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マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

誰も守ってくれない

2009年01月30日 | 映画
今月観た映画の中から、「誰も守ってくれない」
未成年が犯す犯罪、それを取り巻く環境、秩序を失くしたマスコミ
暴走するネットの掲示板、匿名性の恐ろしさ。


現代社会の現実をドキュメンタリータッチにリアルに描いた物語。


この映画を観て、一人でも多くの人が
人の心の痛みを自分のことのように感じられたらいいなと思う。


                 


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小学生姉妹の殺人事件で、未成年の容疑者が逮捕される。
昨日まで、平凡に暮らしていた4人家族の普通の家庭。


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その瞬間から、容疑者の家族は、マスコミや世間の目を避けるため
警察の保護下に置かれ、刑事の勝浦(佐藤浩市)は、殺人犯の妹
船村沙織(志田未来)を保護することになる。


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ホテルや自宅アパート、友人医師のマンションを転々とするが
マスコミの執拗な追跡に、行き場を無くした勝浦は
かつて担当した事件の、被害者家族が営む伊豆のペンションに身を寄せる。


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勝浦にも、重い過去があった。
覚せい剤中毒者を尾行中、上司から逮捕の指示が出ず
その者が突然錯乱して、通行中の4歳児を刺し殺した。


幼児を守れなかった自責の念。
人一倍責任感が強く、真面目な性格だった。


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この映画は、「踊る大走査線」シリーズの脚本家・君塚良一氏が
10年越しの企画を完成させたシビアな社会派映画だとか。


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逃避行を強いられた、志田未来演じる少女の
不信に満ちた、真っ直ぐなまなざしを受け止める、刑事役の佐藤浩市と
松田龍平の冷めた演技が、キラリと光る。


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被害者の悲劇。
加害者の家族もまた・・・  被害者なのかもしれない。


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未成年の犯罪は、全てが家族の責任なのか。
呆然とする家族に、世間やマスコミたちが追い打ちをかけ
ネットの掲示板が祭り立てる。


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少年犯罪は、新聞やテレビのニュースに、溢れているけれど
ひと昔前と違って、その容疑者は、ほとんどが普通の家庭の子供。



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彼らが、ある日突然キレる理由は、何なのか解らない。


親の育て方が悪いのか、偏差値教育が悪いのか
今の日本の社会が悪いのか・・・。


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殺人犯の家族という現実を、一生背負って生きなければならないこの少女に
果たして「希望」の未来はあるのか。



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切なく哀しい物語・・・・  リベラの歌は、すごくよかった。
第32回モントリオール世界映画祭最優秀脚本賞受賞作品。


                 


本日最終、23時30分。
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今日は、22位~21位をキープしていました。
私、携帯電話から、ランキングをロムっているんです。(笑)


みなさまのお陰です。 
応援、ありがとうございました。


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