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たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

あの日あの頃・・原点の「住所録」

2012年12月29日 22時01分40秒 | M男のあの日あの頃(the good old days)

確か M男が 中学1年の頃(昭和30年頃)のことである。当時 隣町の小さな文房具店兼印刷所に勤めていた父親から 多分 勤務先の売れ残り品だったのだろうか、今で言う B5版位の 横型の「住所録」を M男は もらった。M男自身が 先生や友達、叔父叔母等親戚に 年賀状を出すようになって その宛先の 住所、氏名を認め、整理管理せよとのメッセージだったのだろうと思う。堅いボール紙で出来た青い表紙、表紙を開けると 中は 縦書きの「住所録」まるで 香典の受付帳のような感じで 子供にとっては なんとも厳めしく思えたものだ。せっかく 「住所録」を与えられても 北陸の片田舎の中学生とて 叔父叔母等親戚、指で数えられる程の知人、友人位しか 書き込み対象はいない訳けで 最初の内は 2~3ページの後は 空白だった。しかし M男は 何故か この「住所録」を 大事な物(宝物)と思い込んでしまった節があり かなり後年になるまで 使っていくことになったのだ。1年、1年 少しづつ 増えていく 住所、氏名。裏表紙には 「自分の一生の間に 果たして 何人の人と出会い 知人、友人として この「住所録」に記載出来るのだろうか」 等と 気負って書いていたことが 思い出される。それは 地球上には 何十億の人がいるが どんなに努めても 自分と関わる人の数は 限られるはずだから、ひとりひとり 大事にしたいなというような気持ちだったと思う。以来 M男は これまでずっと 「袖すり合うも他生の縁」を 座右の銘としてきたように思っている。

その原点となった 縦書き、手書きの「住所録」は 住所変更等が有ると 訂正、修正で 汚くなり 記載人数が増えるに従って 整理管理がしにくくなり いつの日か 手帳型、横書き、アイウエオ見出し付き「住所録」に転記して、またまた 長い年月 使っていた。

時代が変わり パソコン時代がくると いち早く、「住所録」も パソコン(エクセル)に移転し 今に至っているが プライベート、ビジネスで 自分と関わった人、ひとりひとりが 自分の人生の財産だ等と 今でも思い込んでいるM男である。ただ 最近では 年末に届く 喪中はがきで 毎年 何人かの 旧い知人、友人が逝ってしまったことを知り 愕然。「住所録」から 一人欠け、二人欠け・・・・、老いの寂しさを 感じているM男でもある。

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