JP4127619B2 - Artificial knee joint - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生体膝関節に置換する人工膝関節に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
膝関節が変形性膝関節症、慢性関節リウマチ、骨腫瘍を罹患したり、外傷等を負った場合、人工膝関節に置き換えることが行われている。この人工膝関節は、内外二つの顆を有する大腿骨コンポーネントと、この二つの顆をそれぞれ支持する内外二つの関節面を有する脛骨コンポーネントとの組み合わせからなるが、これらの顆や関節面は生体膝関節に近い形状にしてある。即ち、顆を側面から見ると略円形に、前後方向から見るとその外郭を凸面形にしており、関節面をこれを受ける凹面形にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、生体膝関節では、膝関節を伸展させると脛骨側が外旋し(足首側が外側に旋回すること)、屈曲すると内旋する回旋運動を伴っている。従って、人工膝関節でもこの動きが要求され、内外顆と内外関節面とによる接触面の形状をこの動きが誘発されるようにしている。一方、この構成において、互いのコンポーネントを旋回不能な構成にしていると、上記した回旋作用によってポリエチレン等からなる関節面側に過度のストレスがかかり、偏摩耗を生じたり、剥離を起こしたりする。更に、人工膝関節の置換手術に際して回旋アライメントの調整を誤っても同様なことが起こる。
【0004】
このため、多くの場合、関節面側を骨軸廻りに旋回できる構成にしているが、無制限に旋回できるようにしておくと、関節面は横長の形状をしていることから、これが大きく旋回したときに脛骨端の輪郭からはみ出して周囲の組織を損傷させる。又、旋回角度が大きくなると、旋回動作そのものも不安定なものになる。そこで、従来の人工膝関節でも、旋回角度を一定範囲のみに規制している。この規制構造の一般的なものとして、内外関節面を形成したインサートと脛骨に装着されてインサートを支持するベースプレートとで構成される脛骨コンポーネントのインサート又はベースプレートの一方に形成した突起を他方に形成した溝に嵌入して案内させるとともに、この溝の区間を制限して旋回を規制する方法に依っていた。
【0005】
しかし、これによると、突起が溝の行き止まりに当たった個所では面圧が高まりすぎ、溝や突起の破壊及び損傷が生じて耐久性を低下させていた。又、突起と溝とにガタが生じ、旋回がブレたりしていた。勿論、生体膝関節では、関節面は旋回等はできないようになっているが、回旋作用によるストレスは関節間に介在している半月板が変形することで吸収している。しかし、人工膝関節を装着するときには、これら半月板は切除してしまうから、このような作用は期待することができない。
【0006】
一方で、従来の人工膝関節における関節面の旋回中心はあくまでその形状中心、即ち、内外関節面の中間点に設定していた。その理由は定かではないが、動きを単純化して制御を容易にするため、製作の容易性を確保するため、一つのもので左右どちらの膝にも適用できるようにするため、等がその理由と思われる。しかし、生体膝関節における回旋作用の中心は、形状中心よりも内側に寄っており、所謂、メディアルピボットを形成している。この点でも、従来の人工膝関節は生体膝関節とは違った動きをしており、自然な動きに欠けていた。本発明は、人工膝関節にこのメディアルピボットを付与することで、生体膝関節に近い動きをさせるようにしたものである。加えて、無理のかからない旋回規制機構を採用して耐久性の向上を図ったものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の課題の下、本発明は、請求項1に記載した、大腿骨に装着される大腿骨コンポーネントの内外顆を脛骨に装着される脛骨コンポーネントの内外関節面で前後回動可能に支持する人工膝関節において、脛骨コンポーネントが平板体の下面に中が空洞になって脛骨の骨髄内に骨軸方向に向けて挿入されるペグが設けられるベースプレートと、平板体に載置される皿状体の下面に設けられる軸部がペグに緊嵌状態で一定範囲だけ旋回可能に挿入されるインサートとで構成されるものであり、インサートの軸部及びベースプレートのペグを皿状体の上面に形成される内外関節面の左右中間点よりも内側に偏位させたことを特徴とする人工膝関節を提供したものである。
【0008】
脛骨の骨軸は、その近位端では、内外関節面の中間点よりも内側方向に偏位していること及び上方側が内方に傾いていることから、脛骨コンポーネントのインサートの内外関節面にかかる体重等の重心は、その中間点ではなく、内側に偏位している。従って、インサートの旋回中心をこちら側に偏位させることは、大腿骨コンポーネントの内外顆をこの重心位置で旋回させることになり、この旋回動作をスムーズにする。即ち、メディアルピボットを形成して生体膝関節に近い動きにできる。
【0009】
このことは、インサートの内外関節面にかかるストレスを緩和することになるから、偏摩耗や剥離を防止して耐久性を向上させることにも寄与する。更に、旋回中心を内側に偏位させることは、旋回時における内外顆の前後方向のスライド量を外側の方を内側の方よりも大きくすることになるので、生体膝関節における屈伸時の回旋運動に即したものになってその動きをスムーズにするとともに、屈曲角度の増大に寄与する。
【0010】
又、本発明は、以上の人工膝関節において、請求項2に記載した、ペグ及び軸部が互いに嵌合し合う断面が楕円形をしたストレート部と、テーパ部とからなるものであり、軸部のストレート部がペグのストレート部内で一定範囲の旋回を許容する楕円形にしてある手段を提供する。インサートが無制限に旋回すると、周囲組織を傷つけるし、内外顆とインサートとの回動(転動、滑動、摺動)が不安定になるから、これを防いだものであるが、こうすることで、軸部がペグ内でブレなく旋回できるし、突起と溝のように小面積の部材を部分的に当てて旋回を規制するものではないため、面圧が高くなりすぎて破壊等を起こすことがない。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明するが、このうち、図1は本発明の一例を示す左膝用の人工膝関節を構成する脛骨コンポーネントのインサートとベースプレートの斜視図、図2は同じく人工膝関節を構成する大腿骨コンポーネントの斜視図、図3は以上の人工膝関節を膝に装着した状態を示す側面図、図4はインサートの平面図、図5はベースプレートの平面図、図6は図5のA−A断面図、図7は図3のB−B断面図である。
【0012】
人工膝関節は、大腿骨コンポーネント1と脛骨コンポーネント2との組み合わせからなるが、このうち、大腿骨コンポーネント1は、チタン合金等の生体適合金属で構成され、内面が多角形に形成され、中央後部に入江状の欠落部を設けて内側顆3と外側顆4とを側面視で略円形、即ち、略C形に形成したものであり、大腿骨5の遠位端を適宜に骨切りしてここに装着されるものである(図2)。尚、図示は省略するが、上記した欠落部の部分をボックスで覆ってここに収容される後述する脛骨コンポーネント2の隆起部との相互の特定の動きを規制するPS型と称されるタイプもあるが、このタイプのものも、ここでの大腿骨コンポーネント1に含まれる。この場合、内側顆3と外側顆4を前後方向から見ると、その外郭は凸面をしており、この凸面が前後に筋条に続いているものである。
【0013】
これに対して、脛骨コンポーネント2は、脛骨6の近位端を骨切りしてその骨端に装着されるベースプレート7と、このベースプレート7の上に載設されるインサート8とから構成される(図1)。このうち、ベースプレート7は、生体適合金属で構成され、上部に設けられる平板体9の下面中央にペグ10が突設されたもので、このペグ10を脛骨6の骨髄内に埋入することで固定される。一方、インサート8は、超高分子ポリエチレン等の医療用樹脂材で構成され、ベースプレート7上に重ねられる皿状体11と、その裏面に突設されて前記したペグ10内に挿入される軸部12とからなるものである。
【0014】
この場合のペグ10は、中が空洞になった筒体であり、平板体9の中心直下に設けられるストレート部10aとストレート部10aの下方に連続する先細りのテーパ部10bとから構成されている。一方、軸部12は、上方のストレート部12aと下方のテーパ部12bとを有する軸体であり、ストレート部12aはペグのストレート部10aに、テーパ部12bはテーパ部10bにそれぞれ緊嵌状態(ガタがない状態)で旋回可能に挿入されている。
【0015】
従って、インサート8にかかる重量は、インサート8の皿状体11の裏面とベースプレート7の平板体9の上面だけでなく、相互のテーパ部10b、12bでも受け持つことになるから、それぞれの面圧が減少して摩耗量が減ずることになり、耐久性を向上させるものとなる。更に、軸部12は、ペグ10内に緊嵌されるものであるから、これを旋回させたときにガタやブレがないから、安定した動きとなる。
【0016】
インサート8の皿状体11の上面には、前記した大腿骨コンポーネント1の内側顆3と外側顆4とをそれぞれ支持する内側関節面13と外側関節面14とが間に低い隆起部15を隔てて形成されている。これら両関節面13、14共に内側顆3と外側顆4との外郭形状に略沿った凹面形に形成されており、この凹面形が前後に展開されている。
【0017】
大腿骨5と脛骨6とは膝の屈伸に伴って相対的に屈曲、伸展する必要があるが、以上の人工膝関節では、この動きを内外顆3、4が内外関節面13、14上を転がりと滑りを伴って回動することで可能にしている(図3)。屈曲する角度は、−10〜140°であり、その初期には転がりが主体となり、後期には滑りが主体となるが、いずれの動きも十字靱帯や側副靱帯といった靱帯群が制御しており、内外顆3、4が内外関節面13、14から脱落(脱臼)することはない。
【0018】
これに加え、インサート8は、特に、これと内外顆3、4との接触面が屈伸角度の初期と終期とで回旋運動を誘発するように形成されていることに伴って、ベースプレート7上を水平面内で僅かに旋回できるようになっている。尚、本例では、ベースプレート7の平板体9の底面が据え付けられる水平な平面Uは、脛骨6の骨軸に直角な平面Vと平行ではなく、ある角度αだけ前傾して設けられているから(従って、内外関節面13、14もこの角度αだけ後傾していることになる)、上記した旋回は、この平面V上を旋回することになる(図6)。平面Vが後傾していると、屈曲が容易になる反面、直立時の不安定さは否めないから、これらを考量して後傾角度αを0〜15°の範囲に設定している。
【0019】
本発明は、以上のインサート8の旋回中心を内外顆3、4の中間点よりも内側に偏位させたものである(図4)。即ち、内外関節面13、14の中間点、具体的には、形状中心Sより所定距離δだけ内側に偏位した点Rを旋回中心としたものである。従って、このことは、インサート8の軸部12は、ベースプレート7のペグ10の中心を軸に旋回するのであるから、インサート8の旋回中心Rを形状中心Sよりも距離δだけ内側に偏位させるということは、ペースプレート7に設定されるインサート8の回転中心も、この距離δだけずらせて設けることになる(図5)。
【0020】
ところで、この距離δは適宜に定められるが、生体膝関節と同様に1〜10mm程度が適当である。一方、本例のインサート8は、その軸部12がベースプレート7のペグ10内に緊嵌して旋回可能に挿入されるのであるから、軸部12の中心を旋回軸として旋回し、ブレ等は生ぜず、周囲組織を傷めたりしないのであるが、更に、本発明では、このことを一層徹底させるために、この旋回を無制限にはしておらず、一定の範囲で規制している。
【0021】
この規制の具体的構成として、本例では、ペグ10のストレート部10aの断面形状を扇形をしている楕円形体とし、これに嵌合される軸部12のストレート部12aを、ストレート部10aに対してある角度だけ旋回が許容される楕円形体としている(図7)。従って、旋回限界点においても、ストッパや溝といったような小面積の部分に過度の圧力がかかるといった事態にはならず、特定個所が破壊や損傷を起こすことはない。ところで、この軸部12がペグ10内で旋回できる範囲が最大の旋回角度βということになるが、本発明では、この旋回角度βを生体膝関節と同様に20°以下に設定している。尚、旋回角度βの調整は、このストレート部12aの形状を変えることで対処できる。
【0022】
以上により、膝の屈伸時に派生する内外顆3、4と内外関節面13、14との回旋運動は、その形状中心Sよりも偏心距離δだけ内側に寄った旋回中心Rを中心とする。従って、生体膝関節と同様なメディアルピボットを形成するから、インサート8に過度のストレスを与えず、回旋運動をスムーズに行わせるとともに、表面に偏摩耗や剥離を生じさせず、耐久性を高める。又、旋回中心Rを内側に偏位させるということは、ここから内側顆3の中心までの距離R1 の方が外側顆4中心までの距離R2 よりも大きくなるから、膝の屈伸時における外側顆4の前後の移動量が内側顆3のそれよりも大きくなり、屈伸時の脛骨の回旋運動がスムーズになるとともに、屈曲角度の増大に寄与する。
【0023】
【発明の効果】
以上、本発明は、大腿骨コンポーネントを支持する脛骨コンポーネントのインサートを旋回可能にするとともに、その旋回中心をインサートに形成される内外関節面の中心から内側方向に偏位させて設けたものであるから、人工膝関節に生体膝関節と同様のメディアルピボットを形成し、動きをスムーズにする。このことは、関節面にかかるストレスを緩和することになるから、偏摩耗や剥離を防止して耐久性を向上させる。又、旋回中心を内側に偏位させることは、旋回時における内外顆の前後方向の移動量を外側の方を内側の方よりも大きくすることになるから、膝の屈伸時における脛骨の回旋運動がスムーズになり、屈曲角度の増大に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一例を示す脛骨コンポーネントのインサートとベースプレートの斜視図である。
【図2】 本発明の一例を示す大腿骨コンポーネントの斜視図である。
【図3】 本発明の一例を示す人工膝関節を膝に装着した状態の側面図である。
【図4】 本発明の一例を示すインサートの平面図である。
【図5】 本発明の一例を示すベースプレートの平面図である。
【図6】 図5のA−A断面図である。
【図7】 図3のB−B断面図である。
【符号の説明】
1 大腿骨コンポーネント
2 脛骨コンポーネント
3 内側顆
4 外側顆
5 大腿骨
6 脛骨
7 ベースプレート
8 インサート
9 平板体
10 ペグ
11 皿状体
12 軸部
13 内側関節面
14 外側関節面
R 旋回中心[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an artificial knee joint that replaces a living knee joint.
[0002]
[Prior art]
When the knee joint suffers from osteoarthritis of the knee, rheumatoid arthritis, bone tumor, or suffers trauma or the like, it is replaced with an artificial knee joint. This knee prosthesis consists of a combination of a femoral component having two inner and outer condyles and a tibial component having two inner and outer joint surfaces that respectively support the two condyles. The shape is close to the joint. That is, when the condyle is viewed from the side, it is substantially circular, and when viewed from the front-rear direction, the outline is convex, and the joint surface is concave.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the living body knee joint, when the knee joint is extended, the tibia side is externally rotated (the ankle side is rotated outward), and when it is bent, it is accompanied by the rotational motion of internal rotation. Therefore, this movement is also required in the artificial knee joint, and this movement is induced by the shape of the contact surface formed by the inner and outer condyles and the inner and outer joint surfaces. On the other hand, in this configuration, if the components cannot be turned, excessive stress is applied to the joint surface side made of polyethylene or the like due to the above-described turning action, causing uneven wear or peeling. Further, the same thing occurs even if the rotation alignment is incorrectly adjusted in the replacement operation of the artificial knee joint.
[0004]
For this reason, in many cases, the joint surface side can be swiveled around the bone axis, but if it is allowed to swivel indefinitely, the joint surface has a horizontally long shape. Occasionally, it protrudes from the tibial tip and damages the surrounding tissue. Further, when the turning angle is increased, the turning operation itself becomes unstable. Therefore, even in the conventional artificial knee joint, the turning angle is restricted to a certain range. As a general structure of this restriction structure, a protrusion formed on one of the insert or base plate of the tibial component formed by the insert forming the inner and outer joint surfaces and the base plate attached to the tibia and supporting the insert is formed on the other. In addition to being guided by being inserted into a groove, the method depends on a method of restricting turning by restricting the section of the groove.
[0005]
However, according to this, the surface pressure is excessively increased at the portion where the projection hits the dead end of the groove, and the groove and the projection are broken and damaged, thereby reducing the durability. In addition, backlash occurred in the protrusion and the groove, and the turning was blurred. Of course, in the living knee joint, the joint surface cannot turn, but the stress due to the rotating action is absorbed by deformation of the meniscus interposed between the joints. However, when the artificial knee joint is worn, these meniscuses are excised, so such an action cannot be expected.
[0006]
On the other hand, the pivot center of the joint surface in the conventional knee prosthesis has been set to the center of its shape, that is, the midpoint of the inner and outer joint surfaces. The reason is not clear, but to simplify the movement and facilitate control, to ensure the ease of manufacturing, so that it can be applied to either the left or right knee with a single thing, etc. I think that the. However, the center of the rotational action in the living knee joint is closer to the inside than the center of the shape, forming a so-called medial pivot. In this respect as well, the conventional artificial knee joint moves differently from the living knee joint, and lacks natural movement. In the present invention, this medial pivot is applied to an artificial knee joint so that the artificial knee joint can move close to a living knee joint. In addition, a turning control mechanism that does not require excessive force is employed to improve durability.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
Under the above-mentioned problems, the present invention provides an artificial joint that supports the inner and outer condyles of the femoral component attached to the femur so as to be pivotable back and forth on the inner and outer joint surfaces of the tibial component attached to the tibia. In the knee joint, the tibial component is hollowed in the lower surface of the flat plate, the base plate is provided with a peg inserted into the bone marrow of the tibia toward the bone axis direction, and the dish-like body placed on the flat plate The shaft portion provided on the lower surface is composed of an insert that is inserted into the peg so as to be pivotable within a certain range while being tightly fitted to the peg, and the shaft portion of the insert and the peg of the base plate are formed on the upper surface of the dish-shaped body. The present invention provides an artificial knee joint characterized in that it is displaced inward from the left and right midpoints of the inner and outer joint surfaces .
[0008]
The tibial bone axis is offset inwardly from the midpoint of the medial and external articular surfaces at its proximal end and tilted inward on the upper side, so that The center of gravity, such as weight, is deviated inward rather than at its midpoint. Therefore, deviating the turning center of the insert toward this side causes the inner and outer condyles of the femoral component to turn at the center of gravity, thereby making this turning operation smooth. That is, a medial pivot can be formed to make the movement closer to a living knee joint.
[0009]
This alleviates the stress applied to the inner and outer joint surfaces of the insert, thereby contributing to the improvement of durability by preventing uneven wear and peeling. In addition, when the turning center is displaced inward, the amount of slide in the front-rear direction of the inner and outer condyles during turning is larger on the outer side than on the inner side, so that the rotational motion during flexion and extension in the living knee joint This makes the movement smooth and contributes to an increase in the bending angle.
[0010]
According to the present invention, in the above artificial knee joint, the peg and the shaft portion fitted in each other according to claim 2 are composed of a straight portion having an elliptical cross section and a tapered portion. Means are provided wherein the straight portion of the portion is oval to allow a range of turns within the straight portion of the peg . When the insert is pivoted indefinitely, it hurts the surrounding tissue, rotation of the inner and outer condyles and the insert (rolling, sliding, sliding) from becoming unstable, but those that prevent this, by way The shaft part can swivel within the peg without any blurring, and it does not restrict turning by partially applying a small area member such as a protrusion and groove, so the surface pressure becomes too high, causing destruction etc. There is no.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings, among which FIG. 1 is a perspective view of an insert of a tibial component and a base plate constituting an artificial knee joint for a left knee showing an example of the present invention. 2 is a perspective view of a femoral component that also constitutes the artificial knee joint, FIG. 3 is a side view showing the above artificial knee joint mounted on the knee, FIG. 4 is a plan view of the insert, and FIG. 5 is a plan view of the base plate. 6 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. 5, and FIG. 7 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
[0012]
The artificial knee joint is composed of a combination of a
[0013]
On the other hand, the tibial component 2 is composed of a
[0014]
The
[0015]
Therefore, the weight applied to the
[0016]
On the upper surface of the dish-like body 11 of the
[0017]
The
[0018]
In addition to this, the
[0019]
In the present invention, the pivot center of the
[0020]
By the way, although this distance (delta) is determined suitably, about 1-10 mm is suitable like a living body knee joint. On the other hand, the
[0021]
As a specific configuration of this regulation, in this example, the
[0022]
As described above, the rotational movement between the inner and
[0023]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the insert of the tibial component that supports the femoral component can be swiveled, and the swivel center is provided by being displaced inward from the center of the inner and outer joint surfaces formed in the insert. Therefore, a medial pivot similar to a living knee joint is formed on the artificial knee joint to make the movement smooth. This alleviates the stress applied to the joint surface, thereby preventing uneven wear and peeling and improving durability. In addition, deviating the center of rotation to the inside will increase the amount of movement of the internal and external condyles in the anteroposterior direction at the time of turning, so that the rotational movement of the tibia during knee flexion and extension is greater. Becomes smooth and contributes to an increase in the bending angle.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a tibial component insert and a base plate showing an example of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view of a femoral component showing an example of the present invention.
FIG. 3 is a side view showing a state where an artificial knee joint according to an embodiment of the present invention is mounted on a knee.
FIG. 4 is a plan view of an insert showing an example of the present invention.
FIG. 5 is a plan view of a base plate showing an example of the present invention.
6 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG.
7 is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (2)
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