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[この記事は Dave Burke、エンジニアリング部門副社長による Android Developers Blog の記事 "Taking the final wrapper off of Android 7.0 Nougat | Android Developers Blog" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]

Android Nougat

Android 7.0 Nougat

今週から Nexus 端末のユーザーへの Android 7.0 Nougat のロールアウトが開始されています。また、Android 7.0 のソースコードを Android オープンソース プロジェクト(AOSP)にプッシュして、この新バージョンの Android を幅広いエコシステムに公開いたします。

ここ数か月にわたり、今回のリリースに関して皆様からいただいたフィードバックをもとに、ユーザーが Nougat 端末で皆様のアプリをいつでも実行できるよう作業を進めてきました。

Nougat に含まれる機能

Android Nougat には、世界中のたくさんのファンや皆様のようなデベロッパーからの声が反映されています。Android Nougat には、Android での VR モードなど、250 以上の主要な機能が搭載されています。Nougat では、Android スタックのすべてのレベル、具体的には、オペレーティング システムによるセンサーデータの読み取りから、ディスプレイにピクセルを送る方法にまで手が加えられており、高品質モバイル端末 VR 体験の実現に特化した作りになっています。

さらに Nougat には、Android を今まで以上に強力にし、生産性やセキュリティを向上させる多数の新機能も追加されています。新しい JIT/AOT コンパイラを導入して、ソフトウェア パフォーマンスの向上、アプリ インストールの高速化、および消費ストレージの削減を図りました。また、低オーバーヘッド、高パフォーマンスの 3D グラフィック用クロス プラットフォーム API である Vulkan がプラットフォームでサポートされるようになっています。マルチ ウィンドウ サポートによって 2 つのアプリを同時に実行できるようになり、アプリを開かずに直接通知に応答できるダイレクト リプライも導入されました。今までと同様、Android は何層もの強力なセキュリティと暗号化によって作り上げられており、プライベートなデータをプライベートな状態で保つことができるようになっています。それによって、Nougat ではファイルベースの暗号化、シームレスなアップデート、ダイレクト ブートなどの新機能が実現できるようになっています。

詳細な動作の変更点や、アプリで使うことができる新機能など、すべての Nougat デベロッパー リソースはこちらから参照できます。デベロッパー向けの新機能の概要は、こちらからご覧いただけます。また、Nougat の新しいユーザー機能は、こちらからすべてご覧いただけます。

Android Nougat のマルチ ウィンドウ モード
Android Nougat のマルチ ウィンドウ モード

次にアップデートされるユーザー

本日(*原文公開当時)以降数週間をかけて、Nexus 6、Nexus 5X、Nexus 6P、Nexus 9、Nexus Player、Pixel C、General Mobile 4G(Android One)に Android 7.0 Nougat への OTA ソフトウェア アップデートがロールアウトされます。Android ベータ版プログラムに登録している端末も、この最終版を受信します。

また、Android Nougat を搭載したたくさんの魅力的な端末がパートナーから発売されます。Android Nougat をすぐに使うことができる最初の新しいスマートフォン LG V20 もその 1 つです。

このような新しい端末で Nougat が動き始めるため、今こそ Google Play でアプリのアップデートを公開する絶好のタイミングです。API 24 を対象にコンパイルを行うことをお勧めします。まだ最終的な変更に対するテストを行っている場合、Google Play のベータ版テスト機能を使うのがお勧めです。まずは Android 7.0 Nougat のユーザーを含む少人数のユーザーから初期段階におけるフィードバックを得て、その後、アップデートしたアプリを段階的にユーザー全員にリリースすることができます。

Nougat のこれから

Nougat は、これから数四半期にわたる新たな定期メンテナンス スケジュールに移行します。最初の Nougat メンテナンス リリースに向けた作業はすでに開始されています。このリリースには継続的に行われている調整や改善を反映する予定で、秋には Developer Preview を提供したいと考えています。ご期待ください。

Developer Preview ビルドに対して報告されたバグでまだ未対応のものは、まもなく対応が完了する予定です。しかし、フィードバックは今後も大歓迎です。Preview Tracker に記録した問題がまだ解消されていないという方は、AOSP Issue Tracker で Android 7.0 に対して新しく問題を送信してください。

プレビューに参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。プレビュー版は、今回新たにリリースする Android バージョンを強化する機会をすべての皆様に提供したいと考え、今年の初めに公開いたしました。皆様の継続的なフィードバックは、ユーザーだけではなく、Android エコシステム全体にとっても非常に貴重なものであり、この最終リリースの仕上げを行う上でとても役立ちます。

Posted by Yuichi Araki - Developer Relations Team

[この記事は Dave Burke、Android エンジニアリング部門副社長による Android Developers Blog の記事 "Android 6.0 Marshmallow coming to devices soon" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]

先日より Nexus 5、Nexus 6、Nexus 7 (2013)、Nexus 9、Nexus Player、Android One などの Nexus 端末への Android 6.0 Marshmallow の配信が開始されました。また、Android 6.0 ソースを Android オープン ソース プロジェクト (AOSP) にプッシュして、Android 6.0 ソースを正式に公開します。

また、初めて Android 6.0 Marshmallow プラットフォームを実装する新型 Nexus 端末を 2 機種発表いたしました。これらの端末では、あなたのアプリでも、最新のプラットフォーム機能や、最新のハードウェアによる最適化を活用することができます。新しい端末でアプリを正しく表示する方法について説明します。
Nexus 5X と Nexus 6P のご紹介

Nexus 5X

Nexus 6P
Nexus 5X は、LG と協力して開発されました。5.2 インチ 1080p の FHD LCD ディスプレイ、Snapdragon™ 808 プロセッサ (1.8 GHz ヘキサコア、64 ビット)、12.3 MP リア カメラを備えています。コンパクトで軽量、トップレベルのパフォーマンスを提供します。

Huawei と協力して開発された Nexus 6P は 5.7 インチの WQHD AMOLED ディスプレイ、Snapdragon™ 810 v2.1 プロセッサ (2.0 GHz オクタコア、64 ビット)、前面ステレオ スピーカー、12.3 MP リア カメラを備えており、これらすべてがダイヤカット加工されたアルミ製ボディに収められています。

両方の Nexus 端末には、USB Type-C ポートと指紋センサーがあり、Android Sensor Hub、チャネル選択やバッチ処理、BSSID ホットリストを備えた省電力の Wi-Fi スキャン、超省電力の BLE 通知機能を備えた Bluetooth 4.2 など、最新のハードウェア機能が搭載されています。

アプリの準備 これらの端末を使用するユーザーに最高のモバイル エクスペリエンスを提供するには、あらかじめアプリとゲームの状態を確認する必要があります。

素材の確認

解像度 画面サイズ 密度
Nexus 5X 1920 x 1080 px (730 x 410 dp) 通常 420 dpi
Nexus 6P 2560 x 1440 px (730 x 410 dp) 通常 560 dpi


Nexus 5X の画面密度は 420 dpi なので、最も密度の高いバケットである xhdpixxhdpi の中間の解像度になります。Nexus 6P は画面密度が 560 dpi なので、xxhdpixxxhdpi の中間の解像度になります。プラットフォームは、密度の高い方の解像度バケットの素材をスケールダウン表示しますが、ない場合は、低い方の密度バケットの素材をスケールアップして表示します。

ランチャーで最適な表示を行うには、大きなアプリ アイコンを表示するため、最低でも xxxhdpi のアプリアイコンを使用することをお勧めします。

残りの素材については、ベクター素材を使用するか、オプションでさらに高い密度バケットを追加できます。これにより、画像がよりシャープになりますが、apk のサイズが大きくなってしまうので、アプリごとに適切な判断が必要です。

Google Play でフィルタされていないことを確認

<compatible-screens>: 要素は新しい端末が発売されるたびにアプリをリコンパイルして公開することに対応できないため、AndroidManifest.xml ファイルでこの要素を使用している場合は、使用を中止してください。Nexus 5X は新しい密度バケット (420) を使用するため、この要素を使用する必要がある場合は、マニフェストをアップデートして、Nexus 5X の新しい構成を追加するようにしてください。そうしないと、これらの端末の Google Play でアプリが除外される可能性があります。

M デベロッパー プレビューの終了 3 つのプレビューがリリースされ、最終 OTA リリースが間もなく公開されるため、Android M デベロッパー プレビューを終了することになりました。いただいたフィードバックのおかげで、Android 6.0 はさらにアプリとゲームに優しいプラットフォームになりました。200 以上の国のデベロッパーがこのデベロッパー プレビューを使用して、世界中の Android 6.0 Marshmallow ユーザー向けにアプリを準備しています。

デベロッパー向けリソースがさらに豊富に

Android 6.0 Marshmallow をまだご覧になっていない場合は、developer.android.com/mm にアクセスしてみてください。ランタイム パーミッションDozeApp Standby のアイドル モードアプリの自動バックアップ指紋サポートなど、デベロッパー向けの新しい機能やアプリに関連する重要な変更について詳細を確認できます。

またデベロッパー向けに、Android 6.0 Marshmallow の新機能の利用方法を説明した動画も作成しました。以下をご確認ください。

最終テストとアップデート

最終テストを行い、公開に向けた準備を進めてください。最終テストのための、デベロッパー プレビュー 3 のシステム イメージは10 月初旬まで使用できます。Android 6.0 が正式に公開されると、Nexus の出荷時のイメージ ページから最終イメージを、Android Studio から最終エミュレータ イメージをそれぞれダウンロードできます。

お知らせ: M デベロッパー プレビュー ビルドをフラッシュした端末は、Android 6.0 アップデートを自動的に受け取りません。最初に、正式に公開されているイメージをこれらの端末に手動でフラッシュする必要があります。

アプリを Google Play にアップロード

アプリの準備ができたら、すべてのリリース チャンネル (アルファ版、ベータ版、製品版) のデベロッパー コンソールからアプリを Google Play にアップロードできます。API レベル 23 を対象にしているアプリの場合、Google Play は、Android 6.0 の実行時パーミッション モデルに基づいて、最適化された新しいダウンロードと自動アップデート フローを提供します。ぜひお試しください。

アップデートされたアプリを Android 6.0 Marshmallow および以前のバージョンで正しく実行するには、Google Play の新しくなったベータ テスト機能を使用して、初期フィードバックを取得することをお勧めします。その後、新しいバージョンをすべてのユーザーに公開するときに、段階的ロールアウトを実施できます。

次のトピック

10 月中旬に M デベロッパー プレビュー コミュニティM デベロッパー プレビュー Issue Tracker を終了します。プレビューのバグを登録していて、Android 6.0 の最終ビルド向けにそれらのバグを公開したままにする場合は、AOSP Issue Tracker に新しい問題を登録できます。

Android M デベロッパー プレビューへのご参加ありがとうございました。アンケートに回答し、今年のプレビューがデベロッパーのニーズをどの程度満たしていたかをお知らせください。いただいたフィードバックは、将来のリリース計画に反映します。


Posted by Yuichi Araki - Developer Relations Team