アルファ・ロメオ・・・・ この響きに何故か心ときめくラテンブランドですね。
過去を振り返るには少々早いと思うのですが今日は独断と偏見に満ちたMT-DRACOブランドの出発点に振り返ってみようかと・・・
アパレルで企画MDをもともとしていたのですが趣味のクルマ関係の企画開発(実際は自身が思い描くオリジナルコンプリートカー製作が目的で?!)がしたくて某チューニングメーカーの社長様宛てにダイレクトに履歴書とお手紙を送ったのが始まりでした。
入社後しばらくは営業統括的な部署に在籍したのですが、ある日クラシックミニ用のOEMマフラーの要望があり巡りめぐって私の担当になったのがマフラー開発の始りでした・・・(こちらの話は又後日)
結局、インポートカー向けのOEM企画はその後担当するようになり幾つかのプロデュースをした後にどうしても自社オリジナルの企画をしたくて以前からのお気に入りブランド、アルファロメオ用マフラーの企画立案を!
当時の(今でも?!)アフターパーツとしてのマフラーは何故か音量大きめの如何にもマフラー交換しました的な商品が殆どで音質のチューニングはあまり重要視されてなく心地よいサウンド造りを開発部隊に理解してもらうのにかなり苦労した覚えがあります。
予断ですが・・・私の経験?!では幾ら爆音マフラーを装着していてもやはり本物のレーシングカーのサウンドにはなりませんよ!
刺激的なマフラーサウンドは結局レーシングカーを走らせる!
のが私自身の結論でした・・・
一番痛感したのはやはり、開発エンジニアに扱うブランドの過去からの歴史ですとかブランドの特徴を理解させる事が一朝一夕には出来なくて結局は手間隙を掛けて
何種類もの試作を製作し又他社の製品比較を実地で行いながら自身がイメージする
物に近づけて行く作業の繰り返しとなります。
(このあたりは現在も変わらない部分ですが・・・)
ALFA ROMEO 156 V6用マフラー。
装着後、5年程たった装着写真を大阪在住のF氏から頂きました。
V6のビートが利いたサウンドにマッチするようにサウンドチューニングした逸品です。 テール形状はデュアル出しが多い中60年代のラテンブランドの競技系マフラーテールをイメージしてオーバルにし、機能面にはあまり意味がないかもしれませんがステンレスのバフ磨きは通常商品の倍の時間を掛けてからレーザーマーキングにてV6用を主張しました。
当時の製造担当者に『兎に角鬼の仇と思って徹底的にバフ掛けして下さ~い!』と伝えたのも今は昔話し・・・
現場の人達には本当に無理難題をお願いしました。
但し、価格的な問題も大きくフロント部分のパイピングはSUS304ではなくSUH410材を使用。
要するに鉄分の多いステンレスですがコストダウンよりも薄肉材を使いたかったのと熱膨張率を抑える目的で採用。 肉厚は通常1.5mmに対して1.2mm→たった0.3mmの差ですが重量は大幅に軽量化出来ました。
(そもそもSUS304材は本来は化粧材でして熱膨張率は高く全快走行後にテール部分を見ていただけると分かりますが通常2~3cm位は伸びてます。
エンジンを切ってからよ~く見ていると縮んで行くのが分かると思います。)
マフラーステーの位置決めも無骨に見えない位置で尚且つバランスよくさせたり
挙句の果ては通常マフラーハンガーは黒と決まっていたんですが・・・
『ALFAは赤でしょう!!』
と言い出して色出しのビーカーチェックだけでも何回試作したかとても大きな声では言えない逸話がありました。
さて、こんなALFA向け商品ですがMT-DRACOで引き継げるパーツ開発を又やりたいな~と思う今日この頃です。
その前にニューチンク向けが当分の間続くのでまだまだ先かもしれません。
過去を振り返るには少々早いと思うのですが今日は独断と偏見に満ちたMT-DRACOブランドの出発点に振り返ってみようかと・・・
アパレルで企画MDをもともとしていたのですが趣味のクルマ関係の企画開発(実際は自身が思い描くオリジナルコンプリートカー製作が目的で?!)がしたくて某チューニングメーカーの社長様宛てにダイレクトに履歴書とお手紙を送ったのが始まりでした。
入社後しばらくは営業統括的な部署に在籍したのですが、ある日クラシックミニ用のOEMマフラーの要望があり巡りめぐって私の担当になったのがマフラー開発の始りでした・・・(こちらの話は又後日)
結局、インポートカー向けのOEM企画はその後担当するようになり幾つかのプロデュースをした後にどうしても自社オリジナルの企画をしたくて以前からのお気に入りブランド、アルファロメオ用マフラーの企画立案を!
当時の(今でも?!)アフターパーツとしてのマフラーは何故か音量大きめの如何にもマフラー交換しました的な商品が殆どで音質のチューニングはあまり重要視されてなく心地よいサウンド造りを開発部隊に理解してもらうのにかなり苦労した覚えがあります。
予断ですが・・・私の経験?!では幾ら爆音マフラーを装着していてもやはり本物のレーシングカーのサウンドにはなりませんよ!
刺激的なマフラーサウンドは結局レーシングカーを走らせる!
のが私自身の結論でした・・・
一番痛感したのはやはり、開発エンジニアに扱うブランドの過去からの歴史ですとかブランドの特徴を理解させる事が一朝一夕には出来なくて結局は手間隙を掛けて
何種類もの試作を製作し又他社の製品比較を実地で行いながら自身がイメージする
物に近づけて行く作業の繰り返しとなります。
(このあたりは現在も変わらない部分ですが・・・)
ALFA ROMEO 156 V6用マフラー。
装着後、5年程たった装着写真を大阪在住のF氏から頂きました。
V6のビートが利いたサウンドにマッチするようにサウンドチューニングした逸品です。 テール形状はデュアル出しが多い中60年代のラテンブランドの競技系マフラーテールをイメージしてオーバルにし、機能面にはあまり意味がないかもしれませんがステンレスのバフ磨きは通常商品の倍の時間を掛けてからレーザーマーキングにてV6用を主張しました。
当時の製造担当者に『兎に角鬼の仇と思って徹底的にバフ掛けして下さ~い!』と伝えたのも今は昔話し・・・
現場の人達には本当に無理難題をお願いしました。
但し、価格的な問題も大きくフロント部分のパイピングはSUS304ではなくSUH410材を使用。
要するに鉄分の多いステンレスですがコストダウンよりも薄肉材を使いたかったのと熱膨張率を抑える目的で採用。 肉厚は通常1.5mmに対して1.2mm→たった0.3mmの差ですが重量は大幅に軽量化出来ました。
(そもそもSUS304材は本来は化粧材でして熱膨張率は高く全快走行後にテール部分を見ていただけると分かりますが通常2~3cm位は伸びてます。
エンジンを切ってからよ~く見ていると縮んで行くのが分かると思います。)
マフラーステーの位置決めも無骨に見えない位置で尚且つバランスよくさせたり
挙句の果ては通常マフラーハンガーは黒と決まっていたんですが・・・
『ALFAは赤でしょう!!』
と言い出して色出しのビーカーチェックだけでも何回試作したかとても大きな声では言えない逸話がありました。
さて、こんなALFA向け商品ですがMT-DRACOで引き継げるパーツ開発を又やりたいな~と思う今日この頃です。
その前にニューチンク向けが当分の間続くのでまだまだ先かもしれません。