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夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

ヘッドホン更新(その2)~1回目のエージング

2010-07-26 11:06:26 | オーディオ
さて、半日ほど放置して、その夜に改めて音の状態を確認してみました。
音を出した時間としては、15時間弱ぐらいだと思います。
「まるで違う!」
音のこもりはすっかりとれ、高音から低音までしっかり出るようになりました。
音の解像度も格段に上がり、この時点でオーテクのATH-AD7を上回っています。
一番違うのが、音の広がり方。
今までは、頭のすぐ近くで音が固まっていたのが、実際ヘッドホンがある位置から
少し遠いとこから鳴っているイメージの曲もあります。
音が鳴っている範囲も、今まではせいぜい両耳それぞれ60度前後といったところでしたが、
HD595だと頭の後ろをぐるっと、そして頭の前の方からも若干ではありますが、
音が出ているそんなイメージで音がなっている感じです。
さらに、音が上下方向にも角度が付いて、
上下それぞれ約45度ぐらいの位置から音がなっている感じを受けます。
いままでは水平方向からしか音は聞こえてこなかったので、この点は大きな違いです。
また、ボーカルのオンオフがかなりハッキリ出るようになって、
オン録音のものは、耳元から声が聞こえてきますし、
オフめで録音されたものは、遠くから声が聞こえてくるのが分かります。
さらに、ボーカルのエコーのかかり方とか弦楽器の音の響きとかも、
かなりハッキリと出るようになりました。

音色の印象としては、高音はすーっと伸びていますが、耳につかないやさしい感じ。
ボーカルのサ行は、全く問題なし。
低音は、かなり量感は出てきたのですが、あまり締まりはありません。
ただ、そんなに嫌な感じはせず、むしろ耳あたりをよくするためには必要かな、と思ったりします。
ATH-AD7のときは、HP-A3を使うようになってからも、
若干音が暗いような印象が残ったのですが、HD595はこの時点で音の出方が違います。
明るい音です。
ただ、以前試聴したときに感じられたスムーズさはいまひとつで、
まだちょっと鳴り方が荒っぽい感じがします。
また、弦の艶のようなものももう一歩という感じです。
このへんは、エージングをもう少し進めると変わってくるだろうというのは想像できます。

以前のヘッドホンとの違いで一番気になっているのが、マスター由来のヒスノイズ。
「サー」というあの音です。
以前は、あまり気になっていなかったのですが、HD595はこの違いがハッキリ出ます。
ヒスノイズが多い曲と少ない曲がこんなにはっきり分かってしまうなんて、
ちょっと複雑です。
解像度が高くなったゆえの副作用でしょうか。
(つづく。)