輸入車販売台数1位がVWではない、というのが当たり前に感じるようになりました。
メルセデスのラインナップとディーラー網をもってすれば、それは必然であるのかもしれません。
それでもヤナセと決別しても売り上げを伸ばしたVWに急ブレーキがかかったのは、ディーゼル問題だけではないのでしょう。
さしてラインナップが多くはなかったVWの販売台数が伸びていたかは、そのバリューな価格と質実剛健な作りとのバランスだったと思います。
もともとインパクトのあるデザインというよりも、地味だけれども愛される作りが信条だったと感じます。
ゴルフの価格も、今やeTSIというグレードの1.5Lターボが433万円します。
AクラスのA180が489万円~だからお得でないという事でもないと思うのです。
私としては、単にVWのブランド力やデザインに魅力を感じない人が多いのだと推測します。
もともとVWやゴルフを選びたい、という商品力があったと思うのです。
ラクシャリー方向になど振っていなくとも、その基本に忠実な作りとさっぱりとしたセンスの良いデザインが欲しいと思わせました。
ゴルフに関して言えば、私は7.5型あたりから国産車にも似た表面的なものを感じるようになりました。
兄弟に推しておいてなんですが、簡単に言えば子供っぽくなったと思うのです。
7型のコの字を上向きにしたポジションでしたが、7.5ではアレを4灯に沿わせ赤いラインを入れたのは自身の好みとはずいぶんとかけ離れました。
8型では洗練こそされましたが、派手さという点では変わらないものと思います。
このあたりから質実剛健の持つ美しさからズレていったように感じました。
そこへコロナや物価高騰により車両価格の引き上げが追い打ちをかけますから、昔の様にシンプルで質素なものとする事も出来なくなるのでしょう。
つまりデザインも質感も引き上げる事となり、メルセデスやBMW、Audiと何ら変わらなくなってしまったのかもしれません。
VWジャパンが2024後半に5モデルの発売を決めて巻き返しを図りたいらしい。
Tクロス(マイナー)、新型ティグアン、新型パサートに、マイナーの入るゴルフとヴァリアント。
ディーラーに行っても何も見るものがなかった現状は、販売側も辛いものだったのでしょう。
ここで一気に盛り上がりたいところなのでしょうけれど、新型となるティグアンとパサートのフェイスが似ていて何とも淡白です。
これが質実剛健テイストと見えるか否か。
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