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緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

人生の物語は完結してしまったのだけど・・

2023年03月26日 | 医療
2011年2月6日というと、東北の震災の1か月位前のことの記事・・そんな気持ちで過去の記事を見ていました。先日、コメントを頂いた記事。こんな古い記事を記憶に留めていてくださっていた・・読み返してくださっていた・・言葉が見つからないほど・・嬉しく・・感激でした。改めて、患者さんのことを想い、振り返ってみたいと思います。マサコ アーントによるPixabayからの画像 ーーーーーーーーーーーーもう、死に . . . 本文を読む
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お父さんの絵(3)

2023年03月19日 | 医療
思い出せないお父さんの顔(2)からの続きです。大切な人を亡くした子供たちのサポートグループ。ある日のテーマは、亡くなった人の絵を描こうというものでした。お父さんの顔を知らないみほちゃんは、描けないと言葉にしてくれたことで、ファシリテータだった私はリフラクションというスキルを使いながら、絵を描くことではなく、記憶にないお父さんのことについて、対話を進めていました。絵本を作っているお母さん。お父さんの . . . 本文を読む
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思い出せないお父さんの顔(2)

2023年03月12日 | 医療
30年くらい前のこと・・大切な大人を亡くした子供たちのサポートグループに私はボランティアで参加していました。ある日のグループワークのテーマは亡くなった人の絵を描いてみようというものでした。 トレーニングを受けたファシリテーターが参加した子供一人に一人ずつつきます。その日、私は10歳位のみほちゃんの担当でした。最初の輪になったセッション。そしてグループワークと続きます。でも、ワークへの参加は必須では . . . 本文を読む
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みほちゃんとグリーフワーク(1)

2023年03月06日 | 医療
25年ほど前、シンシア ホワイトさんは大切な人と死別した子供達をサポートするダギーセンターのトレーナーでした。ルーテル学院大学が学術振興会の助成でシンシアさんを日本に招聘し、当時、国内にはほとんどなかった大切な人を亡くした子供たちのグリーフワークのためのファシリテーター研修と6回コースのサポートグループトライアルを実施したことがありました。私もはじめてトレーニングを受け、ファシリテータとして参加す . . . 本文を読む
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