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ひびレビ

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「ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)」を見て

2018-04-03 07:28:18 | テレビ・映画・ドラマ
「ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)」を見ました。

 映画第11作目となる本作は、地球から遠く離れた自然豊かで綺麗な星・アニマル惑星が舞台。偶然地球とアニマル惑星が不思議なガスで繋がり、のび太たちはアニマル惑星に住む犬の少年・チッポと仲良くなることに。一見平和に見えるその星に、近くの星から「ニムゲ」と呼ばれる悪魔たちの魔の手が迫る・・・という物語。

 これまでは恐竜が生きていた大昔や遥か遠く離れた星、未開の土地における冒険がメインに置かれていたように思えますが、今回は「環境問題」というテーマがそこかしこで描写されていたように感じます。
 後の「雲の王国」や「創生日記」でも環境破壊について触れられていますし、「ブリキの王国」は「ロボットばかりに頼らず、自分でも頑張らなければならない」などが描写されていることを思うと、このあたりの作品から、作品に込められたテーマがより明確になってきているのかなーと。まぁそれ以前からあったけど、単に私が受け止め切れていないというだけかもしれませんが(汗。

 「環境問題」をより身近に捉えてもらうためか、「のび太たちの住む町の裏山が切り開かれてゴルフ場にする計画がある」ということも描かれていました。「環境問題は遠い星の話ではなく、のび太たちの町にも起こりうること」なんだと伝えようとしたのでしょうか。
 のび太のママは計画を止めようと町内会の人々と奮闘し、環境問題について勉強し、世界が今どうなっているかをのび太に伝える・・・と、この辺はややお勉強ムードが強めでしたね。それが悪いことだとは思いませんが、理科とか社会の時間に使われる教材を見ているような気持ちにはなりました(苦笑。 


 対立するニムゲは、かつて戦争によって自然や文明を滅ぼしてしまった人々の末裔。自然豊かなアニマル惑星を手に入れようと攻め込んできますが、その過程でドラえもんたちを追い込むために森に火を放つという、本末転倒なことをし始めます。自然豊かな星を奪おうとしてるのに、何で自分たちでその自然を破壊しつくそうとしてるんですかね・・・そこら辺が愚かというか、何というか。
 ニムゲが悪魔ではなく人間だということは漫画を読んで知っていましたが、アニマル惑星に攻め込んできたのが「コクローチ団」という組織であること、そのボスが結構イケメンだったことには驚かされました。そして「ニムゲ」が「ニンゲン」をもじってるっぽいことに今更気が付きました(汗。


 この映画といえば「ゴツゴーシュンギク」を素材としたひみつ道具「ツキの月」の印象が強いですが、それ以外にも「みの虫式寝袋」「カツ丼入り圧縮非常食」「どろ水浄水器」「糸なし電話」「警報用花火」「ミニカラオケセット歌詞カード付き」・・・のセットをコンパクトケースに詰めるというシーンも印象に残りました。ひみつ道具は出てくるだけでテンションが上がりますが、連続で出ると更に上がりますね(笑。あと「宇宙救命ボート」がセット位置によっては、飛び出しても元に戻るだけというのも笑いました。
 しかし「ゴツゴーシュンギク」とは、また上手いこと考えるもんだなぁ・・・と。

 
 そんなこんなでそこそこ面白かったアニマル惑星でした。環境問題については次々作「雲の王国」でも触れられることになります。確かドラえもんのソーラーカーがあったような・・・
 第12作目は「ドラビアンナイト」!ドラメッド三世の出番・・・は無いですね、はい。
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