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Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

凍らせたペットボトルで生き返る

2018年08月01日 23時23分27秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 30名近い仲間と暑気払い。本日の暑気払いは横浜駅の傍の居酒屋でおこなった。2時間半という時間で終了、二次会にはいかずに横浜駅からかなり遠回りで歩いて帰ってきた。瓶ビール1本と生ビール1杯、ハイボール2杯と少し飲み過ぎたようで、歩き始めて30分ほどはかなりユックリと歩いた。次の30分はいつもの9割程度のペース。
 とても蒸し暑かった。途中2度ほど給水のために3分ほどの休憩をいれた。昼間の作業のときから、7割程度入れた烏龍茶を凍らせたペットボトルに水を少しずつ足して飲んでいた。最後まで冷たく、美味しかった。そしてたくさんの汗をかいて帰宅。
 衣類すべてを即座に洗濯機で洗濯されてしまった。


「図書8月号」(岩波書店)から

2018年08月01日 20時49分49秒 | 読書
いつものように覚書として‥。

・明るい未来の夢         司  修
「私は今でも夏になると、おぼろげな幽霊の通り道を歩かなければならなくなります。幽霊の夢は、母の泣く姿でもあります。戦争末期、病弱で寝たり起きたりしている兄が招集され、出生祝いの宴会が終わったあと‥」

・旅する兄妹           原田宗典、原田マハ
「(宗典)戦争って、人を殺し合いことだけが戦争なんじゃないんだと思ったんだよ。むしろ戦争って、殺し合いが終わった後の方が大変なんだと思った。「潤いみたいなものがあるから救われる」って言ってくれたけれども、それを出すのはすごく大変なんだ。実際俺の旅したところに潤いなんかなかった‥。辛うじて感じられた潤いみたいなものを、やっとすくい上げた。」
「(マハ)でもそれが小説家の役割だと、私は思うんだよね。兄貴じゃない別の人が行っていたら、潤いなんて多分見つけられなかったと思うんですよ。兄貴は何かあるはずだと信じていた。それをすくい上げるのは小説家の役割だと。」

・末法展始末記          橋本麻里
 末法展とは「末法/APOCALYPSE--夢石庵コレクションを求めて」(2017.10.17~12.24)のこと。
「(展示の最後の解説に)『国や美術館、マスコミがいいといったから、ではなく、自分自身がその存在を賭けて美しいと言えるのを贖う。いいも悪いも、一人称で語り、評価する美の世界は、今日狭まっていくばかりです。‥一人称で日本美術に関わってきた有志が、このたびのプロジェクトを企画しました。』‥本当に夢石庵とは架空の存在だったのか。何が真で何が偽なのか。彼岸の獄卒がそんなことを正直に明かすはずもない。夢は夢のままに。終わらぬ夢の中で、まっぽうの暗がりに身を沈め、美の獄を彷徨い続けることこそ、夢石庵の本願であっただろうから。」

本日も猛暑日の予想

2018年08月01日 13時03分40秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 本日はこれから組合の会館で作業を若干。そののち退職者会の他のブロックの暑気払いに招待された。招待といっても割り勘相当の会費はちゃんと払う。あるいは正確にに言うと割り勘要員である。
 先ほど平年並みの8月の気温と記したが、35℃の予報でもあり、猛暑日である。やはり今年の夏は暑い。今年だけの異常高温であるとはいえないような気がする。

 これから出かける用意。集合時間に遅れている。


夏の星のゆらぎ

2018年08月01日 10時44分41秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 極端に暑かった7月が終わり、平年並みの8月の暑さがもどったような気分である。地震あり、異常高温が続き、未だ豪雨の爪跡がのこり、そして迷走台風が長く居座る。今年の夏はわざわいの夏ともいえる。

 自然のわざわいと人の世のまつりごととが連動するのが中国の考え方でもあるようだ。それは星の見ることで予見されることになっている。だが、日本の政治のわざわいは間違いなく人災である。日本では自然のわざわいも「人」によって増幅してしまった。
 なお、「人の口のわざわいは、その人の本質に由来する。何故なら人はことばによって思考する」のであるから。勝手に動いてしまった口がいけないのではない。口を動かしている思考がまともでないのだ。話し方がまちがえて「誤解を与えた」のではなく、思考が頓珍漢なのである。政治家はことばの人でなければいけない。キチンと人に物事や自分の信条を伝えられなければ政治家とは言えない。そもそも出発点からしてまちがっている。

 話は大きくそれてしまった。

★夏の星天の余白を埋めゆく          稲畑廣太郎
★できたても燃え尽きしもありて夏の星     遠藤潤二
★未来都市夏星まばらといえどなお       酒井昭夫
★訃の知らせ揺らめいている夏の星       岡本まこと


 第1句、「天の余白」は文字通り暗い夜空を星が散りばめられていることの表現だが、私は人の心の空隙を少しずつ満たしてくれる希望とも解した。自然はわざわいとなれば猛威すらふるうが、同時に人の回生の契機である。特に人によるわざわいを蒙ったと思った時には‥。
 第2句、生命体のように日々生まれ、死滅していく星の一生というものが、幼かった私に言い知れぬ恐怖と興味を与えた。
 第3句、都心から見上げる夏の星はまばらにしか見えない。人は星も月も都会では見上げることはまず少なくなった。星や月の存在そのものを忘れて暮らしている。それでも目を凝らす人には見えている。
 第4句、星に一生があるように、人には生き死にがある。