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私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

アナザーフェイス

2010-10-06 14:40:27 | たまに読んだ本
著者の作品は単発ものも何冊か読んだが、どうやらキャラクターを設定して、何冊か書き連ねるというスタイルの方があっているらしい。
(単発はどうも人物設定などに共感できないケースが多かった。)
妻を亡くした男(仕方なくイクメン中)とその息子、そして亡くなった妻の母、さらにそろそろイクメンからは卒業してほしいと思っている元上司、そして女性記者。
キャラクターの大枠は非常にわかりやすく、しかし、今後の展開を見据えて(この作品も多分シリーズ化されるんだろう)詳細は小出しに。。。
そういうことが非常に分かり易くさらっとやられているので、非常に読みやすいのだ。
(ただ、安心感はあるけれど、渾身の一冊という感じはせず。)

事件の内容が別シリーズの失踪課でもいける内容では?と思えるもので、彼の著作をずっとリサーチしている読者には物足りないし、新鮮味がないものになってしまっている。
事件に新鮮もなにもないんだろうが、そのような印象はぬぐえないのだ。


アナザーフェイス (文春文庫)
堂場 瞬一
文藝春秋