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私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

桜田門外ノ変

2010-10-24 19:51:44 | 映画鑑賞
私は最近のブームに乗り遅れており、歴史にあまり興味がない。
これではいけないと思い、この映画を見ることにしたため、20数年前の日本史の授業を思い出しながらの映画鑑賞となった。

エンドロールを見ながら、茨城県の方々のこの映画に対する熱い思いを感じつつも、あの3月3日の出来事は結局テロという手法に他ならなかったのでは・・・と思う。
それが正しい選択だったかどうかは別にして、テロというものがその当事者にまたその関係者にどんな影響を与えるのか、100年以上の年月が経った事件だからこそ、冷静に考えるきっかけにはなるんだろうと思う。

逃げる関鉄之介がもう捕まるしか道がないという最中であってもなんとか起死回生の策を練っている姿は見ていて辛い。それをテロという行為の末路と見ていいのか、いくつかの選択を見誤った男の行く末と捕らえればいいのか。

****
大沢たかお、柄本明、西村雅彦、そして伊武雅刀等等の俳優陣には非常に申し訳なかったのだが、時代劇にあまり興味がないことと、上映時間の長さのせいで後半はかなり退屈してしまったことを正直に書いておこう。
(渡部豪太君の侍姿にもっと違和感を感じるかと思ったのだが、そんなことは無かった・・・)


桜田門外ノ変〈上〉 (新潮文庫)
吉村 昭
新潮社


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4 コメント

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Unknown (0077)
2010-10-26 00:44:41
吉村昭の屈指の名作といわれていますが、映画ではどうでしょうか。
関鉄之介といえば、中学時代に遺品の横笛の写真を見ましたが未だに鮮明に記憶に残っています。文雅の士という印象で。
水戸藩といえばお互いに対立が党派対立となって殺し合い、明治まで人材が残らなかったという空しいやりきれなさがあります。丁度、韓国李朝時代に「士林の禍」で思想的対立が政治的東和対立へ先鋭化し殺しあった空しさと似ています。
9.11以降忌むべき言葉となりましたが、「テロ」という表現は、適切か議論の多いところですね。史記の「刺客」はそれなりに受け入れられる表現でしょうが。
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Unknown (0077)
2010-10-26 00:46:48
「政治的東和対立」は「政治的対立」の間違いです。訂正願います
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ついでながら三島由紀夫 (0077)
2010-10-26 01:17:10
の祖母(気位が高く、性格的に問題であった)
は水戸藩の支藩宍戸藩主の出である。
祖母の母は天狗党の一党として切腹させられた宍戸藩主松平頼徳の娘であり、これが「誇りと暗い影」を落としていたようである。
(別の説には頼徳ではなくその父頼位説もある)
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テロ (ゆみこ)
2010-10-26 22:06:08
0077さん
ご無沙汰しています。
政治的に敵対する者に暴力で訴えるというのがテロだと思っていたのですが、そんな風に単純に言い切ってしまっていいのか、やや戸惑いました。
ただ、自分でもやや違和感を感じつつテロという言葉を使うしかなかったのは、他に適切な言葉を思いつかなかったからです。。。

水戸藩だけでなく、
安政の大獄がきっかけとなって人材が枯渇していったというのは、映画を見ていても感じられました。

そういえば、横笛でなく関鉄之介が三味線を弾く場面がありました。
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