JP4746792B2 - A/d変換装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、チューニング機能を具えたA/D変換装置およびそのチューニング機能を実現するためのA/Dコンバータ用誤差補正装置に関する。
【0002】
近年、アナログ信号をデジタル信号に変換し、デジタル信号の微小な変化量に基づいて細かい制御をおこなうシステムが増えている。このようなシステムでは、高精度のA/Dコンバータや高分解能のA/Dコンバータが必要となる。一般に、デバイスのテクノロジが進化して微細化すると、A/Dコンバータ関連の基準トランジション電圧の制御が難しくなる。しかし、高精度のA/Dコンバータを作製するためには、この基準トランジション電圧のバラツキを抑える必要がある。
【0003】
また、一般に、A/Dコンバータの分解能は固定であり、同一のA/Dコンバータで種々の分解能を得ることはできない。そのため、高分解能のA/Dコンバータを作製するにあたっては、システムで要求される分解能のA/Dコンバータを分解能ごとに用意する必要がある。
【0004】
【従来の技術】
図10は、従来の高精度のデジタル変換値を得るためのA/D変換装置を示すブロック図である。このA/D変換装置は、図10に示すように、アナログ入力電圧をアンプ11により増幅した後にA/D変換回路12によりA/D変換をおこない、得られたデジタル変換値をたとえば中央処理装置13に供給する構成となっている。
【0005】
図11は、従来の高精度のデジタル変換値を得るためのA/D変換装置の他の構成を示すブロック図である。このA/D変換装置は、図11に示すように、アナログ入力電圧値をA/D変換回路16によりデジタル値に変換し、そのデジタル変換値に対して演算部17において、レジスタ18に格納された補正値を用いて誤差補正をおこない、デジタル出力値を得る構成となっている。ここで用いられているA/D変換回路12,16は、アナログ電圧比較回路として、分解能に応じたビット数分の抵抗やコンデンサを有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、アナログ入力電圧を増幅した後にA/D変換する装置では、アンプ11での増幅時にアナログ電圧値に誤差が生じるという問題点と、A/D変換回路12の基準トランジション電圧のバラツキに起因する誤差が生じるという問題点がある。
【0007】
また、デジタル変換値に対して誤差補正の演算をおこなう装置では、デジタル変換値ごとに演算をおこなうため、誤差補正後のデータを得るまでに時間がかかるという問題点がある。また、A/Dコンバータの分解能については、その作製時に搭載した抵抗やコンデンサの数によって分解能が決まるため、固定の分解能でしかA/D変換をおこなうことができず、同一の構成で種々の分解能を得ることはできない。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、アナログ入力電圧を増幅するアンプや誤差補正演算をおこなう演算回路が不要で、製品固有の基準トランジション電圧のバラツキによる誤差を補正する機能を具えたA/D変換装置を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、製品固有の基準トランジション電圧のバラツキによる誤差を補正する機能を実現するためのA/Dコンバータ用誤差補正装置を提供することをも目的とする。さらに、本発明の他の目的は、A/Dコンバータの高分解能化を実現するA/D変換装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
図1は、本発明にかかる高精度のA/D変換装置の構成を示す原理図である。このA/D変換装置では、図1に示すように、アナログ入力としてゼロトランジション電圧をA/Dコンバータ21に入力し、そこでのデジタル変換値を帰還回路22によりデバイスバラツキ補正回路23にフィードバックする。同様にして、A/Dコンバータ21にフルトランジション電圧を入力し、そのときのA/D変換値をデバイスバラツキ補正回路23にフィードバックする。そして、フルトランジション電圧の誤差分をフルトランジション電圧補正用のD/Aコンバータ24を介してアナログ電圧に変換し、それをH(ハイ)側リファレンス電圧AVRHとしてA/Dコンバータ21に供給する。
【0011】
ゼロトランジション電圧の誤差分についても同様に、ゼロトランジション電圧補正用のD/Aコンバータ25によりゼロトランジション電圧の誤差分をアナログ変換した電圧をL(ロー)側リファレンス電圧AVRLとしてA/Dコンバータ21に供給する。このようにすれば、フルトランジション電圧の誤差およびゼロトランジション電圧の誤差を補正することができ、A/Dコンバータ21の精度を向上させることができる。
【0012】
図2は、本発明にかかる高分解能のA/D変換装置の構成を示す原理図である。このA/D変換装置では、図2に示すように、まず、A/Dコンバータ31のH側リファレンス電圧AVRHを電源電圧Vccとし、L側リファレンス電圧AVRLを0Vとして、A/Dコンバータ31においてアナログ入力電圧値をデジタル変換する。得られたA/D変換値を帰還回路32により高分解能対応回路36にフィードバックし、内部レジスタ等に格納するとともに、アナログ入力電圧が1/2Vcc以上であるか1/2Vcc以下であるかを判定する。
【0013】
アナログ入力電圧が1/2Vcc以上であれば、高分解能対応回路36によりAVRL調整用のD/Aコンバータ35の出力を制御してL側リファレンス電圧AVRLを1/2Vccに上げる。一方、アナログ入力電圧が1/2Vcc以下であれば、高分解能対応回路36によりAVRH調整用のD/Aコンバータ34の出力を制御してH側リファレンス電圧AVRHを1/2Vccに下げる。このようにH側のリファレンス電圧AVRHとL側のリファレンス電圧AVRLとの差をそれまでの2分の1にした後に再度A/D変換をおこなうことによって、倍分解能でのA/D変換が可能となる。
【0014】
これを所望の回数だけ繰り返しおこない、高分解能対応回路36内に格納した追加デジタル値を上位ビットの値とし、A/Dコンバータ31でのデジタル変換値を下位ビットの値としてマージ回路37でマージして所望のビット数のデジタル変換値を得る。なお、倍分解能でのA/D変換の繰り返し数は高分解能対応回路36内のカウンタなどで設定する。このようにすれば、所望の分解能でA/D変換をおこなうことができるので、A/Dコンバータの高分解能化を実現することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図3は、本発明の実施の形態にかかるA/D変換装置5の構成の一例を示すブロック図である。このA/D変換装置5は、図3に示すように、A/Dコンバータ4、帰還回路52、デバイスバラツキ補正回路53、AVRH側D/Aコンバータ54、AVRL側D/Aコンバータ55、高分解能対応回路56、マージ回路57、レジスタ58、A/D変換装置5全体の出力端子59および3個のスイッチSW1,SW2,SW3を有する。
【0016】
A/Dコンバータ4は、アナログ電圧が入力される入力端子42、入力端子42に入力されたアナログ入力電圧をA/D変換して得られたデジタル値を出力する出力端子43、H側リファレンス電圧AVRHが印加されるAVRH入力端子44、およびL側リファレンス電圧AVRLが印加されるAVRL入力端子45を有する。A/Dコンバータ4の入力端子42はA/D変換装置5全体の入力端子となる。
【0017】
帰還回路52は、A/Dコンバータ4のデジタル出力値をデバイスバラツキ補正回路53または高分解能対応回路56にフィードバックする。帰還回路52の途中には第1のスイッチSW1が設けられている。このスイッチSW1は、A/Dコンバータ4の誤差補正をおこなう場合、またはA/D変換装置5をA/Dコンバータ4の分解能よりも高い分解能で動作させる場合に閉じる。A/Dコンバータ4を誤差補正後に通常の分解能、すなわちA/Dコンバータ4の本来の分解能で動作させる場合には、第1のスイッチSW1は開放となる。
【0018】
デバイスバラツキ補正回路53は、A/Dコンバータ4の誤差補正時に、A/Dコンバータ4からフィードバックされてきたA/Dコンバータ4のデジタル出力値と、入力端子42を介してA/Dコンバータ4に入力されたアナログ入力電圧値に対応するデジタル値とを比較する。そして、デバイスバラツキ補正回路53はそれらの差分、すなわち誤差に相当するデジタル値をAVRH側D/Aコンバータ54またはAVRL側D/Aコンバータ55に出力する。
【0019】
A/Dコンバータ4の誤差補正時のアナログ入力電圧については、特に限定しないが、たとえばフルトランジション電圧とゼロトランジション電圧であるのが適当である。A/Dコンバータ4にフルトランジション電圧を入力して誤差補正をおこなった場合、A/Dコンバータ4のデジタル出力値とフルトランジション電圧に対応する値との差分に対応するデジタル値はAVRH側D/Aコンバータ54に出力される。また、アナログ入力電圧がゼロトランジション電圧である場合には、A/Dコンバータ4のデジタル出力値とゼロトランジション電圧に対応する値との差分に対応するデジタル値はAVRL側D/Aコンバータ55に出力される。
【0020】
AVRH側D/Aコンバータ54およびAVRL側D/Aコンバータ55は、デバイスバラツキ補正回路53から供給された誤差に相当するデジタル値をアナログ電圧値に変換する。AVRH側D/Aコンバータ54から出力されたアナログ電圧は、H側リファレンス電圧AVRHの誤差補正分としてAVRH入力端子44に供給される。一方、AVRL側D/Aコンバータ55から出力されたアナログ電圧は、L側リファレンス電圧AVRLの誤差補正分としてAVRL入力端子45に供給される。
【0021】
つまり、図4に示すように、フルトランジション電圧の誤差分はH側リファレンス電圧AVRHの制御により補正され、一方、ゼロトランジション電圧の誤差分は、図5に示すように、L側リファレンス電圧AVRLの制御により補正される。図4および図5に示すように、フルトランジション電圧の補正時にはゼロトランジション電圧に依存せず、また、ゼロトランジション電圧の補正時にはフルトランジション電圧に依存しない。
【0022】
ここで、ゼロトランジション電圧およびフルトランジション電圧は製品に依存するため、A/Dコンバータ4の使用環境が変化しない場合には、ゼロトランジション電圧およびフルトランジション電圧はいずれも変動しない。したがって、使用環境が変化しない場合には、ゼロトランジション電圧およびフルトランジション電圧の誤差補正を一回おこない、それぞれの誤差分に相当するデジタル値を記憶しておけばよく、そのためのレジスタ58が設けられている。
【0023】
そして、AVRH側D/Aコンバータ54およびAVRL側D/Aコンバータ55は、このレジスタ58に格納されたそれぞれの誤差分に相当するデジタル値に基づいて、H側リファレンス電圧AVRHの誤差補正電圧およびL側リファレンス電圧AVRLの誤差補正電圧をA/Dコンバータ4に供給する。この場合、AVRH側D/Aコンバータ54およびAVRL側D/Aコンバータ55へのデジタル値の供給元をデバイスバラツキ補正回路53とレジスタ58との間で切り替える第2および第3のスイッチSW2,SW3が設けられている。このようにすれば、ゼロトランジション電圧およびフルトランジション電圧の誤差補正動作を常時おこなわずに済むため、高精度のデジタル変換値を迅速に得ることができる。
【0024】
図6および図7は、それぞれ上述した構成のA/D変換装置5の誤差補正前および誤差補正後の特性について説明するための説明図である。誤差補正前は、図6に示すように、A/Dコンバータ4のアナログ−デジタル変換特性について、ゼロトランジション電圧およびフルトランジション電圧の誤差に起因して実際の特性が理想特性からはずれる。そして、実際の特性に対して直線性誤差を見込み、さらにそれに総合誤差を見込むため、総合誤差が大きくなってしまう。それに対して、図7に示すように、誤差補正後は、ゼロトランジション電圧およびフルトランジション電圧の誤差がなくなるため、実際の特性が理想特性に一致し、そのため総合誤差が全体的に小さくなる。
【0025】
高分解能対応回路56は、図示省略するが、A/D変換装置5をA/Dコンバータ4の分解能よりも高い分解能で動作させる場合の分解能を設定するためのカウンタ、および上位ビットの値を格納するレジスタを内蔵する。高分解能対応回路56は、A/Dコンバータ4のデジタル出力値に応じて、H側リファレンス電圧AVRHとL側リファレンス電圧AVRLとの差がそれまでの略半分、すなわち、H側リファレンス電圧AVRHまたはL側リファレンス電圧AVRLを変更する前と比較して略2分の1になるように、H側リファレンス電圧AVRHおよびL側リファレンス電圧AVRLを制御するためのデジタル値を、それぞれAVRH側D/Aコンバータ54およびAVRL側D/Aコンバータ55に出力する。
【0026】
このとき、第2および第3のスイッチSW2,SW3は、高分解能対応回路56とAVRH側D/Aコンバータ54およびAVRL側D/Aコンバータ55とを接続する側に切り替えられる。AVRH側D/Aコンバータ54およびAVRL側D/Aコンバータ55は、高分解能対応回路56から供給されたデジタル値をアナログ電圧値に変換してそれぞれAVRH入力端子44およびAVRL入力端子45に供給する。
【0027】
具体的には、まず、A/Dコンバータ4は、H側リファレンス電圧AVRHを電源電圧Vccとし、L側リファレンス電圧AVRLをVss(0V)としてデジタル変換をおこなう。得られたA/D変換値は高分解能対応回路56にフィードバックされ、得られたデジタル値が1/2Vcc((AVRH−AVRL)/2)に対応するデジタル値より小さいときは“0”が、対応するデジタル値以上であるときは“1”が、最上位の1ビットとして図示しない内部レジスタに格納される。そして、高分解能対応回路56は、そのときのアナログ入力電圧が1/2Vcc以上であるか1/2Vcc以下であるかの判定をおこなう。
【0028】
判定の結果、図8に示すように、1/2Vcc以上であれば、高分解能対応回路56は、AVRL側D/Aコンバータ55に適当なデジタル値を出力してAVRL側D/Aコンバータ55の出力を制御する。それによって、L側リファレンス電圧AVRLは1/2Vccとなるので、Vccと1/2Vccとの間で2回目のA/D変換をおこなうことによって、倍分解能でのA/D変換をおこなうことになる。
【0029】
一方、図9に示すように、アナログ入力電圧が1/2Vcc以下であれば、高分解能対応回路56は、AVRH側D/Aコンバータ54の出力を制御して、H側リファレンス電圧AVRHを1/2Vccとする。そして、1/2Vccと0Vとの間で2回目のA/D変換をおこなうことによって、倍分解能でのA/D変換をおこなうことになる。2回目のA/D変換によって得られた値は、高分解能対応回路56にフィードバックされ、得られたデジタル値が(AVRH−AVRL)/2に対応するデジタル値より小さいときは“0”が、対応するデジタル値以上であるときは“1”が、最上位の次の1ビットとして高分解能対応回路56の図示しない内部レジスタに格納される。
【0030】
このように、H側リファレンス電圧AVRHとL側リファレンス電圧AVRLとの差がそれまでの半分になるように変化させながら、高分解能対応回路56内の図示しないカウンタがカウントアップするまでA/D変換を繰り返しおこない、最上位側から順に1ビットずつ値を得る。なお、高分解能対応回路56内のカウンタは外部から設定可能な構成とする。
【0031】
マージ回路57は、高分解能対応回路56内に格納したデジタル値を上位ビットの値とし、A/Dコンバータ4でのデジタル変換値を下位ビットの値としてマージする。それによって、A/D変換装置5全体の出力端子59から所望のビット数のデジタル変換値が出力される。マージ回路57は、高分解能動作をおこなわない場合、すなわちA/Dコンバータ4の本来の分解能により得られたデジタル値を出力する場合には、マージをおこなわずに、A/Dコンバータ4のデジタル出力値をそのまま出力端子59に出力する。
【0032】
上述した実施の形態によれば、A/Dコンバータ4にゼロトランジション電圧およびフルトランジション電圧を入力し、それぞれのデジタル変換値をデバイスバラツキ補正回路53にフィードバックし、各トランジション電圧に対応するデジタル出力が得られるようにH側およびL側のリファレンス電圧AVRHおよびAVRLを決定するため、フルトランジション電圧の誤差およびゼロトランジション電圧の誤差を補正することができ、A/Dコンバータの精度を向上させることができる。また、A/Dコンバータ4の精度のバラツキを補正するだけでなく、A/Dコンバータ4のリファレンス電圧を周期的に補正することによってA/Dコンバータ4の経年変化を補正することができる。
【0033】
また、上述した実施の形態によれば、A/Dコンバータ4のデジタル出力を高分解能対応回路56にフィードバックし、A/Dコンバータ4へのアナログ入力電圧に応じてH側のリファレンス電圧AVRHとL側のリファレンス電圧AVRLとの差をそれまでの半分にして再度A/D変換をおこなうことを繰り返すことによって上位ビットの値が得られ、その値にA/Dコンバータ4から出力された下位ビットの値をマージすることによって、A/Dコンバータ4の本来の分解能を超えるビット数のデジタル変換値を得ることができる。したがって、所望の分解能でA/D変換をおこなうことができ、A/Dコンバータの高分解能化を実現することができる。
【0034】
以上において本発明は、上述した実施の形態に限らず、種々変更可能である。たとえば、マージ回路57に代えて、実施の形態のA/D変換装置がマイクロコントローラ等に内蔵される場合には、そのマイクロコントローラ等のマージ命令により、高分解能対応回路56内に保持された上位ビットの値と、A/Dコンバータ4から出力された下位ビットの値をマージするようにしてもよい。また、A/Dコンバータ4を除く構成によりA/Dコンバータ用誤差補正装置を構成し、この補正装置とは別に作製されたA/Dコンバータに対して誤差補正をおこなうようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、A/Dコンバータにゼロトランジション電圧およびフルトランジション電圧を入力し、それぞれのデジタル変換値をデバイスバラツキ補正回路にフィードバックし、各トランジション電圧に対応するデジタル出力が得られるようにH側とL側のリファレンス電圧を決定するため、フルトランジション電圧の誤差およびゼロトランジション電圧の誤差を補正することができ、A/Dコンバータの精度を向上させることができる。
【0036】
また、本発明によれば、A/Dコンバータのデジタル出力を高分解能対応回路にフィードバックし、A/Dコンバータへのアナログ入力電圧に応じてH側のリファレンス電圧またはL側のリファレンス電圧を変化させてそれらの差をそれまでの半分にし、再度A/D変換をおこなうことを所望の回数だけ繰り返すことによって得られた上位ビットの値と、A/Dコンバータから出力された下位ビットの値とをマージして所望のビット数のデジタル変換値を得るため、所望の分解能でA/D変換をおこなうことができ、A/Dコンバータの高分解能化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる高精度のA/D変換装置の構成を示す原理図である。
【図2】本発明にかかる高分解能のA/D変換装置の構成を示す原理図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかるA/D変換装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかるA/D変換装置のH側リファレンス電圧AVRHの誤差補正時の様子を示す模式図である。
【図5】本発明の実施の形態にかかるA/D変換装置のL側リファレンス電圧AVRLの誤差補正時の様子を示す模式図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかるA/D変換装置の誤差補正前の特性について説明するための説明図である。
【図7】本発明の実施の形態にかかるA/D変換装置の誤差補正後の特性について説明するための説明図である。
【図8】本発明の実施の形態にかかるA/D変換装置の高分解能動作時のリファレンス電圧の変化について説明するための説明図である。
【図9】本発明の実施の形態にかかるA/D変換装置の高分解能動作時のリファレンス電圧の変化について説明するための説明図である。
【図10】従来の高精度のA/D変換装置の概略を示すブロック図である。
【図11】従来の高精度のA/D変換装置の概略を示すブロック図である。
【符号の説明】
4 A/Dコンバータ
5 A/D変換装置
53 デバイスバラツキ補正回路
56 高分解能対応回路
57 マージ回路
58 レジスタ
Claims (5)
- アナログ入力電圧値をデジタル値に変換するA/Dコンバータと、
前記A/Dコンバータのデジタル出力値に対応した所定の1ビット分のデジタル値を保持するとともに、前記デジタル出力値に基づいて前記A/Dコンバータのハイ側リファレンス電圧を下げるか、またはロー側リファレンス電圧を上げることによって、ハイ側リファレンス電圧とロー側リファレンス電圧との電圧差を、前記A/Dコンバータのハイ側リファレンス電圧を下げるかまたはロー側リファレンス電圧を上げる前の電圧差の略2分の1にする高分解能対応回路と、
を具備することを特徴とするA/D変換装置。 - 前記高分解能対応回路に保持されたデジタル値を上位ビットの値とし、前記A/Dコンバータから出力されたデジタル値を下位ビットの値として、前記二つのデジタル値をマージするマージ回路をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のA/D変換装置。
- アナログ入力電圧値をデジタル値に変換するA/Dコンバータと、
前記A/Dコンバータの特定のアナログ入力電圧値を変換したデジタル出力値を、前記特定のアナログ入力電圧値に相当するデジタル値に一致させるように、前記A/Dコンバータのハイ側リファレンス電圧およびロー側リファレンス電圧を制御するデバイスバラツキ補正回路と、
前記A/Dコンバータのデジタル出力値に対応した所定の1ビット分のデジタル値を保持するとともに、前記デジタル出力値に基づいて前記A/Dコンバータのハイ側リファレンス電圧を下げるか、またはロー側リファレンス電圧を上げることによって、ハイ側リファレンス電圧とロー側リファレンス電圧との電圧差を、前記A/Dコンバータのハイ側リファレンス電圧を下げるかまたはロー側リファレンス電圧を上げる前の電圧差の略2分の1にする高分解能対応回路と、
を具備することを特徴とするA/D変換装置。 - 前記A/Dコンバータのハイ側リファレンス電圧およびロー側リファレンス電圧の調整量を保持するレジスタをさらに有することを特徴とする請求項3に記載のA/D変換装置。
- 前記高分解能対応回路に保持されたデジタル値を上位ビットの値とし、前記A/Dコンバータから出力されたデジタル値を下位ビットの値として、それら二つのデジタル値をマージするマージ回路をさらに具備することを特徴とする請求項3または4に記載のA/D変換装置。
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