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カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~ヒロイン~

2020年05月31日 21時45分59秒 | 映画 / MOVIE

2012年公開の作品で、タイトルの通り主人公は、
カリーナ・カプール(サイフ・アリ・カーンの現在の妻)。

カリーナが演じる有名女優のマヒ・アローラの激しく短い、
女優人生を描いた作品でボリウッド映画界の一コマや
撮影の雰囲気などが解る。

  <ストーリー> 

マヒ(カリーナ・カプール)が車から放り出され、
泣きながら警察署に入ってくるシーンから始まる。
有名人なのでみんながマヒである事に気がつく。
どうしたのか?と警官が質問するが何も言わない。
そこにマネージャーがやって来て、
何も問題はないと連れて帰る。

マヒは俳優のアルヤン(アルジュン・ランパール)と交際中だが、
精神状態が不安定で酒、たばこ、安定剤に依存している。
そのため日常的に仕事や人間関係に支障が生じてしまう。
アルヤンは妻子と別れてマヒとの結婚を考えているが、
マヒがパーティで問題を起こした帰りアルヤンの車の中で、
妻(この時点では離婚していない)の事を話題に出したため、
車から放り出されてしまう。

 インドでは家族の悪口、特に女性(母親や姉妹、妻など)
 の事を言うのは、最大の侮辱とされている。

警察署から出てくる所を大勢のTV局や報道陣が待ち構えており、
マヒのイメージは著しくダウンしてしまった。
自業自得であるが・・・・。イメージを良くするために、
広報マネージャーのパラビ(ディヴィヤ・ダッタ)を雇い、
イメージの回復を計った。

そして、インド・クリケットチームの副キャプテン、
アンガド(ランディープ・フーダ)と出会う。
パラビに報告するとアンガドと付き合えば、
さらにイメージアップ出来ると近づく事を勧める。
そして二人の関係が深くなる事でイメージも良くなり、
仕事も順調に進んで行った。

パラビは次に俳優でプレーボーイのアッバス・カーン
(サンジェイ・スリ)に近づくように勧める。
アンガドのコネもあり大作で共演する事になったのだが、
マヒはアッバスの誘いを断ったため撮影後に編集が変えられ、
他の女優がメインになってしまった。

マヒは演技力を証明するため低予算の作品に出演する事にしたが、
今までやってきた大作とはカット割りや撮影、全てが違っていた。
ある日、そこへアンガドがやって来てプロポーズしたが、
演技に集中したいマヒは断る。しかし映画は完成しなかった。
再び窮地に陥るマヒ・・・・。

ある結婚式に参列したマヒはアルヤンと再会する。
まだ愛していると言うアルヤンと関係を修復し、
アルヤンの制作する大作に出演する話になるが、
監督は問題児のマヒの起用には賛成しなかった。
主演が他の女優に決まったと聞いてアルヤンにつめよるマヒ。
なだめすかすアルヤンだが取り付く島がなかった。

仕方なくマヒは低予算の映画に出演したが、
完成記者会見でも空席が目立ち、
質問はマヒとアルヤンの個人的な事に集中した。
怒ったマヒは途中で席を立ってしまう。

映画を成功させるためには宣伝が大事である。
宣伝なくして大ヒットするわけはない。
マヒは自分とアルヤンが蜜月の時に撮影した、
情事の動画をネット上に公開して注目を集める事を思いついた。

作戦は成功し映画は大ヒットしたが、
長年彼女を支えてきたマネージャーは去って行った。
アルヤンも連絡先を削除し縁を切った。
そして尊敬する先輩女優の死去を知り、
自分も映画界を去る事を決意した。

2年後・・・ヨーロッパのある街をマヒが歩いていると、
「マヒ・アローラですよね?」とインド人に声をかけられる。
「違います。」そう彼女は答えた。

 ライバル女優達との足の引っ張り合い、
 関係を強要して仕事を与える人達、
 何でも金で動く制作の裏側、
 スポットライトを浴びる事が最高の喜びで、
 注目されなくなれば終わり・・・。
 浮き沈みの激しい芸能界の実情などなど。

 カリーナ・カプールは痛々しい感じも受けたが、
 マヒは精神的に追い詰められていくのだが、
 もともと情緒不安定でお騒がせ気質だったのかもしれない。

 芸能界やスポーツ界もそうかもしれないけど、
 注目を浴びてると言う事は良くも悪くも、賛否両論、
 好意を持つ人も悪意を感じる人も、嫉妬ややっかみも、
 いっぱいあるわけで並みの神経ではやっていけないなぁ。

あと芸能界、関係者の喫煙率高すぎ・・・。
クリケット選手のアンガドが喫煙者のマヒにプロポーズするんだけど、
それはないなと思った。付き合うのも無理だな。


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2 コメント

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Unknown (ケーキ)
2020-06-01 08:35:58
何人かの有名芸能人を知っています。
彼らの神経は、普通の人が木綿、絹、麻、等とすると、彼らはサンドペーパーですね。
普通の人とは明らかに違う。
図太いのか、鈍いのか?
武装しているという感じではなく、元々そうなのか、そうなってしまったのか?
周囲に甘やかされて生きてきたからなのか?

普通の人の神経だとやっていけない、芽が出ない、売れないのでしょう。
さもなくば、岡田有希子さんや、立ち直ったけれどX JAPANのTOSHIみたいになるんだろうな、と思います。

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強靭な精神力。 (サントーシー)
2020-06-01 14:30:02
 ケーキさん。

おっしゃる通りですね。
昔の芸能人は人数も少なかったし、
個性的で大物が多かったですね。
現代は素人との境目がなくなって来たように思えますが、
一般人ではやっていけない世界だと思います。

10代の頃、シンガーソングライターになろうと思い、
とあるミュージシャンに相談したら、
「男の僕でも大変なんだから、やめろ。」と言われました。
才能もなかったので終わりましたけれど、笑。
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