この記事は Chrome、プライバシー サンドボックス、プロダクト ディレクター、Vinay Goel による Chromium Blog の記事 "What to Expect from Privacy Sandbox Testing" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

[ 4 月 15 日更新 ] 4 月 15 日よりプライバシー サンドボックスの広告の関連性とその効果測定の提案(Topics、FLEDGE、Attribution Reporting APIs)のオリジン トライアルChrome Beta の一部ユーザーに開始いたしました。デベロッパーのみなさんはオリジン トライアルに登録し、テストを開始することができます。今後の進捗は追ってお知らせいたします。

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プライバシー サンドボックスの広告の関連性とその効果測定の提案に関して、Chrome で次の段階のテストが始まることをお知らせします。

この度、全世界のデベロッパーは、Chrome Canary 版で Topics、FLEDGE、Attribution Reporting API のテストを始めることができます。できる限り早い段階で、一部の Chrome ベータ版ユーザーにも展開する予定です。ベータ版でスムーズに動作することが確認できれば、Chrome の安定版で API テストを行えるようにして、さらに多くの Chrome ユーザーにテストを拡大します。

デベロッパーの皆さんには、API の使用、データフローの検証、パフォーマンスの測定のために多少の時間が必要になることは認識しています。API の改善を続けるうえで、さまざまなテストフェーズを通して企業から寄せられるフィードバックが役に立つので、期待してお待ちしています。API が設計どおりに動作することを確認できたら、Chrome で広く利用できるようにします。これにより、さらに多くのデベロッパーがこの機能を組み込み、評価してフィードバックを提供できるようになります。私たちも、皆さんのユースケースに合わせて最適化の作業を続けます。

デベロッパーは、デベロッパー ガイド定期アップデート、さまざまなフィードバックとエンゲージメント チャンネルを通して、Chrome のサポートを受けることができます。ぜひフィードバックを公開し、Chrome と共有してください。その経過や進捗に注目しています。また、業界共同のテストの推進やフィードバック テーマの集約など、業界団体がこのプロセスで役割を担うことも歓迎します。

さらに、更新版のプライバシー サンドボックスの設定や制御に関連するテストも始まる予定です。これらの機能では、ユーザーが関心事項の確認や管理をしたり、トライアルを完全にオフにしたりできるようになります。



更新版のプライバシー サンドボックスの設定や制御のテストが Chrome で行われる予定


初期テスターによる思慮深いフィードバックは、すでにプライバシー サンドボックス提案に大きく貢献しており、私たちはさらに多くの提案のためにオープンテストを行いたいと考えています。また、今後もエコシステムからのフィードバックを集め、世界の規制機関と連携していく予定です。その一例として、ウェブでのプライバシー サンドボックスに関するGoogle のコミットメントに従い、英国の競争・市場庁と協力しています。API やこの取り組みに参加する方法について詳しく知りたい方は、詳細デベロッパー ガイドをご覧ください。


Reviewed by Eiji Kitamura - Developer Relations Team