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JP5600571B2 - イヤホン - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも一部が外耳道に挿入される外耳道挿入部を有するイヤホンに関するものである。
従来、耳介に装着されて使用されるイヤホンとして、外耳道に挿入される突起部を備えていない、いわゆるイヤホン型ヘッドホンと呼ばれるタイプのものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このようなイヤホンは、ダイナミック型のドライバユニットを有し、該ドライバユニットが備える振動板を振動させて音を発生する。
図6は従来のイヤホンの構造を示す断面図である。
図において、813はイヤホンの後部ハウジングであり、その内部にドライバユニット841が取付けられ、後部ハウジング813の先端(図における下端)に嵌(かん)着されたリング状の前部ハウジング812によって、前記ドライバユニット841が固定されている。また、後部ハウジング813の後面からはダクト状のケーブル保持部815が延出し、該ケーブル保持部815内には一端がドラバユニット841に接続され、他端が図示されない音楽プレーヤ、テレビ、ラジオ、ビデオデッキ等の図示されない音響機器に接続される電線ケーブル891が収容されている。
そして、前記ドライバユニット841は、磁気回路を形成するマグネット843、プレート844及びヨーク845と、振動系を形成する振動板846及びボイスコイル847とを備える。具体的には、ディスク状のマグネット843の両面にプレート844及びヨーク845が固着されている。なお、マグネット843は、例えば、サマリウムコバルトマグネットである。また、プレート844とヨーク845とが対向する空間に磁気ギャップが形成され、振動板846に固着されたボイスコイル847が前記磁気ギャップに挿入されている。振動板846は、例えば、ポリエステルフィルムである。なお、イヤホンの前面、すなわち、振動板846の前方(図における下方)には、比較的大きな多数の開口を備えるメッシュ状の保護板848が配設されている。
また、マグネット843、プレート844及びヨーク845の中心部には貫通孔(こう)849が形成され、該貫通孔849には発泡ウレタン等から成る抵抗材871が埋設されている。さらに、ドライバユニット841には、複数の孔(あな)870が形成されている。
イヤホンを耳介の凹部に装着すると、イヤホンの前面に配設された保護板848が外耳道の入口に対向し、振動板846の振動によって発生した音が、保護板848の開口を通して外耳道の内部に入射し、鼓膜に到達する。
実公平4−50718号公報
しかしながら、前記従来のイヤホンにおいては、耳介の凹部に装着するので、装着性が悪く、特に、歩行中のように、使用者が静止状態でない場合に、耳介から外れてしまうことがある。また、外耳道との位置関係が不安定となり、外耳道に入射する音の音量及び音質が不安定となる。さらに、後部ハウジング813の後面は、空洞状のケーブル保持部815を介して、外部に開放されているので、いわゆる音抜けが発生し、ドライバユニット841の後方の空間が密閉された音響空間として適切に機能しなくなってしまう。
また、近年では、弾性を備える軟質ゴム等から成るイヤーパッドを有し、該イヤーパッドを外耳道に挿入するタイプのイヤホンが提供されている。このようなイヤホンは、柔軟なイヤーパッドを外耳道に挿入して装着するので、耳介に確実に装着することができ、歩行中でも、耳介から外れてしまうことがない。また、イヤーパッドが弾性を備える材料から成るので、外耳道の形状に合せて容易に弾性変形させることができ、良好な装着感を得ることができる。
しかし、イヤーパッドを外耳道に挿入すると、該外耳道によって押圧されて変形したイヤーパッドにより外耳道の内外が遮断され、イヤホンから外耳道に入射した音が外に抜けないので、いわゆる、音の抜けが悪くなり、音にこもり感、もごつき感等が生じ、音質が低下する。
本発明は、前記従来のイヤホンの問題点を解決して、筐(きょう)体とケーブル保持部との境界部分を閉止することによって、筐体内におけるドライバユニットの背面側の空間を音響空間として機能させることができ、音抜けが発生することがなく、小型で音質が高いイヤホンを提供することを目的とする。
そのために、本発明のイヤホンにおいては、音を発生するドライバユニットと、該ドライバユニットを内部に保持する筐体と、前記ドライバユニットの正面側で前記筐体に接続され、少なくとも一部が外耳道に挿入可能な外耳道挿入部と、前記ドライバユニットの背面側で前記筐体に接続され、前記ドライバユニットに一端が接続されるケーブルが内部に挿通されるケーブル保持部とを有するイヤホンであって、前記ケーブル保持部は、該ケーブル保持部の軸方向に延在するケーブル収容凹部と、該ケーブル収容凹部の両側の内壁を互いに対向する方向に向けて突出させた前記ケーブルを保持する保持凸部であって、前記ケーブル保持部の軸方向の複数箇所に形成された保持凸部を備える。
本発明の他のイヤホンにおいては、さらに、前記保持凸部がケーブルを保持する箇所には、粘着性材料が付与されている。
本発明の更に他のイヤホンにおいては、さらに、前記筐体は、前記ドライバユニットの前面側に形成された前方空間と、前記外耳道挿入部に形成され、前端が開放され、後端が前記前方空間に接続された音導孔と、前記ドライバユニットの背面側に形成された後方空間と、前端が前記後方空間に接続されるとともに、前記ケーブル保持部内のケーブル収容凹部の前端が接続されている後方突出空間とを備え、前記音導孔は、その中心軸が前記ドライバユニットの中心軸に対して傾斜し、かつ、その前記前方空間への接続位置が傾斜方向に偏倚(へんい)し、前記後方突出空間は、その前記後方空間への接続位置が前記音導孔の前方空間への接続位置と反対側に偏倚している。
本発明の更に他のイヤホンにおいては、さらに、前記音導孔の前方空間への接続端縁における前記音導孔の中心軸から観た前記傾斜方向と反対側の遠位端は、前記ドライバユニットの中心軸上又は該中心軸よりも前記傾斜方向と反対側に位置する。
本発明によれば、イヤホンは、筐体とケーブル保持部との境界部分が閉止されている。これにより、筐体内におけるドライバユニットの背面側の空間を音響空間として機能させることができるので、音抜けが発生することがなく、小型で音質が高いイヤホンを提供することができる。
本発明の実施の形態におけるイヤホンの第1の斜視図であって、(a)及び(b)は相互に異なる角度から観た図である。 本発明の実施の形態におけるイヤホンの第2の斜視図であって、(a)及び(b)は相互に異なる角度から観た図である。 本発明の実施の形態におけるイヤホンの二面図であって、(a)は図1におけるA−A矢視図、(b)は図1におけるB−B矢視断面図である。 本発明の実施の形態におけるイヤホンの斜視図であって蓋(ふた)体を外した状態を示す図である。 本発明の実施の形態におけるイヤホンの二面図であって、(a)は蓋体を外した状態の背面図、(b)は蓋体を取付けた状態での(a)におけるC−C矢視断面図である。 従来のイヤホンの構造を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるイヤホンの第1の斜視図、図2は本発明の実施の形態におけるイヤホンの第2の斜視図、図3は本発明の実施の形態におけるイヤホンの二面図である。なお、図1及び2において、(a)及び(b)は相互に異なる角度から観た図であり、図3において、(a)は図1におけるA−A矢視図、(b)は図1におけるB−B矢視断面図である。
図において、10は本実施の形態におけるイヤホンであり、使用者の耳介に装着されて使用され、電気信号である音声信号によって駆動され、音声信号を再生する小型の音声発生器である。そして、前記イヤホン10は、音声信号を再生して音を発生するスピーカユニットとしてのドライバユニット41を内蔵するハウジングとしての筐体11を有する。該筐体11は、ドライバユニット41の背面側に位置するメインハウジングとしての主筐体12と、ドライバユニット41の正面側に位置し、前記主筐体12の前面側に結合されるキャップとしての蓋筐体14とを備える。そして、前記ドライバユニット41は、前記主筐体12と蓋筐体14との間に挟込まれるようにして保持される。
なお、前記ドライバユニット41は、音声信号を再生して音を発生するものであればいかなる種類のものであってもよいが、ここでは、いわゆるダイナミック型のものであって、図示されない振動板を振動させて音を発生するものである場合について説明する。この場合、前記ドライバユニット41は、「背景技術」の項で説明した従来のイヤホンのドライバユニット841と同様の構成を有する。すなわち、本実施の形態において、ドライバユニット41の説明については、従来のイヤホンのドライバユニット841の説明を援用する。
また、前記蓋筐体14は、概略円盤状又は円形皿状の部材であり、前方に向けて突出する円筒状の外耳道挿入部としての挿入凸部17が接続されている。該挿入凸部17は、蓋筐体14と一体的に形成された部材であり、少なくともその先端部が使用者の外耳道に挿入可能な形状及び寸法を備える。
なお、前記筐体11は、例えば、合成樹脂等の樹脂から成るが、アルミニウム、鋼、銅等の金属から成るものであってもよいし、樹脂、カーボン、金属等を複合した複合材から成るものであってもよい。
また、本実施の形態において、イヤホン10の各部の構成及び動作を説明するために使用される上、下、左、右、前、後等の方向を示す表現は、絶対的なものでなく相対的なものであり、イヤホン10又はその部品が図に示される姿勢である場合に適切であるが、イヤホン10又はその部品の姿勢が変化した場合には、姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
さらに、前記主筐体12は、後方に向けて突出する円筒状の後方突出部12aを含み、該後方突出部12aには、前記ドライバユニット41に一端が接続されるケーブルとしての電線ケーブル91の一部を取囲んで保持する角筒状のケーブル保持部15の前端が接続されている。なお、前記後方突出部12a及びケーブル保持部15の背面側は、平板状の蓋体13によって閉鎖されている。
前記電線ケーブル91の先端から露出する図示されないリード線の先端がはんだ付等の接続手段によって、前記ドライバユニット41に導電可能に接続されている。なお、前記電線ケーブル91が外部から引張られると、リード線の先端とドライバユニット41との接続部分が破断し、電線ケーブル91が筐体11及びケーブル保持部15から抜けてしまう可能性がある。そこで、電線ケーブル91の一端付近に結び目91aが形成され、後方突出部12a内の後方突出空間24a内に収容されている。
そして、ケーブル保持部15の後端部15cに形成された開口15dからは、電線ケーブル91が延出する。なお、図においては、図示の都合上、電線ケーブル91は、ケーブル保持部15に近接する部分のみが描画され、他の部分は描画が省略されている。そして、電線ケーブル91の図示されない他端においては、音楽プレーヤ、テレビ、ラジオ、ビデオデッキ等の図示されない音響機器が前記リード線の他端に導電可能に接続される。
前記ドライバユニット41と該ドライバユニット41の前面側に位置する蓋筐体14との間には、音響空間、すなわち、前方音響空間として機能する前方空間21が形成され、前記挿入凸部17内には、後端が前方空間21に連通し、前端が開放された円筒状開口である音導孔としての筐体音導孔22が形成されている。これにより、ドライバユニット41が発生した音が、前方空間21及び筐体音導孔22を通して使用者の外耳道に入射する。
なお、図3(b)に示されるように、前記挿入凸部17及び筐体音導孔22は、互いに同軸となるように形成され、かつ、前記蓋筐体14、前方空間21及びドライバユニット41の前面に対して一方(図3における左方)に傾斜している。図に示される例において、前記筐体音導孔22の中心軸22a(挿入凸部17の中心軸と同軸)と、円形であるドライバユニット41の前面の中心を通る垂線、すなわち、ドライバユニット41の中心軸41a(蓋筐体14及び前方空間21の中心軸と同軸)とのなす角度αは、例えば、20〜40度程度、望ましくは30度程度に設定されている。
また、前記挿入凸部17及び筐体音導孔22が前記蓋筐体14及び前方空間21に接続されている位置は、前記蓋筐体14、前方空間21及びドライバユニット41の前面の中心からずれて、一方(図3における左方)に偏倚している。すなわち、前記挿入凸部17及び筐体音導孔22は、傾斜方向に偏倚して前記蓋筐体14及び前方空間21に接続されている。この場合、前記筐体音導孔22の前方空間21への接続端縁21aにおける筐体音導孔22の中心軸22aから観た前記傾斜方向と反対側の遠位端は、ドライバユニット41の中心軸41a上又は該中心軸41aよりも前記傾斜方向と反対側に位置する。なお、望ましくは、前記遠位端がドライバユニット41の中心軸41a上に位置する。
このように、前記挿入凸部17が蓋筐体14に対して一方に偏倚し、かつ、傾斜しているので、使用者がイヤホン10を装着すると、蓋筐体14が耳介に密着し、かつ、挿入凸部17が外耳道にスムーズに挿入される。したがって、イヤホン10の装着性及びフィット性が良好であり、歩行中のように、使用者が静止状態でない場合にも、耳介から外れてしまうことがない。また、外部に音が漏れてしまうこともない。
さらに、接続端縁21aにおける筐体音導孔22の中心軸22aから観た傾斜方向と反対側の遠位端が、ドライバユニット41の中心軸41a上又は該中心軸41aよりも傾斜方向と反対側に位置するように、筐体音導孔22の前方空間21への接続位置が設定されているので、音が前方空間21から筐体音導孔22を通ってスムーズに外耳道に入射し、その結果、イヤホン10の音質も上質、かつ、一定のものとなる。
また、前記ドライバユニット41と該ドライバユニット41の背面側に位置する主筐体12との間には、音響空間、すなわち、後方音響空間として機能する後方空間24が形成されている。そして、後方突出部12a内の後方突出空間24aの前端が後方空間24に連通し、該後方空間24とともに音響空間として機能する。具体的には、前記後方空間24の音響空間としての機能を補助する補助後方音響空間として機能する。
なお、図3(b)に示されるように、前記後方突出部12a及び後方突出空間24aが前記主筐体12及び後方空間24に接続されている位置は、前記主筐体12、後方空間24及びドライバユニット41の背面の中心からずれて、他方(図3における右方)に偏倚している。すなわち、前記挿入凸部17及び筐体音導孔22の傾斜する方向及び偏倚している方向と反対方向に、偏倚している。このように、後方に突出して補助後方音響空間として機能する後方突出空間24aが、筐体音導孔22の傾斜する方向及び偏倚している方向と反対方向に偏倚しているので、前方空間21から筐体音導孔22を通って外耳道に入射する音の音質が良好になる。
また、後方突出空間24a内には電線ケーブル91の結び目91aが収容されている。これにより、リード線が後方空間24及び後方突出空間24a内においてぶら下った状態で変位することが防止され、後方空間24及び後方突出空間24aの音響空間としての機能がリード線によって損われることがない。
次に、前記ケーブル保持部15の構造について詳細に説明する。
図4は本発明の実施の形態におけるイヤホンの斜視図であって蓋体を外した状態を示す図、図5は本発明の実施の形態におけるイヤホンの二面図である。なお、図5において、(a)は蓋体を外した状態の背面図、(b)は蓋体を取付けた状態での(a)におけるC−C矢視断面図である。
図に示されるように、ケーブル保持部15の内部には、該ケーブル保持部15の軸方向(図5(a)における横方向)に延在する断面略矩(く)形の溝状のケーブル収容凹部15aが形成されている。該ケーブル収容凹部15aは、その前端が後方突出空間24aに連通し、その後端はケーブル保持部15の後端部15cによって閉止されている。なお、該後端部15cに形成された開口15dは、電線ケーブル91の外径よりも大きな径の円形開口であるため、ケーブル収容凹部15aの後端は、電線ケーブル91の周囲を通して実質的に外部に連通している。
そして、前記ケーブル収容凹部15aの対向する内側壁には、内方に向けて突出するような形状の保持凸部としての内部リブ15bが、それぞれ、一体的に形成されている。該内部リブ15bは、ケーブル保持部15の軸方向の複数箇所(図に示される例では3箇所)に形成されることが望ましいが、1箇所のみに形成されていてもよい。なお、前記内部リブ15bは、ケーブル収容凹部15aの前端であって後方突出空間24aとの境界部分付近の少なくとも1箇所に形成されることが望ましい。
また、各箇所における内部リブ15bは、ケーブル収容凹部15aの両側の内側壁から、互いに対向する方向に向けて突出するように形成されている。したがって、互いに対向する内部リブ15bの先端同士の間隔は、ケーブル収容凹部15aの両側の内側壁同士の間隔よりも狭くなっている。そのため、電線ケーブル91を互いに対向する内部リブ15bの先端同士の間に押込むと、電線ケーブル91は、内部リブ15bによって両側から把持され、確実に保持される。
これにより、電線ケーブル91の抜けを確実に防止することができる。また、電線ケーブル91が外部から引張られても、該電線ケーブル91の先端から露出するリード線の先端とドライバユニット41との接続部に力がかからないので、該接続部が破断してしまうことがない。さらに、必要に応じて、結び目91aを省略することもできる。
また、前記蓋体13は、概略しゃもじ状の板部材であり、後方突出部12a及びケーブル保持部15の背面を覆って閉鎖する。そして、前記蓋体13の前端(図4における上端)における前面には、前方に向けて突出する第1掛止部13aが一体的に形成されている。該第1掛止部13aは、後方突出部12aの内側壁から突出する掛止凸部12bに掛止され、これにより、蓋体13が後方突出部12aの背面に取付けられた状態でロックされる。また、前記蓋体13の後端(図4における下端)おける前面には、第2掛止部13bが一体的に形成されている。該第2掛止部13bは、ケーブル保持部15の内側壁に掛止され、これにより、蓋体13がケーブル保持部15の背面に取付けられた状態でロックされる。さらに、前記蓋体13の前面の中央部には、軸方向に延在する突条部13cが一体的に形成されている。該突条部13cは、図5(b)に示されるように、蓋体13が後方突出部12aの背面に取付けられた状態で内部リブ15bの上端に当接する。
そして、前記蓋体13の背面は、平面状であるので、印刷、シートの貼(てん)付等の手法によって、任意の図柄、色彩等を施すことができる。したがって、イヤホン10のデザイン性が向上する。
図5(b)に示されるように、内部リブ15bが形成されている箇所においては、電線ケーブル91が配設されることもあって、ケーブル収容凹部15a内の空間が事実上閉止されている。すなわち、内部リブ15b、電線ケーブル91及び蓋体13の間には、極めて狭い空間のみが残存する状態となるので、ケーブル収容凹部15a内の空間が事実上閉止された状態となる。なお、図5(b)は、3箇所に形成された内部リブ15bのうちの中間に形成された内部リブ15bの箇所の断面を示しているが、他の内部リブ15bの箇所の断面も同様である。
そして、ケーブル収容凹部15aの前端であって後方突出空間24aとの境界部分付近の内部リブ15b(図5(a)において左から1番目の内部リブ15b)が形成されている箇所において、ケーブル収容凹部15a内の空間が事実上閉止されているので、後方突出空間24aの後端が画定される。したがって、音響空間としての後方突出空間24a及び該後方突出空間24aを含む音響空間としての後方空間24の容積を所定の値に保持することができ、高い音質を得ることができる。
また、後方突出空間24aの後端が閉止されるので、ケーブル収容凹部15a及び後端部15cに形成された開口15dを通して音が外部に漏れる現象である、いわゆる音漏れを防止することができる。
なお、必要に応じて、内部リブ15bが電線ケーブル91を保持している箇所に接着剤等の粘着性材料を付与することによって、内部リブ15b、電線ケーブル91及び蓋体13の間に残存する狭い空間を完全に封止することもできる。これにより、後方突出空間24aの後端がより確実に画定されるので、音響空間としての後方突出空間24a及び該後方突出空間24aを含む音響空間としての後方空間24の容積を所定の値に確実に保持することができ、より高い音質を得ることができる。また、後方突出空間24aの後端が確実に閉止されるので、音漏れを確実に防止することができる。さらに、内部リブ15b、電線ケーブル91及び蓋体13の間に残存する狭い空間を封止する程度の量の粘着性材料を付与すればよいので、該粘着性材料の付与量が少なくて済み、コストの増加を抑制することができる。
また、ケーブル収容凹部15aの前端であって後方突出空間24aとの境界部分付近に形成された内部リブ15bの位置を、ケーブル保持部15の軸方向に変化させることによって、音響空間としての後方突出空間24a及び該後方突出空間24aを含む音響空間としての後方空間24の容積を変化させることができ、イヤホン10の音質を調整することが可能となる。図4及び5(a)に示される例においては、ケーブル収容凹部15aの前端であって後方突出空間24aとの境界部分付近に形成された内部リブ15bが、ケーブル収容凹部15aの最前端よりもやや後端寄りに位置していることが分かる。これにより、内部リブ15bをケーブル収容凹部15aの最前端に位置させた場合と比較して、後方突出空間24a及び該後方突出空間24aを含む後方空間24の容積が大きくなるように調整され、イヤホン10の音質がより上質となるように調整されている。
このように、本実施の形態におけるイヤホン10は、音を発生するドライバユニット41と、ドライバユニット41を内部に保持する筐体11と、ドライバユニット41の正面側で筐体11に接続され、少なくとも一部が外耳道に挿入可能な挿入凸部17と、ドライバユニット41の背面側で筐体11に接続され、ドライバユニット41に一端が接続される電線ケーブル91が内部に挿通されるケーブル保持部15とを有し、ケーブル保持部15は、内方に向けて突出して電線ケーブル91を保持する内部リブ15bであって、筐体11とケーブル保持部15との境界部分を閉止する内部リブ15bを備える。
これにより、筐体11とケーブル保持部15との境界部分を閉止することができるので、筐体11内におけるドライバユニットの背面側の空間を音響空間として機能させることができる。また、音抜けが発生することがない。そして、イヤホン10を小型化しても、高い音質を得ることができる。
また、内部リブ15bが電線ケーブル91を保持する箇所には、粘着性材料が付与されている。これにより、内部リブ15bの周囲の空間を完全に封止することができるので、音響空間としての機能を向上させることができ、より高い音質を得ることができる。
さらに、筐体11は、ドライバユニット41の前面側に形成された前方空間21と、挿入凸部17に形成され、前端が開放され、後端が前方空間21に接続された筐体音導孔22と、ドライバユニット41の背面側に形成された後方空間24と、前端が後方空間24に接続されるとともに、ケーブル保持部15内のケーブル収容凹部15aの前端が接続されている後方突出空間24aとを備え、筐体音導孔22は、その中心軸22aがドライバユニット41の中心軸41aに対して傾斜し、かつ、その前方空間21への接続位置が傾斜方向に偏倚し、後方突出空間24aは、その後方空間24への接続位置が筐体音導孔22の前方空間21への接続位置と反対側に偏倚している。このように、筐体音導孔22が傾斜し、かつ、傾斜方向に偏倚しているので、使用者がイヤホン10を装着すると、筐体11が耳介に密着し、かつ、挿入凸部17が外耳道にスムーズに挿入されるので、イヤホン10の装着性及びフィット性が良好で、かつ、外部に音が漏れてしまうこともない。また、後方突出空間24aが、筐体音導孔22と反対側に偏倚して後方空間24へ接続されているので、筐体音導孔22が傾斜し、かつ、傾斜方向に偏倚していても、良質の音を筐体音導孔22を通して出射することができる。
さらに、筐体音導孔22の前方空間21への接続端縁21aにおける筐体音導孔22の中心軸22aから観た傾斜方向と反対側の遠位端は、ドライバユニット41の中心軸41a上又は中心軸41aよりも傾斜方向と反対側に位置する。これにより、イヤホン10の装着性及びフィット性が更に良好になる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明は、少なくとも一部が外耳道に挿入される外耳道挿入部を有するイヤホンに適用することができる。
10 イヤホン
11 筐体
12 主筐体
12a 後方突出部
12b 掛止凸部
13 蓋体
13a 第1掛止部
13b 第2掛止部
13c 突条部
14 蓋筐体
15、815 ケーブル保持部
15a ケーブル収容凹部
15b 内部リブ
15c 後端部
15d 開口
17 挿入凸部
21 前方空間
21a 接続端縁
22 筐体音導孔
22a、41a 中心軸
24 後方空間
24a 後方突出空間
41、841 ドライバユニット
91、891 電線ケーブル
91a 結び目
812 前部ハウジング
813 後部ハウジング
843 マグネット
844 プレート
845 ヨーク
846 振動板
847 ボイスコイル
848 保護板
849 貫通孔
870 孔
871 抵抗材

Claims (4)

  1. (a)音を発生するドライバユニットと、
    (b)該ドライバユニットを内部に保持する筐体と、
    (c)前記ドライバユニットの正面側で前記筐体に接続され、少なくとも一部が外耳道に挿入可能な外耳道挿入部と、
    (d)前記ドライバユニットの背面側で前記筐体に接続され、前記ドライバユニットに一端が接続されるケーブルが内部に挿通されるケーブル保持部とを有するイヤホンであって、
    (e)前記ケーブル保持部は、該ケーブル保持部の軸方向に延在するケーブル収容凹部と、該ケーブル収容凹部の両側の内壁を互いに対向する方向に向けて突出させた前記ケーブルを保持する保持凸部であって、前記ケーブル保持部の軸方向の複数箇所に形成された保持凸部を備えることを特徴とするイヤホン。
  2. 前記保持凸部がケーブルを保持する箇所には、粘着性材料が付与されている請求項1に記載のイヤホン。
  3. 前記筐体は、前記ドライバユニットの前面側に形成された前方空間と、前記外耳道挿入部に形成され、前端が開放され、後端が前記前方空間に接続された音導孔と、前記ドライバユニットの背面側に形成された後方空間と、前端が前記後方空間に接続されるとともに、前記ケーブル保持部内のケーブル収容凹部の前端が接続されている後方突出空間とを備え、
    前記音導孔は、その中心軸が前記ドライバユニットの中心軸に対して傾斜し、かつ、その前記前方空間への接続位置が傾斜方向に偏倚し、
    前記後方突出空間は、その前記後方空間への接続位置が前記音導孔の前方空間への接続位置と反対側に偏倚している請求項1又は2に記載のイヤホン。
  4. 前記音導孔の前方空間への接続端縁における前記音導孔の中心軸から観た前記傾斜方向と反対側の遠位端は、前記ドライバユニットの中心軸上又は該中心軸よりも前記傾斜方向と反対側に位置する請求項3に記載のイヤホン。
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