この記事は Flavio Palandri Antonelli による The AMP Blog の記事 "SEO for AMP Stories" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

ウェブでストーリーを伝える AMP ストーリーは、エキサイティングな新しいメディアです。このフォーマットは人気のソーシャル ネットワーク アプリでおなじみのストーリー機能と同じコンセプトに基づいていますが、たとえば「リップグロスの正しい塗り方」や「ヒマラヤ縦断旅行ガイド」というように、それよりも汎用的なコンテンツを意図しています。重要なのは、AMP ストーリーが単なるウェブページであることです。つまり、ウェブサーバー上の URL を持ち、リンクされることも他のウェブページにリンクすることもできます。それを踏まえて、ストーリーの SEO で最も重要なポイントを説明します。

他のすべてのウェブサイトのページと同じように、あらゆる SEO 対策を行う必要があります。その対策がストーリー以外のページのランキング上昇に役立つなら、おそらくストーリーにも役立つはずです。

とりわけ、サイト内の他のページと同じように、ウェブサイトにストーリーへのリンクが確実に存在するようにしてください。これは、ユーザーやボットが実際にストーリーを発見できるようにするためです。サイトマップを使っている場合は、ストーリーを確実にサイトマップに含めます。通常のウェブページをソーシャル メディアに投稿しているなら、ストーリーも同じように投稿します。他にもまだありますが、要点は次のとおりです。既にウェブサイトの他の部分に適用しているベスト プラクティスに従いましょう。

ストーリー固有の SEO 戦略

このフォーマットがウェブで比較的新しいものであること、そして他にはない特徴を持ち合わせていることを踏まえれば、ストーリー固有の SEO 戦略も存在すると言えます。こういった戦略は包括的なものではなく、ウェブページに対して行っているすべての標準的な SEO 作業（前述）と合わせて行う必要があります。

メタデータ

AMP ストーリーには、ストーリーにメタデータを追加する仕組みが組み込まれています。すべてのストーリーがこのメタデータ ガイドラインに従うようにしてください。それにより、メタデータを活用する検索エンジンや検出機能との親和性が最大限に確保されます。
さらに、title、description、schema.org、OGP、Twitter カードなど、他のウェブページに含めるマークアップはすべて含めるようにします。

ストーリーへのリンク

可能な場合は、ホームページやカテゴリのページからリンクするなど、ストーリーとウェブサイトを密接に統合することをお勧めします。たとえば、ストーリーが旅行先に関するもので、旅行記事の一覧ページがあるなら、そのカテゴリのページからもストーリーにリンクします。www.example.com/stories のような特別なランディング ページ（これがホームページなどの重要なページからリンクされます）を追加するのもよいでしょう。
サイト内のリンクや他のウェブサイトへのリンクは、ウェブの仕組みに不可欠な要素であり、ページを見つけやすくする上でも重要です。ストーリー自体もウェブページなので、この点はストーリーにも当てはまります。

URL のフォーマット

ストーリーの URL で AMP ストーリー形式を使っていることを示す必要はありません。ストーリーの URL もサイト全体の URL 戦略に組み込むのが理想です。たとえば、「ニューヨーク旅行」の記事に “/new-york/travel/title-of-article.html” というようなフォーマットを使っている場合なら、ストーリーにもまったく同じディレクトリ構造と URL フォーマットを使うことを検討してください。

ページ アタッチメント

ページ アタッチメントを使うと、「クラシック記事形式」でストーリーに追加情報を表示できます。これは、ストーリーに表示するコンテンツに関する詳細情報や補足情報を提供したい場合に便利です。

イメージの説明

このベスト プラクティスは理論的にすべてのウェブページに適用できますが、ストーリーのイメージの “alt” テキストが省略されているものを見かけることもあります。意味のある “alt” テキストを適宜追加し、アクセシビリティを最適化することを強くお勧めします。これは、コンテンツのインデックス登録を改善する上でも役立ちます。

動画の字幕

ストーリーの動画に字幕やキャプションをつけることも検討してください。

動画のみのストーリー

セマンティック HTML をフル活用してストーリーを作成することをお勧めします。しかし、ツールの中には、ソーシャル メディアのユースケース向けにデザインされたものもあります。そのようなツールは、各スライドが動画ファイルになり、すべてのテキストがその動画ファイルに含まれるような形でストーリーをエクスポートするかもしれません。その場合は、amp-video 要素の “title” 属性に動画に表示される正確なテキストを追加することをお勧めします。繰り返しますが、ストーリーを生成する際にセマンティック マークアップをどうしても使えない場合のみ、この作業を行うようにしてください。

PC

従来より、ストーリー形式はモバイルでの閲覧に結びつけられてきましたが、AMP ストーリーはオプションで横向き表示をサポートしており、PC でも動作します。つまり、追加作業を何も行わなくても、ストーリーは PC の検索結果にも表示されます。

AMP の canonical ペアリングは未サポート

AMP ストーリーは AMP フレームワークを使って作成されていますが、AMP ストーリーはそれ自身が canonical であるべきです。すなわち、AMP ページでよく使われる <link rel=”amphtml”..> ペアリングはストーリーでは利用できません。ウェブストーリーは必ず AMP-validate で検証してください。

SEO の秘密

最後に覚えておくべきことは、最も重要なのはコンテンツであることです。すべてのウェブページと同じく、ユーザーにとっておもしろくて役に立つ高品質なコンテンツを提供することこそが、他の何よりも重要で無視できない「SEO 戦略」であり、今後もそうあり続けるはずです。伝えるべきことをすべて伝え、ここで紹介するベスト プラクティスに従ってください。ユーザーが離れてしまわないように、ストーリー形式の他にはない特徴を活用しましょう。

まとめ

ストーリーの SEO は、他のウェブページの SEO と同様です。皆さんの SEO スキルは、すべてそのままストーリーにも活用できるはずです。ストーリー固有の SEO ベスト プラクティスもわずかに存在しますが、それはこのブログ投稿で説明しました。最後にあらためて、高品質なコンテンツを含めることを忘れないでください。皆さんのストーリーの最適化が成功しますように。
投稿者: Google ソフトウェア エンジニア、Flavio Palandri Antonelli

Reviewed by Chiko Shimizu - Developer Relations Team

この記事は Google AMP Project マーケティング リード、Alex Durán による The AMP Blog の記事 "Users Prefer Tappable Stories On The Mobile Web" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。


タップ可能なストーリーは、ユーザーがコンテンツを閲覧する重要な方法の 1 つになっています。実際、週に 1 回はモバイル コンテンツを閲覧するというユーザーの 60% が、ソーシャル メディアでタップ可能なストーリーを毎日閲覧しています。 タップ可能なストーリー とは、モバイル端末でのインタラクティブなコンテンツで、ユーザーがイメージ、動画、テキストなどの全画面の視覚表現を操作できるものを表します。しかし、この人気のあるフォーマットは、限られたクローズなプラットフォームでしか動作しないのが一般的です。タップ可能なストーリーを使ってユーザーに革新的なコンテンツを提供することで、サイト運営者はメリットを得られます。提供できるのは、サイト運営者のソーシャル プラットフォーム上だけではありません。AMP ストーリーを使えば、モバイルサイト上でも提供することができます。

サイト運営者が AMP ストーリーを使うメリットを深く理解できるように、Google は一流のグローバル リサーチおよび顧問会社である Forrester Consulting に委託し、モバイルウェブのユーザーはどの程度タップ可能なストーリーを求めているのかを評価してもらいました。この調査は、「Publishers: Capture The Mobile Web Opportunity With Tappable Content」（サイト運営者: タップ可能なコンテンツでモバイルウェブのチャンスをつかむ）と題されたもので、2019 年 9 月に実施されました。

Forrester はこの分析にあたって、週に 1 回以上モバイル端末でサイト運営者のコンテンツを閲覧する 18 歳から 65 歳までの 2,062 名の米国のオンライン ユーザーを対象に、オンライン アンケートを実施しました。また、同じユーザーを対象に、22 のリモート無制限ユーザーテストを行いました。どちらの調査でも、モバイルウェブにある実際のタップ可能なストーリーの例と、同等のスクロール式の記事を参加者に操作してもらいました。この調査により、回答者の 64% がスクロール式の記事よりもタップ可能なモバイルウェブ ストーリー形式を好むことが判明しました。

出典: Forrester Consulting が Google に代わって 2019 年 7 月に実施した委託調査

この調査の特に重要な結果を以下に示します。

• スマートフォン ユーザーの 74% が、少なくとも週に 1 回ソーシャル ストーリーを読むか閲覧します。ソーシャル ストーリーを閲覧したいという需要は、自分のストーリーを共有したいという需要を上回っています。サイト運営者には、自身のモバイルサイトでこの需要と供給のギャップを埋めるチャンスがあります。これにより、広告収入や豊かなデータ分析を実現できる可能性があります。 
• 84% のユーザーが、タップ可能なストーリーは期待どおりあるいは期待以上の操作性であると感じています。さらに、スクロール式の記事に比べて、タップ可能なストーリーの操作方法が魅力的と感じる割合は 1.4 倍にのぼりました。 
• 75% 以上のユーザーは、最もよく読むコンテンツ カテゴリのタップ可能なストーリーに何らかの興味を示しています。調査データから、ユーザーが非常に興味を持っているのは、以下のカテゴリの最新のライフスタイル コンテンツであることもわかりました。
  • DIY / ハウツー
  • 家庭 / 料理
  • スポーツ

出典: Forrester Consulting が Google に代わって 2019 年 7 月に実施した委託調査

Forrester の調査からわかるように、親しみやすいタップ可能なストーリー形式はサイト運営者がユーザーを獲得するまたとないチャンスです。AMP ストーリーなら、この形式をオープンウェブで実現し、サイト運営者は 1 つのエコシステムに縛られることなくコンテンツを制御できます。AMP ストーリーを支えているテクノロジーはまだ比較的新しいものですが、デベロッパーはいくつかの方法で使ってみることができます。

調査の全文はこちらから参照できます。ほかにはない魅力的なウェブ形式を使って、サイト運営者やコンテンツ制作者が既存の読者や新たなユーザーにアピールするチャンスについて詳しく説明されています。AMP ストーリー形式はウェブページとしてオンライン上に存在するため、検索インデックスへの登録が可能です。また、オープンウェブの一部なので、誰でも自分のサイトで試してみることができます。AMP ストーリーの広告オプションはまだ登場したばかりですが、私たちはこの領域を広げることに注力しています。サイト運営者がこのモバイル ファーストのフォーマットを使い、高度な視覚表現を駆使したタップ可能なストーリーとして情報を提供してくれることを楽しみにしています。

投稿者: Google AMP Project マーケティング リード、Alex Durán


Reviewed by Chiko Shimizu - Developer Relations Team

この記事は Google AMP Project エンジニアリング リード、Malte Ubl による Accelerated Mobile Pages Project の記事 "AMP’s New Horizons" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

アムステルダムからこんにちは！ヨーロッパでは、本日（*原文公開当時）、2 回目となる AMP Conf が始まり、AMP コミュニティが世界に広がっていることを祝っているところです。今年は、400 以上のデベロッパーが 2 日間にわたってアムステルダムの AMP チームに合流してくださるほか、たくさんの方がライブストリームを見守っています。私たちにとって、これまでで最大のイベントです。昨年の AMP Conf 以来、AMP は世界中で拡大を続けています。このフォーマットは、多くのウェブサイトで採用や実験が行われ、大きな成果をあげています。ヨーロッパでは、多くの AMP ウェブサイトが生まれています。Spiegel Daily も AMP で構築されており、このフォーマットの力をさまざまな端末で実証しています。また、ロシアのウェブデザイン スタジオ Eski.Mobi は、e コマース関連のクライアントのために AMP を利用し、多くのサイトでコンバージョン率が 2 桁上昇するという成果をあげています。

その結果、出版、e コマース、旅行などの分野において、今までに 3100 万以上のドメインで 50 億以上の AMP ページが作成されています。 この進展はとてもうれしく勇気づけられるものですが、ウェブのユーザー エクスペリエンスの改善を続けるために、やるべきことはまだたくさん残されています。AMP チームは、AMP の領域を拡大して、そのメリットをさらに多くのウェブサイトやさまざまなウェブ プラットフォームに広げることに注力しています。

視覚でストーリーを伝える

ウェブで消費されるコンテンツは進化を続けています。モバイルでは、特にそれが顕著です。文字で伝えるのが最適なストーリーもありますが、AMP Project は、サイトオーナーが新たな方法でストーリーを伝え、オープンなウェブの読者を引き込めるようにしたいと考えました。AMP ストーリー フォーマットの開発に取り組んできたのは、そのためです。



AMP ストーリーは、AMP の技術基盤を使って高速で美しいウェブ エクスペリエンスを保証します。また AMP ストーリーは、サイトオーナーのサイトにホストすることでウェブに配置でき、簡単に共有したりリンクを張ったりできます。ampproject.org/stories で最新のAMP ストーリーのサンプルをご覧ください。本日より、すべての方が自分のウェブサイトで AMP ストーリーを使えるようになっています。AMP Project の一部である AMP ストーリー フォーマットは、誰でも無償で使うことができます。

販売を加速させる

AMP がフォーマットとして成熟し、インタラクティブ性が増すとともに、e コマースサイトも進化しています。たとえば、US Xpress は、トラック ドライバーの募集に AMP ページを使うことで年間 100 万ドル以上を節約できる見込みです。また、Event Tickets Center は、レスポンシブ サイトと比べてコンバージョン率が 20% 増加しています。AMP チームは、日付ピッカーや支払い方法などの新機能を持つ e コマースサイトを提供し、AMP サイトをさらに使いやすいものにするために尽力しています。中でも、新しい AMP モバイルサイトをリリースしたばかりの AliExpress は、読み込み時間が 40% 以上短縮し、新規ユーザーのコンバージョン率が 4.3% 以上上昇しています。

AMP のエコシステム

AMP の拡大は、ウェブのエコシステム全体からの力強いサポートのおかげでもあります。Baidu、Sogou、VK（ロシア）、360 Search、Twitter など、世界中のプラットフォームやサービスが積極的に AMP ページにリンクしています。特に、Twitter は AMP のサポートによって大きな成果をあげており、AMP で閲覧されないページの読み込みは、非 AMP ページよりも 10% 減少しています。多くのサイトオーナーや企業は、ウェブサイトで CMS プラットフォームを活用しています。Drupal、BigCommerce、Squarespace などのプラットフォームで動作しているサイトは、AMP ページを公開することができます。そして本日、Google は XWP と Automattic と共同で、WordPress AMP プラグインのバージョン 0.7 をリリースしました。これにより、WordPress 全体にわたる AMP サポートが強化されます。ウェブのエコシステムが AMP ページを作成できるようにする取り組みは、今後も続けていく予定です。

新たな場所での AMP の表示

昨年、AMP ができるあらゆることに着目する中で、とても広く使われているある有名な通信チャンネルを AMP を使って最新化できるのではないかという大きな可能性に気づきました。それはメールです。本日、AMP for Email が発表されました。これは、すべてのプラットフォームで、メールに AMP コンポーネントを含める新たな方法になります。多くの人々は、フライト、イベント、ニュース、ショッピングなどの情報をメールで入手しなければなりません。日々送られているメールの数は、2700 億通以上にのぼります。AMP for Email では、メールに動的な最新情報を含めることができ、アクションを行うこともできます。この機能が切り開く可能性を考えると、とても興奮します。デベロッパーや企業は、今まで以上に表現力が高くインタラクティブなメールを送れるようになります。

Pinterest、Booking.com、Doodle などの企業は、すでに AMP for Email を使った新しいエクスペリエンスを構築しています。これから他の企業が何を行うかもとても楽しみです。AMP for Email の仕様は、本日公開されています。Gmail は、今年中にこの仕様に対応する予定です。それまでの間、デベロッパーの皆さんは、こちらから Gmail のデベロッパー プレビュー版にアクセスすることができます。

コミュニティ

AMP のようなオープンソース プロジェクトが成功できるかどうかは、究極的にはウェブからの貢献やサポートを得られるかどうかにかかっています。過去数年にわたっていただいた情報、貢献やサポートに、非常に感謝しています。AMP チーム全体に代わり、お礼を申し上げます。Github の貢献者は 560 名を超えており、その大半（なんと 88%）は Google のコア AMP チーム以外によるものです。そして、いつものように、さらに多くの方々にプロジェクトに関わっていただき、ともに開発を行っていきたいと心から願っています。まずは、毎週の設計レビューから始めることをおすすめします。世界的に参加しやすい時間帯に行われるようになっています。

まだやるべきことは残されていますが、私たちは、ユーザーやサイトが繁栄できるウェブを実現するという情熱を抱いています。ここ、アムステルダムの会場の熱気を皆さんにもお伝えできればと思います。今年の AMP Conf のすべてのセッションは、AMPproject.org/amp-conf からご覧いただけますので、お忘れなく。また、Twitter をフォローして #ampconf ハッシュタグを使ってください。乾杯！


Reviewed by Yoshifumi Yamaguchi - Developer Relations Team

この記事は Google AMP プロダクト マネージャー、Rudy Galfi による Google Developers Blog の記事 "AMP stories: Bringing visual storytelling to the open web" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

AMP Story フォーマットは、先日リリースされたばかりの AMP Project の新機能で、コンテンツのオーナーにモバイル重視のフォーマットを提供するものです。この機能を使うと、ニュースや情報をタップして読める見栄えのいいストーリーとして提供することができます。

視覚指向のフォーマットでモバイルでのニュース利用を促進

文字で伝えるのが最適なストーリーもありますが、イメージや動画で表現する方が向いているものもあります。ユーザーはモバイル端末で多くの記事を読みますが、そこに深く入り込むことはほとんどありません。簡単に理解できる視覚的な情報によって、すばやく読者の注意を引きつけて没頭してもらいたい場合、イメージや動画やグラフィックが役立ちます。

先日、多くの AMP の新機能や試験運用版機能と同じように、複数の企業の貢献者（今回は Google とサイトオーナーのグループ）の連携によって、AMP でストーリー重視のフォーマットが構築されました。共通の目標は、このフォーマットによって独創的かつ見栄えがよく、モバイルに特化した新手法でストーリーを伝えられるようにすることでした。

技術的な課題を最小限にして、クリエイターはストーリーを伝えることに集中

モバイルウェブは、コンテンツの配布や共有は得意ですが、そのパフォーマンスを制御するのは難しい場合があります。ユーザーは、ネイティブ アプリで高速かつスムーズな視覚的ストーリーを見ることに慣れていますが、それをウェブで作成するのも難しい場合があります。多くの場合、そういった点にきちんと対処しようとすると、特に小規模なサイトオーナーにとっては、初期費用が莫大なものになります。

AMP Story は、AMP の技術基盤を土台として構築されており、高速で美しいモバイルウェブ エクスペリエンスを提供します。他のウェブページと同じく、サイトオーナーは AMP Story の HTML ページを自分のサイトにホストできます。目に付きやすくするため、サイトのどこからでもリンクすることが可能です。また、検索プラットフォームでは、AMP エコシステムのあらゆるコンテンツと同じように、事前レンダリング可能ページ、動画読み込みの最適化、エンドユーザーへの配信を最適化するキャッシュなどの技術を利用できます。

AMP Story は、技術的な面で、ストーリー制作をできる限り簡素にしています。このフォーマットには、プリセット済みの柔軟なレイアウト テンプレート、標準化された UI コントロール、共有や後続コンテンツの追加に対応したコンポーネントが付属しています。

一方で、デザインの編集にあたっての自由度は非常に高いので、コンテンツのクリエイターはブランドに忠実なストーリーを伝えることができます。AMP Story フォーマットの初期の開発に関わった CNN、Conde Nast、Hearst、Mashable、Meredith、Mic、Vox Media、The Washington Post といったサイトオーナーは、さまざまなカテゴリのコンテンツで没頭できるストーリーを提供するため、記者、イラストレーター、デザイナー、プロデューサー、動画編集者などを集めてこのフォーマットを独創的な方法で活用し、新たな手法の実験を行いました。

AMP Story のデベロッパー プレビューを開始

本日（*原文公開当時）より、すべての方が自分のウェブサイトで AMP ストーリーを使えるようになっています。AMP Project の一部である AMP Story フォーマットは、誰でも無償で使うことができます。使ってみたい方は、チュートリアルとドキュメントをご覧ください。コンテンツのクリエイターや、技術的な貢献者の皆さんからのフィードバックを楽しみにしています。

さらに、本日より、Google 検索で AMP Story を参照できるようになっています。モバイル ブラウザから、g.co/ampstories に掲載されているサイトオーナーの名前（前述の名前など）で検索すると、試してみることができます。今後、Google 全体でさらに多くのサービスやプロダクトに AMP ストーリーが導入される予定です。また、Google 検索での表示方法も拡張される予定です。

Reviewed by Yoshifumi Yamaguchi - Developer Relations Team