジカル重合をする際に、使用する重合開始剤としては、公知のラジカル重合開始剤を使用できる。具体的に代表的なものを例示すると、過酸化ベンゾイル、クメンハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスメチルブチロニトリル、アゾビスイソバレロニトリル等のアゾ系化合物等が挙げられる。これらは単独で使用しても良いし、2種類以上を併用しても良い。
【0037】
これらラジカル重合開始剤の添加量は、モノマー種、モノマー量、重合温度、目的の粒子径、分子量等によって左右されるが、通常全モノマーに対して、0.001〜10重量%であり、好ましくは0.01〜8重量%、更に好ましくは0.1〜5重量%であり、最良は0.1〜3重量%である。
また、上記のラジカル重合開始剤と、必要に応じてリビング原子移動機構(ATRP)開始種とニトロキシド化合物(NO・ラジカルを有する化合物)を併用してもよい。
リビングATRP開始種としては、例えば、1−ブロモ−1−フェニルエタン、2−ブロモイソ酪酸エチル、p−トルエンスルホン酸クロライド、2−ブロモプロピオン酸エチルなどが挙げられ、また、ニトロキシド化合物としては、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル(以下「TEMPO」ともいう)、4−ヒドロキシ−TEMPO、4−アミノ−TEMPO、4−アセトアミド−TEMPO、4−アミノメチル−TEMPO、4−メトキシ−TEMPO、4−t−ブチル−TEMPO、3−ヒドロキシ−2,2,5,5−テトラメチルピロリジン−1−オキシル、3−アミノ−2,2,5,5−テトラメチルピロリジン−1−オキシル、3−アセトアミド−2,2,5,5−テトラメチルピロリジン−1−オキシル、3−メトキシ−2,2,5,5−テトラメチルピロリジン−1−オキシル、3−(アミノメチル)−2,2,5,5−テトラメチルピロリジン−1−オキシル、3−t−ブチル−2,2,5,5−テトラメチルピロリジン−1−オキシルなどが挙げられる。尚、ATRP開始種を併用する場合は、少量の遷移金属錯体を添加することが好ましい。
【0038】
本発明において、交換連鎖移動ラジカル重合開始剤(RAFT剤)(A)とラジカル重合開始剤(B)の併用割合は、RAFT剤(A)/ラジカル開始剤(B)の割合がモル比で0.01〜100、好ましくは0.1〜10、更に好ましくは0.2〜5であり、最良は0.3〜3である。
【0039】
(3)溶媒
本発明において用いられる溶媒は、重合性単量体(モノマー)は溶解するが、得られる重合体(ポリマー粒子)は不溶となり、析出する媒体である。
その具体的な重合溶媒として、代表的なものを例示すると、水、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、イソペンチルアルコール、tert−ペンチルアルコール、1−ヘキサノール、2−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノール、2−エチルブタノール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−ヘプタノール、2−オクタノール、2−エチル−1−ヘキサノール、ベンジルアルコール、シクロヘキサノール等のアルコール類;メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、イソプロピルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ジエチレンブリコールモノブチルエーテル等のエーテルアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、セロソルブアセテート等のエステル類;ペンタン、2−メチルブタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、2−メチルペンタン、2,2−ジメチルブタン、2,3−ジメチルブタン、ヘプタン、n−オクタン、イソオクタン、2,2,3−トリメチルペンタン、デカン、ノナン、シクロペンタン、メチルシクロペンタン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、p−メンタン、ジシクロヘキシル、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、アニソール(メトキシベンゼン)等の脂肪族又は芳香族炭化水素類;四塩化炭素、トリクロロエチレン、クロロベンゼン、テトラブロムエタン等のハロゲン化炭化水素類;エチルエーテル、ジメチルエーテル、トリオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類;メチラール、ジエチルアセタール等のアセタール類;ギ酸、酢酸、プロピオン酸等の脂肪酸類;ニトロプロペン、ニトロベンゼン、ジメチルアミン、モノエタノールアミン、ピリジン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の硫黄、窒素含有有機化合物類等が挙げられる。これらは、上記溶媒の条件以外に特に制限されることは無く、重合方法の用途に合った溶媒を、適宜選択すれば良い。また、これらは単独で使用しても良いし、2種類以上を併用しても良い。
【0040】
(4)重合方法
本発明において、重合方法は、ラジカル重合を行える方法であれば、塊状重合法、溶液重合法等何でも良いが、好ましくは球状粒子が得られやすい、溶液重合法(懸濁重合、乳化重合、分散重合とそれらをベースとしたシード重合)が良い。更に好ましくは、ミクロンサイズの球状粒子ができる分散重合法とこれをベースとしたシード(溶液)重合法が良い。
【0041】
(5)分散剤、安定剤等
本発明において、ラジカル重合に際して、分散剤や安定剤などを必要に応じて使用することができる。特に、球状粒子を作製する場合は、使用可能な重合方法に応じて、(高分子)分散剤、安定剤、乳化剤、界面活性剤等を適宜選択して、使用することができる。
それらについて、具体的に代表的なものを例示すると、分散剤や安定剤としては、ポリヒドロキシスチレン、ポリスチレンスルホン酸、ビニルフェノール−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−ビニルフェノール−(メタ)アクリル酸エステル共重合体等のポリスチレン誘導体;ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリルアミド、ポリアクリロニトリル、ポチエチル(メタ)アクリレート、ポリブチル(メタ)アクリレート等のポリ(メタ)アクリル酸誘導体;ポリメチルビニルエーテル、ポリエチルビニルエーテル、ポリブチルビニルエーテル、ポリイソブチルビニルエーテル等のポリビニルアルキルエーテル誘導体;セルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、硝酸セルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリ酢酸ビニル等のポリ酢酸ビニル誘導体;ポリビニルピリジン、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンイミン、ポリ−2−メチル−2−オキサゾリン等の含窒素ポリマー誘導体;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のポリハロゲン化ビニル誘導体;ポリジメチルシロキサン等のポリシロキサン誘導体等の各種疎水性又は親水性の分散剤、安定剤が挙げられる。これらは単独で使用しても良いし、2種類以上を併用しても良い。
【0042】
また、乳化剤(界面活性剤)としては、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸エステル塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、脂肪酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等のアニオン系乳化剤;アルキルアミン塩、第四級アンモニウム塩、アルキルベタイン、アミンオキサイド等のカチオン系乳化剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等のノニオン系乳化剤等が挙げられる。これらは単独で使用しても良いし、2種類以上を併用しても良い。
【0043】
(6)重合条件
本発明において、ラジカル重合に際しての重合条件は、脱気については、モノマーの種類、その添加量、開始剤種類、その添加量等により左右されるが、特に指定は無く、目的の粒子径が調整できれば良い。好ましくは窒素、アルゴンなどを用いて脱気をすると良い。
また、重合温度についても、開始剤とRAFT剤種、それらの量、モノマー種、モノマー量、目的の粒子径等によって左右されるが、10〜120℃、好ましくは20〜100℃、更に好ましくは30〜90℃であり、最良は40〜80℃である。
さらに、重合時間は、3〜48時間程度であるが、シード重合により粒子径を大きくしていく場合はその限りでない。
合成装置については、特に指定は無く撹拌タイプ、振動タイプ等の公知の装置を使用することができ、スケール、用途にあった公知の技術や設備を使用すれば良い。
【0044】
また、モノマー濃度については、100×全モノマー/(全モノマー+溶媒)の値が0.1〜80重量%、好ましくは0.5〜50重量%、更に好ましくは1〜40重量%であり、最良は3〜30重量%である。
【0045】
(7)得られたポリマー微粒子の物性
重合により得られたポリマー微粒子の粒子径は、0.01〜500μm、好ましくは0.05〜100μm、更に好ましくは0.1〜50μmであり、最良は0.1〜20μmである。
そして、ポリマー微粒子の粒子径分布は、下記の式で定義される粒子径分布CV値(バラツキ度)が15%以下であり、好ましくは14%以下、更に好ましくは13%以下、最良は12%以下である。
CV(%)=(標準偏差/平均粒子径)×100
【0046】
また、得られたポリマー微粒子の分子量は、数平均分子量(Mn)が100〜1,000,000程度、好ましくは200〜100,000、更に好ましくは300〜50,000であり、最良は500〜30,000である。そして、前記したように、その分子量分布は、分子量分布指数[Mw(重量平均分子量)/Mn(数平均分子量)]が1.5以下であり、好ましくは1.4以下であり、更に好ましくは1.3以下であり、最良は1.2以下であって、シャープである(狭い)。
【0047】
さらに、ポリマー微粒子の形状は、真球状又は略球状であって、球状粒子である。その球状粒子、すなわちRAFT開始基を含有した球状微粒子は、球の投影二次元図において、 1 ≦ 長径/短径 ≦ 1.2 を満たすものである。尚、本明細書においては、走査電子顕微鏡(日立 S−2150 以後SEMと称する)にて測定可能な倍率(50〜10,000倍)で写真を撮り、粒子1個に対して直径をランダムに15回測定し、長径及び短径を測定する。これをランダムにn=100繰り返し測定し、上記式を満たすものを球状粒子と定義した。
また、粒子径測定方法は、SEMにて測定可能な倍率(50〜10000倍)で写真を撮り、ランダムにn=500個測定し、平均粒子径を測定した。
さらに、分子量と分子量分布は、ゲル濾過クロマトグラフィー(GPC 島津製)にて測定し、ポリマー微粒子の分子量分布指数として、Mw(重量平均分子量)/Mn(数平均分子量)の比を算出した。
【0048】
4.ブロック化及びグラフト化した機能性複合微粒子
本発明においては、上記のRAFT開始基を含有したポリマー微粒子を母粒子として、溶液中で光照射又は加熱して、シード重合を行うと母粒子内部又は表面より鎖長の揃ったグラフト及びブロックポリマー化可能な機能性(球状)複合微粒子を得ることができる。
【0049】
上記の母粒子としてのポリマー微粒子に、シード重合可能な不飽和二重結合単量体について説明する。
その主成分となる共重合可能な原料単量体としては、その具体的に代表的なものを例示すると、(i)スチレン、ο−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−エチルスチレン、2、4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレン、3、4−ジクロルスチレンなどのスチレン類、(ii)アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチルアクリル酸フェニル、α−クロルアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリルの如き(メタ)アクリル酸エステル類、(iii)酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニルなどのビニルエステル類、(iv)アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどの(メタ)アクリル酸誘導体、(v)ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルなどのビニルエーテル類、(vi)ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、メチルイソプロペニルケトンなどのビニルケトン類、(vii)N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドンなどのN−ビニル化合物、(viii)ふっ化ビニル、ふっ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、又はアクリル酸トリフルオロエチル、アクリル酸テトラフルオロプロピレルなどのフッ素アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル類等が挙げられ、これらは単独で使用しても良いし、また、2種類以上を併用しても良い。
【0050】
シード重合に際して、添加する不飽和モノマ−の種類、不飽和モノマ−量は、グラフト化する用途、分子量及び目的の粒子表面の厚み層等に応じて添加すればよく、溶液中で悪影響を及ぼさない程度であれば、1度に添加しても良いし、徐々にモノマーを添加しても良い。
また、合成方法により母(シード)粒子の表面は、ランダムポリマー又はブロック化したポリマー粒子も製造可能である。
【0051】
さらに、必要に応じて重合開始剤、リビングRAFT剤、ニトロキシド化合物、又はリビングATRP開始種+リガンド錯体(遷移金属錯体)の内、少なくとも1つを使用してもよい。
それらの添加量は、モノマー種、その量、重合温度、目的のグラフト化する分子量、粒子径等によって左右されるが、必要に応じて、全モノマーに対して0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜8重量%、更に好ましくは0.05〜5重量%である。尚、多量(10重量%超)に添加量を多くすると、異なった微粒子や不要生成物が生じるが可能性があり、品質上良くない。
【0052】
また、RAFT開始基を含有したポリマー微粒子の添加量は、全溶液に対して、0.1〜30重量%、好ましくは1〜25重量%、更に好ましくは2〜20重量%である。尚、添加量が30重量%超では、濃度及び粘度が上がりすぎて、異物が析出し易くなり、品質上良くない。
【0053】
シード重合に際して、用いられる溶媒は、重合性単量体(モノマー)は溶解するが、RAFT開始基を含有した微粒子が不溶な媒体および重合にあたり他の成分に支障をきたさない媒体であれば何でも良い。
その具体的な重合溶媒として、代表的なものを例示すると、水、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、イソペンチルアルコール、tert−ペンチルアルコール、1−ヘキサノール、2−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノール、2−エチルブタノール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−ヘプタノール、2−オクタノール、2−エチル−1−ヘキサノール、ベンジルアルコール、シクロヘキサノール等のアルコール類;メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、イソプロピルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ジエチレンブリコールモノブチルエーテル等のエーテルアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、セロソルブアセテート等のエステル類;ペンタン、2−メチルブタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、2−メチルペンタン、2,2−ジメチルブタン、2,3−ジメチルブタン、ヘプタン、n−オクタン、イソオクタン、2,2,3−トリメチルペンタン、デカン、ノナン、シクロペンタン、メチルシクロペンタン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、p−メンタン、ジシクロヘキシル、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、アニソール等の脂肪族又は芳香族炭化水素類;四塩化炭素、トリクロロエチレン、クロロベンゼン、テトラブロムエタン等のハロゲン化炭化水素類;エチルエーテル、ジメチルエーテル、トリオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類;メチラール、ジエチルアセタール等のアセタール類;ギ酸、酢酸、プロピオン酸等の脂肪酸類;ニトロプロペン、ニトロベンゼン、ジメチルアミン、モノエタノールアミン、ピリジン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の硫黄、窒素含有有機化合物類等が挙げられる。
これらの選択に当たっては、特に制限されることは無く、重合方法の用途に合った溶媒を、適宜選択すれば良い。また、これらは単独で使用しても良いし、2種類以上を併用しても良い。
【0054】
本発明において、グラフト化したブロックポリマー化可能な機能性複合微粒子の重合法は、ブロック化、グラフト化粒子が生成可能な重合方法であればどのような方法でも良いが、好ましくは、溶液中で行えるシード重合法が良い。そのシード重合法は、RAFT開始基を含有した微粒子をシードとして溶解させたモノマー存在下、溶液中で重合を行うものである。その際には、必要に応じて重合開始剤、リビングRAFT剤、ニトロキシド化合物、又はリビングATRP開始種+リガンド錯体(遷移金属錯体)の内、少なくとも1つを使用することができる。
【0055】
本発明において、シード重合に際して、分散剤や安定剤などを必要に応じて使用することができる。特に、球状粒子を作製する場合は、使用可能な重合方法に応じて、(高分子)分散剤、安定剤、乳化剤、界面活性剤等を適宜選択し、使用しても良い。
それらについて、具体的に代表的なものを例示すると、分散剤及び安定剤としては、ポリヒドロキシスチレン、ポリスチレンスルホン酸、ビニルフェノール−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−ビニルフェノール−(メタ)アクリル酸エステル共重合体等のポリスチレン誘導体;ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリルアミド、ポリアクリロニトリル、ポチエチル(メタ)アクリレート、ポリブチル(メタ)アクリレート等のポリ(メタ)アクリル酸誘導体;ポリメチルビニルエーテル、ポリエチルビニルエーテル、ポリブチルビニルエーテル、ポリイソブチルビニルエーテル等のポリビニルアルキルエーテル誘導体;セルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、硝酸セルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリ酢酸ビニル等のポリ酢酸ビニル誘導体;ポリビニルピリジン、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンイミン、ポリ−2−メチル−2−オキサゾリン等の含窒素ポリマー誘導体;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のポリハロゲン化ビニル誘導体;ポリジメチルシロキサン等のポリシロキサン誘導体等の各種疎水性又は親水性の分散剤、安定剤が挙げられる。これらは単独で使用しても良いし、2種類以上を併用しても良い。
【0056】
また、乳化剤(界面活性剤)としては、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸エステル塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、脂肪酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等のアニオン系乳化剤;アルキルアミン塩、第四級アンモニウム塩、アルキルベタイン、アミンオキサイド等のカチオン系乳化剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等のノニオン系乳化剤等が挙げられる。これらは単独で使用しても良いし、2種類以上を併用しても良い。
【0057】
本発明に係る機能性複合微粒子の重合において、シード重合に際しての重合条件は、重合温度については、開始剤種、その量、モノマー種、その量、目的の粒子径、融点等によって左右されるが、10〜120℃が良い、好ましくは20〜100℃、更に好ましくは30〜90℃であり、最良は40〜80である。
また、重合時間は、1〜24時間程度が良い。但し、更に、シード重合により粒子径を大きくしていく場合には、その限りでない。
合成装置については、特に指定は無く撹拌タイプ、振動タイプ等の公知の装置を使用することができ、スケール、用途にあった公知の技術や設備を使用すれば良い。
【0058】
モノマー濃度については、100×全モノマー/(全モノマー+溶媒)の値が0.01〜60重量%、好ましくは0.1〜50重量%、更に好ましくは0.5〜40重量%であり、最良は1〜30重量%である。
また、脱気については、モノマーの種類、その添加量、目的の粒子径(機能性複合微粒子径)等により左右されるが、特に指定は無く、目的の粒子径が調整できれば良い。
さらに、重合反応の停止については、シード化するモノマー成分が無くなる、又は光、熱を遮断すれば反応は停止するが、シード化した複合粒子の用途により、公知の技術からRAFT開始種を置換することによっても、完全停止化が可能である。
【0059】
RAFT基含有母粒子をシード化した機能性複合微粒子の粒子径は、0.01〜500μm、好ましくは0.05〜100μm、更に好ましくは0.1〜50μmであり、最良は0.1〜20μmである。
また、シード(グラフト)重合した生成粒子の分子量については、用途に応じて分子量を調整できるが、通常、数平均分子量で100〜1,000,000程度、好ましくは500〜100,000、更に好ましくは800〜50,000であり、最良は1,000〜40,000である。
さらに、RAFT基含有母粒子をシード化した機能性ポリマー複合微粒子は、ポリマーの分子量分布指数[Mw(重量平均分子量)/Mn(数平均分子量)]が1.8以下、好ましくは1.6以下、更に好ましくは1.5以下、最良は1.3以下であり、その母粒子も含めたトータルの分子量分布がシャープである。尚、前記したように、母粒子の分子量分布指数[Mw(重量平均分子量)/Mn(数平均分子量)]が1.5以下であることから、この複合微粒子は、母粒子にグラフトされたポリマーの鎖長も揃っている。
【0060】
【実施例】
以下、本発明について、粒子合成例及び実施例を用いて、更に詳細に説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。尚、以下において、特に断りのない限り「部」は、「重量部」、また「水」は、「蒸留水」の意味である。
【0061】
[RAFT基含有粒子の合成]
[実施例1][合成例1]
500mlフラスコに下記に示した割合の混合物を一括して仕込み、撹拌機(70rpm)を使用してアルゴンにて溶存酸素を置換(50ml/min、0.5h)し、モノマー及び開始剤が溶解しているのを確認した後、昇温し、オイルバス温度70℃で約20時間加熱をして重合しRAFT基含有粒子溶液を得た。
【0062】
スチレン                 20.0部
RAFT1                 0.175部
アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)   0.053部
エタノール               140.0部
水                    20.0部
ポリアクリル酸樹脂(Mw:250,000) 0.95部
(RAFT1:2−フェニルプロパン−2−イルジチオベンゾエート)
【0063】
次に、この重合粒子溶液を公知の吸引ろ過設備を使ってエタノール−水混合溶媒で5回程度洗浄−ろ過を繰り返して真空乾燥後、粒子を得た。
この粒子をSEM(日立製 S−2150)にて観察し、測定を行ったところ球状の粒子群であり、平均粒子径は0.96μm、CV値は5.3%であった。また、分子量を測定したところ、数平均分子量が2500であり、分子量分布指数(Mw/Mn)は1.18であった。
更に得られた粒子のIR(島津FT−IR8900)スペクトル測定を行うと、1050cm−1付近にC=S基由来の吸収帯ピークが得られ、RAFT基を含有する球状粒子であることが確認された。この粒子を実施例1とした。
【0064】
[実施例2][合成例2]
500mlフラスコに下記に示した割合の混合物を一括して仕込み、撹拌機(70rpm)を使用してアルゴンにて溶存酸素を置換(50ml/min、0.5h)し、モノマー及び開始剤が溶解しているのを確認した後、昇温し、オイルバス温度70℃で約20時間加熱をして重合しRAFT基含有粒子溶液を得た。
【0065】
スチレン                 20.0部
RAFT1                 0.175部
過硫酸カリウム(K)        0.173部
エタノール               140.0部
水                    20.0部
ポリアクリル酸樹脂(Mw:250,000) 1.992部
(RAFT1:2−フェニルプロパン−2−イルジチオベンゾエート)
【0066】
次に、この重合粒子溶液を公知の吸引ろ過設備を使ってエタノール−水混合溶媒で5回程度洗浄−ろ過を繰り返して真空乾燥後、粒子を得た。
この粒子をSEM(日立製 S−2150)にて観察し、測定を行ったところ球状の粒子群であり、平均粒子径は1.72μm、CV値は5.6%であった。また、分子量を測定したところ、数平均分子量が2200であり、分子量分布指数(Mw/Mn)は1.25であった。
更に得られた粒子のIR(島津FT−IR8900)スペクトル測定を行うと1050cm−1付近にC=S基由来の吸収帯ピークが得られ、RAFT基を含有する球状粒子であることが確認された。この粒子を実施例2とした。
【0067】
[実施例3][合成例3]
500mlフラスコに下記に示した割合の混合物を一括して仕込み、撹拌機(70rpm)を使用してアルゴンにて溶存酸素を置換(50ml/min 0.5h)し、モノマー及び開始剤が溶解しているのを確認した後、昇温し、オイルバス温度70℃で約20時間加熱をして重合しRAFT剤含有粒子溶液を得た。
【0068】
スチレン                 20.0部
RAFT2                 0.162部
アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)   0.053部
エタノール               140.0部
水                    20.0部
ポリアクリル酸樹脂(Mw:250,000) 0.95部
(RAFT2:1−フェニルエチルジチオベンゾエート)
【0069】
次に、この重合粒子溶液を公知の吸引ろ過設備を使ってエタノール−水混合溶媒で5回程度洗浄−ろ過を繰り返して真空乾燥後、粒子を得た。
この粒子をSEM(日立製 S−2150)にて観察し、測定を行ったところ球状の粒子群であり、平均粒子径は1.02μm、CV値は6.1%であった。また、分子量を測定したところ、数平均分子量が2400であり、分子量分布指数(Mw/Mn)は1.16であった。
更に得られた粒子のIR(島津FT−IR8900)スペクトル測定を行うと1050cm−1付近にC=S基由来の吸収帯ピークが得られ、RAFT基を含有する球状粒子であることが確認された。この粒子を実施例3とした。
【0070】
[実施例4][合成例4]
500mlフラスコに下記に示した割合の混合物を一括して仕込み、撹拌機(70rpm)を使用してアルゴンにて溶存酸素を置換(50ml/min、0.5h)し、モノマー及び開始剤が溶解しているのを確認した後、昇温し、オイルバス温度70℃で約20時間加熱をして重合しRAFT基含有粒子溶液を得た。
【0071】
スチレン                 25.0部
RAFT3                 0.2部
過硫酸カリウム(K)        0.18部
エタノール               140.0部
水                    20.0部
ポリアクリル酸樹脂(Mw:250,000) 1.992部
(RAFT3:ベンジルジチオアセテート)
【0072】
次に、この重合粒子溶液を公知の吸引ろ過設備を使ってエタノール−水混合溶媒で5回程度洗浄−ろ過を繰り返して真空乾燥後、粒子を得た。
この粒子をSEM(日立製 S−2150)にて観察し、測定を行ったところ球状の粒子群であり、平均粒子径は2.54μm、CV値は7.2%であった。また、分子量を測定したところ、数平均分子量が3000であり、分子量分布指数(Mw/Mn)は1.24であった。
更に得られた粒子のIR(島津FT−IR8900)スペクトル測定を行うと1050cm−1付近にC=S基由来の吸収帯ピークが得られ、RAFT基を含有する球状粒子であることが確認された。この粒子を実施例4とした。
【0073】
[実施例5][合成例5]
500mlフラスコに下記に示した割合の混合物を一括して仕込み、撹拌機(70rpm)を使用して窒素にて溶存酸素を置換(25ml/min、0.5h)し、モノマー及び開始剤が溶解しているのを確認した後、ゆっくりと昇温し、オイルバス温度70℃で約20時間加熱をして、RAFT開始基含有共重合粒子溶液を得た。
【0074】
ジビニルベンゼン(DVB55%)     10.0部
RAFT1                 0.69部
アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)   0.42部
アセトニトリル             194.5部
(DVB55%:エチルビニルベンゼン45%含有)
(RAFT1:2−フェニルプロパン−2−イルジチオベンゾエート)
【0075】
次に、この共重合粒子溶液を公知の吸引ろ過設備を使ってアセトニトリルで5回程度洗浄−ろ過を繰り返して真空乾燥後、粒子を得た。
この粒子をSEM(日立製 S−2150)にて観察し、測定を行ったところ球状の粒子群であり、平均粒子径は4.37μm、CV値は4.9%であった。また、IR(島津FT−IR8900)スペクトル測定を行うと、1050cm−1付近にC=S基由来の吸収帯ピークが得られ、RAFT開始基を含有する球状共重合粒子であることが確認された。この粒子を実施例5とした。
【0076】
[実施例6][合成例6]
500mlフラスコに下記に示した割合の混合物を一括して仕込み、撹拌機(70rpm)を使用してアルゴンにて溶存酸素を置換(50ml/min、0.5h)し、モノマー及び開始剤が溶解しているのを確認した後、昇温し、オイルバス温度70℃で約20時間加熱をして重合し、RAFT基含有粒子溶液を得た。
【0077】
スチレン                 18.0部
メタクリル酸                2.0部
RAFT1                 0.175部
アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)   0.053部
エタノール               140.0部
水                    20.0部
スチレン−メタクリル系樹脂(Mw:5万)  5.0部
(スチレン:メタクリル酸2−ヒドロキシエチル=2:8重量%)
(RAFT1:2−フェニルプロパン−2−イルジチオベンゾエート)
【0078】
次に、この重合粒子溶液を公知の吸引ろ過設備を使ってエタノール−水混合溶媒で5回程度洗浄−ろ過を繰り返して真空乾燥後、粒子を得た。
この粒子をSEM(日立製 S−2150)にて観察し、測定を行ったところ球状の粒子群であり、平均粒子径は6.03μm、CV値は10.3%であった。
また、分子量を測定したところ、数平均分子量が2,000であり、分子量分布指数(Mw/Mn)は1.42であった。
更に得られた粒子のIR(島津FT−IR8900)スペクトル測定を行うと1050cm−1付近にC=S基由来の吸収帯ピークが得られ、RAFT基を含有する球状粒子であることが確認された。この粒子を実施例6とした。
【0079】
<比較実施例>
[比較例1][比較粒子1の作製]
500mlフラスコに下記に示した割合の混合物を一括して仕込み、撹拌機(70rpm)を使用してアルゴンにて溶存酸素を置換(50ml/min、0.5h)し、モノマー及び開始剤が溶解しているのを確認した後、昇温し、オイルバス温度70℃で約20時間加熱をして重合し粒子溶液を得た(RAFT剤を除いた以外は合成例2と同条件である)。
【0080】
スチレン                 20.0部
過硫酸カリウム(K)        0.173部
エタノール               140.0部
水                    20.0部
ポリアクリル酸樹脂(Mw:250,000) 1.992部
【0081】
次に、この重合粒子溶液を公知の吸引ろ過設備を使ってエタノール−水混合溶媒で5回程度洗浄−ろ過を繰り返して真空乾燥後、粒子を得た。
この粒子をSEM(日立製 S−2150)にて観察し、測定を行ったところ球状の粒子群であったが、サブ微粒子の発生が多く散見され、平均粒子径は1.52μm、CV値は16.2%であった。
また、分子量を測定したところ、数平均分子量が15,000であり、分子量分布指数(Mw/Mn)は4.73であった。この粒子を比較例1とした。
【0082】
[比較例2][比較粒子2の作製]
500mlフラスコに下記に示した割合の混合物を一括して仕込み、撹拌機(70rpm)を使用してアルゴンにて溶存酸素を置換(50ml/min、0.5h)し、モノマー及び開始剤が溶解しているのを確認した後、昇温し、オイルバス温度70℃で約20時間加熱をして重合し、粒子溶液を得た(RAFT剤を除いた以外は合成例6と同条件である)。
【0083】
スチレン                 18.0部
メタクリル酸                2.0部
アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)   0.053部
エタノール               140.0部
水                    20.0部
スチレン−メタクリル系樹脂(Mw:5万)  5.0部
(スチレン:メタクリル酸2−ヒドロキシエチル=2:8重量%)
【0084】
次に、この重合粒子溶液を公知の吸引ろ過設備を使ってエタノール−水混合溶媒で5回程度洗浄−ろ過を繰り返して真空乾燥後、粒子を得た。
この粒子をSEM(日立製 S−2150)にて観察し、測定を行ったところ球状の粒子群であったが、サブ微粒子の発生が多く散見され、平均粒子径は4.38μm、CV値は25.8%であった。
また、分子量を測定したところ、数平均分子量が8,200であり、分子量分布指数(Mw/Mn)は5.19であった。この粒子を比較例2とした。
【0085】
[機能性複合粒子の合成]
[実施例7][複合粒子の合成例7]
500mlフラスコに下記に示した割合の混合物を一括して仕込み、撹拌機(70rpm)を使用してアルゴンにて溶存酸素を置換(50ml/min、0.5h)し、RAFT基含有粒子が分散しているのを確認した後、ゆっくりと昇温し、オイルバス温度70℃で約20時間加熱をして、シード重合を行い粒子溶液を得た。
【0086】
メタクリル酸メチル            10.0部
エタノール               140.0部
水                    20.0部
ポリアクリル酸樹脂(Mw:250,000) 1.0部
RAFT基含有粒子(合成例2)       5.0部
【0087】
次に、この重合粒子溶液を公知の吸引ろ過設備を使ってエタノール−水混合溶媒で5回程度洗浄−ろ過を繰り返して真空乾燥後、粒子を得た。
この粒子をSEM(日立製 S−2150)にて観察し、測定を行ったところ球状の粒子群であり、平均粒子径は2.68μm、CV値は5.7%であった。また、分子量を測定したところ、数平均分子量が3,500であり、分子量分布指数(Mw/Mn)は1.29であった。
更に得られた粒子のIR(島津FT−IR8900)スペクトル測定を行うと1050cm−1付近にC=S基由来の吸収帯ピークが得られ、1720cm−1付近にC=O基由来の吸収帯ピークが得られ、ポリメタクリル酸メチルがグラフトされた球状粒子であることが確認された。この粒子を実施例7とした。
【0088】
【表1】
Figure 2004018557
【0089】
上記実施例と比較例の結果の表より、本発明の実施例1〜6では、分子量分布、粒子径が共に揃ったRAFT基を含有する球状粒子が得られ、実施例7では粒子表面及び内部から結合された分子量の揃ったグラフトポリマーを有する分子量分布、粒子径が共に揃った複合球状粒子が得られることが明らかになった。
一方、比較例1〜2の結果からは、RAFT剤を添加しない重合では、分子量分布が広く、粒子径も広くなる結果が明らかとなり、満足し得る十分な複合粒子としての機能を満たせないことが明らかになった。
【0090】
【発明の効果】
本発明の真球状又は略球状ポリマー微粒子は、分子量分布及び粒子径の揃った粒子であり、また、粒子表面及び内部から結合し得る複合(球状)粒子生成可能なRAFT基含有粒子であることから、OA分野、家電分野、電気電子分野、通信機器分野、自動車分野、家具、建材、分析用素材、液晶用スペーサ、又は生医化学分野など、広範囲な各分野に使用できる。また、エラストマーへの添加剤、相溶化剤としても好適である。
さらに、本発明の製造方法は、簡単に粒子表面に反応基を含有し粒子径の揃った球状粒子を製造することができ、また、分子量分布が揃うことにより、精密にガラス転移点、融点等のポリマーの物性を制御可能となり、工業的にもメリットが高い。また、この製造方法は、乳化重合、懸濁重合、分散重合等で合成された(球状)粒子表面に直接、簡素に不飽和モノマーを重合することができ、コア/シェル粒子の用途にも使用可能である。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to polymer fine particles containing a living radical polymerization reaction-initiating group and a method for producing the same, and functional composite fine particles using the polymer fine particles as mother particles and a method for producing the same. Spherical polymer particles having an exchange chain transfer radical polymerization reaction initiating group (hereinafter, also referred to as RAFT initiating group) and capable of graft polymerization, a method for producing the same, and a function using the polymer particles as mother particles The present invention relates to composite fine particles and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
Generally, polymer synthesis can be obtained by using known synthesis reactions such as addition polymerization, hydrogen transfer polymerization, polycondensation, and addition condensation. In particular, when polymer particles are produced, a resin obtained by a bulk polymerization method, a solution polymerization method, or the like is pulverized, dropped, classified, or the like to obtain desired particles, or a resin obtained by radical polymerization, ionic polymerization, or the like is used. The method is broadly classified into two methods: a method of obtaining appropriate particles in a polymerization step such as a suspension polymerization method, an emulsion polymerization method, a dispersion polymerization method, and a seed polymerization method based on these methods.
[0003]
In recent years, the application of polymer fine particles has been diversified, especially when the latter is used in suspension polymerization, emulsion polymerization, dispersion polymerization, or seed polymerization based on these, etc. Due to the advantage that particles can be obtained, a large number of functional fine particles such as copolymer particles, crosslinked particles, and particles having a core / shell structure have been developed, and are used in the field of electrical materials, resin modifiers, paint additives, and medical materials. It is widely used in many fields and has been put to practical use.
[0004]
However, the particle size recently required is micron-sized spherical polymer fine particles, and the polymer fine particles used in this type of application are required to have as uniform a particle size as possible.
In addition, with the development of nanotechnology, the surface of polymer particles has been required to have higher performance and higher functionality.
Conventionally, as a method for producing polymer fine particles, the solution polymerization method as described above is used, and a suspension polymerization method, an emulsion polymerization method, a dispersion polymerization method, a seed polymerization method based on these, and the like are mainly used. ing.
[0005]
The suspension polymerization method is a method in which droplets of a vinyl monomer are formed in water under various dispersion stabilizers, and polymer particles are synthesized using a polymerization initiator. Large particles with a diameter of at least μm are mainstream, and it is difficult to synthesize a uniform particle diameter of several microns. For this purpose, we attempted to synthesize micron-sized particles by a technique called microsuspension polymerization, in which fine droplets were mechanically and physically created under a relatively high concentration of a suspension stabilizer and synthesized. However, it is very difficult to narrow the particle size distribution.
[0006]
The emulsion polymerization method is a method of forming particles via micelles generated by a surfactant. According to this method, since each particle grows uniformly, a dispersion liquid having a uniform particle size distribution can be obtained, but the generated particle size is as small as submicron or less. For this purpose, a seed emulsion polymerization method in which particles are grown with the above particles as nuclei can be used, but the polymerization step is lengthened and there are many disadvantages in cost.
Generally, when obtaining micron-sized particles, a dispersion polymerization method is known as the most effective production method. In this method, the polymerizable monomer is dissolved, but the obtained polymer is a method in which polymerization is performed in a medium in which the polymer becomes insoluble and precipitates, and the particle size is controlled by adding a polymer dispersant as needed. This is the most suitable synthesis method for synthesizing micron-sized particles.
However, when particles are obtained by the dispersion polymerization method, particles having a uniform particle size distribution can be obtained relatively easily, but the particle size distribution is broadened or sub-fine particles are generated due to a change in synthesis conditions. In some cases, a particle group having a two-particle distribution may be formed, and eventually, a classifying step is added, and the process becomes longer, resulting in a problem that the cost is disadvantageous.
In addition, in the case of copolymer particles obtained by general radical polymerization, and composite particles having a core / shell structure or the like utilizing a seed polymerization method, the chain length of the particle surface is random, and the polymer chains are complicated in structure, The functional and mechanical properties of the particle surface are still inadequate.
[0007]
Recently, the living radical polymerization method has attracted attention. According to this method, it is possible to obtain a polymer having a sharp molecular weight distribution, and since it can be easily blocked and grafted, it has excellent functional and mechanical properties, and its application to particles is being studied. . For example, as described in JP-A-2000-119307, a method for producing a polymer having a sharp molecular weight by using a radical initiator and a dithiocarbamate complex in combination, and as disclosed in JP-A-10-245408, A method of producing a composite particle by polymerizing an unsaturated monomer in combination with a nitroxide compound has been proposed.
However, the former is a polymer, and most of the particles are produced by a classification or dropping method.Before the development of spherical micron-sized particles and particles with a controlled particle diameter, Has not been reached. In addition, the latter can be a block polymer or grafted to the seed particle, and can provide a particle having excellent functional and mechanical properties, but does not contain a starting group bonded to the particle surface or inside. For this reason, the residual amounts of the monomer and free polymer that do not adsorb to the particles increase, and there are many disadvantages in terms of cost, and there is a problem that it takes time to produce composite particles.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to allow a graft polymerization, a narrow molecular weight distribution, a spherical polymer fine particles containing a starting group of a living radical polymerization reaction having a uniform particle diameter, a method for producing the same, and the polymer fine particles as mother particles. To provide functional spherical composite fine particles and a method for producing the same.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have repeatedly devised to overcome the above-mentioned problems of the prior art, and as a result, focused on the molecular weight distribution of polymer particles obtained by polymerization, and used a normal polymerization initiator and a living polymerization-capable exchange chain. When solution polymerization is carried out in combination with a transfer radical polymerization initiator (RAFT agent; reversible addition-fragmentation chain transfer), a spherical particle having a controlled molecular weight and a sharp particle size distribution is obtained, and It has been found that clean single or copolymer particles free of fine particle precipitation can be obtained. Further, when spherical particles containing this living RAFT agent are used as seed particles, a core / shell structure with a sharp particle diameter distribution ( Functional composite spherical particles having functional group type, thin film type, graft type, etc.) can be easily synthesized. It was also found that. The present invention has been completed based on these findings.
[0010]
That is, according to the first invention of the present invention, a monomer (S) having at least one type of unsaturated double bond is exchanged in a solution with an exchange chain transfer radical polymerization initiator (A) and a radical polymerization initiator (B). And a polymer having an exchange chain transfer radical polymerization initiation group obtained by polymerization in the presence of a polymer having a molecular weight distribution index [Mw (weight average molecular weight) / Mn (number average molecular weight)] of the polymer. The present invention provides true spherical or substantially spherical polymer fine particles having a particle size of 1.5 or less.
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect, the exchange chain transfer radical polymerization initiator (A) is a compound represented by the following chemical formula (1). Spherical or substantially spherical polymer microparticles are provided.
[0011]
Embedded image
Figure 2004018557
[0012]
(In the formula, R and Z each independently represent an organic group that may contain a hydrogen atom, an oxygen atom, or a nitrogen atom.)
Further, according to the third invention of the present invention, in the second invention, R and Z in the formula each independently represent (i) a hydrogen atom, (ii) an alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, allyl A substituted alkyl group, a substituted alkyl group, an oxyalkyl group, an amino group or a substituted amino group, or (iii) an aryl group having 6 to 20 carbon atoms, an alkylaryl group, an oxyaryl group, or a substituted alkylaryl group. The spherical or substantially spherical polymer fine particles are characterized in that the substituent means an alkyl group, an aryl group, a carboxyl group, a carbonyl group, a hydroxyl group, an amino group, a nitro group, or a nitrile group.
According to a fourth aspect of the present invention, in the third aspect, R in the formula is an organic group having at least one structure selected from the following chemical formulas (2) to (5). A spherical or substantially spherical polymer fine particle characterized by the following is provided.
[0013]
Embedded image
Figure 2004018557
[0014]
Further, according to a fifth aspect of the present invention, in the third aspect, Z in the formula is an organic group having at least one structure selected from the following chemical formulas (6) to (9). A spherical or nearly spherical polymer is provided.
[0015]
Embedded image
Figure 2004018557
[0016]
According to a sixth aspect of the present invention, in any one of the first to fifth aspects, in a projected two-dimensional view of a sphere, a ratio of a major axis to a minor axis is:
1 ≦ major axis / minor axis ≦ 1.2
The present invention provides true spherical or substantially spherical polymer fine particles characterized by the following.
According to a seventh aspect of the present invention, in any one of the first to sixth aspects, the particle size distribution CV value (degree of variation) defined by the following formula is 15% or less. A spherical or substantially spherical polymer particle is provided.
CV (%) = (standard deviation / average particle diameter) × 100
Further, according to the eighth invention of the present invention, in any one of the first to seventh inventions, the number average molecular weight (Mn) of the polymer having an exchange chain transfer radical polymerization initiating group is 100 to 1,000,000. The present invention provides true spherical or substantially spherical polymer fine particles characterized by the following.
Furthermore, according to a ninth aspect of the present invention, there is provided a true spherical or substantially spherical polymer fine particle according to any one of the first to eighth aspects, wherein the particle diameter is 0.01 to 500 μm. Is done.
[0017]
On the other hand, according to the tenth invention of the present invention, after dissolving at least one kind of monomer (S) having an unsaturated double bond in a solution, an exchange chain transfer radical polymerization initiator (A) and radical polymerization In the presence of the initiator (B), a radical reaction is carried out by light irradiation or heating, and a polymer produced by the progress of polymerization of the monomer is deposited as a solid in a solution. The present invention provides a method for producing true spherical or substantially spherical polymer fine particles of any one of the above inventions.
Further, according to the eleventh invention of the present invention, in the tenth invention, the addition amount of the exchange chain transfer radical polymerization initiator (A) and the radical polymerization initiator (B) are each set to 0.1 to 0.1% based on all monomers. 001 to 10% by weight, and a method for producing true spherical or substantially spherical polymer fine particles.
Further, according to a twelfth aspect of the present invention, in the tenth aspect, the mixing ratio of the exchange chain transfer radical polymerization initiator (A) and the radical polymerization initiator (B) is 0.01 to 0.05 in terms of molar ratio. 100 is provided.
Still further, according to a thirteenth aspect of the present invention, in the tenth aspect of the invention, there is provided a method for producing fine spherical or substantially spherical polymer fine particles, wherein the monomer concentration is 0.1 to 80% by weight in the solution. A method is provided.
[0018]
According to a fourteenth aspect of the present invention, a spherical or substantially spherical polymer fine particle according to any one of the first to ninth aspects is used as a mother particle, and a radical polymerizable unsaturated monomer is seed-polymerized on the mother particle. Polymer composite fine particles comprising:
According to the fifteenth invention of the present invention, the spherical or substantially spherical polymer fine particles according to any one of the first to ninth inventions are used as base particles, and an unsaturated monomer capable of exchange chain transfer radical polymerization is seeded with the mother particles. Polymer composite fine particles obtained by polymerization are provided.
Further, according to a sixteenth aspect of the present invention, in the fourteenth or fifteenth aspect, the polymer has a molecular weight distribution index [Mw (weight average molecular weight) / Mn (number average molecular weight)] of 1.8 or less. Characteristic polymer composite microparticles are provided.
According to a seventeenth aspect of the present invention, the spherical or substantially spherical polymer fine particles according to any one of the first to ninth aspects are dispersed in a solution in which the fine particles are not dissolved, and then dissolved in the solution. A polymer according to the fourteenth or fifteenth aspect, wherein a monomer having a reactive double bond is added, and seed polymerization is performed by light irradiation or heating in the presence or absence of a radical polymerization initiator. A method for producing composite fine particles is provided.
[0019]
As described above, the present invention comprises polymerizing a monomer (S) having at least one unsaturated double bond in a solution in the presence of an exchange chain transfer radical polymerization initiator (A) and a radical polymerization initiator (B). Fine particles composed of a polymer having an exchange chain transfer radical polymerization initiator group obtained by the above method, wherein the molecular weight distribution index [Mw (weight average molecular weight) / Mn (number average molecular weight)] of the polymer is 1.5 or less. The present invention relates to a truly spherical or substantially spherical polymer fine particle, a polymer composite fine particle using the polymer fine particle as a base particle, and a method for producing the same. Preferred embodiments thereof include the following. Is done.
[0020]
(1) In the first invention, the exchange chain transfer radical polymerization initiator (A) is 1-phenylethyldithiobenzoate, 2-phenylpropan-2-yldithiobenzoate, 2- (ethoxycarbonyl) propan-2-yl Dithiobenzoate, 4-cyanopentanoic acid dithiobenzoate, 1-phenylethyldithioacetate, 2-phenylpropan-2-yldithioacetate, 2- (ethoxycarbonyl) propan-2-yldithioacetate, 4-cyanopentanoic acid dithioacetate , 1-phenylethyl N, N-diethylaminodithioformate, 2-phenylpropan-2-yl N, N-diethylaminodithioformate, 2- (ethoxycarbonyl) propan-2-yl N, N- Diethylaminodithioformate, 4-si Nopentanoic acid N, N-diethylaminodithioformate, O-phenyl-S- (2-phenylethane) dithiocarbonate, O-phenyl-S- (2-phenylpropane) dithiocarbonate, O-phenyl-S True or substantially spherical polymer fine particles, which are compounds selected from-(2- (ethoxycarbonyl) propane) dithiocarbonate and O-phenyl-S- (4-cyanopentanoic acid) dithiocarbonate .
[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail for each item.
1. Polymer fine particles
The polymer fine particles of the present invention have a true spherical shape or a substantially spherical shape and a uniform particle size distribution, and exchange at least one type of monomer (S) having an unsaturated double bond in a solution. Fine particles containing an exchange chain transfer radical polymerization initiator obtained by polymerization by light irradiation or heating in the presence of a chain transfer radical polymerization initiator (A) and a radical polymerization initiator (B), and having a molecular weight distribution The index [Mw (weight average molecular weight) / Mn (number average molecular weight)] is 1.5 or less. Further, when seed polymerization is performed using the obtained fine particles as the base particles, functional fine particles having a uniform chain length from the inside or the surface of the base particles and capable of forming a graft and block polymer can be easily obtained.
[0022]
In general, living radical polymerization (LRP) is an ideal radical polymerization characterized by a narrow molecular weight distribution and a high terminal activity. The main mechanisms of LRP proposed to date are classified into three types. The first is a dissociation-bonding mechanism in which a compound (dormant species) of a nitroxide compound and a growing radical is reversibly cleaved by heat or light, dissociated into two radicals, activated, and polymerization proceeds. The second is an atom transfer mechanism (ATRP) in which a compound of a growing radical and a halogen is activated by the action of a metal complex and polymerization proceeds. The third is an exchange chain transfer mechanism in which a compound containing a growing radical causes an exchange reaction with another growing radical and polymerization proceeds. In particular, a compound containing an unsaturated group and completing an exchange reaction through addition reaction and splitting of an intermediate radical is called reversible addition-fragmentation chain transfer (RAFT) polymerization.
In the present invention, in the third exchange chain transfer mechanism, reversible addition-fragmentation chain transfer (RAFT) polymerization, it has become possible to easily generate (spherical) particles having a uniform molecular weight distribution and particle size distribution. Things.
[0023]
2. Exchange chain transfer radical polymerization initiator (A)
In the present invention, the exchange chain transfer radical polymerization initiator (RAFT agent) (A) used is an organic compound containing no metal atom and has the structure of the following chemical formula (1).
[0024]
Embedded image
Figure 2004018557
[0025]
(In the formula, R and Z may be the same or different, and represent an organic group which may contain a hydrogen atom, an oxygen atom or a nitrogen atom.)
In the present invention, R and Z in the chemical formula (1) of the exchange chain transfer radical polymerization initiator (A) may be the same or different, and may be (i) a hydrogen atom, (ii) a carbon atom having 1 to 20 carbon atoms. An alkyl group, an allyl group, a substituted alkyl group, an oxyalkyl group, an amino group or a substituted amino group, or (iii) an aryl group having 6 to 20 carbon atoms, an alkylaryl group, an oxyaryl group, or a substituted alkylaryl group. Are an alkyl group, an aryl group, a carboxyl group, a carbonyl group, a hydroxyl group, an amino group, a nitro group, a nitrile group and the like.
[0026]
For example, specific examples of the exchange chain transfer radical polymerization initiator (A) include benzylditylbenzoate, 1-phenylethyldithiobenzoate, 2-phenylpropan-2-yldithiobenzoate, 1-acetoxyethyldithiobenzoate, 4-bis (thiobenzoylthiomethyl) benzene, 1,2,4,5-tetra-thiobenzoylthiomethylbenzene, 1,4-bis (2- (thiobenzoylthio) propan-2-yl) benzene, 1- (4-methoxyphenyl) ethyldithiobenzoate, benzyldithioacetate, ethoxycarbonylmethyldithioacetate, 2- (ethoxycarbonyl) propan-2-yldithiobenzoate, 2-cyanopropan-2-yldithiobenzoate, tert-butyldithiobenzoate A 2,4,4-trimethylpentan-2-yldithiobenzoate, 3 or 4-vinylbenzyldithiobenzoate, S-benzyldiethoxyphosphinyldithioformate, tert-butyltrithioperbenzoate, 2-phenylpropane-2 -Yldithionaphthalate, 4-cyanopentanoic acid dithiobenzoate, dibenzyltetrathioterephthalate, dibenzyltrithiocarbonate, carboxymethyldithiobenzoate, 1-phenylethyldithioacetate, 2-phenylpropan-2-yldithioacetate, 2- (ethoxycarbonyl) propan-2-yldithioacetate, 4-cyanopentanoic acid dithioacetate, 1-phenylethyl N, N-diethylaminodithioformate, 2-phenylpropane- -Yl N, N-diethylaminodithioformate, 2- (ethoxycarbonyl) propan-2-yl N, N-diethylaminodithioformate, N, N-diethylaminodithioformate 4-cyanopentanoate O-phenyl-S- (2-phenylethane) dithiocarbonate, O-phenyl-S- (2-phenylpropane) dithiocarbonate, O-phenyl-S- (2- (ethoxycarbonyl) propane) dithiocarbonate And O-phenyl-S- (4-cyanopentanoic acid) dithiocarbonate.
[0027]
In the present invention, R in the chemical formula (1) of the exchange chain transfer radical polymerization initiator (A) more preferably has at least one structure selected from the following chemical formulas (2) to (5).
[0028]
Embedded image
Figure 2004018557
[0029]
Z in the chemical formula (1) has at least one structure selected from the following chemical formulas (6) to (9).
[0030]
Embedded image
Figure 2004018557
[0031]
Specific examples of preferred RAFT agents of the chemical formula (1) include 1-phenylethyldithiobenzoate, 2-phenylpropan-2-yldithiobenzoate, 2- (ethoxycarbonyl) propan-2-yldithiobenzoate, Dithiobenzoate cyanopentanoate, 1-phenylethyldithioacetate, 2-phenylpropan-2-yldithioacetate, 2- (ethoxycarbonyl) propan-2-yldithioacetate, dithioacetate 4-cyanopentanoate, 1-phenylethyl N, N-diethylaminodithioformate, 2-phenylpropan-2-yl N, N-diethylaminodithioformate, 2- (ethoxycarbonyl) propan-2-ylN, N-diethylaminodithioformate Mate, 4-cyanopenta Acid N, N-diethylaminodithioformate, O-phenyl-S- (2-phenylethane) dithiocarbonate, O-phenyl-S- (2-phenylpropane) dithiocarbonate, O-phenyl-S- (2- (ethoxycarbonyl) propane) dithiocarbonate, O-phenyl-S- (4-cyanopentanoic acid) dithiocarbonate and the like. These may be used in combination of two or more.
Further, as the RAFT agent, a product obtained by synthesizing the RAFT agent by a known technique can be used, but if there is a commercially available product, it may be used.
[0032]
In the present invention, the amount of the RAFT agent to be added depends on the type of the monomer, the amount of the monomer, the polymerization temperature, the target particle diameter, the molecular weight, and the like, but is usually 0.001 to 10% by weight based on all the monomers, It is preferably from 0.01 to 8% by weight, more preferably from 0.1 to 5% by weight, and most preferably from 0.1 to 3% by weight.
[0033]
3. Polymerization method
As described above, the polymer fine particles of the present invention are prepared by converting at least one type of monomer having an unsaturated double bond (S) into an exchange chain transfer radical polymerization initiator (A) and a radical polymerization initiator (B) in a solution. In the presence of, it can be obtained by light irradiation or heating and polymerizing.
[0034]
(1) Monomer having reactive unsaturated double bond (S)
With respect to the monomer having a reactive unsaturated double bond that is a raw material of the polymer fine particles of the present invention, as the raw material monomer having a reactive unsaturated double bond that is a main component thereof, specifically typical ones are given. For example, (i) styrene, o-methylstyrene, m-methylstyrene, p-methylstyrene, α-methylstyrene, p-ethylstyrene, 2,4-dimethylstyrene, pn-butylstyrene, p-tert -Butylstyrene, pn-hexylstyrene, pn-octylstyrene, pn-nonylstyrene, pn-decylstyrene, pn-dodecylstyrene, p-methoxystyrene, p-phenylstyrene, p Styrenes such as chlorostyrene and 3,4-dichlorostyrene, (ii) methyl acrylate, ethyl acrylate, n-butyl acrylate Isobutyl acrylate, propyl acrylate, hexyl acrylate, 2-ethylhexyl acrylate, n-octyl acrylate, dodecyl acrylate, lauryl acrylate, stearyl acrylate, 2-chloroethyl acrylate phenyl, α- Methyl chloroacrylate, methyl methacrylate, ethyl methacrylate, n-butyl methacrylate, isobutyl methacrylate, propyl methacrylate, hexyl methacrylate, 2-ethylhexyl methacrylate, n-octyl methacrylate, dodecyl methacrylate, lauryl methacrylate (Meth) acrylates such as stearyl methacrylate, (iii) vinyl esters such as vinyl acetate, vinyl propionate, vinyl benzoate, vinyl butyrate, (iv) acrylonitrile, (Meth) acrylic acid derivatives such as acrylonitrile; (v) vinyl ethers such as vinyl methyl ether, vinyl ethyl ether and vinyl isobutyl ether; (vi) vinyl ketones such as vinyl methyl ketone, vinyl hexyl ketone and methyl isopropenyl ketone , (Vii) N-vinylpyrrole, N-vinylcarbazole, N-vinylindole, N-vinyl compounds such as N-vinylpyrrolidone, (viii) vinyl fluoride, vinylidene fluoride, tetrafluoroethylene, hexafluoropropylene, or (Meth) acrylates having a fluorine alkyl group, such as trifluoroethyl acrylate and tetrafluoropropyl acrylate, and the like. These may be used alone, or two or more kinds may be used in combination. May be. Among them, vinyl-based, (meth) acryl-based, or monomers or copolymers thereof are preferred.
[0035]
Further, in the present invention, polymer fine particles having a crosslinked structure can be produced. Specific examples of the polymerizable raw material monomer having two or more unsaturated double bonds that can be used at that time include aromatic divinyl compounds such as divinylbenzene and divinylnaphthalene; ethylene glycol Diacrylate, ethylene glycol dimethacrylate, triethylene glycol dimethacrylate, tetraethylene glycol dimethacrylate, 1,3-butylene glycol dimethacrylate, trimethylolpropane triacrylate, trimethylolpropane trimethacrylate, 1,4-butanediol diacrylate, Neopentyl glycol diacrylate, 1,6-hexanediol diacrylate, pentaerythritol triacrylate, pentaerythritol tetraacrylate, pentaerythritol Methacrylate, pentaerythritol tetramethacrylate, glycerol Acro alkoxy dimethacrylate, N, N-divinyl aniline, divinyl ether, divinyl sulfide, compounds such as divinyl sulfone, for example. These may be used alone or in combination of two or more. Preferred are vinyl-based, (meth) acryl-based, and monomers and copolymers thereof.
Further, polymer fine particles obtained by copolymerizing each monomer can also be synthesized.
[0036]
(2) Radical polymerization initiator (B)
When performing the radical polymerization according to the present invention, a known radical polymerization initiator can be used as the polymerization initiator to be used. Illustrative representatives are benzoyl peroxide, cumene hydroperoxide, t-butyl hydroperoxide, sodium persulfate, potassium persulfate, peroxides such as ammonium persulfate, azobisisobutyronitrile, Examples include azo compounds such as azobismethylbutyronitrile and azobisisovaleronitrile. These may be used alone or in combination of two or more.
[0037]
The amount of the radical polymerization initiator to be added depends on the type of the monomer, the amount of the monomer, the polymerization temperature, the target particle diameter, the molecular weight, and the like, but is usually 0.001 to 10% by weight based on all the monomers, and is preferably Is from 0.01 to 8% by weight, more preferably from 0.1 to 5% by weight, and most preferably from 0.1 to 3% by weight.
Further, the above radical polymerization initiator, if necessary, a living atom transfer mechanism (ATRP) initiator and a nitroxide compound (a compound having a NO radical) may be used in combination.
Examples of the living ATRP starting species include 1-bromo-1-phenylethane, ethyl 2-bromoisobutyrate, p-toluenesulfonic acid chloride, ethyl 2-bromopropionate, and the like. , 2,6,6-tetramethylpiperidine-1-oxyl (hereinafter also referred to as "TEMPO"), 4-hydroxy-TEMPO, 4-amino-TEMPO, 4-acetamido-TEMPO, 4-aminomethyl-TEMPO, 4- Methoxy-TEMPO, 4-t-butyl-TEMPO, 3-hydroxy-2,2,5,5-tetramethylpyrrolidine-1-oxyl, 3-amino-2,2,5,5-tetramethylpyrrolidine-1- Oxyl, 3-acetamido-2,2,5,5-tetramethylpyrrolidine-1-oxyl 3-methoxy-2,2,5,5-tetramethylpyrrolidine-1-oxyl, 3- (aminomethyl) -2,2,5,5-tetramethylpyrrolidine-1-oxyl, 3-t-butyl-2 , 2,5,5-tetramethylpyrrolidine-1-oxyl and the like. When an ATRP starting species is used in combination, it is preferable to add a small amount of a transition metal complex.
[0038]
In the present invention, the combined ratio of the exchange chain transfer radical polymerization initiator (RAFT agent) (A) and the radical polymerization initiator (B) is such that the molar ratio of the RAFT agent (A) / radical initiator (B) is 0. 0.01 to 100, preferably 0.1 to 10, more preferably 0.2 to 5, and most preferably 0.3 to 3.
[0039]
(3) Solvent
The solvent used in the present invention is a medium in which the polymerizable monomer (monomer) is dissolved, but the resulting polymer (polymer particles) becomes insoluble and precipitates.
Typical examples of the specific polymerization solvent include water, methanol, ethanol, 1-propanol, 2-propanol, 1-butanol, 2-butanol, isobutyl alcohol, tert-butyl alcohol, and 1-pentanol. 2-pentanol, 3-pentanol, 2-methyl-1-butanol, isopentyl alcohol, tert-pentyl alcohol, 1-hexanol, 2-methyl-1-pentanol, 4-methyl-2-pentanol, Alcohols such as 2-ethylbutanol, 1-heptanol, 2-heptanol, 3-heptanol, 2-octanol, 2-ethyl-1-hexanol, benzyl alcohol, cyclohexanol; methyl cellosolve, ethyl cellosolve, isopropyl cellosolve, butyl celloso And ether alcohols such as diethylene bricol monobutyl ether; ketones such as acetone, methyl ethyl ketone, methyl isobutyl ketone and cyclohexanone; esters such as ethyl acetate, butyl acetate, ethyl propionate and cellosolve acetate; pentane, 2-methylbutane; n-hexane, cyclohexane, 2-methylpentane, 2,2-dimethylbutane, 2,3-dimethylbutane, heptane, n-octane, isooctane, 2,2,3-trimethylpentane, decane, nonane, cyclopentane, methyl Aliphatic or aromatic hydrocarbons such as cyclopentane, methylcyclohexane, ethylcyclohexane, p-menthane, dicyclohexyl, benzene, toluene, xylene, ethylbenzene, anisole (methoxybenzene) Halogenated hydrocarbons such as carbon tetrachloride, trichloroethylene, chlorobenzene and tetrabromoethane; ethers such as ethyl ether, dimethyl ether, trioxane and tetrahydrofuran; acetals such as methylal and diethyl acetal; fatty acids such as formic acid, acetic acid and propionic acid And nitropropene, nitrobenzene, dimethylamine, monoethanolamine, pyridine, dimethylformamide, dimethylsulfoxide, acetonitrile, and other sulfur- and nitrogen-containing organic compounds. These are not particularly limited except for the conditions of the solvent, and a solvent suitable for the use of the polymerization method may be appropriately selected. These may be used alone or in combination of two or more.
[0040]
(4) Polymerization method
In the present invention, the polymerization method may be any method such as a bulk polymerization method and a solution polymerization method, as long as it can perform radical polymerization. Preferably, spherical particles are easily obtained, and a solution polymerization method (suspension polymerization, emulsion polymerization, dispersion polymerization, Polymerization and seed polymerization based on them). More preferably, a dispersion polymerization method capable of producing micron-sized spherical particles and a seed (solution) polymerization method based on the dispersion polymerization method are preferable.
[0041]
(5) Dispersants, stabilizers, etc.
In the present invention, at the time of radical polymerization, a dispersant, a stabilizer, and the like can be used as needed. In particular, when producing spherical particles, a (polymer) dispersant, a stabilizer, an emulsifier, a surfactant and the like can be appropriately selected and used according to a usable polymerization method.
Specific examples of typical examples thereof include polyhydroxystyrene, polystyrenesulfonic acid, vinylphenol- (meth) acrylate copolymer, and styrene- (meth) acrylic acid as dispersants and stabilizers. Polystyrene derivatives such as ester copolymer, styrene-vinylphenol- (meth) acrylate copolymer; poly (meth) acrylic acid, poly (meth) acrylamide, polyacrylonitrile, potiethyl (meth) acrylate, polybutyl (meth) Poly (meth) acrylic acid derivatives such as acrylates; polyvinyl alkyl ether derivatives such as polymethyl vinyl ether, polyethyl vinyl ether, polybutyl vinyl ether, polyisobutyl vinyl ether; cellulose, methyl cellulose, cellulose acetate Cellulose derivatives such as cellulose nitrate, hydroxymethylcellulose, hydroxyethylcellulose, hydroxypropylcellulose and carboxymethylcellulose; polyvinyl acetate derivatives such as polyvinyl alcohol, polyvinyl butyral, polyvinyl formal, polyvinyl acetate; polyvinyl pyridine, polyvinyl pyrrolidone, polyethylene imine, poly- Nitrogen-containing polymer derivatives such as 2-methyl-2-oxazoline; polyvinyl halide derivatives such as polyvinyl chloride and polyvinylidene chloride; various hydrophobic or hydrophilic dispersants such as polysiloxane derivatives such as polydimethylsiloxane; Agents. These may be used alone or in combination of two or more.
[0042]
Examples of emulsifiers (surfactants) include alkyl sulfate esters such as sodium lauryl sulfate, alkyl benzene sulfonates such as sodium dodecylbenzene sulfonate, alkyl naphthalene sulfonates, fatty acid salts, alkyl phosphates, and alkyl sulfosuccinic acids. Anionic emulsifiers such as salts; cationic emulsifiers such as alkylamine salts, quaternary ammonium salts, alkyl betaines and amine oxides; polyoxyethylene alkyl ethers, polyoxyethylene alkyl ethers, polyoxyethylene alkyl allyl ethers, polyoxyethylene Nonionic emulsifiers such as alkyl phenyl ether, sorbitan fatty acid ester, glycerin fatty acid ester and polyoxyethylene fatty acid ester are exemplified. These may be used alone or in combination of two or more.
[0043]
(6) Polymerization conditions
In the present invention, the polymerization conditions for radical polymerization are determined for degassing depending on the type of monomer, the amount added, the type of initiator, the amount added, etc., but there is no particular designation, and the target particle diameter is adjusted. Good if you can. Preferably, degassing is performed using nitrogen, argon, or the like.
The polymerization temperature also depends on the type of initiator and RAFT agent, their amounts, the type of monomer, the amount of monomer, the target particle size, and the like, but it is 10 to 120 ° C, preferably 20 to 100 ° C, more preferably 30-90 ° C, best 40-80 ° C.
Further, the polymerization time is about 3 to 48 hours, but is not limited to the case where the particle diameter is increased by seed polymerization.
The synthesis device is not particularly specified, and a known device such as a stirring type or a vibration type can be used, and a known technology and equipment suitable for the scale and application may be used.
[0044]
As for the monomer concentration, the value of 100 × total monomer / (total monomer + solvent) is 0.1 to 80% by weight, preferably 0.5 to 50% by weight, more preferably 1 to 40% by weight, The best is 3-30% by weight.
[0045]
(7) Physical properties of the obtained polymer fine particles
The particle size of the polymer fine particles obtained by polymerization is 0.01 to 500 μm, preferably 0.05 to 100 μm, more preferably 0.1 to 50 μm, and most preferably 0.1 to 20 μm.
In the particle diameter distribution of the polymer fine particles, the particle diameter distribution CV value (degree of variation) defined by the following formula is 15% or less, preferably 14% or less, more preferably 13% or less, and best 12%. It is as follows.
CV (%) = (standard deviation / average particle diameter) × 100
[0046]
The molecular weight of the obtained polymer fine particles is such that the number average molecular weight (Mn) is about 100 to 1,000,000, preferably 200 to 100,000, more preferably 300 to 50,000, and most preferably 500 to 50,000. 30,000. And, as described above, the molecular weight distribution has a molecular weight distribution index [Mw (weight average molecular weight) / Mn (number average molecular weight)] of 1.5 or less, preferably 1.4 or less, and more preferably 1.4 or less. 1.3 or less, best is 1.2 or less, sharp (narrow).
[0047]
Further, the shape of the polymer fine particles is a true spherical shape or a substantially spherical shape, and is a spherical particle. The spherical particles, that is, the spherical fine particles containing the RAFT initiation group, satisfy 1 ≦ major axis / minor axis ≦ 1.2 in the projected two-dimensional diagram of the sphere. In this specification, a photograph is taken at a magnification (50 to 10,000 times) that can be measured with a scanning electron microscope (hereinafter, referred to as SEM from Hitachi S-2150), and the diameter of each particle is randomly determined. Measure 15 times and measure the major axis and minor axis. This was randomly measured n = 100 times, and those satisfying the above formula were defined as spherical particles.
The particle diameter is measured by taking a photograph at a magnification (50 to 10,000 times) that can be measured by an SEM, and randomly selecting n 1 = 500 were measured, and the average particle diameter was measured.
Furthermore, the molecular weight and the molecular weight distribution were measured by gel filtration chromatography (manufactured by GPC Shimadzu), and the ratio of Mw (weight average molecular weight) / Mn (number average molecular weight) was calculated as the molecular weight distribution index of the polymer fine particles.
[0048]
4. Blocked and grafted functional composite fine particles
In the present invention, the polymer fine particles containing the RAFT-initiating group are used as base particles, and light irradiation or heating is performed in a solution to perform seed polymerization. Functional (spherical) composite fine particles that can be converted can be obtained.
[0049]
The unsaturated double bond monomer capable of being seed-polymerized on the polymer fine particles as the base particles will be described.
Specific examples of the copolymerizable raw material monomer as the main component include (i) styrene, o-methylstyrene, m-methylstyrene, p-methylstyrene, and α-methylstyrene. Methylstyrene, p-ethylstyrene, 2,4-dimethylstyrene, pn-butylstyrene, p-tert-butylstyrene, pn-hexylstyrene, pn-octylstyrene, pn-nonylstyrene, Styrenes such as pn-decylstyrene, pn-dodecylstyrene, p-methoxystyrene, p-phenylstyrene, p-chlorostyrene, 3,4-dichlorostyrene, (ii) methyl acrylate, acrylic acid Ethyl, n-butyl acrylate, isobutyl acrylate, propyl acrylate, hexyl acrylate, 2-ethylhexyl acrylate , N-octyl acrylate, dodecyl acrylate, lauryl acrylate, stearyl acrylate, phenyl 2-chloroethyl acrylate, methyl α-chloroacrylate, methyl methacrylate, ethyl methacrylate, n-butyl methacrylate (Meth) acrylic esters such as isobutyl methacrylate, propyl methacrylate, hexyl methacrylate, 2-ethylhexyl methacrylate, n-octyl methacrylate, dodecyl methacrylate, lauryl methacrylate, stearyl methacrylate, and (iii) acetic acid Vinyl esters such as vinyl, vinyl propionate, vinyl benzoate and vinyl butyrate; (iv) (meth) acrylic acid derivatives such as acrylonitrile and methacrylonitrile; (v) vinyl methyl ether and vinyl ethyl ether Ter, vinyl ethers such as vinyl isobutyl ether, (vi) vinyl ketones such as vinyl methyl ketone, vinyl hexyl ketone, methyl isopropenyl ketone, (vii) N-vinyl pyrrole, N-vinyl carbazole, N-vinyl indole, N- N-vinyl compounds such as vinylpyrrolidone, (viii) having a fluorine alkyl group such as vinyl fluoride, vinylidene fluoride, tetrafluoroethylene, hexafluoropropylene, or trifluoroethyl acrylate or tetrafluoropropyl acrylate (meta ) Acrylic esters and the like, which may be used alone or in combination of two or more.
[0050]
At the time of seed polymerization, the kind of unsaturated monomer to be added and the amount of unsaturated monomer may be added according to the purpose of grafting, the molecular weight, the thickness layer of the target particle surface, etc., and do not adversely affect the solution. In this case, the monomer may be added at once, or the monomer may be gradually added.
In addition, random polymer or blocked polymer particles can be produced on the surface of the mother (seed) particles by a synthesis method.
[0051]
Furthermore, if necessary, at least one of a polymerization initiator, a living RAFT agent, a nitroxide compound, or a living ATRP starting species + ligand complex (transition metal complex) may be used.
The amount of these additives depends on the type of the monomer, the amount thereof, the polymerization temperature, the target molecular weight for grafting, the particle diameter, etc., but if necessary, 0.001 to 10% by weight, preferably based on the total monomers. Is 0.01 to 8% by weight, more preferably 0.05 to 5% by weight. If the amount is too large (more than 10% by weight), different fine particles and unnecessary products may be generated, which is not good in quality.
[0052]
The amount of the polymer particles containing a RAFT initiation group is 0.1 to 30% by weight, preferably 1 to 25% by weight, and more preferably 2 to 20% by weight, based on the whole solution. If the amount is more than 30% by weight, the concentration and the viscosity are too high, so that foreign matters are easily deposited, and the quality is not good.
[0053]
In the seed polymerization, the solvent used dissolves the polymerizable monomer (monomer), but may be any medium as long as the medium containing the RAFT-initiating group is insoluble and the medium does not hinder other components in the polymerization. .
Typical examples of the specific polymerization solvent include water, methanol, ethanol, 1-propanol, 2-propanol, 1-butanol, 2-butanol, isobutyl alcohol, tert-butyl alcohol, and 1-pentanol. 2-pentanol, 3-pentanol, 2-methyl-1-butanol, isopentyl alcohol, tert-pentyl alcohol, 1-hexanol, 2-methyl-1-pentanol, 4-methyl-2-pentanol, Alcohols such as 2-ethylbutanol, 1-heptanol, 2-heptanol, 3-heptanol, 2-octanol, 2-ethyl-1-hexanol, benzyl alcohol, cyclohexanol; methyl cellosolve, ethyl cellosolve, isopropyl cellosolve, butyl celloso , Ether alcohols such as diethylene bricol monobutyl ether; ketones such as acetone, methyl ethyl ketone, methyl isobutyl ketone and cyclohexanone; esters such as ethyl acetate, butyl acetate, ethyl propionate, cellosolve acetate; pentane, 2-methylbutane; n-hexane, cyclohexane, 2-methylpentane, 2,2-dimethylbutane, 2,3-dimethylbutane, heptane, n-octane, isooctane, 2,2,3-trimethylpentane, decane, nonane, cyclopentane, methyl Aliphatic or aromatic hydrocarbons such as cyclopentane, methylcyclohexane, ethylcyclohexane, p-menthane, dicyclohexyl, benzene, toluene, xylene, ethylbenzene, anisole; carbon tetrachloride, tric Halogenated hydrocarbons such as ethylene, chlorobenzene and tetrabromoethane; ethers such as ethyl ether, dimethyl ether, trioxane and tetrahydrofuran; acetals such as methylal and diethyl acetal; fatty acids such as formic acid, acetic acid and propionic acid; nitropropene And nitrobenzene, dimethylamine, monoethanolamine, pyridine, dimethylformamide, dimethylsulfoxide, acetonitrile, and other sulfur- and nitrogen-containing organic compounds.
There is no particular limitation on the selection, and a solvent suitable for the use of the polymerization method may be appropriately selected. These may be used alone or in combination of two or more.
[0054]
In the present invention, the polymerization method of the functional composite fine particles capable of being grafted into a block polymer may be any method as long as it is a polymerization method capable of producing a blocked, grafted particle, but preferably, in a solution. A good seed polymerization method is preferred. In the seed polymerization method, polymerization is performed in a solution in the presence of a monomer in which fine particles containing a RAFT initiation group are dissolved as seeds. At that time, if necessary, at least one of a polymerization initiator, a living RAFT agent, a nitroxide compound, or a living ATRP starting species + ligand complex (transition metal complex) can be used.
[0055]
In the present invention, at the time of seed polymerization, a dispersant, a stabilizer, and the like can be used as necessary. In particular, when producing spherical particles, a (polymer) dispersant, a stabilizer, an emulsifier, a surfactant and the like may be appropriately selected and used according to a polymerization method that can be used.
Specific examples of the dispersant and stabilizer include polyhydroxystyrene, polystyrenesulfonic acid, vinylphenol- (meth) acrylate copolymer, and styrene- (meth) acrylic acid. Polystyrene derivatives such as ester copolymer, styrene-vinylphenol- (meth) acrylate copolymer; poly (meth) acrylic acid, poly (meth) acrylamide, polyacrylonitrile, potiethyl (meth) acrylate, polybutyl (meth) Poly (meth) acrylic acid derivatives such as acrylates; polyvinyl alkyl ether derivatives such as polymethyl vinyl ether, polyethyl vinyl ether, polybutyl vinyl ether, polyisobutyl vinyl ether; cellulose, methyl cellulose, cellulose acetate Cellulose derivatives such as cellulose nitrate, hydroxymethyl cellulose, hydroxyethyl cellulose, hydroxypropyl cellulose, carboxymethyl cellulose; polyvinyl acetate derivatives such as polyvinyl alcohol, polyvinyl butyral, polyvinyl formal, polyvinyl acetate; polyvinyl pyridine, polyvinyl pyrrolidone, polyethylene imine, poly Nitrogen-containing polymer derivatives such as -2-methyl-2-oxazoline; polyvinyl halide derivatives such as polyvinyl chloride and polyvinylidene chloride; various hydrophobic or hydrophilic dispersants such as polysiloxane derivatives such as polydimethylsiloxane; Stabilizers. These may be used alone or in combination of two or more.
[0056]
Examples of emulsifiers (surfactants) include alkyl sulfate esters such as sodium lauryl sulfate, alkyl benzene sulfonates such as sodium dodecylbenzene sulfonate, alkyl naphthalene sulfonates, fatty acid salts, alkyl phosphates, and alkyl sulfosuccinic acids. Anionic emulsifiers such as salts; cationic emulsifiers such as alkylamine salts, quaternary ammonium salts, alkyl betaines and amine oxides; polyoxyethylene alkyl ethers, polyoxyethylene alkyl ethers, polyoxyethylene alkyl allyl ethers, polyoxyethylene Nonionic emulsifiers such as alkyl phenyl ether, sorbitan fatty acid ester, glycerin fatty acid ester and polyoxyethylene fatty acid ester are exemplified. These may be used alone or in combination of two or more.
[0057]
In the polymerization of the functional composite fine particles according to the present invention, the polymerization conditions at the time of seed polymerization, the polymerization temperature depends on the initiator type, its amount, the monomer type, its amount, the target particle size, the melting point, etc. , 10 to 120 ° C, preferably 20 to 100 ° C, more preferably 30 to 90 ° C, and most preferably 40 to 80 ° C.
Further, the polymerization time is preferably about 1 to 24 hours. However, this is not always the case when the particle diameter is further increased by seed polymerization.
The synthesis device is not particularly specified, and a known device such as a stirring type or a vibration type can be used, and a known technology and equipment suitable for the scale and application may be used.
[0058]
Regarding the monomer concentration, the value of 100 × total monomer / (total monomer + solvent) is 0.01 to 60% by weight, preferably 0.1 to 50% by weight, more preferably 0.5 to 40% by weight, The best is 1 to 30% by weight.
The degassing depends on the type of the monomer, the amount of the monomer added, the target particle diameter (functional composite fine particle diameter), and the like, but is not particularly specified as long as the target particle diameter can be adjusted.
Furthermore, regarding the termination of the polymerization reaction, the reaction is stopped if there is no monomer component to be seeded or if light and heat are shut off, but depending on the use of the seeded composite particles, the RAFT starting species is replaced by a known technique. By doing so, complete shutdown can be achieved.
[0059]
The particle diameter of the functional composite fine particles seeded with the RAFT group-containing base particles is 0.01 to 500 μm, preferably 0.05 to 100 μm, more preferably 0.1 to 50 μm, and most preferably 0.1 to 20 μm. It is.
The molecular weight of the seed (graft) -polymerized product particles can be adjusted according to the application, but is usually about 100 to 1,000,000 in number average molecular weight, preferably 500 to 100,000, and more preferably. Is between 800 and 50,000, and best between 1,000 and 40,000.
Further, the functional polymer composite fine particles seeded with the RAFT group-containing base particles have a polymer molecular weight distribution index [Mw (weight average molecular weight) / Mn (number average molecular weight)] of 1.8 or less, preferably 1.6 or less. More preferably, it is 1.5 or less, most preferably 1.3 or less, and the total molecular weight distribution including its base particles is sharp. As described above, since the molecular weight distribution index [Mw (weight-average molecular weight) / Mn (number-average molecular weight)] of the base particles is 1.5 or less, the composite fine particles are formed of a polymer grafted on the base particles. Has the same chain length.
[0060]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to particle synthesis examples and examples, but the present invention is not limited thereto. In the following, “parts” means “parts by weight” and “water” means “distilled water” unless otherwise specified.
[0061]
[Synthesis of RAFT group-containing particles]
[Example 1] [Synthesis example 1]
A mixture of the proportions shown below was batch-charged into a 500 ml flask, and the dissolved oxygen was replaced with argon (50 ml / min, 0.5 h) using a stirrer (70 rpm) to dissolve the monomer and initiator. After confirming that the temperature was raised, the mixture was heated at an oil bath temperature of 70 ° C. for about 20 hours to carry out polymerization to obtain a RAFT group-containing particle solution.
[0062]
Styrene 20.0 parts
RAFT1 0.175 parts
Azobisisobutyronitrile (AIBN) 0.053 parts
140.0 parts of ethanol
Water 20.0 parts
0.95 parts of polyacrylic acid resin (Mw: 250,000)
(RAFT1: 2-phenylpropan-2-yldithiobenzoate)
[0063]
Next, the polymer particle solution was repeatedly washed and filtered about five times with a mixed solvent of ethanol and water using a known suction filtration apparatus and dried under vacuum to obtain particles.
The particles were observed with an SEM (S-2150, manufactured by Hitachi) and measured. As a result, the particles were spherical and had an average particle diameter of 0.96 μm and a CV value of 5.3%. When the molecular weight was measured, the number average molecular weight was 2500 and the molecular weight distribution index (Mw / Mn) was 1.18.
Further, IR (Shimadzu FT-IR8900) spectrum measurement of the obtained particles showed that -1 An absorption band peak derived from a C = S group was obtained in the vicinity, and it was confirmed that the particles were spherical particles containing a RAFT group. These particles were used as Example 1.
[0064]
[Example 2] [Synthesis example 2]
A mixture of the proportions shown below was batch-charged into a 500 ml flask, and the dissolved oxygen was replaced with argon (50 ml / min, 0.5 h) using a stirrer (70 rpm) to dissolve the monomer and initiator. After confirming that the temperature was raised, the mixture was heated at an oil bath temperature of 70 ° C. for about 20 hours to carry out polymerization to obtain a RAFT group-containing particle solution.
[0065]
Styrene 20.0 parts
RAFT1 0.175 parts
Potassium persulfate (K 2 O 8 S 2 ) 0.173 parts
140.0 parts of ethanol
Water 20.0 parts
1.992 parts of polyacrylic acid resin (Mw: 250,000)
(RAFT1: 2-phenylpropan-2-yldithiobenzoate)
[0066]
Next, the polymer particle solution was repeatedly washed and filtered about five times with a mixed solvent of ethanol and water using a known suction filtration apparatus and dried under vacuum to obtain particles.
The particles were observed with an SEM (manufactured by Hitachi, S-2150) and measured. As a result, the particles were spherical and had an average particle size of 1.72 μm and a CV value of 5.6%. When the molecular weight was measured, the number average molecular weight was 2,200 and the molecular weight distribution index (Mw / Mn) was 1.25.
Further, IR (Shimadzu FT-IR8900) spectrum measurement of the obtained particles shows that -1 An absorption band peak derived from a C = S group was obtained in the vicinity, and it was confirmed that the particles were spherical particles containing a RAFT group. The particles were designated as Example 2.
[0067]
Example 3 Synthesis Example 3
A mixture of the proportions shown below was batch-charged into a 500 ml flask, and the dissolved oxygen was replaced with argon (50 ml / min 0.5 h) using a stirrer (70 rpm) to dissolve the monomer and initiator. After confirming the presence, the mixture was heated and heated at an oil bath temperature of 70 ° C. for about 20 hours to carry out polymerization to obtain a RAFT agent-containing particle solution.
[0068]
Styrene 20.0 parts
RAFT2 0.162 parts
Azobisisobutyronitrile (AIBN) 0.053 parts
140.0 parts of ethanol
Water 20.0 parts
0.95 parts of polyacrylic acid resin (Mw: 250,000)
(RAFT2: 1-phenylethyldithiobenzoate)
[0069]
Next, the polymer particle solution was repeatedly washed and filtered about five times with a mixed solvent of ethanol and water using a known suction filtration apparatus and dried under vacuum to obtain particles.
The particles were observed with an SEM (manufactured by Hitachi, Ltd., S-2150) and measured. As a result, the particles were spherical and had an average particle diameter of 1.02 μm and a CV value of 6.1%. When the molecular weight was measured, the number average molecular weight was 2,400 and the molecular weight distribution index (Mw / Mn) was 1.16.
Further, IR (Shimadzu FT-IR8900) spectrum measurement of the obtained particles shows that -1 An absorption band peak derived from a C = S group was obtained in the vicinity, and it was confirmed that the particles were spherical particles containing a RAFT group. The particles were designated as Example 3.
[0070]
Example 4 Synthesis Example 4
A mixture of the proportions shown below was batch-charged into a 500 ml flask, and the dissolved oxygen was replaced with argon (50 ml / min, 0.5 h) using a stirrer (70 rpm) to dissolve the monomer and initiator. After confirming that the temperature was raised, the mixture was heated at an oil bath temperature of 70 ° C. for about 20 hours to carry out polymerization to obtain a RAFT group-containing particle solution.
[0071]
Styrene 25.0 parts
RAFT3 0.2 parts
Potassium persulfate (K 2 O 8 S 2 ) 0.18 parts
140.0 parts of ethanol
Water 20.0 parts
1.992 parts of polyacrylic acid resin (Mw: 250,000)
(RAFT3: benzyldithioacetate)
[0072]
Next, the polymer particle solution was repeatedly washed and filtered about five times with a mixed solvent of ethanol and water using a known suction filtration apparatus and dried under vacuum to obtain particles.
The particles were observed with an SEM (S-2150, manufactured by Hitachi) and measured. As a result, the particles were spherical and had an average particle diameter of 2.54 μm and a CV value of 7.2%. When the molecular weight was measured, the number average molecular weight was 3000 and the molecular weight distribution index (Mw / Mn) was 1.24.
Further, IR (Shimadzu FT-IR8900) spectrum measurement of the obtained particles shows that -1 An absorption band peak derived from a C = S group was obtained in the vicinity, and it was confirmed that the particles were spherical particles containing a RAFT group. The particles were designated as Example 4.
[0073]
Example 5 Synthesis Example 5
A mixture of the proportions shown below was batch-charged into a 500 ml flask, and the dissolved oxygen was replaced with nitrogen (25 ml / min, 0.5 h) using a stirrer (70 rpm) to dissolve the monomer and initiator. Then, the temperature was gradually increased, and the mixture was heated at an oil bath temperature of 70 ° C. for about 20 hours to obtain a RAFT initiator group-containing copolymer particle solution.
[0074]
Divinylbenzene (DVB 55%) 10.0 parts
RAFT1 0.69 parts
Azobisisobutyronitrile (AIBN) 0.42 parts
Acetonitrile 194.5 parts
(55% DVB: 45% ethyl vinylbenzene)
(RAFT1: 2-phenylpropan-2-yldithiobenzoate)
[0075]
Next, this copolymer particle solution was repeatedly washed and filtered about five times with acetonitrile using a known suction filtration apparatus and vacuum-dried to obtain particles.
The particles were observed with an SEM (S-2150, manufactured by Hitachi) and measured. As a result, the particles were spherical and had an average particle diameter of 4.37 μm and a CV value of 4.9%. Also, when IR (Shimadzu FT-IR8900) spectrum measurement is performed, 1050 cm -1 An absorption band peak derived from a C = S group was obtained in the vicinity, and it was confirmed that the particles were spherical copolymer particles containing a RAFT initiation group. The particles were designated as Example 5.
[0076]
Example 6 Synthesis Example 6
A mixture of the proportions shown below was batch-charged into a 500 ml flask, and the dissolved oxygen was replaced with argon (50 ml / min, 0.5 h) using a stirrer (70 rpm) to dissolve the monomer and initiator. After confirming that the temperature was raised, the mixture was heated at an oil bath temperature of 70 ° C. for about 20 hours for polymerization to obtain a RAFT group-containing particle solution.
[0077]
Styrene 18.0 parts
Methacrylic acid 2.0 parts
RAFT1 0.175 parts
Azobisisobutyronitrile (AIBN) 0.053 parts
140.0 parts of ethanol
Water 20.0 parts
Styrene-methacrylic resin (Mw: 50,000) 5.0 parts
(Styrene: 2-hydroxyethyl methacrylate = 2: 8% by weight)
(RAFT1: 2-phenylpropan-2-yldithiobenzoate)
[0078]
Next, the polymer particle solution was repeatedly washed and filtered about five times with a mixed solvent of ethanol and water using a known suction filtration apparatus and dried under vacuum to obtain particles.
The particles were observed with an SEM (manufactured by Hitachi, S-2150) and measured. As a result, the particles were spherical, and the average particle diameter was 6.03 μm and the CV value was 10.3%.
When the molecular weight was measured, the number average molecular weight was 2,000 and the molecular weight distribution index (Mw / Mn) was 1.42.
Further, IR (Shimadzu FT-IR8900) spectrum measurement of the obtained particles shows that -1 An absorption band peak derived from a C = S group was obtained in the vicinity, and it was confirmed that the particles were spherical particles containing a RAFT group. The particles were designated as Example 6.
[0079]
<Comparative Example>
[Comparative Example 1] [Preparation of Comparative Particle 1]
A mixture of the proportions shown below was batch-charged into a 500 ml flask, and the dissolved oxygen was replaced with argon (50 ml / min, 0.5 h) using a stirrer (70 rpm) to dissolve the monomer and initiator. After confirming that the temperature was raised, the mixture was heated at an oil bath temperature of 70 ° C. for about 20 hours to carry out polymerization to obtain a particle solution (the same conditions as in Synthesis Example 2 except that the RAFT agent was removed).
[0080]
Styrene 20.0 parts
Potassium persulfate (K 2 O 8 S 2 ) 0.173 parts
140.0 parts of ethanol
Water 20.0 parts
1.992 parts of polyacrylic acid resin (Mw: 250,000)
[0081]
Next, the polymer particle solution was repeatedly washed and filtered about five times with a mixed solvent of ethanol and water using a known suction filtration apparatus and dried under vacuum to obtain particles.
Observation of these particles with an SEM (Hitachi S-2150) and measurement showed that the particles were spherical. However, many sub-particles were generated, the average particle diameter was 1.52 μm, and the CV value was It was 16.2%.
When the molecular weight was measured, the number average molecular weight was 15,000 and the molecular weight distribution index (Mw / Mn) was 4.73. These particles were used as Comparative Example 1.
[0082]
[Comparative Example 2] [Preparation of Comparative Particle 2]
A mixture of the proportions shown below was batch-charged into a 500 ml flask, and the dissolved oxygen was replaced with argon (50 ml / min, 0.5 h) using a stirrer (70 rpm) to dissolve the monomer and initiator. After confirming that the temperature was raised, the mixture was heated at an oil bath temperature of 70 ° C. for about 20 hours to carry out polymerization to obtain a particle solution (the same conditions as in Synthesis Example 6 except that the RAFT agent was removed). .
[0083]
Styrene 18.0 parts
Methacrylic acid 2.0 parts
Azobisisobutyronitrile (AIBN) 0.053 parts
140.0 parts of ethanol
Water 20.0 parts
Styrene-methacrylic resin (Mw: 50,000) 5.0 parts
(Styrene: 2-hydroxyethyl methacrylate = 2: 8% by weight)
[0084]
Next, the polymer particle solution was repeatedly washed and filtered about five times with a mixed solvent of ethanol and water using a known suction filtration apparatus and dried under vacuum to obtain particles.
Observation of these particles with a SEM (Hitachi S-2150) and measurement showed that the particles were spherical. However, generation of sub-fine particles was frequently observed, the average particle diameter was 4.38 μm, and the CV value was 25.8%.
When the molecular weight was measured, the number average molecular weight was 8,200 and the molecular weight distribution index (Mw / Mn) was 5.19. These particles were used as Comparative Example 2.
[0085]
[Synthesis of functional composite particles]
Example 7 Synthesis Example 7 of Composite Particle
A mixture of the proportions shown below was batch-charged into a 500 ml flask, and the dissolved oxygen was replaced with argon (50 ml / min, 0.5 h) using a stirrer (70 rpm) to disperse the RAFT group-containing particles. After confirming that the temperature was raised, the temperature was slowly raised, and the mixture was heated at an oil bath temperature of 70 ° C. for about 20 hours to perform seed polymerization to obtain a particle solution.
[0086]
Methyl methacrylate 10.0 parts
140.0 parts of ethanol
Water 20.0 parts
Polyacrylic acid resin (Mw: 250,000) 1.0 part
RAFT group-containing particles (Synthesis Example 2) 5.0 parts
[0087]
Next, the polymer particle solution was repeatedly washed and filtered about five times with a mixed solvent of ethanol and water using a known suction filtration apparatus and dried under vacuum to obtain particles.
The particles were observed with an SEM (manufactured by Hitachi, S-2150) and measured. As a result, the particles were spherical and had an average particle size of 2.68 μm and a CV value of 5.7%. When the molecular weight was measured, the number average molecular weight was 3,500 and the molecular weight distribution index (Mw / Mn) was 1.29.
Further, IR (Shimadzu FT-IR8900) spectrum measurement of the obtained particles shows that -1 In the vicinity, an absorption band peak derived from the C = S group was obtained, and 1720 cm -1 An absorption band peak derived from a C = O group was obtained in the vicinity, and it was confirmed that the particles were spherical particles to which polymethyl methacrylate had been grafted. The particles were designated as Example 7.
[0088]
[Table 1]
Figure 2004018557
[0089]
From the table of the results of the above Examples and Comparative Examples, in Examples 1 to 6 of the present invention, spherical particles containing RAFT groups having a uniform molecular weight distribution and particle diameter were obtained. It was found that composite spherical particles having a uniform molecular weight distribution and a uniform particle diameter having a graft polymer having a uniform molecular weight bonded thereto were obtained.
On the other hand, from the results of Comparative Examples 1 and 2, in the polymerization without the addition of the RAFT agent, it became clear that the molecular weight distribution was wide and the particle diameter was wide. It was revealed.
[0090]
【The invention's effect】
The spherical or substantially spherical polymer fine particles of the present invention are particles having a uniform molecular weight distribution and particle diameter, and are RAFT group-containing particles capable of forming composite (spherical) particles capable of binding from the particle surface and inside. It can be used in a wide variety of fields such as, OA field, home electric field, electric and electronic field, communication equipment field, automobile field, furniture, building materials, analytical materials, liquid crystal spacers, and biomedical chemistry fields. It is also suitable as an additive and a compatibilizer for the elastomer.
Furthermore, the production method of the present invention can easily produce spherical particles having a uniform particle diameter by containing a reactive group on the particle surface, and having a uniform molecular weight distribution, so that the glass transition point, melting point, etc. can be precisely determined. The physical properties of the polymer can be controlled, which is industrially advantageous. In addition, this production method can simply polymerize unsaturated monomers directly on the (spherical) particle surface synthesized by emulsion polymerization, suspension polymerization, dispersion polymerization, etc., and is also used for core / shell particles. It is possible.

Claims (17)

少なくとも1種の不飽和2重結合を有するモノマー(S)を溶液中で交換連鎖移動ラジカル重合開始剤(A)及びラジカル重合開始剤(B)の存在下に重合して得られる交換連鎖移動ラジカル重合開始基を有するポリマーから構成される微粒子であって、該ポリマーの分子量分布指数[Mw(重量平均分子量)/Mn(数平均分子量)]が1.5以下であることを特徴とする真球状又は略球状ポリマー微粒子。Exchange chain transfer radical obtained by polymerizing a monomer (S) having at least one unsaturated double bond in a solution in the presence of an exchange chain transfer radical polymerization initiator (A) and a radical polymerization initiator (B) Fine particles composed of a polymer having a polymerization initiating group, wherein the molecular weight distribution index [Mw (weight average molecular weight) / Mn (number average molecular weight)] of the polymer is 1.5 or less. Or substantially spherical polymer fine particles. 交換連鎖移動ラジカル重合開始剤(A)は、次の化学式(1)で表される化合物であることを特徴とする請求項1に記載の真球状又は略球状ポリマー微粒子。
Figure 2004018557
(式中、R及びZは、それぞれ独立して水素原子、酸素原子又は窒素原子を含んでいても良い有機基を示す。)
The spherical or substantially spherical polymer fine particles according to claim 1, wherein the exchange chain transfer radical polymerization initiator (A) is a compound represented by the following chemical formula (1).
Figure 2004018557
(In the formula, R and Z each independently represent an organic group that may contain a hydrogen atom, an oxygen atom, or a nitrogen atom.)
式中のR、Zは、それぞれ独立して(i)水素原子、(ii)炭素数1〜20のアルキル基、アリル基、置換アルキル基、オキシアルキル基、アミノ基若しくは置換アミノ基、又は(iii)炭素数6〜20のアリール基、アルキルアリール基、オキシアリール基、置換アルキルアリール基であり、その際、それらの置換基は、アルキル基、アリール基、カルボキシル基、カルボニル基、水酸基、アミノ基、ニトロ基、又はニトリル基を意味することを特徴とする請求項2に記載の真球状又は略球状ポリマー微粒子。R and Z in the formula each independently represent (i) a hydrogen atom, (ii) an alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, an allyl group, a substituted alkyl group, an oxyalkyl group, an amino group or a substituted amino group, or ( iii) an aryl group, an alkylaryl group, an oxyaryl group, or a substituted alkylaryl group having 6 to 20 carbon atoms, wherein the substituent is an alkyl group, an aryl group, a carboxyl group, a carbonyl group, a hydroxyl group, an amino group; The spherical or substantially spherical polymer fine particles according to claim 2, which means a group, a nitro group or a nitrile group. 式中のRは、次の化学式(2)〜(5)から選択される少なくとも1つの構造を有する有機基であることを特徴とする請求項3に記載の真球状又は略球状ポリマー微粒子。
Figure 2004018557
The spherical or substantially spherical polymer particles according to claim 3, wherein R in the formula is an organic group having at least one structure selected from the following chemical formulas (2) to (5).
Figure 2004018557
式中のZは、次の化学式(6)〜(9)から選択される少なくとも1つの構造を有する有機基であることを特徴とする請求項3に記載の真球状又は略球状ポリマー微粒子。
Figure 2004018557
4. The spherical or substantially spherical polymer fine particles according to claim 3, wherein Z in the formula is an organic group having at least one structure selected from the following chemical formulas (6) to (9).
Figure 2004018557
球の投影二次元図において、長径と短径の比が、
1 ≦ 長径/短径 ≦ 1.2
であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の真球状又は略球状ポリマー微粒子。
In the projected two-dimensional view of the sphere, the ratio of the major axis to the minor axis is
1 ≦ major axis / minor axis ≦ 1.2
The spherical or substantially spherical polymer fine particles according to claim 1, wherein:
下記の式で定義される粒子径分布CV値(バラツキ度)が15%以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の真球状又は略球状ポリマー微粒子。
CV(%)=(標準偏差/平均粒子径)×100
The spherical or substantially spherical polymer fine particles according to any one of claims 1 to 6, wherein the particle diameter distribution CV value (degree of variation) defined by the following formula is 15% or less.
CV (%) = (standard deviation / average particle diameter) × 100
交換連鎖移動ラジカル重合開始基を有するポリマーの数平均分子量(Mn)は、100〜1,000,000であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の真球状又は略球状ポリマー微粒子。The spherical or substantially spherical polymer according to any one of claims 1 to 7, wherein the polymer having an exchange chain transfer radical polymerization initiation group has a number average molecular weight (Mn) of 100 to 1,000,000. Fine particles. 粒子径は、0.01〜500μmであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の真球状又は略球状ポリマー微粒子。The spherical or substantially spherical polymer fine particles according to any one of claims 1 to 8, wherein the particle diameter is 0.01 to 500 µm. 少なくとも1種の不飽和2重結合を有するモノマー(S)を溶液中で溶解させた後、交換連鎖移動ラジカル重合開始剤(A)及びラジカル重合開始剤(B)の存在下に、光照射又は加熱してラジカル反応を行い、該モノマーの重合が進行することにより生成するポリマーが溶液中に固体として析出することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の真球状又は略球状ポリマー微粒子の製造方法。After dissolving the monomer (S) having at least one type of unsaturated double bond in a solution, the monomer is exposed to light or a light in the presence of an exchange chain transfer radical polymerization initiator (A) and a radical polymerization initiator (B). A spherical or substantially spherical polymer according to any one of claims 1 to 9, wherein the polymer produced by the polymerization of the monomer proceeds by heating to cause a radical reaction and precipitates as a solid in a solution. A method for producing fine particles. 交換連鎖移動ラジカル重合開始剤(A)及びラジカル重合開始剤(B)の添加量は、それぞれ全モノマーに対して0.001〜10重量%であることを特徴とする請求項10に記載の真球状又は略球状ポリマー微粒子の製造方法。The true amount according to claim 10, wherein the amounts of the exchange chain transfer radical polymerization initiator (A) and the radical polymerization initiator (B) are each 0.001 to 10% by weight based on all monomers. A method for producing spherical or substantially spherical polymer fine particles. 交換連鎖移動ラジカル重合開始剤(A)とラジカル重合開始剤(B)との混合割合は、モル比で0.01〜100であることを特徴とする請求項10に記載の真球状又は略球状ポリマー微粒子の製造方法。The mixture ratio of the exchange chain transfer radical polymerization initiator (A) and the radical polymerization initiator (B) is 0.01 to 100 in a molar ratio, and is a true sphere or a substantially sphere. A method for producing polymer fine particles. モノマー濃度は、溶液中で0.1〜80重量%であることを特徴とする請求項10に記載の真球状又は略球状ポリマー微粒子の製造方法。The method according to claim 10, wherein the monomer concentration is 0.1 to 80% by weight in the solution. 請求項1〜9のいずれかに記載の真球状又は略球状ポリマー微粒子を母粒子とし、これにラジカル重合可能な不飽和モノマーをシード重合して得られてなるポリマー複合微粒子。Polymer composite fine particles obtained by subjecting the spherical or substantially spherical polymer fine particles according to any one of claims 1 to 9 to base particles and seed polymerizing the radically polymerizable unsaturated monomer with the mother particles. 請求項1〜9のいずれかに記載の真球状又は略球状ポリマー微粒子を母粒子とし、これに交換連鎖移動ラジカル重合可能な不飽和モノマーをシード重合して得られてなるポリマー複合微粒子。Polymer composite fine particles obtained by using the spherical or substantially spherical polymer fine particles according to any one of claims 1 to 9 as base particles, and subjecting the unsaturated monomers capable of exchange chain transfer radical polymerization to seed polymerization. ポリマーの分子量分布指数[Mw(重量平均分子量)/Mn(数平均分子量)]が1.8以下であることを特徴とする請求項14又は15に記載のポリマー複合微粒子。16. The polymer composite fine particles according to claim 14, wherein a molecular weight distribution index [Mw (weight average molecular weight) / Mn (number average molecular weight)] of the polymer is 1.8 or less. 請求項1〜9のいずれかに記載の真球状又は略球状ポリマー微粒子を該微粒子が溶解しない溶液中に分散させた後、当該溶液に溶解する反応性二重結合を有するモノマーを添加し、ラジカル重合開始剤の存在下又は無添加の状態で、光照射又は加熱してシード重合を行うことを特徴とする請求項14又は15に記載のポリマー複合微粒子の製造方法。After dispersing the spherical or substantially spherical polymer fine particles according to any one of claims 1 to 9 in a solution in which the fine particles do not dissolve, a monomer having a reactive double bond that dissolves in the solution is added, and a radical is added. The method for producing polymer composite fine particles according to claim 14 or 15, wherein seed polymerization is performed by light irradiation or heating in the presence or absence of a polymerization initiator.
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