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マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

オリバー・ツイスト

2006年01月28日 | 映画
カンヌ映画祭パルムドール、アカデミー監督賞など
数々の栄光に輝いた「戦場のピアニスト」から3年。
次は全く異なる映画を撮りたいと思っていた
マロン・ポランスキー監督が選んだ作品は、イギリスの文豪
チャールズ・ディケンズの名作「オリバー・ツイスト」でした。

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いつか訪れる幸せを信じて
幾多の悲運を乗り越えていく少年オリバーを
ユーモアや皮肉たっぷりに描いた映画
「オリバー・ツイスト」が今日封切りしました。

早速観て来ました。
オリバーを演じたのはオーディションで大役を射止めた
現在ロンドン在住の12歳の少年。
この作品に起用された時は11歳だったそうです。
透明感があり、控えめながら強い意志と聡明さが
滲み出るような少年です。

舞台は19世紀のイギリス。
わずかな食事のおかわりを求めたために
救貧院を追い出された孤児のオリバー。

奉公先でもいじめに遭った彼は
70マイル(100km)の道のりを歩いてロンドンへ向います。
ようやくたどり着いたけれど一歩も動けなくなり
そこでスリの少年ドジャーと出会います。

ドジャーはオリバーを隠れ家に連れていきます。
そこには愉快な悪党のフェイギン老人やドジャーの仲間たちがいて
オリバーは初めて家族の温かみを感じます。
けれどオリバーはこの仲間を次第に泥棒だと気づきます。

そして篤志家のブラウンロー氏と出会います。
けれど泥棒仲間の恐ろしい企みに運命を変えていく。

オリバー少年は9歳。
孤児で、不器用で、いじめられてばかり。
観ているとハラハラドキドキする。
最後には幸せになれるかどうか・・・・。
息も付けないような展開が面白い。

いい映画でした。
ダークな場面にもユーモアをふんだんに散りばめている。
けれど多くの名作は結構ダークなものが多い。
グリムやアンデルセンの童話もかなり怖いし
親から子供へと受け継がれて来た昔話も大抵はダークなもの。

子供の幸せほど身につまされるものはありません。
小さな心と体で一生懸命耐えている姿が痛ましい。
そして幾多の困難に遭遇しながら
最後までピュアな心を失わなかったオリバー少年に救われる。

11歳の少年の素晴らしい演技。
「オリバー・ツイスト」の少年はきっと大ブレイクすることでしょう。

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