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私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

微笑みがえし

2010-03-31 21:20:47 | なんということはない日常
年度終わりの日。社内のあちこちで最後の挨拶が聞こえてきた。
部署異動の人、そして会社を去る人。
40歳代の私にとっては、年度終わりのこんな日のBGMはやっぱり@微笑がえしだろう。
無理やり歌のタイトルを使った歌詞は、ややロマンに欠けるような気がするが、それでも春の別れ、そして新しい旅立ちと言えば、やっぱりこの歌を一番に思い出す。
若い頃聞いた歌はそれだけ印象が強いということなんだろう。

***
会社を去るある人は、最後の挨拶メールでスティーブ・ジョブスが2005年にスタンフォード大学の卒業祝賀会でしたスピーチを引用していた。
自分もそんな気持ちでこれから頑張りたいということの決意表明だったのだろう。
「来る日も来る日もこれが人生最後の人思って生きよう。そうすればいずれ必ず、間違いなくその通りになる日が来るだろう」
17歳のスティーブ・ジョブズが感銘を受けた言葉がそのスピーチの中で紹介されていた。

来る日も来る日もこれが人生最後の日と思って生きよう。
潔い言葉だなと思う。
心の中のBGM@微笑がえしを口ずさみながらスティーブ・ジョブズのスピーチのことを考える年度終わりの一日。





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イ・ソンギュン <ラス・パルマス映画祭>で主演男優賞

2010-03-30 22:10:35 | なんということはない日常
イ・ソンギュン <ラス・パルマス映画祭>で主演男優賞(聯合ニュース) - goo ニュース

芸能ニュースより

韓国公式サイト

去年の秋に韓国で公開された坡州で男優賞を受賞したとのこと。
公開前に色々バラエティ番組に出て映画の宣伝をしているのを何度か見た。
(日本でもそうだが、韓国でも映画公開前は色々なバラエティでこれでもかの宣伝が行われるらしい。)
私がたまたま見たのは、ヘルスクラブでゆっくり休みながらリラックスして雑談するというこがコンセプトのバラエディトーク番組だった。映画は姉の妹と姉の夫の関係は・・・というわりとシビアな内容なので、バラエティの雰囲気とはまったく合わない感じだったのだが、そんなことは言っていられない。バラエティらしく、芸能界に入る前は放送局でバイトしていたとか、声がいいわりには歌はちょっと・・・などというソフトな話題を適度に交えつつ、さりげなく映画の宣伝もしていた。

きっといい声で、ドラマでは絶対取り上げることの出来ない内容を丁寧に演じていることだろう。こんな風に話題になった作品はDVD化されるのも早いに違いない。楽しみだ。

話題の彼・・・らしい

2010-03-29 22:05:29 | なんということはない日常
今月の初旬、イケメンの路上生活者のことが中華圏で話題になっていたらしいことを、知人のブログで最近になって知る。
知人が紹介していたのは、韓国のニュースなので、中国のイケメン路上生活者(中華の代表的なイケメン俳優@金城武似)が話題だが、韓国でもシンニム駅周辺のイケメン路上生活者が居るという記事だった。記事
韓国国内派のシンニム街の花美男路上生活者は、ウォンビンやイ・ミンギをちょっと大人にしたような風貌らしく、ネチズン達の間では「(中国、韓国とも)魅力的で、路上生活者に対する意識が変わった。」と話題を集めているという記事。
(注1:どのくらい話題を集めているのかは未確認)

***
ネットではイロイロなことが話題になるものだとびっくりする。更にネットで検索してみると、中国の彼には様々な背景と後日談のようなものもあることが判明。

注2
路上生活者というのは私が一番適当な日本語訳だろうと思って使ったもの。本当にそうなのかどうかも私自身はキチンと記事を全部確認したわけではない。

***
シンニム→地下鉄2号線新林洞のことだと思う。

エコポイントを申請しよう。。。。

2010-03-28 19:42:55 | なんということはない日常
先日ルンバを購入した際にテレビ売り場の下見をしたため、今日は思い切ってテレビを購入してきた。

居間に置いてあるブラウン管のテレビがどうにも古いので、この機会に購入することにしたのだ。

家電量販店に貼ってあるポスターによると「現在のエコポイント制度は年度末で終了。来年度から新しい制度に変わるが、変わったことによって全ての商品がエコポイント対象になるわけではないらしい。だから年度末の今がお買い得」ということらしい。
(私の理解はここまで・・・詳細はここを読めばいいのか・・・)

混んだ中で購入するのは嫌だったので、開店すぐに行ったのだが、「テレビ売り場は混雑が予想されます。」という絶え間ないアナウンスとともに、特設会場が設けられ、エコポイントの説明が出来るようなテーブルと椅子がいくつも設置されていた。
ちょっと面白いと思ったので、私を接客してくれた係員の人に根掘り葉掘りたずねてみると・・・・

「午後1時過ぎはもう大変な混雑です。椅子に座れずに順番待ちの人が溢れているし・・・えっ?売れ筋は大きい46とかですかね~(大きくないですか?という私の問いには・・・)大型を買われるのは液晶が2代目の人ですね。ブラウン管ほど圧迫感がないので、大きい感じがしないんですよ。数年前は32型が売れ筋でしたが、それを購入された方が2代目としてもっと大きいのを購入されるみたいですよ~お客様も今回は22型ですが、ちょっと小さく感じると思います・・・」

私はお店の人に小さくないですか?といわれながらも22型を購入。

エコポイントは10000pらしい。
「どうすればいいんですか?」と訊ねると「まぁ300種類位のものに交換が出来るんですが、私どもは商品券をお薦めしています。」と手数料が必要なものからきっちり換金できるものまで主要な交換商品をピックアップした表を1枚もらった。
申請方法まで見本つきの至れりつくせりの表だった。

正直、何で地デジにしなきゃならないのか、今でもあまりしっくりこないが、まぁ新しい物を購入するのはなんだかうれしいし、画面が綺麗になればそれはそれでまたうれしい。


権利問題

2010-03-27 17:44:53 | なんということはない日常
冬ソナDVD権利者不明で延期。

予定されていたDVD発売が、ドラマ内で使用されている音楽の権利者がはっきりしないことで延期されたのだという。
以前KBSのVODで見た時、チェ・ジウが放送室でABBAのダンシングクイーン(だったと思う。。。)に合わせて踊る場面を見た記憶がある。なんでこれを覚えていたのかというと、NHKで放送された時は、ユン・ソクホPDが演出した別のドラマのOSTが使われていたからだ。
(NHKで見た場面に非常に違和感があったので、暇に任せてKBSのVODを確認したからよく覚えているのだ。)

「ああ 版権がはっきりせずに、オリジナルの音楽が使えないんだな。」と思うことはこれ以外のドラマでも良くあること。
復活の中でオム・テウンがカラオケに興じる場面があったが、これも版権の問題なのだろう。日本の放送では歌っているところに別のBGMがかぶさり、オム・テウンの歌声は聞こえないようになっていた。

音楽だけでなく、キャラクターの入った洋服なども、不自然なモザイクがかぶさっていることがよくある。権利関係の問題は素人には分らない様々な問題があるんだろう。

****
今回は残念なことになっているようだが、「○○発売」と関連商品を目にするたびに、冬ソナはコンテンツとして本当に最強なんだな~と感心してしまう。


冬のソナタDVD BOX 韓国KBSオリジナル・ノーカット完全版(発売日未定)

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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今日の新聞広告で見たのは↓の豪華版なんだろうか?

『冬のソナタ』カラーリング・ブック ~名場面セレクト集~

講談社

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ガールスカウト

2010-03-26 21:00:00 | 韓国ドラマ・映画
キム・ソナが久しぶりに出演した映画。
頼母子講で損をしてしまった女たちが自力で資金回収に望むというストーリー。

キム・ソナは女手一つで娘をたくましく育てている役。


ストーリーはとりあえずおいておいて、彼女のパワーが感じられる映画だった。
美醜という土俵でなく、パンチがあるんだなということを思わせる姿形という風に形容すればいいのだろうか?



ガールスカウト [DVD]

竹書房

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棘の街

2010-03-25 23:35:54 | たまに読んだ本
署内で孤立した刑事がある少年を助けることになった。
その少年と過ごすうちに、自分の父親との関係、そして自分のそばで育てることの出来なかった自分の息子との関係を見直すことになる刑事。

私が女性だからだろうか。刑事の父親観があまり胸に迫ってこず。
迫ってこないのは父親という感情だけでなく、この刑事が刑事という職業に感じる職業観も同じ。

刑事とは一つの失敗から足を引っ張り合うことになる職業らしいのだが、その失敗に対する忸怩たる思いもなかなか上手く伝わってこない。

刑事物は登場人物に感情移入できるかどうかが面白く読める一番のポイントなのに、それが無かったため、非常に寂しいものになってしまった。
ストーリーはなんとなくまとまっているので、余計にそんな感じがする。

棘の街 (幻冬舎文庫)
堂場 瞬一
幻冬舎

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オー!マイレディ- 第1,2話

2010-03-24 21:40:43 | 韓国ドラマ あ行
韓国の普通のおばさん ケファ (演:チェリム)
韓国の美男スター  ソン・ミヌ(演:チェ・シウォン)

これが結構面白いのだ。

ケファは30代半ばのシングルマザー。10歳位の娘を1人で育てているのだが、なんと勤め先より給与未払い。
家賃を三ヶ月滞納していたために家からも追い出されてしまったのだ。娘をつれてサウナやラブホテルを転々とするわけにもいかず、「ピアノを買うお金を貯めるから、その間お父さんのところに・・・」と娘を分かれた夫のもとに泣く泣くあずけ、1人職を探すのだ。(泣きっ面に蜂のように次々といろんなことが起こるのである。)
お手伝い先では「夫が転勤するから」と急に仕事がなくなり、もう一件の仕事先のイケメンスターミヌの家も、娘の塾費用のために急に飛び出すことになりクビに・・・
そんなところに飛び込んだ面接先はなんと、ミュージカル制作会社。別に経験で面接が入ったわけでなく、インターン制度とかそんな救済制度のおかげなのだ。

投資のために、演技力もないミヌを「可能性がある」とキャスティングしてみせると言ったものの、なんの手立てもないミュージカル会社の社長。
お手伝いに行っていたというだけで、妙な自信をもったケファは、ミヌの元に契約書を持っていくのだ。
まぁ勿論門前払いなのだが、そこに突然降って沸いたようなミヌも知らない隠し子騒動。
「証拠はどこにもない」というミヌに「スターにはスキャンダルの存在そのものがスキャンダルですよね?」とすっかり彼の弱みを握ったつもりになっているケファ。

***
女性なら誰でも自分に興味を持つと思い込んでいるミヌ。
しかし韓国の代表的な30歳代のおばさんケファは違った。
「もしかしてキム・ミョンミンに会ったことあるかしら?ああ 彼は演技派だからあなたとは違うわよね。やっぱり演技派は演技派同士で仲がいいんでしょ?えっ?ソン・ガンホとなら話したことある?ああ~あの人は性格がいいから誰にも良くしてくれるのよ。」顔が命のミヌには全然興味がないようなのだ。
おばさんケファなかなかナイスなキャラクターだ。

そして自分ではいけているといつも思い込んでいるミヌ。
台本を棒読みして「ここは図書館か!!」と監督を嘆かせる彼。この先 ただ顔と身体がいいだけではやっていけないということをだんだんを気づいていくはず。。。

***
まぁ コメディだから赦される設定か。でもこれが結構面白いのだ。
特にチェリム。可愛らしいおばさんキャラだ。
イブのすべてで共演したキム・ソヨンはまだまだ若い女性っぽい役柄が多いのに、彼女は子持ちの設定の役柄にだんだんシフトしているのは、やっぱりキャラクターの違いなんだろうか。

イブのすべてからもう10年。今 このドラマを見返したら、再発見することが案外沢山ありそうな気がする。


「イヴのすべて」 ビジュアル・オリジナル・サウンドトラックDVD

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その男の本198ページ

2010-03-23 21:57:28 | 韓国ドラマ・映画
自分の勤務する図書館に毎日通ってくる男性がだんだん気になってくる図書館司書の女性。
気になるのも仕方ない。その男性は、どの本だか分らずに、ただ198ページ目に書いてあるらしいある言葉を捜しているのだ。
198ページというメッセージを残した女性のことも気になるし、ひたすらその198ページを探しだそうという男性のことも気になる図書館司書の女性。

偶然にその男性の手伝いをすることになり、二人の仲が徐々に近づいていく。
何故彼が198ページの謎を残した彼女のことを探そうとするのか・・・・
私自身はその謎よりも、二人がだんだんとお互いを必要としていく自然な過程に好感をもてたので、その謎は別にどうでも良くなってしまった。

私は爽やかな映画だなと思ってみていたのだが、その謎を乗り越えるあたりの描写にちょっと物足りなさを感じる人もいるかもしれない。

私は主演の二人の爽やかさが気に入り、連休の夜にのんびりと鑑賞。

***
主演のイ・ドンウクが入隊中だということをすっかり忘れていた。
ちょっと線が細い感じが彼の持ち味だと思うのだが、除隊後はどんな姿を見せてくれるのだろうか。




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ルンバでサンバ

2010-03-22 17:15:46 | なんということはない日常
昨日自動掃除機ルンバを購入。
「掃除位やっぱり自分でやらなければ横着だろうか?いや?」などとちょっと悩んでいたのだがとうとう昨日思い切って購入したのだ。
掃除が終了すると自ら充電器に戻る頭の良い機種もあるらしいのだが、私の家はそんなに広くなく、障害物も結構多い。結構値段が違うのだが、掃除の機能そのものは違わないということだったので、一番安い機種を購入。それでも私にとっては十分に高い買い物だ。

「ゴミを感知しなくなれば、自動的に終了します。」という販売員さんの説明だったのだが、いつまで経っても終了しない。非常な執念深さで何度も何度も部屋の中を行ったり来たりしている。6畳の広さの部屋を20分ほどぐるぐる回っているがちっとも終わりそうもない。
結局私が執念深さに負けて、自分でスイッチを押して終了してしまった。

音は決して静かではないが、勝手に掃除してくれる手軽さはなんとも心地いい。
排気も殆どでない。掃除機の排気は、長いホースをゴミを吸い取るために必要な空気の力のせいらしいのだが、長いホースでゴミを吸い取るわけではないので、排気も少なくて済むのだという。

***
ずっと買おうかどうしようか迷っていたのだが、テレビで見た家電芸人さんのセールストークが心に響いたのが、購入の一番の決め手となった。
家電芸人否家電俳優さんだろうか。。。ほそかわさんありがとう。。。。
あなたの一言が、迷っている私の後押しをしてくれました・・・・



ルンバはこのパイプ机の脚の下を綺麗にしたくてしょうがないらしい。
この下に来た時だけはがたがたと非常にうるさい。

ちなみにこのルンバ。何ヶ国語にも対応しているらしい。てんとう虫のようにぐるぐる回っているだけなのだが、思いのほか頭がいいのだ。



マイレージ・マイライフ

2010-03-21 18:10:20 | 映画鑑賞
「外資系の場合、何もなくとも人材の流動化のために年間2%の人には辞めてもらうというのが普通なんですよ。」以前外資系の経営者の人から聞いた話を思い出した。
ジョージ・クルーニーが演じるのは、リストラ対象者に通告をする代行会社の社員だ。
スーツケースを一つ持ち、仕事があれば全米どこにでも向かう。ある時はタフにある時は少しの優しさを見せ、衝撃を受けた相手が少しでもソフトランディング出来るように、ビジネスライクではあっても、最大限敬意を払いつつ相手に宣告する。

移動が多いため、荷物は少ない。更に荷物が少ないだけでなく、プライベートもコンパクトだ。
深入りはしない。家族とのつながりも希薄と言っていいかもしれない。

でもその気持ちは良く分る。仕事で初めて出会った見ず知らずの人の負のパワーを全部一人で受け止めるのだ。
そしてその負のパワーに負けることなく、留まることなく、次の負のパワーに向かっていくのだ。荷物も少なくなるというものだ。
心が重くなるのに、荷物まで重かったら次の場所に移動できないだろう。そうやって心のバランスを取っているのだと思うと、コンパクトにビジネスライクなプライベートライフを送っているのも納得出来る。
誰でも耐えられる重さは一定だろう。それをどうやってバランスを取っていくのか。解決方法は自分で見つけていくしかないのだから。。。。

マイレージを貯めるのが目標なんて、ちょっとセコイだろうか。いやマイレージを貯めて、それを使うのが目標ではないのだから、セコイというのとはちょっと違うかも知れない。
ただ、単純に貯めるのが目標なのだから・・・まぁ、ジョージ・クルーニーがスマートに演じているので、子どもっぽい目標であっても、受け入れようという気持ちになってしまう。
何より、そうやって気持ちのバランスを取っているのだと思うと、切ない気持ちにもなってくる。

***
映画鑑賞が趣味と言っていいと思うのだが、映画を見終わった後色々深く考えることはあまり無かったりする。立ち止まることなく「次は何を見よう?」と思うことが多いのだが、この映画を見終わった後はなんだか考え込んでしまった。
こんなことはめったに無いことだ。格好いいな~と思いつつも、なんだか自分の進む道をしみじみ考えてしまう2時間だった。


マイレージ、マイライフ オリジナル・サウンドトラック

ワーナーミュージック・ジャパン

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渇き

2010-03-20 19:18:22 | 映画鑑賞
人体実験に名乗り出た神父。一人生き残った彼に残されたもの。。。それは輸血によってもたらされた、自分が吸血鬼になったという事実。血を手に入れたいという欲望を抑え、神父という自らの立場をただの職業だと思うことで生きていこうとする彼の前に現れたのは、旧友の妻。
育ての母に娘のように犬のように育てられた彼女に出会ってしまうことで、バランスの崩れた歯車が更に加速するように進むのだ。

懐メロが常に流れる彼女の家。血を手に入れようとする姿が真剣であれば真剣である程思わず笑ってしまうような不思議な演出。
そして自分が吸血鬼になったことを旧友の妻には躊躇なく打ち明け、理解を求めようとする神父。

自ら人体実験に名乗り出る神父の心情や、たった一人、人体実験に生き残った彼の人生観も正直理解は出来ない。旧友の妻に自分の正体を簡単にばらし、彼女に理解を求めようとするところは、なんとなく懺悔室で罪を告白する姿を連想させるが、それさえもよく分らない心情だ。ただ彼は苦悩はしても逃げ出そうとはしていない。血を求め、欲望を求めて彼女のそばに近づこうとはするが、逃げることはしていない。
欲望を分かち合いながらも、日常から逃げたい旧友の妻との一番の違いはそこだろう。
欲望で繋がっていたはずの二人なのに、留まるしかないと諦めた神父と、そこから逃げ出したい妻。
自分達の悩みを解決したいと、真剣になればなるほど、深みにはまり、更に悲しみをたたえつつもどんどん滑稽さを感じさせるのだ。
怖いというよりも、苦笑する場面がどんどん多くなっていく不思議な感じ。

****
旧友の妻を演じるキム・オクビンの表情が場面毎にまったく違うのだ。
彼女のしなやかな身体を見ていると、確かに古臭い韓服の店に留まってはいられないだろうと、頷いてしまう。彼女の夫を演じるシン・ハギュンの笑顔は怖いし、いつもよりずっと身体を絞っているソン・ガンホの後姿からは感じられるのは、シャープさでなく自分ではどうすることも出来ない運命を背負ってしまった男の諦めだ。

不思議な滑稽さを演じる俳優達の怪演に感心しながら2時間を楽しむ。
しかし、なんとも不思議な感じなので、好き嫌いがあるのではないかと思う。
血飛沫が多いので、生理的に受け付けない人もいるだろうし・・・・



渇き - goo 映画