この記事は Erik Pasternak とキッズ コーディング チームによる Google Developers Blog の記事 "Introducing Blockly 1.0 for Android and iOS" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

Blockly はブロックベースのコーディング体験を提供するオープンソース ライブラリです。この 5 年間で、デベロッパーは Blockly を使って、Code.org のような教育プラットフォームから、littleBits のような電子工作キット、MIT App Inventor のような Android アプリ作成ツールまで、何百ものプロジェクトを生み出してきました。昨年には、Scratch チームと協力して Scratch Blocks を開発したこともお知らせしました。これは Blockly をソースをフォークして作られたもので、子供向けアプリのコーディングに最適化されています。

本日(*原文公開当時)は、Android と iOS で Blockly のリリース 1.0 が完成したことをお知らせします。Blockly 1.0 には、モバイルアプリでネイティブに Blockly を使うために必要な次のものがすべてがそろっています。
  • Blockly の標準 UI
  • カスタム ブロック、ツールボックス カテゴリ、レイアウト
  • 関数、変数、ミューテーター、エクステンション
  • JavaScript、Python、Dart、PHP、Lua コード生成
  • 国際化サポート(RTL 言語も含む)

本日の 1.0 へのアップデートは、ネイティブのモバイル環境を主眼に置いたものですが、ウェブ版のプロジェクトもここ半年でいくつかのアップデートが行われています。パフォーマンスとテストは大きく改善されており、構造的な API が追加され、モバイルウェブでのタッチ機能のサポートも改善されています。さらに、Internet Explorer と Edge のサポートも強化され、IE10 以上で Blockly が完全にサポートされています。

また、クロス プラットフォーム開発を容易にするために、さまざまな作業も行われています。ブロックはすべて JSON で定義できるようになったので、1 つのブロック定義をウェブ、iOS、Android で使い回すことができます。これら 3 つのプラットフォームの詳細については、ドキュメントをご覧ください。


iOS コードラボは、すぐにご利用いただけます(Android 版も近日中に提供予定)。Blockly の詳細については、上の紹介ビデオデベロッパー サイトをご覧ください。また、メーリング リストにもご参加ください。ウェブAndroidiOS のコードを直接参照することもできます。



Reviewed by Takuo Suzuki - Developer Relations Team