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ひびレビ

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「ランペイジ 巨獣大乱闘」を見て

2019-06-07 07:58:51 | テレビ・映画・ドラマ
2018年の映画「ランペイジ 巨獣大乱闘」を見ました。

 サンディエゴの動物保護区に勤める霊長類学者デイビス。ある日彼の友人である白いゴリラのジョージは、宇宙から飛来した容器に触れてしまったことで、巨大化と凶暴化の兆候が現れ始める。その容器にはエナジン社が宇宙空間で極秘裏に進めていたDNA兵器製造計画のサンプルが入っていたのだ。
 計画の最中の事故により、3つの容器が地上に落下。うち1つはジョージに、残る2つは他の動物に感染し、周囲は大混乱に陥る・・・


 CMで気になっていた映画だったので、まずは見られて嬉しいです。でも、何というか、公開年が比較的最近の映画が放送されるのを見ると「めちゃくちゃ面白いから、加入者を増やすためにいち早く放送する」か「すげーつまらないからすぐに放送しても映像ソフトの売り上げに影響しない」のどちらかなんじゃないかと邪推してしまう今日この頃(汗。実際どうなのかは知りません。

 
 さて、タイトルどおりオオカミ!ゴリラ!ワニ!といった3体の巨獣が暴れまわるこの映画。いずれも陸上の生物たちですが、その巨体を生かした跳躍力や腕力で宙に浮かぶヘリコプターすらも相手取るという無双っぷりを見せてくれます。
 中でも驚いたのがビルをよじ登っていくシーン。ゴリラのジョージはまだ分かる。オオカミのラルフもまぁまだ分かる。ワニもお前どうやって登ってんの!?他の動物の遺伝子も組み込まれているようなので、その影響だとは思うのですが、巨体での暴れっぷりのみならず、本来ありえない動きをするのが見所ですね。
 それにしてもこのワニのラスボスっぷりが半端無い。ジョージやラルフのような機敏な動きこそ見せないものの、ジョージの攻撃を受けても動じない防御力に全てを噛み砕く強力な顎の恐ろしさよ・・・

 主役であるデイビスはジョージを救うべく、自身の研究がDNA兵器製造に悪用されたケイト・コールドウェル博士と共に事態収拾に当たることに。終盤で見せるデイビス&ジョージの人間と巨獣のタッグという熱い展開もある一方、ケイトはケイトでジョージに解毒剤を飲ませる際にとんでもない方法を思いついていました。もしかしたらデイビスの案を察したのかもしれませんが、にしたってあの方法は思いつかないわ・・・(汗。
 ところで、こういった感じの映画を見ていると、これまで連れ添った相手を戦場に送り出す際「死なないでね」の後にキスするのが定番だと思ってましたが、今回のデイビスとケイトにそれが無かったのは好印象でした。元より人間よりも動物に心を開いているデイビスでしたから、最後の最後にケイトや後述するラッセルを「仲間」「友達」と認めるのが良いんだろうなと。
 そういえば序盤に出てきた学生や研究者、もっと物語に関わってくるものだと思ってましたが、中盤以降出番無かったですね・・・


 主役のデイビスたちの活躍ももちろんなのですが、デイビスと初対面最悪だったOGA(別種政府機関)のラッセルも良い味を出していたなと。最初は嫌な人物かと思ったら、デイビスに命を助けられた際の「クズでも見捨てられない」「クズは協力し合え」という掛け合いから始まり、デイビスとケイトをサポートし、遂には「仲間」と呼ぶようになる。
 極めつけは事態解決に動くデイビスたちを信じようとせず、空爆を強行しようとする軍の大佐からの「ここから出て行け!」という命令に対し「やっと私が従える命令が出た」との切返しが最高でした。

 大迫力のバトルからの静かなラストシーン・・・からのあの展開にも驚かされたこの作品。とにかく巨獣たちの暴れっぷりが凄まじく、オチも良い感じの作品でした。
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