JP3639522B2 - Rectal catheter - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、検査や治療のために人間の肛門から直腸・大腸・結腸に薬剤や空気を注入し、腸内より注入物及び排泄物を排出するために用いる直腸カテーテルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来において、検査や治療のために人間の肛門から薬剤や空気を注入するには、直腸カテーテルの基端に設けられた接続部分にチューブを接続し、直腸カテーテルを肛門に挿入し、チューブのもう一端から薬剤をポンプで圧送して、薬剤を肛門内に送り込む。送り込んだ薬剤を排泄物とともに排出するには、接続部分に接続した別のチューブの端からポンプで吸引して、腸内へ送り込んだ薬剤を排泄物とともに排出する。
ポンプを止めた状態において、薬剤・空気の送り込みを止めかつ逆流を防ぎ、又は吸引した排泄物の腸内への逆流を防ぐ閉止弁は、従来においては直腸カテーテルの基端のチューブとの接続部分に設けられていた。
この従来の直腸カテーテルでは、特に直腸カテーテルでバリウムを送って直腸を造影して撮影に移ろうとする際、カテーテル本体内に残留したバリウムが、直腸内に流れ込んで造影をくずしてしまうことが再々起こるという問題点があった。
近年においては、腸内を造影して撮影を行う際に、撮影される人を処置台に固定して処置台の向き、位置を自在に変更して適確な位置で撮影を行うことが増えてきており、頭が上を向く状態や頭が下を向く状態になることにより、よりカテーテル本体内に残留したバリウムが、直腸内に流れ込みやすくなるので、より大きな問題点になっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、カテーテル本体内の残留している薬剤が腸内に流出しないようにでき、造影による撮影が良好に行えるようにし、処置がスムーズに行えるようにし、処置される人の負担を減らすことができる直腸カテーテルを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 腸内に挿入されるカテーテル本体内に薬剤を腸内に送る薬剤注入路と腸内から排泄物を排出する排泄路とを設け、薬剤の注入圧で変形して薬剤を通過させかつ所定圧力以下では薬剤注入路内の薬剤を吐出させない抵抗体を薬剤注入路の先端部に設け、しかも同抵抗体は薬剤注入路の先端部を塞ぐ形状のものに直線的切り目を設けた構造とし、使用中に薬剤注入路内に残留した薬剤が腸内に流れ出るのを抑制したことを特徴とする直腸カテーテル
2) 腸内に挿入されるカテーテル本体内に薬剤を腸内に送る薬剤注入路と腸内から排泄物を排出する排泄路とを設け、同薬剤注入路の先端部に所定以上の圧力が負荷されると開いて薬剤を通す閉止弁を薬剤注入路の先端部の路中に設け、使用中に薬剤注入路内に残留した薬剤が腸内に流れ出るのを抑制したことを特徴とする直腸カテーテル
3) カテーテル本体内に薬剤を腸内に送る薬剤注入路と腸内から排泄物を排出する排泄路とを設け、前後に作用する所定の圧力差で変形して排泄物を通過させる抵抗体を排泄路の先端部に設け、しかも同抵抗体は排泄路の先端部を塞ぐ形状のものに直線的切り目を設けた構造とした、前記1)又は2)記載の直腸カテーテル
4) カテーテル本体内に薬剤を腸内に送る薬剤注入路と腸内から排泄物を排出する排泄路とを設け、腸内から排泄路へ向かう方向にのみ排泄物を通す逆止弁を排泄路の先端部に設けた前記1)又は2)記載の直腸カテーテル
にある。
【0005】
【作用】
本発明では、肛門から腸内に挿入したカテーテル本体内に設けた薬剤注入路を通して薬剤を圧送する。この薬剤の腸内への注入圧が薬剤注入路の先端部に設けた抵抗体を変形させ、薬剤が通過できるよう開口し、薬剤が腸内に吐出する。薬剤の腸内への注入が終了すると、薬剤注入路内に薬剤が残留するが圧力が低いので抵抗体を開口させることができず、腸内へ流出しない。
薬剤注入路の先端部に閉止弁を設けたものは、薬剤注入路内を流れる薬剤の腸内への注入圧が薬剤注入路の先端部に設けた閉止弁を開き、薬剤注入路の先端より腸内へ吐出する。薬剤の腸内への注入が終了すると、薬剤注入路内に薬剤が残留するが圧力が低く所定圧力を超えないので、閉止弁は閉じた状態となり残留した薬剤が腸内へ流出しない。
排泄路の先端部に抵抗体を設けたものは、肛門から腸内に挿入したカテーテル本体の排泄路の後方から吸引することによって、抵抗体後方の圧力を低くし、抵抗体前後の圧力差を大きくして抵抗体を変形させて排泄物が通過できるよう開口し、排泄物が腸内からカテーテル本体の排泄路内を通って排出させる。吸引による排出が終了して排泄路内に残った排泄物は、圧力が腸内より高くなることがないので抵抗体を変形させて腸内に逆流しない。
排泄路の先端部に逆止弁を設けたものは、逆止弁が腸内から排泄路へ向かう方向にのみ排泄物を通すので、吸引した排泄路内の排泄物は腸内に逆流しない。
薬剤注入路と排泄路の先端部のそれぞれの路中に外部で操作する開閉弁を設けたものは、薬剤注入の際又は排泄物排出の際に外部操作によってそれぞれの開閉弁を開いて薬剤の注入又は排泄物の排出をそれぞれの路の吐出口より行い、使用しない状態では外部操作によってそれぞれの開閉弁を閉じて薬剤注入路内に残留した薬剤が腸内へ流出しないようにし、かつ排泄路内に取り込んだ排泄物が腸内に逆流しないようにする。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明において、抵抗体,逆止弁又は閉止弁によってカテーテル本体内に残留する薬剤,空気又は排泄物を漏れ出さないように又は逆流しないようにした状態では、造影による撮影の際に問題にならないようなバリウムの少量の漏れや、処置される人が不快に思わないような少量の排泄物の逆流は発生してもよいものとする。
外部で操作する開閉弁は、空気や水の注入・注出によって開閉するものなどがあり、腸内に漏れ出てしまうようなことがあっても人体に影響を与えないものが好ましい。
本発明において、抵抗体と閉止弁は逆止弁としての機能を有してもよいものとする。
共通路とその吐出口の間に抵抗体や開閉弁を設けるものは、その吐出口、又はその吐出口となるカテーテル先端部に設けるものを含むものとする。
【0007】
【実施例】
本発明の各実施例について図面を参照して具体的に説明する。
実施例1(図1〜4参照)
図1〜4に示す実施例1はカテーテル本体内に薬剤注入路と排泄路を設け、それぞれの先端部分に抵抗体を設けるようにした直腸カテーテルの例である。
図1は実施例1の直腸カテーテルのカテーテル本体の先端部分を示す説明図である。図2は実施例1の直腸カテーテルの説明図である。図3は実施例1の直腸カテーテルの抵抗体の動きを示す説明図である。図4は実施例1の直腸カテーテルの抵抗体の説明図である。
図中、1は直腸カテーテル、2はカテーテル本体、3は薬剤注入路、3aは薬剤注入路の先端部分に設けた抵抗体、4は排泄路、4aは排泄路の先端部分に設けた抵抗体、5は空気注入路、5aは空気注入路の先端部分に設けた抵抗体、7はカテーテル先端部、7aはカテーテル先端部開口、8は薬剤注入路接続部、9は排泄路接続部、10は空気注入路接続部、11はバルーン用空気通路接続部、12は薬剤注入チューブ、13は排泄チューブ、14は空気注入チューブ、15は空気チューブ、16は薬剤注入装置、17は排泄物回収装置、18は空気注入装置、19はバルーン制御装置、20はバルーンである。
【0008】
実施例1の直腸カテーテル1は、図1〜4に示すように人の肛門から腸内に挿入できる長いかつ適度に軟らかい材質の棒状のカテーテル本体2内部に、カテーテル本体2の長手方向に沿ってカテーテル本体2を貫通するように薬剤注入路3、排泄路4、空気注入路5をそれぞれが分離するように設ける。さらにカテーテル本体2の長手方向に沿ってカテーテル本体2の先端近くの所定の位置から後端まで伸びるように2箇所に図示しないバルーン用空気通路を設ける。
【0009】
次に、図2に示すように薬剤注入路3,排泄路4,空気注入路5の先端部分に抵抗体3a,4a,5aを設ける。抵抗体3a,4a,5aは薬剤注入路3,排泄路4,空気注入路5を先端部で塞ぐ形状のものに直線状の切れ目を設けたものである。この抵抗体3a,4a,5aは受けた力によって変形することにより切れ目部分が開口する。この開口は、抵抗体3a,4a,5aの変形に対応して大きくなるようにする。
【0010】
次にカテーテル本体2の先端にカテーテル先端部7を設ける。カテーテル先端部7は肛門に挿入しやすいように先端に行くに従って縮径する形状になっている。また、カテーテル先端部7には複数のカテーテル先端部開口7aを設けてカテーテル本体2の先端つまり、各抵抗体3a,4a,5aの前方が外部と連通するようにしている。
【0011】
次に薬剤注入路3の後端には、チューブに接続するための薬剤注入路接続部8を設け、排泄路4の後端には、チューブに接続するための排泄路接続部9を設け、空気注入路5の後端には、チューブに接続するための空気注入路接続部10を設け、バルーン用空気通路の後端には、チューブに接続するためのバルーン用空気通路接続部11を設ける。
次に薬剤注入路接続部8に薬剤注入チューブ12の一端を接続し、さらに薬剤注入チューブ12のもう一端を薬剤注入装置16に接続する。次に排泄路接続部9に排泄チューブ13の一端を接続し、さらに排泄チューブ13のもう一端を排泄物回収装置17に接続する。次に空気注入路接続部10に空気注入チューブ14の一端を接続し、空気注入チューブ14のもう一端を空気注入装置18に接続する。次にバルーン用空気通路接続部11に空気チューブ15の一端を接続し、さらに空気チューブ15のもう一端をバルーン制御装置19に接続する。
次にカテーテル本体2の先端部の所定の間隔で離れた2箇所に内部への空気の注入・注出で膨縮するバルーン20を設け、バルーン20をバルーン用空気通路にそれぞれ接続する。
【0012】
本実施例1の直腸カテーテル1は、カテーテル本体2を肛門より腸内に挿入し、バルーン制御装置19でバルーン20に空気を送ってバルーン20を肛門の内外で膨張させ、カテーテル本体2を人hに固定する。
次に薬剤注入装置16,空気注入装置18によって腸内に空気と薬剤として造影剤であるバリウムを注入する。
バリウムが注入される際には、図3,4に示すようにバリウムに圧力をかけて圧送するので、バリウムがカテーテル本体2の先端まで来るとバリウムが薬剤注入路3の抵抗体3aに圧力をかけることになる。圧力を受けた抵抗体3aは、受けた圧力の分変形して切れ目が開くように開口し、この開口部分を通ってバリウムが腸内に流れ込む。(図3(b),(c),図4(b))必要に応じて腸内に空気を送る場合にも圧送された空気が空気注入路5の抵抗体5aに圧力をかけ、抵抗体5aを変形させ、切れ目部分を開口させて腸内に空気が流れるようにする。
バリウムを腸内に送るのを停止すると、バリウムはカテーテル本体の薬剤注入路3内に残留するが、残留圧力は低いため抵抗体3aを変形させないため、腸内に流れ込むことはほぼない。
空気についても同様に腸内に送るのを停止すると、空気はカテーテル本体2の空気注入路5内に残留するが、残留圧力は低いため抵抗体5aを変形させないため、腸内に流れ込むことはほとんどない。
よって、このように薬剤注入路3の先端に抵抗体3aを設けることによってバリウムを腸内に送った後に、さらにバリウムがカテーテル本体から腸内に流れ出てしまうようなことがないので、造影をくずしてしまうようなことがなく安定して確実に撮影ができる。さらに、安定して造影による撮影ができることによって、処置・検査がスムーズに行え、やり直しが起こりにくくして処置・検査の時間・検査が増えるのを抑制して処置される人の負担を少なくすることができる。
【0013】
このようにしてバリウムで造影した腸の撮影が終了したならば、排泄物回収装置17を作動させ、吸引する。吸引されることによって排泄路4の先端の抵抗体4aの吸引側には負圧がかかり、抵抗体4aの先端側には腸内のバリウムと排泄物の圧力がかかる。腸内のバリウムと排泄物の圧力だけでは抵抗体4aの切れ目部分が開口するほど抵抗体4aは変形しないが、反対側に負圧がかかることにより差圧として大きくなるので抵抗体4aが変形し切れ目部分が開口してこの開口部分をバリウムと排泄物が通って排出される。よって、排泄物回収装置17を作動させない状態では、腸内のバリウムと排泄物が排泄路4に流れ込んだり、一度、排泄路4内に取り込んだバリウムと排泄物が腸内に戻ってしまうようなことがなく、処置される人に与える不快感を抑えることができる。
【0014】
実施例2(図5〜9参照)
図5〜9に示すのは、薬剤注入路の先端部に閉止弁を設け、排泄路の先端部に逆止弁を設けた直腸カテーテルの例である。
図5は実施例2の直腸カテーテルのカテーテル本体の先端部分を示す説明図である。図6は実施例2の直腸カテーテルの閉止弁の動きを示す説明図である。図7は実施例2の直腸カテーテルのカテーテル本体の先端部分を示す説明図である。図8は実施例2の直腸カテーテルの逆止弁の動きを示す説明図である。図9は実施例2の直腸カテーテルの逆止弁の説明図である。
図中、21は閉止弁、21aは弁体、21bは支持部、22は逆止弁である。
実施例2では、図5に示すように薬剤注入路3の先端部分に閉止弁21を設け、排泄路4の先端部分に逆止弁22を設ける。
閉止弁21は、図5〜7に示すように薬剤注入路3の先端の開口を覆うように塞ぐことができる弁体21aを支持部21bで薬剤注入路3の先端開口に押し付けるようにして設ける。また、弁体21aの薬剤注入路側には薬剤注入路の先端開口部分に挿入でき、所定以上の力が加わると薬剤注入路の先端開口部への挿入が保持できなくなる挿入部を設ける。
逆止弁22は、図5,8,9に示すように排泄路4のカテーテル本体2の基端側に行くに従って内部通路が徐々に偏平状に狭くなるようにし、後端で内部通路が切れ目になる形状にし、かつ内部に物が通過する際には押し拡げられるように切れ目及び内部通路が開くことができるようにしている。
【0015】
本実施例2では、薬剤注入路3内に薬剤を圧送すると、薬剤注入路3の先端に取り付けた閉止弁21の弁体21aの挿入部分を押すように薬剤の圧力がかかり、図6(b)に示すように弁体21aが薬剤注入路3の先端開口の上方に移動する。これによって先端開口が比較的急激に大きく開口することになり薬剤が吐出する。
薬剤の圧送中には、吐出する力が常に弁体21aを開く方向に力が加わるため、弁体21aが薬剤注入路3の先端開口を開口させた状態が保持される。薬剤の圧送が終了したならば、弁体21aに薬剤の吐出による力が加わらないようになるため、支持部21bによって弁体21aは薬剤注入路3の先端開口に押し付けられるようにして先端開口を閉じる。弁体21aは薬剤が圧送されて所定の力を受けないと開弁しないので、カテーテル本体を肛門に挿入した使用中に、薬剤注入路3内の薬剤がさらに腸内に流れ出してしまうことがない。
さらに、造影による撮影が終了し、腸内に注入した薬剤と排泄物を強制的に排出させる際には、図8(b),図9(b)に示すように逆止弁22の後方に吸引されることによって、逆止弁22の前後の圧力差が大きくなり、逆止弁22の内部を押し広げるようにして腸内の薬剤と排泄物が逆止弁22を通過して吸引される。このようにして薬剤と排泄物が吸引されて排泄物回収装置17を停止した後に、排泄路4内に回収した薬剤と排泄物が残留している状態において、逆流しようとしても、逆流圧は逆止弁22の偏平形状をより偏平にしようと力を加えてしまうため、逆止弁22を開口させることができない。よって逆流して回収した薬剤や排泄物が腸内に戻ってしまうことがなく、処置される人に不快感を与えないようにできる。
その他符号、構成、作用、使い方は実施例1と同じである。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、カテーテル本体の残留物が腸内に流出しないようにでき、造影による撮影が良好に行えるようにし、処置がスムーズに行えるようにし、処置される人の負担を減らすことができる直腸カテーテルにできる。
薬剤注入路の先端部に閉止弁を設けたものは、比較的ON・OFFに近いように開閉が切り替わるようにして確実にカテーテル本体内の残留物が腸内に流出しないようにできる。
排泄路の先端部に抵抗体を設けたものはカテーテル本体内に回収した排泄物が腸内に戻らないようにして処置される人の負担を軽減できる。
排泄路の先端部に逆止弁を設けたものは、腸内から排泄路に向かう方向にのみ排泄物を通す逆止弁によって確実にカテーテル本体内に回収した排泄物が腸内に戻らないようにして処置される人の負担を軽減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の直腸カテーテルのカテーテル本体の先端部分を示す説明図である。
【図2】 実施例1の直腸カテーテルの説明図である。
【図3】 実施例1の直腸カテーテルの抵抗体の動きを示す説明図である。
【図4】 実施例1の直腸カテーテルの抵抗体の説明図である。
【図5】 実施例2の直腸カテーテルのカテーテル本体の先端部を示す説明図である。
【図6】 実施例2の直腸カテーテルの閉止弁の動きを示す説明図である。
【図7】 実施例2の直腸カテーテルのカテーテル本体の先端部分を示す説明図である。
【図8】 実施例2の直腸カテーテルの逆止弁の動きを示す説明図である。
【図9】 実施例2の直腸カテーテルの逆止弁の説明図である。
【符号の説明】
1 直腸カテーテル
2 カテーテル本体
3 薬剤注入路
3a (薬剤注入路の)抵抗体
4 排泄路
4a (排泄路の)抵抗体
5 空気注入路
5a (空気注入路の)抵抗体
7 カテーテル先端部
7a カテーテル先端部開口
8 薬剤注入路接続部
9 排泄路接続部
10 空気注入路接続部
11 バルーン用空気通路接続部
12 薬剤注入チューブ
13 排泄チューブ
14 空気注入チューブ
15 空気チューブ
16 薬剤注入装置
17 排泄物回収装置
18 空気注入装置
19 バルーン制御装置
20 バルーン
21 閉止弁
21a 弁体
21b 支持部
22 逆止弁
h 人[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is an agent or air is injected into the rectum, large intestine, colon from a human anus for examination and treatment, about rectal catheter used to discharge the injectate and excrement from the intestine.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in order to inject drugs and air from the human anus for examination and treatment, a tube is connected to the connecting part provided at the proximal end of the rectal catheter, the rectal catheter is inserted into the anus, and the other end of the tube is inserted. The drug is pumped from one end and pumped into the anus. In order to discharge the sent medicine together with the excrement, the medicine sucked in from the end of another tube connected to the connection portion is discharged by the pump, and the sent medicine is discharged together with the excrement.
In the state where the pump is stopped, the closing valve that stops the feeding of medicine and air and prevents the backflow or prevents the backflow of the aspirated excrement into the intestine is conventionally connected to the proximal tube of the rectal catheter. Was provided.
In this conventional rectal catheter, barium remaining in the catheter body flows into the rectum and destroys the contrast again, particularly when barium is sent with the rectal catheter and the rectum is contrasted to start imaging. There was a problem.
In recent years, when imaging is performed by contrasting the intestine, the person to be imaged is fixed to the treatment table, and the orientation and position of the treatment table can be freely changed to perform imaging at an appropriate position. Since the head is facing upward or the head is facing downward, the barium remaining in the catheter body is more likely to flow into the rectum, which has been a greater problem.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The problem to be solved by the present invention is to solve these conventional problems, to prevent the drug remaining in the catheter body from flowing into the intestine, and to perform radiography well, An object of the present invention is to provide a rectal catheter that can be smoothly performed and can reduce the burden on the person being treated.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The configuration of the present invention that solves this problem is as follows.
1) Provided with a drug injection path for sending a drug into the intestine and an excretion path for discharging excrement from the intestine in the catheter body to be inserted into the intestine. a pressure below provided a resistor which does not expel medicament in drug infusion path to the distal end of the drug infusion path, yet the resistor is a structure in which a linear cut in a shape that closes the distal end of the drug infusion path, 2. Rectal catheter characterized in that the drug remaining in the drug injection path during use is suppressed from flowing into the intestine 2) Drug injection path and intestine for sending the drug into the intestine in the catheter body inserted into the intestine An excretion passage for discharging excrement from the inside , providing a closing valve in the distal end portion of the drug injection passage that opens when a pressure of a predetermined level or more is applied to the distal end portion of the drug injection passage, During use, the drug remaining in the drug injection channel flows out into the intestines And excretory passage for discharging the excrement an agent rectal catheter 3) catheter body, characterized in that inhibited from the drug infusion path and intestine to send to the intestine is provided, deformation at a predetermined pressure differential acting on the front and rear 1) or 2), in which a resistor that allows excretion to pass through is provided at the distal end of the excretory passage , and the resistor is configured to have a linear cut in a shape that closes the distal end of the excretory passage. check that the drug rectal catheter 4) catheter body according provided and excretory passage for discharging excrement from the drug infusion path and intestine to send to the intestine, passes only excrement in a direction from the intestine to the excretory passage wherein providing the valve tip of the excretory passage 1) or 2) in rectal catheters <br/> according.
[0005]
[Action]
In the present invention, the drug is pumped through the drug injection path provided in the catheter body inserted into the intestine from the anus. The injection pressure of the medicine into the intestine deforms the resistor provided at the tip of the medicine injection path, opens so that the medicine can pass, and the medicine is discharged into the intestine. When the injection of the drug into the intestine is completed, the drug remains in the drug injection path, but the pressure is low so that the resistor cannot be opened and does not flow out into the intestine.
In the case where a stop valve is provided at the tip of the drug injection path, the injection pressure into the intestine of the drug flowing in the drug injection path opens the stop valve provided at the tip of the drug injection path, and from the tip of the drug injection path Exhale into the intestines. When the injection of the drug into the intestine is completed, the drug remains in the drug injection path, but the pressure is low and does not exceed a predetermined pressure. Therefore, the closing valve is closed and the remaining drug does not flow into the intestine.
In the case where a resistor is provided at the distal end of the excretory passage, the pressure behind the resistor is lowered by sucking from the back of the excretory passage of the catheter body inserted into the intestine from the anus, and the pressure difference between the front and rear of the resistor is reduced. The resistor is deformed and opened so that excrement can pass through, and the excrement is discharged from the intestine through the excretion passage of the catheter body. Since the excrement remaining in the excretory passage after the discharge by suction does not become higher in the intestine, the resistor is deformed and does not flow back into the intestine.
In the case where the check valve is provided at the tip of the excretory passage, the excrement passes through only in the direction from the intestine to the excretory passage, so the excreted matter in the excreted passage does not flow back into the intestine .
When the on-off valve that is operated externally is provided in each of the tip of the drug injection path and the excretion path, the on-off valve is opened by an external operation at the time of drug injection or excretion discharge. Injects or discharges excretion from the outlet of each channel, and when not in use, closes each on-off valve by external operation to prevent the drug remaining in the drug injection channel from flowing out into the intestine and excretion channel Prevent excretion taken into the intestines from flowing back into the intestines.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, in the state in which the drug, air or excrement remaining in the catheter body is not leaked or prevented from flowing back by the resistor, the check valve or the shut-off valve, there is no problem in imaging by contrast. Such a small amount of barium leakage and a small amount of excretory back flow that the person being treated does not feel uncomfortable may occur.
Some open / close valves that are operated externally can be opened and closed by injecting or extracting air or water, and those that do not affect the human body even if they leak into the intestines are preferable.
In the present invention, the resistor and the stop valve may have a function as a check valve.
What provides a resistor and an on-off valve between a common path and its discharge port shall include that provided in the discharge port or the catheter front-end | tip part used as the discharge port.
[0007]
【Example】
Embodiments of the present invention will be specifically described with reference to the drawings.
Example 1 (see FIGS. 1 to 4)
Examples 1 to 4 shown in FIGS. 1 to 4 are examples of a rectal catheter in which a drug injection path and an excretion path are provided in a catheter body, and a resistor is provided at each distal end portion.
FIG. 1 is an explanatory view showing the distal end portion of the catheter body of the rectal catheter of Example 1. FIG. FIG. 2 is an explanatory diagram of the rectal catheter according to the first embodiment. FIG. 3 is an explanatory view showing the movement of the resistor of the rectal catheter according to the first embodiment. FIG. 4 is an explanatory diagram of a resistor of the rectal catheter according to the first embodiment.
In the figure, 1 is a rectal catheter, 2 is a catheter body, 3 is a drug injection path, 3a is a resistor provided at the tip of the drug injection path, 4 is an excretion path, and 4a is a resistor provided at the tip of the
[0008]
The
[0009]
Next, as shown in FIG. 2,
[0010]
Next, the
[0011]
Next, at the rear end of the
Next, one end of the
Next, balloons 20 that are inflated and inflated by injecting and extracting air into the interior are provided at two points apart from the distal end of the
[0012]
In the
Next, the
When barium is injected, pressure is applied to the barium as shown in FIGS. 3 and 4, so that when barium reaches the tip of the
When the supply of barium to the intestine is stopped, barium remains in the
Similarly, when air is stopped from being sent into the intestine, the air remains in the
Therefore, by providing the
[0013]
When the intestine imaging contrasted with barium is completed in this way, the
[0014]
Example 2 (see FIGS. 5 to 9)
5 to 9 show an example of a rectal catheter in which a closing valve is provided at the distal end portion of the drug injection path and a check valve is provided at the distal end portion of the excretory path.
FIG. 5 is an explanatory view showing the distal end portion of the catheter body of the rectal catheter according to the second embodiment. FIG. 6 is an explanatory view showing the movement of the closing valve of the rectal catheter according to the second embodiment. FIG. 7 is an explanatory view showing the distal end portion of the catheter body of the rectal catheter according to the second embodiment. FIG. 8 is an explanatory view showing the movement of the check valve of the rectal catheter according to the second embodiment. FIG. 9 is an explanatory view of a check valve of the rectal catheter according to the second embodiment.
In the figure, 21 is a closing valve, 21a is a valve body, 21b is a support part, and 22 is a check valve.
In Example 2, as shown in FIG. 5, a closing
As shown in FIGS. 5 to 7, the shut-off
As shown in FIGS. 5, 8, and 9, the
[0015]
In the second embodiment, when the medicine is pumped into the
During the pumping of the medicine, a force is always applied in the direction of opening the
Further, when imaging by contrast is completed and the medicine and excrement injected into the intestine are forcibly discharged, as shown in FIGS. 8B and 9B, the
Other symbols, configurations, operations, and usage are the same as those in the first embodiment .
[00 16 ]
【The invention's effect】
According to the present invention, the residue of the catheter body can be prevented from flowing out into the intestine, imaging by contrast can be performed well, the treatment can be performed smoothly, and the burden on the person to be treated can be reduced. Can be a rectal catheter.
In the case where a closing valve is provided at the distal end of the drug injection path, the residue in the catheter body can be surely prevented from flowing out into the intestine by switching between opening and closing so as to be relatively ON / OFF.
A device provided with a resistor at the distal end of the excretory passage can reduce the burden on a person who is treated so that excrement collected in the catheter body does not return to the intestine.
If a check valve is provided at the end of the excretory passage, the excrement collected in the catheter body will not return to the intestine by using a check valve that allows excretion to pass only in the direction from the intestine to the excretory passage. To reduce the burden on the person being treated .
[Brief description of the drawings]
1 is an explanatory view showing a distal end portion of a catheter body of a rectal catheter of Example 1. FIG.
2 is an explanatory diagram of a rectal catheter of Example 1. FIG.
FIG. 3 is an explanatory view showing the movement of the resistor of the rectal catheter according to the first embodiment.
4 is an explanatory diagram of a rectal catheter resistor of Example 1. FIG.
5 is an explanatory view showing a distal end portion of a catheter main body of a rectal catheter of Example 2. FIG.
6 is an explanatory view showing the movement of the closing valve of the rectal catheter of Example 2. FIG.
7 is an explanatory view showing a distal end portion of a catheter main body of a rectal catheter of Example 2. FIG.
8 is an explanatory view showing the movement of a check valve of the rectal catheter of Example 2. FIG.
9 is an explanatory view of a check valve of the rectal catheter of Example 2. FIG .
[Explanation of symbols]
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