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緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

大規模災害訓練。トリアージトレーニング

2008年01月19日 | 医療

阪神淡路震災が1月17日だったことから
毎年、その近くの土曜日が大規模災害訓練日。

今年は、新たなマニュアルもできたこともあり
各班別のアクションプラン作成がテーマ。

その前の講義で、トリアージトレーニング。
負傷者がすごい数になったとき
最大多数により良い医療を提供するために
緊急度別に、患者を振り分けていく方法。
黒、赤、黄、緑に短時間でトリアージしなくてはならないのです。

立って歩くことができれば受傷程度によらず緑
呼吸が無く、気道確保(A)にても反応がなければ黒

呼吸(B)回数毎分30回以上または10回未満
心(C)拍数120以上、または毛細血管再循環時間が3秒以上
意識(D)がない、命令に応じられない
この内いずれかに当てはまれば赤

立って歩けないけれど上記のようなABCDに問題がなければ黄

緩和ケア科は、大規模災害で召集がかかったときは
黄色治療班。
二次トリアージも経時的に行わなければならない位置。

受傷者の写真とバイタル情報を20症例以上
フラッシュカードのようにスライドをみながら
振り分けをやっていったのは
とても、よいトレーニングになりました。

ちなみに毛細血管再循環時間が3秒以上とは
爪を圧迫して再度ピンクになる時間をさします。
緩和ケアの患者さんで
最期が近づくと血圧の測定も苦痛になり
控えていくことがあります。
そんな時、この爪圧迫方法で
血圧の下がりを推測することができそうです。
通常のベッドサイドにも簡便で
応用が利きそうです。


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