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獅子丸のモノローグ

☆気まぐれ不定期コラム☆

薄幸なる5ドア車たち(26) スズキ・エリオ

2012年01月21日 | カタログ倉庫

   
 スイフトが好調に売れているスズキ。だが、スイフト登場以前の「軽ではないスズキのクルマ」は、実に地味な存在であった。
 2001年に登場した「エリオ」というクルマのことを、アナタは憶えていただろうか?私は、忘れていた。

 
 フロントから見るとプレーンでクリーンな造形で、清楚なイメージである。やや無国籍な印象も否めないが・・・

 
 だが、リヤエンドのガーニッシュとテールランプはなかなか個性的。オッ!と思わせるものがある。

 
 ルーフに入る4本のプレスラインは、ボディ剛性確保のためのものなのだろう。

 
 このクルマの一番のハイライトは、やはりこのインパネであろう。
 左右対称の造形に、デジタルメーター。まるでフランス車のような斬新さで、当時の国産コンパクトカーとは一線を画していた。
 汗っかきの私としては、ステアリングが革巻きではなくウレタンなのが、残念な点ではあるが。

   
 全幅1,690mm、全高1,550mm。現行のフィット4WDとほぼ同じ幅と高さである。

   
 そして全長は4,230mmで、ホイールベース2,480mm。長さはフィットフィットシャトルとの中間くらいといえましょう。

 
 ベージュ基調のインテリアは、色使いといい、そのデザインといい、まるで北欧の家具のようなイメージ!ボディーカラーによっては、グレー内装も選べたのだ。
 近年の国産車はインテリアカラーが選択できないものが多いが、まことに残念なことだと思う。

   
 
 
 安全性にも、ぬかりはない。軽量衝撃吸収ボディー「TECT」を始め、ダブルエアバッグに、ABS。メーカーオプションでサイドエアバッグも装着可能だった。
 この当時から、各社が衝突安全ボディに愛称を付けるのが流行し出した。トヨタは「GOA」。日産は「ZONEボディ」。マツダは「MAGMA」。ダイハツは「TAF」。・・・スバルは、何だったかなぁ?

   
 1.5リッターDOHC16バルブの「VVTエンジン」は、110PSを発揮。ちなみに、私が当時乗っていたエスクード・ノマドのエンジンは、1.6リッターSOHC16バルブで100PSだった。
 10・15モード燃費は18km/Lと、当時としてはなかなか優秀な値。ちなみに、私のエスクードのそれは、11.4km/Lだった・・・

   
 この時代だけに、販売の中心は4AT車だったようだが、全てのグレードで5MTが選択可能。フルタイム4WDも用意されていた。

 
 「6:4不等分割可倒式リヤシート」で変格活用可能なラゲッジは、5ドア車ならではの利点だった。外したヘッドレストを挿しておけるようになっているのも、小さな親切である。
 まあ、ヘッドレストを外さないでシートを畳める方が、より親切なんだけどネ・・・
 
  
 多彩な収納スペースが、また嬉しい。2WD車には、なんとバケツも装備!洗車時やキャンプ等で重宝したことであろう。

  
 豊富な快適装備品の数々。「LED1灯式サイドターンシグナルランプ」がここに紹介されているのに違和感を感じるが、おそらくは写真のスペースを埋めるために、載せられたのだろう。

   
 「カセットステレオ」というのが、やはり流れた月日を感じさせる。10年は、一昔なのネ。
  
   
 「抗菌インテリア」と「UVカットガラス」で、女性ユーザーへの配慮も抜かりはない。

 
 グレードは「G」と「X」の2種というシンプルな構成。4WDが選べるのは「X」のみ。「クールベージュメタリック」と「カシスレッドパール」のボディカラーも、「X」のみの設定だった。
 「G」と「X」の価格差がいくらだったのかは不明だが、私だったら「X」を選ぶことであろう。

   
 そして、多彩(?)なアクセサリー。「木目調インテリア」や「ローダウンスプリングセット」はこのクルマには似つかわしくないと思うのだが・・・そういう需要も少なからずあったのだろう。

     
 スイフトと軽以外のスズキのコンパクトカーは、なかなか定着しない。「カルタス・クレセント」や「SX4」「スプラッシュ」も欧州チックで私好みなのだが、あまり一般受けはしなかったようだ。
 そして私も、このエリオというクルマの存在をすっかり忘れていた。だが、あらためてカタログを眺めると、なかなか魅力的である。エリオよ、御免。私を許してくれ

  

コメント (6)
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