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マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

浪花ことばせんべい

2006年06月27日 | あべの&天王寺
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足の指の骨折以来、初めての外出です。
今日は自転車で少しだけお出かけしました。
銀行と郵便局へ行った帰り、お煎餅屋さんに寄りました。


大阪名物は数々あるけれど、私がよくお使いものにするのに
地元で作られている「浪花ことばせんべい」というのがあります。


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ここのお店は家から自転車で5~6分の小さな商店街の中にあり
今から17年前、「おかあさん チョット・・・」の
ミニコミ誌の活動をしていた頃、スタッフが見つけてきたお店で
私はそれ以来ずっとこのお店とは懇意にしています。
今日も進物用に1箱購入するために行きました。


手作りのお煎餅の表面に大阪弁が刻まれています。
他府県の方に大阪のおみやげとして差し上げると
それはそれは喜んでくださいます。


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運よくお店の中ではおじさんがお煎餅を焼いていました。
卵と蜂蜜で作るお煎餅です。
「水」は一滴も使われていません。


私が行くと商品にならない割れたお煎餅を1枚くれます。
それをお店の中で頂いて
その間におばさんが購入したお煎餅を包装してくれます。


今日はおじさんと昔話に花が咲きました。
もちろん二人の共通の話題は
「おかあさん チョット・・・」の活動をしていた頃のことです。
あの頃のスタッフもこのお店のこのお煎餅を
ずいぶん手みやげに使っていたようです。


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昔ながらのこのお店はここで商いを始めて70余年とのこと。
おじさんは先代から跡を継ぎ、二代目だそうです。
今でもこんなケースの中に商品を入れて
お煎餅や吹き寄せや干菓子が売られています。
ちょっと懐かしくて、郷愁をそそります。


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お煎餅はアルミの缶に入っていて
その中には和紙で包まれたお煎餅が入っています。
その缶を日本手ぬぐいで包んであります。
そして購入すると今度は最初の写真のように
包装紙に包んでくれ、化粧されます。


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缶を包んでいる日本手ぬぐいは普通の手ぬぐいではなく
たくさんの大阪弁が書かれています。
大阪弁にも河内ことばや泉州ことばなど色々ありますが
ここに印刷されている大阪弁はいわゆる「船場ことば」
最も美しく趣きのある大阪弁です。


船場は今ではオフィス街となりましたが昔は大阪商人の街でした。
船場ことばには大阪の優しさや温かさが溢れています。


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和紙で包まれた「浪花ことばせんべい」には
このような絵が描かれています。
これは左上から法善寺、右上は大阪城。
左下は難波橋、右下は住吉大社の太鼓橋です。


他にも通天閣、天神祭、四天王寺五重塔、高津神社など
全部で8種類の包みがあります。
どれも大阪を代表するものばかりです。


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この和紙を開けると中からお煎餅が♪
これみんな大阪弁です。船場ことばです。
左上から紹介しますね。


おいでやす、どんならん、しんきくさい、すんまへん
てんご、すんまへん、たんと、そうでっか
かんにん、いちびり、てんこもり、いとさん
いけず、きずかいない、はんなり、おおきに


言葉の意味わかるでしょうか?
これが船場の美しい大阪弁です。


お煎餅に焼き入れられる言葉は30種類くらいあるそうです。
どれも大阪人が日常使っている言葉です。
「大阪弁って素敵でしょう?」


今はテレビでも大阪弁でおしゃべりするタレントが多いです。
そんな時はやっぱり嬉しくなります。
日頃、標準語で話しているタレントが
トーク番組でふと大阪弁が出る時「いいなぁ・・・」と思います。


独特の雰囲気の大阪です。
大阪は苦手だという人もいるでしょう。
大阪はいつもお笑い系だと思っている人も多いでしょう。
そうなんです。
最も笑うのも大阪人だと思っています。


このお煎餅を贈る趣旨にはきっと私の大阪への愛情から。
いつも三枚目の大阪が好きだから。
そしてどんな時でも謙虚に生きる大阪商人が好きだから。


「もうかりまっか?」  「ぼちぼちでんねん」





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