「アサンバーワ」に続きアルジュン・ランパールと、
プリヤンカー・チョープラの共演。
意外にもラブストーリーではなくサスペンスだった。
2005年の公開でタイトルはヒンディー語で「信頼」。
舞台は明言されていないが、ヒマチャル・プラデシュ州。
<ストーリー>
シマール(プリヤンカー・チョープラ)と
ニキル(アルジュン・ランパール)は、
雪道で自動車事故を起こし崖から転落した。
ニキルは一命はとりとめたものの全身に大怪我を負っており、
記憶も失なってしまっていた。
顔の整形と右足の治療に時間を要したが、
6カ月後に退院して自宅へ戻った。
しばらくして仕事に復帰したニキルは、
自分が建築の会社を経営していた事を知る。
会社の書類や自宅にある書類に目を通したり、
友人のシッダールタやタニヤと話をするうちに、
事故の前、夫婦関係が上手くいっていなかった事を知る。
そして自分が探偵を使ってシマールの不貞を調べていた・・・
報告書を見つける。
ニキルは秘書を伴って探偵の元へ行き相手を調べ始める。
そしてカビールと言う男を突き止め、働いていたホテルを訪ねるが、
シンガポールへ行くと言って辞めていた。
カビールが住んでいた家に行き、シマールとの密会を想像するニキル。
ニキルの様子がおかしいのでシマールは後をつけ、
探偵と会っている所を見る。
シマールはカビールに電話をかけるために家を出たが、
ニキルが後をつけていた。電話を聞いていたニキルは、
シマールを拳銃で撃とうとするが、
後をつけて来た探偵に止められる。
シマールはカビールに会う為に嘘をついて家を出る。
その後を秘書とニキルと探偵がつけていた。
シマールはカビールに会う場所へ向かった。
ニキルに見つかったカビールは逃げる・・・・・
追うニキルがカビールを追い詰めた・・・と・・・・
振り向いたのはシマールだった。
シマールは芝居をうっていたのだった。
シマールはカビールはもう死んでいる、と話す。
事故の遭った夜・・・・
ニキルはシマールとカビールが一緒にいる所を見つけ、
カビールを殺してしまった。
その後、逃げる途中で事故を起こしてしまった・・・。
シマールは不貞を犯していた罪悪感から、
ニキルが記憶喪失になった事を利用し、
何もなかった事にして人生をやり直そうと思ったのだ。
ニキルは話を聞いてシマールを許す事にした。
ところが・・・タニヤが二人が治療を受けた病院に行き、
新事実を発見しニキルに連絡してきた。
ニキルがタニヤの家に行くとすでにタニヤは殺されていた。
そこへやって来た探偵と一緒にニキルはタニヤの家を出る。
途中でニキルは記憶が甦り車を降り、死体を発見する。
その顔は・・・ニキルと同じだった。
ニキルになっていたカビール(スダンシュ・パンデー)は、
全てを思い出した。
真実はこうだ。本当のニキルはシマールに対して、
高圧的な態度をとるイヤな奴だった。
ある雨の夜、帰る途中で車から放り出されたシマールを、
助けてくれたのがカビールだった。
それがきっかけで浮気に走ったと言うわけだ。
しかしシマールは本気になり過ぎた。
カビールはそんなシマールから身を引くために、
シンガポールへ行く事にしたのだった。
ところがシマールは別れるくらいなら自殺するとカビールを脅した。
そこへニキルが現れたため格闘になったが、
シマールはニキルを射殺してしまったのだ。
そして遺体を遺棄するために雪道を走り、
崖下に遺体を埋めたのだった。
その帰り道、自首を勧めるカビールだったが、
一緒にシンガポールに行くとすがるシマール。
ハンドルを切りそこなったカビールは崖下に転落してしまった。
探偵に全てを話すカビール・・・
しかしシマールは探偵までも射殺してしまった。
自分本位な言い訳をするシマールは、
自首すると言うカビールまでも撃ってしまった。
シマールの銃を奪い車を運転させて、
警察へ出頭しようとしたカビールだが、
シマールはもはや完全に正気を失っており、
車を崖から転落させてしまう。助かったカビールは
ニキルの死体を担いで警察に行き全てを語った。
狂気の沙汰のプリヤンカー・・・怖かった・・・。
「テジーブ」の時にも思ったのだが・・・・
銃社会であるアメリカと違いインドでは一般家庭に銃はない。
上流社会では自宅に銃を持つと言うのは普通なのだろうか?
しかも拳銃である。そして皆一様に扱いなれているように、
撃つこともできるし、ちゃんと標的に当てている。
街中の貴金属店や銀行、ATM等の前には通常、
ライフル銃を持った警備員はいる。彼らは元軍人や
元警察官でちゃんと許可証を持っている(はず。)。
一般の家庭ではどうなのだろうか・・・
映画の中ほど所持していないと思うけれど。
ちなみにデリーではないが、昔、とある南部の町で、
銃を売っている店の看板は見た事がある。