JP4331404B2 - 分析物のインシツ測定用光学的センサー - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、光学的技法を用いて皮下液中の分析物を測定するか又は監視するのに使用されるセンサー及びかかるセンサーを用いた分析物監視システムに係わる。該センサーは特に、例えば狭い治療窓内に維持する必要がある医薬に関連して分析物の濃度を厳密に監視しなければならない事態又は分析物の測定を例えば長期糖尿病などにおいて繰り返し行う必要がある場合に使用するのに適している。
【0002】
【従来の技術】
糖尿病の管理において、血液中のブドウ糖を定期的に測定することは、正確なインスリン投与を確保するために必須である。更には、糖尿病患者の長期ケア-においては、血中ブドウ糖濃度の管理を改善することによって、網膜症、循環障害やその他の糖尿病に往々にして関連する退行性疾患の発症を防止しないまでも遅延させることが出来る。即ち、血中ブドウ糖濃度の信頼性の高く且つ正確な自己監視法に対する糖尿病患者からの要求が高い。
【0003】
目下のところ、血中ブドウ糖は、市販の比色定量試験紙片や電気化学的バイオセンサー(例えば酵素電極)を用いて監視されているが、これらはいずれも、測定を行う度ごとに適量の血液を採取するためランセット型の器具を定期的に使用することが必要とする。平均して、糖尿病患者の大半は、一日に二度血中ブドウ糖を測定するためかかる器具を常時使用する。しかしながら、アメリカ合衆国国立保健衛生研究所は最近、血中ブドウ糖試験を一日あたり少なくとも四回行うよう勧告したが、かかる勧告はアメリカ糖尿病協会によって追認されている。このように血中ブドウ糖測定の頻度を増やすことは、経済的費用及び疼痛や不快感という点で糖尿病患者に対して、特に指先から血液を採取するためランセットを定期的に使用する長期糖尿病離間患者の場合には甚大な負担を強いている。即ち、患者から血液の採取を行わない、改善された長期ブドウ糖監視システムに対する要望が存在しているのである。
【0004】
患者から血液採取を必要としない血中ブドウ糖測定方法について最近多くの提案がなされている。酵素電極バイオセンサーを血管内に挿入した針又はカテーテルに取り付けた装置を構成・構築するため種々試みがなされている(Wilkins E and Atanasov P., Med. Eng. Phys (1996)18: 273-288)。検知装置それ自体は、血管内に設置するのであるが、針又はカテーテルは外部環境と連結関係を維持しているのである。ところが医療の実務においては、かかる装置は、ヒトの患者に使用するには適していない。その理由は、先ず第一に針又はカテーテルを血管内部に挿入することは、患者に対しては感染の危険性をもたらし且つ又不快感を伴い、従って継続使用には適さない。第二に、この型式の装置は、ヒト患者に使用するための承認が得られたことがないのであって、その理由として装置それ自体は、針又はカテーテルの端部に位置し、血栓を患者の循環系に投じる原因となり得ることが示唆されてきたからである。このことは明らかに、患者の健康に対して重大な危険性をもたらす。
【0005】
MansouriとSchultz (Biotechnology 1984)、Meadowsと Schultz (Anal. Chim. Acta. (1993) 280: pp21-30)及びアメリカ合衆国特許第 4,344,438号は全て、血中の低分子量化合物を光学的手段によってインシツで監視するための装置を記載している。これらの装置は、血管内に挿入するか又は皮下に載置するよう設計されているものの、外部光源及び外部検知器との光ファイバーによる接続を必要とする。この場合もやはり、かかる装置を血管内部に配置することによって、血栓生成を促進するという危険性が生じ、また更にはある一つの実施態様においては、外部環境との光ファイバーによる接続を維持しなければならないという必要性が、長期の使用にとっては実際的ではないだけでなくまた感染の危険性をもたらすのである。
【0006】
より侵襲度の低い血中ブドウ糖監視方法を探索する過程で、例えば耳たぶや指先など、比較的光透明性があり且つ血管が皮膚表面に近接している組織の内部にある血管において血中ブドウ糖濃度を直接測定するため、赤外分光法を使用することに注目が集められている(Jaremko J and Rorstad O, Diabetes Care 1998 21: 44-450 and Fogt EJ, Clin. Chem. (1990) 36: 1573-80)。このような問題解決法は、侵襲度が最小であることは明らかであるが、血中ブドウ糖の赤外分光スペクトルは、周辺組織のそれと余りにも類似しておるため、実際的な意味においてこれら二種類のスペクトルを分解・解像することはほとんど不可能である、という事実によって、実際的な価値が殆どないことが判明している。
【0007】
皮下液中の分析物濃度が血液中の濃度と相関関係にあることが観察されており、従って皮下部位に設置されたブドウ糖監視装置を使用することについていくつかの報告がこれまでになされている。特に、Atanasov et al. (Med. Emg. Phys. (1996)18: pp632-640)は、イヌの皮下液中のブドウ糖濃度を監視するために移植可能なブドウ糖検知装置(寸法、5.0 x 7.0 x 1.5cm)について記載している。この装置は、電流計式のブドウ糖センサー、ミニチュア電位差計、FM信号伝送計と電源系とからなり、アンテナとコンピュータ使用データ収集システムに接続した受信機とを介して遠隔問い合わせを行うことが可能であり、然も外部環境への接続を行う必要は全くない。
しかしながら、この装置の寸法が大きいため、ヒト患者に使用するうえで実際的ではない。
【0008】
WO91/09312において、ブドウ糖のアフィ二ティー定量法を用い、光学的手段によって遠隔問い合わせを行う皮下的方法と装置が記載されている。WO/19188においては、遠隔で読み取り可能な甲が着信号を生成する、ブドウ糖の移植埋設可能な定量システムのまた別の実施例が記載されている。WO91/09321及びWO97/19188において記載された装置は、定量測定化学的機能が作動できなくなった後も長期間体内に残存するはずであり、このことが、長期間使用する上で大きな欠点となる。かかる装置を除去するには、外科的処置が必要である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
患者から定常的採血を必要とせず、感染や不快感の危険性を持たずまた上記した移植埋設可能な装置が持つ欠点がない感度が高く且つ正確な血中ブドウ糖監視技法に対する要請・要望は顕著となっている。
【0010】
【課題を解決する手段及び発明の実施態様】
従って、本発明はその第一の局面において、皮下液中の分析物の一種を検出し又は定量的測定するためのセンサーであって、前記センサーが、外部環境と物理的接続がない状態で皮下部位内において機能し得ること、前記センサーには読み取りが検出又は測定可能な光学的信号である前記分析物の定量測定法が組み込まれること、該光学的信号が、センサーが皮下部位内で作動中に外部光学的手段で経皮的に問い合わせ可能であること且つ前記センサーが生体内で生分解可能又は加水分解可能であることを特徴とする、前記センサーを提供するのである。
【0011】
本発明のセンサーは、定量測定の読み出しが光学的信号である、分析物を検出するか又は分析物の量を測定する定量測定手段を組み込むものである。該センサーは、皮膚の直下に配置されるため、該センサー内で発生した光学的信号は、経皮的に(即ち皮膚を貫通経由して)検知することが出来るのであって、かくして該センサーと外部環境との間の直接的接続を行う必要性が回避されることになる。該センサーが一旦皮下部位に配置せしめられると、分析物の測定が、何らの副作用を伴うことなく必要に応じた頻度で行うことが出来る。このことは、糖尿病患者の長期間にわたるケア-に関連して特別な長所を提供するものである。その理由は、ブドウ糖測定を頻繁に行えば、血中ブドウ糖の濃度についてそれだけより厳密な制御が行われることになり、その結果血中ブドウ糖の制御が不十分であることに関連した、例えば網膜症、関節炎や循環不全などの病状発症の危険性が低減されることになろう。
【0012】
本発明のセンサーは、それ自体で定量測定法の読み出しを問い合わせるのに必要な光学的構成成分(これらは別途配設され、身体外部に位置する)を一切含有していないので、該センサーは、患者に対して最小限の不快感で注入可能な形状として容易に設けることが出来る。一つの好ましい実施態様においては、該定量測定法の構成成分を皮下液に対して透過性を有するマトリックス材料内に組み込み、かくしてブドウ糖などの分析物をして拡散によりセンサー内部に侵入させ且つ当該定量測定法の構成成分と相互作用させること可能となる。該マトリックス材料は、注射可能な形状であって、注入すると患者の皮膚下の注射部位でゲルを形成するものであってもよい。又はその代わりに、該センサーは、やはり皮下に注射可能な、定量測定法の構成成分を組み込んだ固体のポリマー状マトリックス材料であってもよく、該ポリマー状材料は、患者の不快感を最低限とするため細い注射針で注射注入するのに適した寸法とする。皮下に配置させると、該固体、ポリマー状材料は、水を吸収し、膨張して、ゲルを形成し、かくして該定量測定法の構成成分を水和せしめるのである。
【0013】
本明細書において使用する“生分解性”なる用語は、本発明のセンサー装置が、実質的に完全に生態から除去されて残渣を残さない物質に生体内で分解されること及び生体内に一旦設置された場合、当該装置に組み込まれた反応性構成成分の有効寿命を基準とした妥当な時間スケール内で生体内から実質的に完全に除去されることを意味するものと解される。言い換えれば、本発明のセンサー装置は、分析物の正確な測定/監視を行う上で有効でなくなった場合迅速に生体内から完全に排除されることが、理想的なのである。即ち、センサーが一旦効果的でなくなった場合は直ちに、新しいセンサーを設置すればよいのであって、古くなった、使用済みの装置が生体内に累積するという問題・難点は、排除されることになるであろう。好ましくは、本発明のセンサーは、一年以下の期間で、好ましくは数ヶ月間の期間をおいて実質的に生体から完全に排除されるように分解される。
【0014】
このような生分解性のセンサーを構成するのに適した材料としては、例えばJeon et al., Nature 388: pp 860-862によって記載されたような生分解性のブロックコポリマーなどが挙げられる。
【0015】
これらの物質の水溶液は、感熱性であり、温度依存性で可逆性のゲルーゾル転移・遷移を示す。かかるポリマー材料に、当該材料がゾルを形成する高温にて測定定量法の構成成分を装荷・積載するのである。このような形態において、当該材料は、注射可能であり且つその後体温にまで冷却すると、ゲルマトリックスを形成する。該定量測定法の構成成分は、かかるゲルマトリックス中に懸濁させるのであるが、かくして皮下液中の分析物を検出し又は測定するに適したセンサーが構築される。例えばグルコースなどの低分子量の分析物は、周辺の皮下液からゲルマトリックス中に容易に拡散することが出来る。本発明のかかる具体的な実施態様は、当該センサーを移植するために外科的手法を必要と一切しないという利点を有する。かかるゾル相材料を皮下注射することは、重篤な疼痛も組織損傷をも起こすことはない。
【0016】
上記したかかるゲルに基くセンサーの代替物としては、固体又はゲル様の生分解性ポリマーマトリックス材料中に定量測定法の構成成分を配置させて構築してもよい。皮下に注射又は移植した場合、かかる固体のポリマーセンサーは、水和し、膨潤し、かくして分析物は、当該構築構造内部に浸透して当該定量測定法の構成成分と接触する。
【0017】
また別の実施態様においては、かかるセンサーは、中空のチャンバーとして構築されるが、かかるチャンバーの壁部は、生分解性のポリマー材料又は可溶性のガラスから構成され且つ定量測定法の構成成分が収納される中央空間部を輪郭・形成するようにしてもよい。低分子量の分析物は、かかるチャンバー壁部又は透過性の縁端プラグを貫通して中央空間部に拡散し、かくして定量測定法構成成分に接触するに到る。かかる中空チャンバーの壁部は、時間の経過と共に徐々に分解される。
【0018】
かかる固体のポリマーセンサーと中空チャンバーセンサーは何れも、移植又は注射によって皮下部位に導入すればよいが、この場合注射が、直径が2 mm以下であるセンサーについては好ましい。何れの形式のセンサーも、注射又は移植・埋設に先立って所望に従って極めて多様な幾何学的形状として形成すればよいが、円柱状のセンサーが特に好ましい。
【0019】
かかる中空チャンバー及び固体ポリマーセンサーを構築するために適した生分解性の材料としては、例えばヒトアルブミン、フィブリンゲルなどの架橋したタンパク質、例えば澱粉やアガロース、ポリ(DL−ラクチド)またポリ(DL−グルコチド)などの多糖類、多価無水物、半固体誘導体を形成する脂肪酸/コレステロール混合物及びモノオレインと水との液晶などが挙げられる。
【0020】
更に別の実施態様においては、かかるセンサーは、中空微粒子内部にマイクロカプセル化したか又は固体微粒子の材料内部に分散した定量測定法の構成成分を含む、直系が好ましくは100ミクロン以下の微粒子の懸濁液として形成してもよい。このような微粒子の懸濁液は、容易に皮下注射される。好ましくは、かかる微粒子は、生体内において生分解性であるか又は加水分解性である材料から形成される。又はその代わりに、定量測定法の構成成分を含むリポソームを使用することも出来る。直径が0.3ないし2.0μmまでのリポソームは、注射部位に留まることが示されている(Jackson AJ. Drug Metab. Dispos. 1981 9、535-540)ので、当該センサーに使用するのに適しているであろう。更に別の実施態様においては、当該センサーは、定量測定法の構成成分を予め装荷しておいた、複数の空の赤血球を含んで成り、これを皮下に注射するのである。空の赤血球は、また赤血球ゴーストとしても知られており、健常な赤血球を低張液に暴露し、その結果膨潤して破裂しその原形質内容物を放出せしめて製造することが出来る。かかる空の赤血球に定量測定法構成成分を装荷し、次に血漿膜の再封止を行わせる。
【0021】
当該センサーの好ましい実施態様において(即ち、ゲル、固体ポリマー、中空チャンバー、又は微粒子)、定量測定法構成成分は、センサーからの構成成分の逸失を最低限とするためにその拡散が制限されていることが有利である。このことは、当該ゲル又は生分解性材料の小孔径が、低分子量の分析物の拡散は許容するものの、定量測定法構成成分それ自体の拡散は許容しないようなものであることを確保することによって実現・達成することが出来る。これら構成成分は、当該材料又はゲルが時間経過とともに分解するにつれて逸失するに過ぎないものであろう。かかる定量測定法構成成分は、当該センサーからのこれら構成成分の逸失を制限するために好ましくは高分子量であり、例えばタンパク質又はポリマーである。
【0022】
生分解性センサーが生体から排除可能な物質に分解される機構としては、例えば加水分解、溶解及び免疫系によるかかる構成成分への作用を含め酵素作用による感受性の高い結合の開裂などいくつか異なる機構がある。分解の機構は、究極的にはセンサーの構築に使用された材料に依存して異なる。例えば、ポリアクチドやポリグリコライドなど大半の生分解性ポリマー材料は、水で加水分解可能である。該定量測定法の反応性構成成分が移殖されている加水分解可能なポリマーマトリックスから成るセンサー装置は従って、当該マトリックスの加水分解の結果分解し、徐々に反応性構成成分を放出するのである。かかるマトリックスが分解するのに要する時全間は、一般的に言って当該マトリックス材料中のポリマー濃度及び当該センサーの全体の寸法とに依存して異なるであろう。当該定量測定法構成成分は、一旦マトリックス材料から放出されると、肝臓によって取り込まれ、かくして種々の酵素の作用によってインシツで除去されるか又は分解されるのである。
【0023】
当該センサーに使用する定量測定法としては、例えば加水分解や酸化など、例えば蛍光エンハンスメントや蛍光ケンチング―これらは経皮的に観察することが出来るーなど検出可能な光学的変化をもたらす種々の反応が挙げられる。本発明のセンサーに使用するのに好ましい定量測定法としては、結合性定量測定法があり、この読み取りは、検出可能又は測定可能な光学的変化であって、光学的手段を用いて経皮的に問い合わせすることが出来る。かかる光学的信号を生成する結合性定量測定法は、好ましくは可逆性であって、変動する分析物濃度を連続的に追跡することが実現可能であるべきである。このような可逆性は、定量測定法の構成成分が消費されない結合性定量測定法フォーマットを使用するうえでの特別な利点・特徴である。結合性定量測定法はまた、酵素や電気化学的反応が生成するような好ましくない生成物を形成することが不可能なので、安全性の理由で本発明のセンサーに使用するうえで好ましい。
【0024】
本発明のセンサーに使用するうえで好ましい結合性定量測定法の構成としては、構成成分として分析物類似体及び対象とする分析物と当該分析物類似体との双方に可逆的に結合することが出来る分析物結合薬剤とを含んだ可逆的、試薬制限結合性定量測定法が挙げられる。対象とする分析物と分析物類似体とは、競争して当該分析物結合性薬剤の同一の結合部位への結合を行う。かかる競争的結合定量測定法の構成は、臨床診断薬の技術分野においてはよく知られており、例えば、The Immunoassay Handbook, ed. David Wild, McMillan Press 1994において記載されている。当該定量測定法に使用するのに適した分析物結合性薬剤としては、例えば抗体又は分析物結合部位(例えばFabフラグメント)を保持した抗体フラグメント、レクチン(例えばコンカナバリンA)、ホルモンレセプター、薬物レセプター、アプタマ‐(aptamer)及び分子的に刷り込み(imprint)したポリマーなどが挙げられる。好ましくは、当該分析物類似体は、当該分析物それ自体よりも高分子量であって、その結果当該センサーからは自由に拡散することが出来なくなるものである。例えば、グルコースの定量測定法は、分析物類似体として例えばデキストランなどの高分子量グルコースポリマーを使用することになる。
【0025】
本発明に従った定量測定法読み取りとして使用することが出来る適当な光学的信号としては、例えば蛍光エネルギー移行、蛍光偏光、蛍光ケンチング、種々のりん光技法、ルミネセンスエンハンスメント、ルミネセンスケンチング、回折又はプラズモン共鳴など当該技術分野でそれ自体公知である技法で生成せしめる光学的信号など、近似定量測定法で生成させることが出来る光学的信号が挙げられる。
【0026】
本発明のセンサーのもっとも好ましい実施態様は、競争的、試薬制限結合性定量測定法であって、蛍光エネルギー移行の技法を用いた光学的読み取りを生成させる方法である。このような定量測定法フォーマットにおいては、分析物類似体に第一の発色団で(以下においてドナー発色団)標識化しまた分析物結合性薬剤は、第二の発色団(以下においてアクセプター発色団と称する)で標識化する。かかるドナー発色団の蛍光発光スペクトルは、アクセプター発色団の吸収スペクトルと重なり合い、その結果ドナー発色団 とアクセプター発色団が分析物近似体が分析物結合性薬剤と結合することによって極めて近接した場合、ドナー発色団によって発光した(ドナー発色団によって発光した一定波長の入射光による放射の結果)蛍光信号の一部は、当該技術分野で蛍光エネルギー移行として知られるプロセスでる近接アクセプター発色団によって吸収され、その結果ドナー発色団によって発光された蛍光信号の一部分が消光され、また場合によってはアクセプター発色団が蛍光を発光することになる。蛍光エネルギ―移行は、ドナー発色団とアクセプター発色団とが、分析物近似体が分析物結合性薬剤に結合することによって極めて近似した場合にのみ生起するに過ぎない。即ち、分析物結合性薬剤との結合において分析物近似体と競争する分析物の存在下においては、ケンチング(消光)の量は減少する(その結果、ドナー発色団によって発光される蛍光信号の強度は測定可能なほどに増加する、即ち、アクセプター発色団によって発光される蛍光信号の強度は低下するのである)。 その理由は、標識化された分析物近似体は、分析物結合性薬剤への結合から変位・排除されるからである。かくしてドナー発色団から発光された蛍光信号の強度は、センサーを浸漬している皮下液中の分析物の濃度と相関関係を有するのである。
【0027】
蛍光エネルギー移行定量測定法フォ−マットの持つ、更に付加した有利な特徴は、アクセプター発色団の吸収スペクトルの範囲内の一定波長の入射光のビームで励起された結果アクセプター発色団が発光する蛍光信号は何れも、蛍光エネルギー移行プロセスによって一切影響を受けない、という事実に基くものである。従って、アクセプター発色団によって発光された蛍光信号の強度を内部参照信号として、例えば当該センサーの連続検量において使用することも可能であり、又は当該センサーが分解する程度を追跡・測定し新しいセンサーを移植するか又は注入することも可能である。当該センサーが分解するに応じて、センサー中に存在するアクセプター発色団の量は減少し、従ってアクセプター発色団が励起された場合直ちに検出される蛍光信号の強度もやはり低下するであろう。
【0028】
蛍光エネルギー移行定量測定法を用いた競争的結合性定量測定法は、本発明のセンサーに使用できるように適合させることが可能であり、当該技術分野において公知である。アメリカ合衆国特許第3,996,345号には、抗体と蛍光体―消光体発色団対との間における蛍光エネルギー移行とを用いた免疫測定法が記載されている。Meadows and Schultz (Anal. Chim. Acta (1993) 280: pp21-30)は、標識化ブドウ糖類似体(FITC 標識化デキストラン)と標識化ブドウ糖結合薬剤(ローダミン標識化コンカナバリンA)との間の蛍光エネルギー移行を用いた、ブドウ糖測定方法を記載している。これらの構成法においては何れの場合も、アクセプター発色団とドナー 発色団/消光体が、結合性薬剤又は分析物類似体に結合されているのである。
【0029】
蛍光エネルギー移行に代わる代替法は、蛍光ケンチング(消光)法である。この場合、蛍光ケンチング能力を有する化合物を、特異的アクセプター発色団の代わりに使用し、且つ競争的結合性定量測定法における光学的信号が分析物の増大に応じて増加することになろう。強力で且つ非特異的な蛍光消光体の一例が、Tyagi et al. Nature Biotechnology (1998) 18: p49によって記述されている。本発明に従ったセンサーは、皮下液中に存在する如何なる分析物をも検出し又は定量するために適合させることができる。好ましい分析物としては、例えばブドウ糖(糖尿病の長期間に渉る検出・追跡に関連した)、尿素(腎臓病又は腎臓機能不全に関連した)、乳酸塩(スポーツ医学において筋肉性能の評価に関連した)、ナトリウム、カルシウムやカリウムなどのイオン類及び血中濃度を厳密に追跡する必要がある治療薬、例えばジゴキシン(Digoxin)、テオフィリン(theophylline)又は免疫抑制剤などが挙げられる。上記した分析物は、例としてのみ挙げたものであり、測定対象である当該分析物の正確な性質は、本発明にとって重要ではないものと理解されるべきである。
【0030】
当該センサーは、光学的手段を用いて経皮的に問い合わせを行う。即ち、当該センサーと光学的手段との間には一切物理的結合・連結は必要としないのである。当該センサーが、蛍光エネルギー移行法を使用した競争的、試薬制限結合性定量測定法を組み込んでいる場合は、当該光学的手段は、波長がドナー発色団の吸収スペクトル内にある入射光から成る第一のビーム及び波長がアクセプター発色団の吸収スペクトル内にある入射光から成る第二のビームとを供給するものであるべきである。更には、当該光学的手段は、二つの異なる波長においてセンサー内部で生成せしめられた光学的信号を測定できる性能を有するべきである;即ち、ドナー発色団の発光スペクトル内の波長1(分析物の測定に関連して生成した信号)及びアクセプター発色団の発光スペクトル内の波長2(分析物の信号であってもよく又は内部参照若しくは検量信号であってもよい)。
【0031】
本発明のセンサーの遠隔問い合わせに使用するのに適した光学的手段としては、例えば発光ダイオード(青色、緑色又は赤>1000 mCa)などの励起光源、励起光フィルター(二色性フィルター)、蛍光光フィルター(二色性又は色素フィルター)、及び蛍光光検出器(PINダイオード構造)とを含んで成る単純な高スループット蛍光計が挙げられる。このような特性を有する蛍光計は、感度が蛍光団濃度としてピコモルとフェムトモルとの間にある。
【0032】
適当な蛍光計組み立て装置を添付する図1に示し、また本明細書に記載する実施例において記述する。かかる蛍光計は、下記するパラメーターを別々に測定する:
波長1において(ドナー発色団)
励起光強度、I(1,0)
周光強度、I(1,1)
蛍光光と周光との合算強度、I(1,2)
波長2において(アクセプター発色団)
励起光強度、I(2,0)
周光強度、I(2,1)
蛍光光と周光との合算強度、I(2,2)
【0033】
測定は、蛍光計を皮膚に近接させかつセンサーと整合して保持するいことによって行う。センサー内において生成した蛍光信号を経皮的に測定するに際しては、信号が皮膚によって吸収されることを考慮する必要があり、ヒト皮膚の吸収率は、400nmから900nmまでの範囲において最小であることが実験で確かめられている。得られた最終的な出力は、二種類の蛍光体から得られた蛍光強度との規格化比率であるが、下記式で定義される(式1):
(I(1,2)−I(1,1)) I(2,0)
(I(2,2)−I(2,1) I(1,0) (1)
【0034】
本発明は第三の局面において、下記する工程を含んで成る、哺乳動物の皮下液中に存在する分析物を検出するか又は定量するための方法を提供するものである:即ち、
(i)本発明の第一の局面に従った、皮下液中に存在する分析物を検出するか又は定量するためのセンサー;
(ii)(i)のセンサーを経皮的に問い合わせするために適した光学的手段。
【0035】
本発明は第四の局面において、下記を含んで成る、皮下液中に存在する分析物を検出するか又は定量するために適した分析システムを提供するものである:即ち、
(a)本発明の第一の局面に従った、皮下液中に存在する分析物を検出するか又は定量するためのセンサーを注射するか又は移植すること;
(b)前記の定量測定法を熱力学的平衡に到達させる;
(c)光学的手段を用いて前記定量測定法の読み取り値を問い合わせすること
;(d)(c)において得られた測定値を分析物濃度に関連づけること。
【0036】
当該光学的手段(例えば蛍光計)からの最終出力は、上記式1によって与え
られるが、好ましくはコンピュータによって下記において説明する原則に基ず
いて得られる検量データを用いて分析物濃度に変換される。
【0037】
検量曲線は、分析物濃度の生理学的に該当する範囲に対して応答対分析物濃
度を測定することによって経験的に定めることが出来る。好ましくは、センサ
ー装置を製作する過程の一部としてインビトロで行われる。かかる検量操作は
、競争的親和性センサーにおける応答と分析物濃度との間の数学的関係を利用
することによって単純化することが出来るが、この関係は以下のように導かれ
る。
【0038】
競争的親和性センサーの応答は、下記の反応で支配される:
RC → R + C
RL → R + L
この反応は、分析物結合性薬剤(R)と分析物(L)又は分析物類似体(C)とを組合せることによって形成させた複合体RCおよびRLの解離を表すものである。
【0039】
相当する解離平衡定数は、以下である:
K1 = CRCC/CRC
及び
K2 = CRCL/CRL
【0040】
上式において、Cは、センサー中の化学種のモル数をセンサー容積で除した比を示す。このような濃度尺度を使用することによって、固定した化学種と溶液中の化学種との双方を同様に取り扱うことになる。
【0041】
物質収支式は、分析物類似体の全濃度について下記で表される:
TC = CC + CRC
また分析物結合性薬剤の全濃度については下記となる:
TR = CR+ CRC + CRL
上記式を用いて、応答と分析物濃度との関連性が下記のように導かれる:
(TC−CC)/CC x K1 =[TR−(TC−CC)]/[1+(CL/K2)]
(2)
【0042】
この関連性を利用することによって、検量に必要なデータ量を二つの重要なパラメーターに還元することが出来る:即ち、分析物結合性薬剤の全濃度及び分析物類似体の全濃度である。かくして検量曲線は、曲線上の二つの点によって決定される。
【0043】
本発明を下記する、制限的ではない実施例及び添付図面に言及して、更に詳細に説明する。
【0044】
実施例1
Meadows and Schultz(Talanta, 35, 145-150, 1988)に従ったブドウ糖定量測定法を、コンカナバリンA−ローダミン及びデキストランーFITC(何れもMolecular Probes Inc, Oregon, USAから入手)を使用して開発した。この定量測定法の原理は、二種の蛍光体が極めて近接せしめた場合この二種の蛍光体の間における蛍光共鳴エネルギー転移である。ブドウ糖の存在下にあっては、かかる共鳴エネルギー転移が阻害され、FITC(フルオレセイン)からの蛍光信号が増加するのである。かくして増加する蛍光は、ブドウ糖の増大に相関関係を有する。かかるブドウ糖定量測定法は、Schultzによって報告されているようにブドウ糖に応答し、ブドウ糖が20 mg/dLのときにフルオレセイン蛍光の回復はほぼ50%であることが見出され、判明している。蛍光は、Sipping deviceを使用してFlow-through測定出来るよう適合させたPerkin Elmer 蛍光計で測定した。
【0045】
実施例2
実施例1のブドウ糖定量測定法構成成分を低融点アガロース(Type IX, Sigma, St. Louis, USA)の1%、1.5%及び2%w/v溶液(1ml)に攪拌しながら添加し、分散させた後、温度を20℃に下げて、攪拌を停止した。ゲルを形成(ほぼ3時間後)した後、セラミック製の乳鉢に入れて、同一粒径のポリスチレンビーズ製品と目視比較して50ないし100μmにまで粉砕した。得られた粒子製品を0.9%w/vの生理食塩水に懸濁させ、ナイロン製スクリーンを通過させてこれより大きい粒子を除去した。このスクリーンを通過した粒子は、ベンチスケールの遠心分離機で500gにて遠心処理し、微粉末を含む上澄み液を捨てた。この工程中、かかる粒子は、目視検査及びPerkin Elmer蛍光計でのローダミン蛍光の測定によれば蛍光を維持していた。懸濁粒子の試料に20mg/dLのブドウ糖を添加したところ、30分間にわたってフルオレセイン蛍光信号が増大した。即ち、アガロースゲル内部に包含させたかかる定量測定法構成成分は、ブドウ糖に応答を示した。
【0046】
かかるブドウ糖定量測定法の化学機構成分は、ペプチド及び炭水化物を用いたものであるので、ヒト生体内では本質的に生分解性(又は排泄可能)である。酵素消化及び/又は肝臓又は腎臓への単純な輸送による分解によって、かかる定量測定法構成成分は移植又は皮下注射の後は、生体から除去されることが確保されることになろう。
【0047】
実施例3
ブドウ糖定量測定試薬(実施例2に記載した)を含むアガロース粒子懸濁液の1ml試料を37℃の水浴に入れて、ヒトの体温にシミュレートさせた。その後の6週間にわたって、粒子構造は、分解を受けたため逸失されたが、ゲル濃度が高いほど、分解はそれだけ遅かった。蛍光計を使用して測定した光散乱信号も、粒子が分散するにつれて減少し、粒子の分解を示した。かかる実験はヒトの生体内の状態をシミュレートするもので、粒子は、最終的には注射部位から排除され、また定量測定法化学機構構成成分は、インシツ(in situ)で分解されるか又は肝臓に輸送されて更なる処理を受けるか若しくは尿中に排泄されることになろう。
【0048】
実施例4
光ファイバー分光計を以下のようにして組み立てた:即ち、光ファイバー蛍光計の光学部をミクロベンチで標準の部品を用いて作製した。この組み立て装置は、光源としての赤色LED、レンズ、二色性のビームスプリッターとフィルター及び検出器ダイオードとから構成され、1図に示した通リのものであった。手短かに言えば、この蛍光計は、励起フィルター(3)を含むコンデンサ(2)を通過して、ビームスプリッター(4)に入射する励起光ビームを生成する発光ダイオード(1)を含んで成るのである。かかる励起ビームの一部は、ここでランチング光学系(Launching optics)(5)に偏向し、光ファイバー(6)に入る。該蛍光計が皮下に配置されたセンサーの問い合わせに使用中である場合は、光ファイバー(6)の端部は、皮下のセンサーと整合して皮膚の表面に近接した状態にあるため、励起光のビームは当該センサーに入射することになる。励起後にセンサーから発信された光学信号の一部は、該光ファイバー(6)に進入し、次いで蛍光計内に伝送されて、ブロッキングフィルター(8)を通過して信号検出ダイオードによって測定される。
この蛍光計も、参照検出器ダイオード(9)を包含しており、LED(1)から発光された励起光の参照測定値を与える。長さが1m、直径が0.5mmでかつ開口数が0.65であるEnsign Beckford の光ファイバーの両端は、ガラスペーストにダイアモンドペーストを付けたものを用いて鏡面仕上げに研磨されている。この光ファイバーの一端を20倍の顕微鏡対物鏡の前面にあるXYZホルダー内に取り付けた。ダイオード類(LED(1)と検出器ダイオード(7)と(9))を図2において示すカスタム製の励振器/増幅器回路に接続した。この回路は、センダ(10)、電流増幅器(11)と(12)、マルチプレクサ(13)と(14)、積算器(15)と(16)及びアナログデバイダ(17)とを含んで成るものであり、この励振器回路は、LED(1)を238Hzで励振させるようにセットし、検出器ダイオード(7)と(9)からの信号を、アースと励振器に同調させた蓄電コンデンサ(時定数が1秒である積算計)との間で切り換えた。これら二つの積算信号は、背景補正蛍光信号と背景補正励振光レベル(LED強度)とに相当するものであった。前者を後者で除することは、図2に示すアナログデバイダーで支持されている。試験の目的で、ファイバー(6)の遠位端部をローダミンの希薄溶液に浸漬し、光学系をアナログデバイダーからの信号が最大となるよう適合させた。
【0049】
蛍光計/分光計は、バッテリ駆動され(典型的な電力消費量は9Vで150mAであった)、また便宜上ペンの形状と寸法において構成することが出来る。
【0050】
実施例5
定量測定法構成成分(実施例2において記載した)を含む、直径がほぼ50μmである1,5%w/vアガロース粒子を遠心分離し且つ0.9%生理食塩水中に懸濁させることによって数回洗浄した。かかる洗浄操作によって、ゲル構造中に補足されない過剰の試薬が除去されるのである。これらの粒子は、かかる洗浄操作中も依然として高度に蛍光を発したままであった。次いで、粒子懸濁液を標準型の使い捨てシリンジ(Becton Dickinson, USA)に充填し、ヒトボランティアの手の背面の皮膚に皮下注入した。光ファイバー分光器(実施例4を参照)をこの皮膚に向けたところ、ローダミン蛍光信号が得られ、移植した生分解性センサーについて経皮測定が実施できることが示された。
【0051】
実施例6
リン酸塩ベースの可溶性ガラス(Pilkington CRS, Wrexham, UK)から構成された、寸法が10mm x 2mmのガラス毛細管をブドウ糖定量測定用試薬で一部のみ満たした。この毛細管の両端部を45℃に加温した、低融点アガロース1%w/v溶液に浸漬することによって封止し、次いで室温(22℃)にまで冷却した。毛細管の両端の封止法は、このようなものであった。封止した毛細管を平坦表面部におき、光ファイバー分光計(実施例4を参照)を内容物の蛍光の読み取りを行えるよう配置した。強いローダミン蛍光によって、試薬が毛細管中に取り込まれたことが示された。この毛細管を次に0.9%w/v生理食塩水中に20mg/dLのブドウ糖を溶かした溶液中に表面部を撹拌しながら室温(22℃)において16時間漬けた。毛細管をブドウ糖溶液から引き上げ、平坦な表面部に置いた。光ファイバー分光計での読みによって、フルオレセイン蛍光が増加していることが判明し、その結果ブドウ糖が、拡散によってアガロースゲルのキャップを経由して毛細管内に浸透したことが示された。次に毛細管を37℃にした0.9%w/v生理食塩水中に表面部を撹拌しながら浸漬した。200時間後に、この毛細管構造物は、リン酸塩ガラス壁が漂白されるにつれて崩壊を始め、内容物が周辺液体内にもれた。更に20日経過後には、このガラス毛細管」構築物の残滓は、一切残っておらず、またアガロースゲルキャップも溶解した。即ち、毛細管をベースとしたセンサー全体が、生理学的条件下では生分解性であることが判明した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光ファイバー蛍光計の光学的部分の概略ダイアグラムである。
【図2】 光ファイバー蛍光計の光学的部分と組合せ使用するドライバー/増幅器回路の概略ダイアグラムである。
Claims (14)
- 皮下液中の分析物の一種を検出し又は定量的測定するためのセンサーであって、前記センサーが、外部環境と物理的接続がない状態で皮下部位内で機能し得ること、前記センサーには読み取りが検出可能又は測定可能な光学的信号である前記分析物の定量測定法が組み込まれること、該光学的信号が、センサーが皮下部位内で作動中に外部光学的手段で経皮的に問い合わせ可能であること且つ前記センサーが生分解可能又は加水分解可能であることを特徴とするセンサー。
- 前記定量測定法が、読み出しが検出可能か又は測定可能な光学的信号である結合定量測定法である、請求項1記載のセンサー。
- 前記結合定量測定法が、構成成分が分析物結合性薬剤及び分析物類似体とを含む、請求項2記載のセンサー。
- 前記分析物類似体が第一の発色団で標識化されまた前記分析物結合性薬剤が第二の発色団で標識化され、前記第一の発色団の放射スペクトルが前記第二の発色団の吸収スペクトルと重なり合う、請求項3記載のセンサー。
- 該結合性薬剤が抗体、Fabフラグメント、レクチン、ホルモンレセプタ、医薬レセプタ、アプタマ-又は分子的に刷り込まれたポリマーである、請求項3又は4記載のセンサー。
- 前記検出可能又は測定可能な光学的信号が、蛍光エネルギー遷移、蛍光偏光、蛍光ケンチング、りん光、ルミネセンスエンハンスメント、ルミネセンスケンチング、回折又はプラズモン共鳴によって生成せしめられる、請求項2ないし5の内の何れか一項記載のセンサー。
- 注射可能又は移植可能なマトリックス材料を含んでなり且つ前記マトリックス材料内部に前記定量測定法の構成成分が懸濁されている、請求項1ないし6のうちの何れか一項記載のセンサー。
- 複数の微粒子を含んでなる、請求項1ないし6の内の何れか一項記載のセンサー。
- 前記微粒子が固体の微粒子でありかつ前記定量測定法の成分が前記固体微粒子に一様に分散されている、請求項8記載のセンサー。
- 前記微粒子が中空の微粒子でありかつ前記定量測定法の成分が前記中空微粒子の内部にカプセル化されている、請求項8記載のセンサー。
- 複数のリポソームを含んでなり且つ前記リポソーム内部に前記定量測定法の構成成分がカプセル化されている、請求項1ないし6の内の何れか一項記載のセンサー。
- 前記定量測定法手段の構成成分を包含した中央部を封入する壁部分を有する中空チャンバーを含んでなる、請求項1ないし6の内の何れか一項記載のセンサー。
- 前記定量測定法の構成成分が予め装荷されている複数の空赤血球を含んでなる、カプセル化されている、請求項1ないし6の内の何れか一項記載のセンサー。
- 皮下液中の分析物の一種を検出し又は定量的に測定するための分析システムにおいて、請求項1ないし13のうちの何れか一項記載のセンサー及び前記センサーについて経皮的問い合わせを行うに適した光学的手段とを含んでなる分析システム。
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