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緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

深呼吸を。紅葉が始まった六義園にて

2020年11月29日 | つれづれ
(六義園にて)コロナ感染症もですが、対応すべき疾患、気を抜いてはいけない耐性菌対策など医療機関の緊張感は日々高まっています。go to ~で、感染拡大になることは誰しも予想していたことです。自然な集団免疫は獲得することは期待できませんからワクチン投与が可能となるまで、粘るしかありません。疲弊しないで上手くやり過ごしつつ脇はしめていきましょう・・深呼吸のひと時を・・都内の中では遅い紅葉の六義園から。 . . . 本文を読む
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心を開くこと、誠実であること、そして症状緩和

2020年11月22日 | 医療
今年のもみじは、一本の木で真っ赤にならないようです。緑から葉先の紅色まで、グラディエーションが綺麗です。1997年シシリーソンダース先生がイギリスから初来日されました。(写真は、私が勤務していた病院に 視察にいらっしゃったときのもの)上智大学の講堂で、緩和ケアに従事する人たちが固唾を飲んで聴き言っていました。その中で、 opennessとhonestyが症状緩和と共に三角を作りそれが緩和 . . . 本文を読む
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照葉のように・・患者さんを想う

2020年11月15日 | つれづれ
Mabel AmberによるPixabayからの画像 紅葉を見ると思い出します。茶道では枯れた葉を ”照葉”(てりは)と呼ぶということを・・自然に枯れていくことの美しさ。それを枯れ葉と言わず、日に照り、最期に輝き、そして、落ちていくさまを表す言葉なのだそうです。患者さんご家族に教えて頂き、初めて書いたのが2006年。2014年の秋に侘寂について書いたものから抜粋で . . . 本文を読む
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つらい人選手権

2020年11月08日 | つれづれ
(Free-PhotosによるPixabayからの画像)前回の吉澤智子さん語録からもう一つ・・・肺癌だったご主人と二人三脚で治療を頑張った智子さん。いつも機嫌よくいることを心掛けたそうです。今のがん治療は、よく効きますから、この道のりは、徐々に長いものになっていきます。どちらがどんな風に大変か・・辛さの掛け合いになることもあったのでしょう。そうした時のことを一言で表現されました。「つらい人選手権で . . . 本文を読む
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無理の量を決める

2020年11月01日 | 医療
(Veronika AndrewsによるPixabayからの画像) 外来などで回りが見えなくなるほど想い入れて、一生懸命(すぎる)患者さんやご家族に出会うことがあります。そんな時、頑張り過ぎないでくださいねとか少し休んでくださいねと言いたくなるのですが、頑張るしかないから頑張っているのに・・とか自分なりに休んでいるから、頑張り自体を認めてほしいのに・・と逆効果となる場面があります。どんな言葉が伝わ . . . 本文を読む
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