岐阜県でうなぎというと、鰻の産地でもないのに関市と多治見市が有名。それぞれ刃物と陶器の産地で職人の町。どちらも強い火を使うので職人が体力を付けるためになんていう説明をよく聞くけれど実際のところどうなんだろう(そんなにしょっちゅう食べてたのかな)。どちらにも有名な店が何軒もある。こちら関市の新長谷寺(吉田観音)の参道にある鰻屋「角丸」は創業明治7年(1874)と長い歴史を持つ。混み合う店が多い中、さほど混む事がないので昔から時々利用している。この日は久しぶりに関の鰻丼が食べたいという知人を乗せて店へ。雨降りの平日の夜とあって空いていた。
注文したのは「上鰻丼・吸物付」、女性陣は「小鰻丼・吸物付」。他に「鯉の洗い」「鰻の骨唐揚」、ビール等を注文した。先に提供された洗いや骨の唐揚でビールを呑んでもらう。それらを食べ終わる頃に鰻丼が登場。吸物は肝入りで守口漬とキュウリの漬物が付いている。丼の蓋を開けるとこんがりと焼き上がった鰻が現れた。東海地方の鰻は基本的に蒸さずに地焼き。焼きは強めでたれの味は濃いめの店が多い。こちらもそんな感じ。鰻の焼き加減は上々。もちろん炭焼きで、外はカリッとしているが身はふっくら。こちらには昔から訪れているが、焼方が若い子になってから本当に良くなった。たれの加減も良く、かけ過ぎていないのも好み。ただこの日はご飯の調子が今ひとつ。ここ、ちょいちょいご飯が軟らか過ぎたりすることがあるんだよな…。いつも帳場に座っていらした大女将の姿はもう見えず。(勘定は¥12,500/4人)
うなぎ・川魚料理 角丸
岐阜県関市東門前町21
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