JP3358517B2 - 乗員検知システム及び乗員検知方法 - Google Patents
乗員検知システム及び乗員検知方法Info
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Description
及び乗員検知方法に関し、特にエアバッグ装置を搭載し
た自動車の助手席における乗員とダッシュボ−ドとの離
隔状況に応じて、エアバッグ装置のエアバッグを展開可
能な状態又は展開不可能な状態に設定し得る乗員検知シ
ステム及び乗員検知方法の改良に関する。
時に乗員が受ける衝撃を緩和するための装置であって、
自動車の安全性になくてならないものになっており、近
時、運転席のみならず、助手席にも設置されるようにな
っている。
すように、セ−フィングセンサSS1,スクイブSQ
1,電界効果形トランジスタなどの半導体スイッチング
素子SW1の直列回路よりなる運転席側のスクイブ回路
と、セ−フィングセンサSS2,スクイブSQ2,電界
効果形トランジスタなどの半導体スイッチング素子SW
2よりなる助手席側のスクイブ回路と、電子式加速度セ
ンサ(衝突検出センサ)GSと、電子式加速度センサG
Sの出力信号に基づいて衝突の有無を判断し、半導体ス
イッチング素子SW1,SW2のゲ−トに信号を供給す
る機能を有する制御回路CCとから構成されている。
因に基づき自動車が衝突した場合、セ−フィングセンサ
SS1,SS2はそのスイッチ接点が比較的に小さな加
速度に反応して閉成され、運転席側及び助手席側のスク
イブ回路が動作可能な状態になる。そして、電子式加速
度センサGSからの信号に基づいて制御回路CCが自動
車が確実に衝突したと判断すると、半導体スイッチング
素子SW1,SW2のゲ−トに信号が供給され、同スイ
ッチング素子SW1,SW2がON状態になる。これに
よって、それぞれのスクイブ回路に電流が流れる結果、
スクイブSQ1,SQ2の発熱に起因して運転席側及び
助手席側のエアバッグが展開され、乗員が衝突による衝
撃から保護される。
例えば図11(a)に示すように、シ−ト1に大人Pが
着席している場合には、衝突時に上述のような乗員の保
護効果が期待できるものである。しかしながら、同図
(b)に示すように、助手席のシ−ト1上に固定したチ
ャイルドシ−ト1Aに幼児SPが後向きに座っている場
合(Rear Facing Infant Seat :以下、RFISと
呼称する)にはエアバッグの展開によって幼児SPへの
悪影響が懸念されることから、仮に自動車が衝突しても
エアバッグが展開しない方が望ましい。又、同図(c)
に示すように、助手席のシ−ト1上に固定したチャイル
ドシ−ト1Aに幼児SPが前向きに座っている場合(F
orward Facing Child Seat :以下、FFCSと呼
称する)にはエアバッグの展開によってエアバッグが子
供SPの顔面を覆うことが懸念されることから、RFI
Sの場合と同様に仮に自動車が衝突してもエアバッグが
展開しない方が望ましいものである。
に対応するために、例えば図12に示すようなエアバッ
グ装置が提案されている。このエアバッグ装置は、助手
席に乗員が着席しているか否かを検出するセンサSDを
設置し、このセンサSDの検出信号に基づいて制御回路
CCが助手席への乗員の着席状況を判断し、自動車が衝
突した場合に、エアバッグを展開可能な状態又は展開不
可能な状態のいずれか一方にセットするように構成され
ている。特に、センサSDとしては、重量を測定する重
量センサを用いるものと、シ−トに着席している乗員を
カメラで撮影して画像処理により大人Pか子供SPかの
判定を行うものとが提案されている。
SPかの大まかな判定は可能であり、この結果に基づい
てエアバッグを展開可能な状態又は展開不可能な状態の
いずれか一方にセットし、自動車の衝突時における不測
の事態を回避することができるものの、体重は個人差が
大きく、仮に子供でも大人より重い場合もあり得ること
から、正確性に欠けるのみならず、RFIS,FFCS
のいずれの状態であるかを判断することができないとい
う問題がある。
況,乗員が大人Pか子供SPかの判断,チャイルドシ−
トの子供がRFIS,FFCSの状態か否かの判断をか
なり正確に行なうことができるものの、カメラで撮影し
た撮像デ−タを画像処理し各種パタ−ンとの比較判断を
行なわなければならないために、処理装置が複雑かつ高
価になるという問題がある。
先に、図13〜図17に示すような乗員検知システムを
提案した。この乗員検知システムは、基本的にはシ−ト
に配置された2つの電極間に発生させた微弱電界(Ele
ctric Field)の乱れを利用するものである。まず、図
13(a)に示すように、電極E1に高周波低電圧を発
生する発振回路10を接続すると共に、電極E2をグラ
ンドに接続すると、電極E1,E2には電極間の電位差
に基づいて電界が発生し、電極E2の側には変位電流I
dが流れる。この状態において、同図(b)に示すよう
に、電界中に物体OBを存在させると、電界に乱れが生
じて電極E2の側には変位電流Idとは異なった変位電
流Id1が流れることになる。殆んどの物体OBは、電
気的にはコンダクタンスとキャパシタンスで表され、グ
ランドとはキャパシタンスを介して結合されることにな
る。
ている場合と乗っていない場合とでは、電極E2の側に
流れる変位電流に変化が生ずるものであり、この現象を
利用することにより、シ−トへの乗員の着席状況を検知
することができるものである。特に、電極を増加させる
ことによって、シ−ト上の乗員などを含む物体について
の多くの情報を得ることが可能となり、シ−トへの乗員
の着席状況をより的確に検知することができる。
テムについて図14〜図17を参照して説明する。尚、
図10〜図12に示す従来例と同一部分には同一参照符
号を付し、その詳細な説明は省略する。図14は先行技
術にかかるシ−トを示しており、助手席のシ−ト1の表
面側には複数の電極が配置されている。具体的には、着
席部1aには例えば矩形状の電極E1,E2が、背もた
れ部1bにはほぼ同形状の電極E3,E4がそれぞれ離
隔して配置されている。これらの電極は乗員の座り心地
を考慮して導電性の布地にて形成されているが、糸状の
金属をシ−ト布面に織り込んだり、布面に導電性ペイン
トを被着したり、金属板を配置したりして構成すること
もできる。これらの電極E1〜E4は例えば図15(図
16)に示す回路に接続され、組み込まれている。
えば周波数が100KHz程度で、電圧が10〜12V
程度の高周波低電圧を発生させる発振回路10と、負荷
電流検出回路11と、送信・受信切換回路12と、増幅
機能を有する電流・電圧変換回路13と、バンドパス機
能(不要ノイズ除去機能)及びAC−DC変換機能を有
する検波回路(復調回路)14と、増幅回路15と、オ
フセット変換回路16と、MPUなどの制御回路17
と、エアバッグ装置18とから構成されている。図16
は図15の回路をさらに具体化したものであり、増幅回
路15を、例えばゲインGが1倍及び100倍の第1の
増幅回路15A及び第2の増幅回路15Bから構成する
と共に、第1,第2の増幅回路15A,15Bの出力信
号を選択するアナログ選択回路19が設けられており、
アナログ選択回路19は制御回路17によって制御され
る。
11は、例えば回路に直列に接続されたインピ−ダンス
素子例えば抵抗11aと、抵抗11aの端子電圧を増幅
する増幅器11bとから構成されており、発振回路10
から選択された特定の電極に供給される電流(負荷電
流)が検出される。送信・受信切換回路12は、例えば
電極E1〜E4のうち、選択された1つの電極(送信電
極と呼称する)を発振回路10の出力側に接続するため
のスイッチング手段Aa〜Adと、送信電極以外の電極
(受信電極と呼称する)を電流・電圧変換回路13に接
続するためのスイッチング手段Ba〜Bdとから構成さ
れており、それぞれのスイッチング手段の切換は制御回
路17によって制御される。尚、この送信・受信切換回
路12はマルチプレクサ回路にて構成することが望まし
い。電流・電圧変換回路13は、例えば受信電極側に流
れる変位電流を電圧に変換するインピ−ダンス素子例え
ば抵抗13aと、変換された電圧を増幅する増幅器13
bとから構成されており、それぞれの電極E1〜E4に
対応して設けられている。アナログ選択回路19は、例
えば第2の増幅回路15Bの出力側に一斉に選択・接続
される4つのスイッチング手段19aと、第1の増幅回
路15Aの出力側に一斉に選択・接続される4つのスイ
ッチング手段19bとから構成されている。
うに動作する。まず、制御回路17からの信号に基づい
て送信・受信切換回路12のスイッチング手段Aaのみ
が発振回路10の出力側に接続され、スイッチング手段
Bb〜Bdが電流・電圧変換回路13に接続されると、
発振回路10から送信電極E1に高周波低電圧が印加さ
れ、受信電極E2〜E4には変位電流が流れる。この電
流は抵抗13aで電圧に変換され、増幅器13bで増幅
されると共に、検波回路14に出力される。一方、送信
電極E1に流れる負荷電流は負荷電流検出回路11によ
って検出され、後述するデ−タR(1,1)として検波
回路14に出力される。この検波回路14では、例えば
100KHz程度の信号がバンドパスされると共に、不
要なノイズ成分が除去され、第1,第2の増幅回路15
A,15Bに出力される。この第1,第2の増幅回路1
5A,15Bの出力信号は、オフセット変換回路16と
アナログ選択回路19との動作によって適宜に選択さ
れ、制御回路17に出力される。例えば検波回路14か
らの出力信号がフルレンジで測定可能な程度の場合には
アナログ選択回路19の4つのスイッチング手段19b
のみが一斉に第1の増幅回路15Aの出力側に選択・接
続される。又、出力信号が小さくてフルレンジでの微妙
な変化の測定が困難な場合にはアナログ選択回路19の
4つのスイッチング手段19aのみが一斉に第2の増幅
回路15Bの出力側に選択・接続される。そして、制御
回路17では第1,第2の増幅回路15A,15Bから
の出力信号がA/D変換した後、メモリに記憶される。
送信・受信切換回路12のスイッチング手段Aaを開放
し、スイッチング手段Abのみを発振回路10の出力側
に接続し、スイッチング手段Ba,Bc,Bdを電流・
電圧変換回路13に接続・変更すると、発振回路10か
ら送信電極E2に高周波低電圧が印加され、受信電極E
1,E3,E4には変位電流が流れる。この電流は抵抗
13aで電圧に変換され、増幅器13bで増幅されると
共に、検波回路14に出力される。尚、送信電極E2に
流れる負荷電流は負荷電流検出回路11によって検出さ
れ、後述するデ−タR(2,2)として検波回路14に
出力される。上述と同様に処理されて制御装置17にデ
−タとして記憶される。次いで、スイッチング手段Ac
のみを発振回路10の出力側に接続し、スイッチング手
段Ba,Bb,Bdを電流・電圧変換回路13に接続・
変更すると、発振回路10から送信電極E3に高周波低
電圧が印加され、受信電極E1,E2,E4には変位電
流が流れる。尚、送信電極E3に流れる負荷電流は負荷
電流検出回路11によって検出され、後述するデ−タR
(3,3)として検波回路14に出力される。さらに、
スイッチング手段Adのみを発振回路10の出力側に接
続し、スイッチング手段Ba,Bb,Bcを電流・電圧
変換回路13に接続・変更すると、発振回路10から送
信電極E4に高周波低電圧が印加され、受信電極E1,
E2,E3には変位電流が流れる。これらの変位電流は
抵抗13aで電圧に変換され、増幅器13bで増幅され
ると共に、検波回路14に出力される。尚、送信電極E
4に流れる負荷電流は負荷電流検出回路11によって検
出され、後述するデ−タR(4,4)として検波回路1
4に出力される。上述と同様に処理されて制御装置17
にデ−タとして記憶される。
を演算処理することにより、着席パタ−ンが算出され
る。この制御回路17には、予め各種の着席パタ−ンが
記憶されており、電極E1〜E4における送信電極と受
信電極との各種の組合せに基づくデ−タにより算出され
た着席パタ−ンを予め記憶された着席パタ−ンと比較
し、該当する着席パタ−ンを抽出し、判定する。この制
御回路17では、例えば以下に述べる各種の着席パタ−
ンが判定の対象となる。具体的には、シ−トに乗員が着
席していない空席パタ−ン、チャイルドシ−トに子供が
FFCSの状態で着席しているFFCSパタ−ン、チャ
イルドシ−トに子供がRFISの状態で着席しているR
FISパタ−ン、シ−トに大人が着席しているパ−ソン
パタ−ンであり、それぞれの電極E1〜E4を適宜に選
択して送信電極と受信電極との各種の組合せによって、
一般式R(i,j)で示すデ−タが得られる。尚、一般
式R(i,j)において、i=jは送信デ−タを、i≠
jは受信デ−タを示しており、しかも、iは送信電極
を、jは受信電極を表している。制御回路17ではそれ
ぞれのパタ−ン毎に例えば16個のデ−タを利用して演
算処理が行われ、着席パタ−ンの特徴が抽出される。
知・特定されると、それに基づく信号がエアバッグ装置
18に送信される。例えば着席パタ−ンが空席,FFC
S,RFISの場合にはエアバッグ装置18に、仮に自
動車が衝突しても、エアバッグが展開しないようにセッ
トするための信号が送信され、それ以外のパタ−ンでは
エアバッグが展開するようにセットするための信号が送
信される。これらの信号はエアバッグ装置18の制御回
路CCに入力され、前者のパタ−ンの場合には衝突時に
助手席側の半導体スイッチング素子SW2にゲ−ト信号
を供給しないようにセットされる。尚、運転席側の半導
体スイッチング素子SW1にはゲ−ト信号が供給され
る。後者のパタ−ンの場合には半導体スイッチング素子
SW1,SW2にゲ−ト信号が供給されるようにセット
される。
には複数の電極E1〜E4が配置されており、選択され
た1つの送信電極と送信電極以外の受信電極との間には
高周波低電圧の印加により微弱電界が発生されているた
めに、受信電極側にはシ−ト1への乗員の着席パタ−ン
に関連する変位電流が流れる。従って、この変位電流の
特徴的なパタ−ンを判断することによって乗員の着席パ
タ−ンを的確に検知することができる。このために、乗
員の着席パタ−ンに応じてエアバッグ装置18のエアバ
ッグを展開可能な状態ないし展開不可能な状態のいずれ
にも設定することができる。
離隔して配置されているために、送信電極と受信電極と
の組み合せを増加できると共に、得られるデ−タ数も増
加でき、シ−トへの乗員の着席パタ−ンの判断をより正
確に行うことができる。
IS,FFCS,Person,Emptyの着席パタ
−ンに基づいて各電極に流れる電流によって特徴付けら
れる電流パタ−ンが着席パタ−ンとして予め記憶されて
いるために、送信電極と受信電極とを適宜に組み合せる
ことによって得られる受信信号デ−タと予め記憶された
各種の着席パタ−ンとを比較し、該当する記憶着席パタ
−ンを抽出することによって精度よく現実の着席パタ−
ンを検知することができるなどの優れた効果が得られる
ものである。
載した自動車が例えば障害物などに衝突した際に、エア
バッグ装置のエアバッグが展開しているにも拘らず、助
手席に着席している乗員が例えば顔面などに損傷を受け
ることがあるという不具合が指摘されている。
突による衝撃によって助手席の乗員Pの上半身、特に顔
面がダッシュボ−ドDBにかなり接近している状態(例
えば20cm前後)でエアバッグ装置のエアバッグが展
開した場合には、乗員Pはその顔面に展開して大きく膨
張するエアバッグによって大きな衝撃を受け、上半身が
背もたれ部側に強制的に押し戻されることになる。この
ために、乗員Pはその顔面などに損傷を受け易くなる。
観点から乗員のシ−トへの着席の有無を確実に検知でき
るのみならず、衝突などによって乗員がダッシュボ−ド
に接近しすぎている場合でもエアバッグ装置による乗員
の損傷を免れることのできる乗員検知システムが望まれ
ている。
している乗員とダッシュボ−ドとの離隔状況を的確に検
知でき、検知結果に基づいてエアバッグ装置の作動の適
否を制御可能な乗員検知システム及び乗員検知方法を提
供することにある。
述の目的を達成するために、車室内のシートに座った乗
員に対向する位置にあるダッシュボード部分に配置され
て当該乗員との間に電界を形成するアンテナ電極と、ア
ンテナ電極の周辺に微弱電界を発生させるために高周波
低電圧を発生させると共に前記アンテナ電極と電気的に
接続される発振回路と、アンテナ電極と乗員との間に発
生させた微弱電界に基づいて発振回路からアンテナ電極
に流れる電流を検出する電流検出回路と、電流検出回路
によって検出された電流に基づいて乗員とダッシュボー
ドとの離隔距離を検知する制御回路と、衝突に基づいて
エアバッグを展開させる機能を有するエアバック装置と
を具備し、制御回路は、予め記憶されている乗員とダッ
シュボードとの許容限度の離隔距離に対応するしきい値
データと、前記電流検出回路によって検出された電流値
とを比較することにより、乗員とダッシュボードとの離
隔状況を検知するように制御し、制御回路の検知結果に
基づくデータをエアバック装置に送信し、エアバック装
置のエアバックを展開可能な状態又は展開不可能な状態
のいずれか一方にセットすることを特徴とする。
に加えて発振回路からの送信信号とアンテナ電極への出
力信号との位相差を検出する位相差検出回路と、電流検
出回路によって検出された電流と位相差検出回路によっ
て検出された位相差とに基づいて乗員とダッシュボード
との離隔距離を検知する制御回路とを具備したことを特
徴とする。
ステムの実施例について図1〜図5を参照して説明す
る。尚、本発明の基本原理は、基本的には上述の先行技
術と同様にアンテナ電極の周辺に発生させた微弱電界の
乱れを利用するものであって、具体的にはシ−トに対向
するダッシュボ−ド部分に配置した実質的に1つのアン
テナ電極の周辺に微弱電界を発生させ、このアンテナ電
極の近傍に位置する物体の電気的特性によってアンテナ
電極に流れる電流に基づいて乗員とダッシュボ−ドとの
離隔状況を検知するものであり、図13〜図17に示す
先行技術と同一部分には同一参照符号を付し、その詳細
な説明は省略する。
の状態を示しており、例えば着席部1aと背もたれ部1
bとを備えたシ−ト1に対向するフロント側のダッシュ
ボ−ドDB部分にはアンテナ電極2が配置されている。
このアンテナ電極2は、例えばダッシュボ−ドDBの車
室内側に配置されるアンテナ部2aと、アンテナ部2a
の一部からそれより狭い幅で延在して形成された導電部
2bと、導電部2bの導出端に電気的な接続関係を有す
るようにかしめ固定されたホック型のコネクタ2cとか
ら構成されている。特に、アンテナ電極2の導電部2b
は、例えばダッシュボ−ドDBを介してダッシュボ−ド
内に導入され、導出端のコネクタ2cは後述する制御ユ
ニット20のコネクタ28に接続されている。尚、導電
部2bはアンテナ部2aと同一部材で一体的に構成する
他、例えばシ−ルドケ−ブルなどの別体よりなるハ−ネ
スにて代替することも可能である。この場合、アンテナ
部2aにハ−ネスとの接続を容易化するためのコネクタ
ないし接続用端子を設けることが望ましい。又、コネク
タ2cはホック型の他、ピン型,ジャック−プラグ型な
ど適宜の形式のものも適用できる。
地にて構成されており、ダッシュボ−ド部分に貼着され
ているが、例えばダッシュボ−ドDBを構成する樹脂材
に導電性の布地,金属板などよりなるアンテナ電極を埋
め込んだり、インサ−ト成形したり、或いはアンテナ配
置部分に相当するダッシュボ−ド部分だけを、樹脂材に
導電性粉末を混入・分散させた導電性を有する樹脂材に
て成形したり、さらには導電性ペイントを被着したりし
て構成することもできる。特に、このアンテナ電極2は
ダッシュボ−ド部分に、衝突などによってダッシュボ−
ドDBに接近する乗員Pの少なくとも一部分、例えば頭
部(特には顔面)との対向面積が極力大きくなるように
配置されている。
の近傍には制御ユニット20が配置されており、この制
御ユニット20は、例えば図2に示すように、例えば周
波数が100KHz程度で、電圧が5〜12V程度の高
周波低電圧を発生させる発生手段(発振回路)21と、
発振回路21からの送信信号の電圧振幅をほぼ一定に制
御する振幅制御回路22と、送信信号の送信電流を検出
する電流検出回路25と、電流検出回路25の出力信号
を直流に変換するAC−DC変換回路26と、AC−D
C変換回路26の出力信号を増幅する増幅器27と、電
流検出回路25に接続され、ハウジングに配置されたコ
ネクタ28と、電流検出回路25の振幅制御回路側(発
振回路側)及びコネクタ側(アンテナ電極側)に接続さ
れ、発振回路からの送信信号とアンテナ電極への出力信
号との位相差を検出する位相差検出回路29と、位相差
検出回路29の出力信号を増幅する増幅器30と、MP
Uなどを含む制御回路31と、ハウジングに配置され、
図示しないバッテリ電源に接続されるコネクタ32と、
コネクタ32と制御回路31などとの間に接続された電
源回路33とから構成されている。この制御ユニット2
0の制御回路31にはエアバッグ装置18が接続されて
いる。
回路22は、例えば送信信号の電圧振幅を可変する振幅
可変回路23と、送信信号の電圧振幅を検出する振幅検
出回路24とから構成されている。そして、振幅可変回
路23は、例えばプログラマブルゲインアンプ(PG
A)よりなる振幅可変部23aから構成されており、振
幅検出回路24は、例えばオペアンプなどよりなる電圧
振幅の検出部24aと、検出部24aの出力信号を直流
に変換するAC−DC変換回路24bと、AC−DC変
換回路24bの出力信号を増幅する増幅器24cとから
構成されている。尚、増幅器24cの出力信号は制御回
路31に供給され、振幅可変部23aに対する振幅可変
信号は制御回路31から出力される。
検出回路25は、例えば回路(送信信号系)に直列に接
続されたインピ−ダンス素子例えば抵抗25aと、抵抗
25aの端子電圧を増幅する差動増幅器などの増幅器2
5bとから構成されている。この電流検出回路25の出
力側はAC−DC変換回路26,増幅器27を介して制
御回路31に接続されている。そして、電流検出回路2
5における抵抗25aの出力側はハウジングの外面に露
呈するように配置されたコネクタ28に接続されてい
る。
4(a)に示すように、発振回路21からの送信信号及
びアンテナ電極2への出力信号を別々に正弦波から方形
波に波形整形する波形整形回路29a,29aと、第1
のフリップフロップ回路29b1と、第2のフリップフ
ロップ回路29b2と、積分回路29cとから構成され
ており、しかも、波形整形回路29aは、例えば同図
(b)に示すように構成されている。尚、発振回路21
の出力たる高周波低電圧が、例えば+5Vの単電源から
スイッチング操作などによって生成され、その波形が方
形波の場合には、波形整形回路29aは省略できる。
は、次のように動作する。まず、発振回路21から高周
波低電圧が送信されると、それの電圧振幅が振幅検出回
路24の検出部24aにて検出され、その検出信号はA
C−DC変換回路24bにて直流に変換され、増幅器2
4cにて増幅されて制御回路31に入力される。制御回
路31では検出された電圧振幅が所定の振幅値になって
いるか否かを判断し、所定の電圧振幅に修正するための
振幅可変信号が振幅可変部23aに出力される。これに
よって、送信信号の電圧振幅は所定の振幅に修正され、
以後、振幅可変回路23及び振幅検出回路24の連携動
作により、一定の振幅に制御される。
出回路25,コネクタ28を介してアンテナ電極2に供
給され、その結果、アンテナ電極2の周辺には微弱電界
が発生され、シ−ト1に着席している乗員とダッシュボ
−ドDB(アンテナ電極2)との離隔距離に基づいて発
振回路21からアンテナ電極2には異なった値の電流が
流れる。この電流は電流検出回路25によって検出さ
れ、AC−DC変換回路26にて直流に変換され、増幅
器27にて増幅されて制御回路31に入力される。
圧)、即ち振幅制御回路側における発振回路21からの
送信信号及びコネクタ側(アンテナ電極側)におけるア
ンテナ電極2への出力信号が位相差検出回路29に入力
されると、正弦波信号は、図5(a)に示すように、波
形整形回路29aによって方形波に整形され、第1,第
2のフリップフロップ回路29b1,29b2に出力さ
れる。送信側の方形波出力の立ち上がりエッジ(図示矢
印)が第1のフリップフロップ回路29b1の端子CK
にて検出され、端子Qバ−はハイ(High)出力とな
る。一方、受信側も、同図(b)に示すように、方形波
出力の立ち上がりエッジ(図示矢印)が第2のフリップ
フロップ回路29b2の端子Bにて検出され、端子Qバ
−からは一瞬だけロウ(Low)出力がワンショット出
力される。この出力信号が第1のフリップフロップ回路
29b1の端子RESに入力されることにより、第1の
フリップフロップ回路29b1の端子Qバ−の出力は、
同図(c)に示すように、ロウに反転される。この出力
が位相量(位相差)となり、積分回路29cを通すこと
により電圧に変換され、増幅器30を介して制御回路3
1に入力される。
着席している乗員Pとダッシュボ−ドDBとの離隔距離
が許容限度になった時に、電流検出回路25で検出され
る電流に関するしきい値及び電流検出回路25への送信
信号とアンテナ電極2への出力信号との位相差に関する
しきい値がしきい値デ−タとして格納されている。具体
的には、検出電流に関しては、乗員Pとダッシュボ−ド
DB(即ち、アンテナ電極2)との離隔距離が許容限度
とされる例えば20cm程度以下になった時に、電流検
出回路25によって検出される平均的な電流(アンテナ
電極2に流れる平均的な電流)に対応する信号デ−タが
「乗員とダッシュボ−ドとの離隔距離が許容限度を超え
たと判断するしきい値」として設定されている。又、位
相差に関しては、位相差検出回路29によってシ−ト1
に乗員が着席している時に検出される平均的な位相差
と、人以外の存在によって検出される平均的な位相差と
の間の任意値が「人が着席していると判断するしきい
値」として設定されている。従って、制御回路31で
は、このような予め記憶された電流及び位相差に関する
しきい値デ−タと、入力された電流及び位相差デ−タと
が比較されることにより、シ−ト1に乗員が着席してい
るか否か及び乗員とダッシュボ−ドDBとの離隔距離の
適否が精度よく判断される。尚、電流検出回路25によ
る検出電流は乗員Pとダッシュボ−ドDBとの離隔距離
が小さくなると増加し、離隔距離が大きくなると減少す
る。又、位相差については、シ−ト1に乗員Pが着席し
ている場合には増加し、荷物の載置や未着席の場合には
減少し、両者の間には明らかなレベル差が存在するもの
である。さらには、例えばシ−ト1の着席部1aが水濡
れ状態にある場合、その水濡れの程度によっては人が着
席していないにも拘らず人の着席パタ−ンと混同し易く
なることが考えられるが、このような場合には電流,位
相差に関するしきい値に上限のしきい値を設定し、上限
と下限とのしきい値の範囲内に存在する場合のみ、人の
着席パタ−ンとして検知するように構成することによ
り、精度の高い検知が可能となる。
デ−タがしきい値デ−タより小さければ、乗員Pとダッ
シュボ−ドDBとの離隔距離が許容される、例えば20
cm以上になっていると判定されることから、図17に
示すエアバッグ装置18は制御回路31からの送信信号
によって、エアバッグが展開可能なるようにセットされ
る。逆に、信号デ−タがしきい値デ−タより大きけれ
ば、乗員Pとダッシュボ−ドDBとの離隔距離が許容限
度を超える、例えば20cm以下になっていると判定さ
れることから、エアバッグ装置18は制御回路31から
の送信信号によって、エアバッグが展開不可能にセット
される。即ち、制御回路31からの送信信号はエアバッ
グ装置18の制御回路CCに入力され、後者の場合には
自動車の衝突時に助手席側の半導体スイッチング素子S
W2にゲ−ト信号を供給しないようにセットされる。
尚、運転席側の半導体スイッチング素子SW1にはゲ−
ト信号が供給される。前者の場合には半導体スイッチン
グ素子SW1,SW2にゲ−ト信号が供給されるように
セットされる。又、図17に表示されている「17へ」
は「31へ」と読み替えるものとする。
について図6〜図9を参照して説明する。まず、図6に
示すように、イグニッションスイッチをONにし、スタ
−トする。ステップS1でイニシャライズし、ステップ
S2に進む。ステップS2では制御回路31とエアバッ
グ装置18との通信系にかかる初期診断を行う。ステッ
プS3ではエンジンがスタ−トしたか否かの判断を行
い、エンジンがスタ−トしていると判断した場合にはス
テップS4に進む。スタ−トしていないと判断された場
合には戻る。ステップS4ではアンテナ電極2の周辺に
発生させた微弱電界に基づいてアンテナ電極2に流れる
電流に関連する信号デ−タ及びシ−ト1への乗員Pの着
席に関連する位相差デ−タの受信が行われる。そして、
ステップS5では、取り込んだそれぞれのデ−タに基づ
いて、シ−トへの乗員の着席の有無及び乗員Pとダッシ
ュボ−ドDB(アンテナ電極2)との現実の離隔距離が
判定される。さらに、ステップS6ではステップS5の
判定結果に基づき、エアバッグ装置(SRS)18との
間でSRS通信が行われる。ステップS6が終了する
と、再びステップS4に戻り、ステップS4からステッ
プS6の処理が繰り返し行われる。
すように行われる。まず、ステップSA1では固定デ−
タを制御回路31からエアバッグ装置18の制御回路C
Cに送信する。ステップSA2ではエアバッグ装置18
からの送信デ−タを受信する。そして、ステップSA3
では制御回路31からエアバッグ装置18に送信した固
定デ−タとエアバッグ装置18からの受信デ−タとが一
致するか否かを判断する。それぞれのデ−タが一致する
と判断されると、処理フロ−が継続される。それぞれの
デ−タが一致しないと判断されると、通信系に異状があ
ると判断され、フェ−ルセイフ処理が行われ、例えば警
告灯などが点灯される。尚、この初期診断はエアバッグ
装置18から制御回路31に固定デ−タを送信し、制御
回路31からの送信デ−タをエアバッグ装置18の制御
回路CCにて、その一致性について判断させるようにし
てもよい。
すように行われる。まず、ステップSB1では位相差検
出回路29で検出された位相差に関連する受信信号デ−
タが、制御回路31に予め記憶されているしきい値デ−
タより大きいか否かが判断される。受信信号デ−タがし
きい値デ−タより大きい(乗員がシ−トに着席してい
る)と判断されると、ステップSB2に進む。又、ステ
ップSB1で受信信号デ−タがしきい値デ−タより小さ
い(乗員が着席していない)と判断されると、ステップ
SB3に進む。ステップSB2では電流検出回路25で
検出された電流に関連する受信信号デ−タが、制御回路
31に予め記憶されているしきい値デ−タより大きいか
否かが判断される。受信信号デ−タがしきい値デ−タよ
り大きい(乗員Pとダッシュボ−ドDBとの離隔距離が
20cm以下になっている)と判断されると、ステップ
SB3に進み、エアバッグ装置18のエアバッグが展開
しないようにするためのOFFデ−タがセットされると
共に、SRSデ−タ通信フロ−に継続される。又、ステ
ップSB2で受信信号デ−タがしきい値デ−タより小さ
い(離隔距離が20cm以上になっている)と判断され
ると、ステップSB4に進み、エアバッグ装置18のエ
アバッグを展開させるためのONデ−タがセットされる
と共に、処理フロ−が継続される。
図9に示すように行われる。まず、ステップSC1では
乗員検知ユニット側(制御回路31)からエアバッグ装
置側(制御回路CC)に、エアバッグ装置18のエアバ
ッグを展開可能な状態ないし展開不可能な状態にするた
めのONデ−タないしOFFデ−タ及びチェックデ−タ
が送信される。ステップSC2ではエアバッグ装置側か
らの、ONデ−タないしOFFデ−タに対するOKデ−
タないしNGデ−タ及びチェックデ−タを受信し、ステ
ップSC3に進む。ステップSD3では乗員検知ユニッ
ト側からエアバッグ装置側に送信したON/OFFデ−
タ及びチェックデ−タが正常な状態で再びエアバッグ装
置側から乗員検知ユニット側に返信されたか否かが判断
される。正常(通信系に異状がない)と判断されると、
処理フロ−が継続される。通信系に異状があると判断さ
れると、ステップSC4に進み、フェ−ルセ−フタイマ
がゼロになったか否かが判断される。尚、この通信系の
異状検出は、例えば3回に設定されている。従って、フ
ェ−ルセ−フタイマがゼロになったと判断されると、フ
ェ−ルセイフ処理が行われ、例えば警告灯などが点灯さ
れる。又、フェ−ルセ−フタイマがゼロになっていない
と判断されると、ステップSC5に進み、フェ−ルセ−
フタイマのカウントが行われ、処理フロ−が継続され
る。
側(制御回路CC)が乗員検知ユニット側(制御回路3
1)から、エアバッグ装置18のエアバッグを展開可能
な状態ないし展開不可能な状態にするためのONデ−タ
ないしOFFデ−タ及びチェックデ−タを受信する。そ
して、ステップSD2では受信デ−タのチェックが行わ
れ、受信デ−タが正常に受信できているか否かが判断さ
れる。いずれに判断されてもステップSD3に進み、O
Kデ−タないしNGデ−タ及びチェックデ−タが乗員検
知ユニット側に送信される。ステップSD2で通信系に
異状がないと判断されると、ステップSD3のOKデ−
タ送信ステップを経てステップSD4に進む。このステ
ップSD4ではOKデ−タに基づいてエアバッグ装置側
のデ−タが更新される。これによって、エアバッグは展
開可能な状態ないし展開不可能な状態のいずれか一方に
更新セットされる。又、ステップSD2で通信系に異状
があると判断されると、ステップSD3のNGデ−タ送
信ステップを経てステップSD5に進む。このステップ
SD5ではフェ−ルセ−フタイマがゼロになったか否か
が判断される。尚、この通信系の異状検出は、例えば3
回に設定されている。従って、フェ−ルセ−フタイマが
ゼロになったと判断されると、フェ−ルセイフ処理が行
われ、例えば警告灯などが点灯される。又、フェ−ルセ
−フタイマがゼロになっていないと判断されると、ステ
ップSD6に進み、フェ−ルセ−フタイマのカウントが
行われ、処理フロ−が継続される。
ダッシュボ−ド部分DBにはアンテナ電極2が配置され
ており、高周波低電圧の印加により微弱電界が発生され
ているために、アンテナ電極側にはシ−ト1に着席して
いる乗員Pの、ダッシュボ−ドDB(アンテナ電極2)
に対する姿勢に応じた電流が流れる。従って、この電流
の大きさによって、乗員Pとダッシュボ−ドDBとの現
実の離隔距離の適否が容易に検知することができる。
びアンテナ電極側における発振回路からの送信信号とア
ンテナ電極2への出力信号との位相差はシ−ト1に存在
する物体によって異なる。特に、その物体が人の場合に
はそれ以外の物体に比較して識別可能な程度のレベル差
の位相差を有する。従って、位相差検出回路29にて位
相差を検出することによって、検出電流に関連する信号
デ−タとの判断と相俟って簡易的に乗員のシ−ト1への
着席の有無を確実に検知することができる。
は、乗員Pとダッシュボ−ドDBとの離隔距離の適否判
断に基づいて、展開可能な状態ないし展開不可能な状態
のいずれか一方に設定される。例えば乗員Pとダッシュ
ボ−ドDBとの離隔距離が許容されない距離になってい
ると判断されると、エアバッグ装置18のエアバッグは
展開不可能な状態に設定される。従って、仮に自動車が
衝突しても、エアバッグは展開されないために、乗員P
がエアバッグによって二次的な損傷を受けることを回避
できる。
DBに、自動車の衝突などによってダッシュボ−ドDB
に接近する乗員Pの一部分、例えば顔面(頭部)との対
向面積が極力大きくなるように配置されているために、
例えば乗員を一種のアンテナとして電流のレベル変化を
精度よく検知できる。従って、乗員Pとダッシュボ−ド
DBとの現実の離隔距離を的確に判断することができ
る。
33による単電源をシステム電源として利用する上に、
発振回路21において正電源のみでほぼ方形波の高周波
低電圧が生成されるように構成すれば、電源回路33,
発振回路21は勿論のこと、ユニットの回路構成がアン
テナ電極2の単一化と相俟って簡略化でき、システムの
コストをも大幅に低減できる。
信信号の電圧振幅は振幅制御回路22にてほぼ一定にな
るように制御されるために、電流検出回路25にて検出
された電流に関連するデ−タと制御回路31に記憶され
ているしきい値デ−タとの単純比較によって信頼性,精
度の高い検知が可能となる。
されることなく、例えばダッシュボ−ドに配置されるア
ンテナ電極の形状は矩形状の他、円形,楕円状,四角を
除く多角形状に形成することもできる。又、高周波低電
圧の発生手段は発振回路の他、制御回路における高周波
低電圧の発生機能を利用して正電源のみでほぼ方形波の
高周波低電圧を発生させるように構成することもできる
し、それの出力周波数も車室内などの状況などに応じて
100KHz以外に設定することもできるし、その電圧
も5〜12Vの範囲外でも使用できる。又、振幅制御回
路,位相差検出回路はシステム電源の精度,システムに
期待される機能などによっては省略することもできる。
さらには、シ−トに着席している乗員は単に大人の乗員
の他に、子供,RFISに着席している子供も含まれる
ものとする。
に対向するダッシュボ−ド部分にはアンテナ電極が配置
されており、それには高周波低電圧の印加により微弱電
界が発生されているために、アンテナ電極側にはシ−ト
に着席している乗員の、ダッシュボ−ド(アンテナ電
極)に対する姿勢に応じた電流が流れる。従って、この
電流の大きさによって、乗員とダッシュボ−ドとの現実
の離隔距離の適否が容易に検知することができる。
員とダッシュボ−ドとの離隔距離の適否判断に基づい
て、展開可能な状態ないし展開不可能な状態のいずれか
一方に設定される。例えば乗員とダッシュボ−ドとの離
隔距離が許容されない距離になっていると判断される
と、エアバッグ装置のエアバッグは展開不可能な状態に
設定される。従って、仮に自動車が衝突しても、エアバ
ッグは展開されないために、乗員がエアバッグによって
二次的な損傷を受けることを回避できる。
に、自動車の衝突などによってダッシュボ−ドに接近す
る乗員の一部分との対向面積が極力大きくなるように配
置されているために、例えば乗員を一種のアンテナとし
てアンテナ電極側に流れる電流のレベル変化を精度よく
検知できる。従って、乗員とダッシュボ−ド部分との現
実の離隔距離を的確に検知することができる。
ボ−ドとの許容限度の離隔距離に対応する電流に関する
しきい値デ−タが予め記憶されているために、電流検出
回路によって検出される電流に関する信号デ−タとしき
い値デ−タとを比較することによって、乗員とダッシュ
ボ−ドとの離隔距離の適否を的確に判断することができ
る。
を示す図であって、同図(a)はアンテナ電極の配置状
態を示す図、同図(b)はアンテナ電極の平面図。
ク図。
続状態を示す要部断面図。
例な回路ブロック図、同図(b)は波形整形回路の回路
ブロック図。
めの図であって、同図(a)は送信信号及び第1のフリ
ップフロップ回路の出力信号の波形図、同図(b)は出
力信号及び第2のフリップフロップ回路の出力信号の波
形図、同図(c)は第1,第2のフリップフロップ回路
の出力信号から位相量の検出状態を示す図。
知のフロ−チャ−ト。
ク図。
(a)はシ−トに大人の乗員が着席している状態を示す
図、同図(b)はRFISの状態を示す図、同図(c)
はFFCSの状態を示す図。
回路ブロック図。
知システムの基本動作を説明するための図であって、同
図(a)は電極間の電界分布を示す図、同図(b)は電
極間に物体が存在した時の電界分布を示す図。
の斜視図。
ロック図。
ロック図。
示す概略図。
Claims (2)
- 【請求項1】 車室内のシートに座った乗員に対向す
る位置にあるダッシュボード部分に配置されて当該乗員
との間に電界を形成するアンテナ電極と、前記アンテナ
電極の周辺に微弱電界を発生させるために高周波低電圧
を発生させると共に前記アンテナ電極と電気的に接続さ
れる発振回路と、前記アンテナ電極と乗員との間に発生
させた微弱電界に基づいて前記発振回路から前記アンテ
ナ電極に流れる電流を検出する電流検出回路と、前記電
流検出回路によって検出された電流に基づいて前記乗員
と前記ダッシュボードとの離隔距離を検知する制御回路
と、衝突に基づいてエアバッグを展開させる機能を有す
るエアバック装置とを具備し、前記制御回路は、予め記
憶されている前記乗員と前記ダッシュボードとの許容限
度の離隔距離に対応するしきい値データと、前記電流検
出回路によって検出された電流値とを比較することによ
り、前記乗員と前記ダッシュボードとの離隔距離を検知
するように制御し、前記制御回路の検知結果に基づくデ
ータを前記エアバック装置に送信し、前記エアバック装
置のエアバックを展開可能な状態又は展開不可能な状態
のいずれか一方にセットすることを特徴とする乗員検知
システム。 - 【請求項2】 前記発振回路からの送信信号と前記アン
テナ電極への出力信号との位相差を検出する位相差検出
回路と、前記電流検出回路によって検出された電流と前
記位相差検出回路によって検出された位相差とに基づい
て前記乗員と前記ダッシュボードとの離隔距離を検知す
る制御回路とを具備したことを特徴とする請求項1記載
の乗員検知システム。
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