この記事は Benjamin Frenkel, Product Manager, Google Play Instant による Android Developers Blog の記事 "Our big bet on mobile games at Game Developers Conference 2018" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

ユーザーがゲームと出会い、Android アプリ開発者がビジネスの成長を図るうえで Google Play が最高の場所であり続けられるよう、Google はさまざまな取り組みを続けています。2017 年には、ゲームアプリをインストールした Android ユーザーの数は倍増しており、その成長の約 40% は、ブラジル、インド、インドネシア、メキシコなどの新興国市場でした。Google Play ストアだけではなく、多くの Google 製品が成長の鍵を握っています。

  • Google では、先週からゲーム開発者のために Google Maps API を提供しています。これにより、現実世界のデータに基づいてゲーム世界を構築することができ、ゲームプレイに最適な空間を作り出すことができます。
  • マルチプレイヤーゲームをサポートするため、Google Cloud Platform 上に構築されたオープンソースの専用ゲームサーバーホスティング製品「Agones」の提供を始めました。この取り組みは、Google と Ubisoft の協力によって実現しました。
  • 先月の Mobile World Congress では、Android 向け AR 拡張現実 SDKである ARCore バージョン1.0 をリリースしました。これにより、 Android エコシステムの約 100 万台のデバイスに向けて AR アプリやゲームを Google Play で公開することができるようになりました。
  • 視覚・音・動きを使って ゲームユーザーにリーチすることができる Google Play の Click-to-Play 動画広告のベータ版を数か月後に公開する予定です。これにより、みなさんが手がけたゲームをユーザーに向けて紹介することができます。

今週の Game Developers Conference 2018 では、ユーザーが Google Play でゲームタイトルと出会うための新たなツールやプラットフォームを紹介するとともに、みなさんがより優れたユーザー体験を提供できるさまざまな方法を提案しました。

Google Play Instant


Google Play では素晴らしいゲームが多く提供されている中、ユーザーが簡単にゲームタイトルを見つけ、ダウンロードできるようにしたいと考えています。これまでゲームをインストールして実際にプレイするには検索やダウンロードに多くの時間を費やす必要があり、そうした手順は多くのユーザーがゲームを楽しむ上で障壁となってきました。

このたび、Instant Apps をゲームで利用できるようになりました。Instant Apps で開くことで、ユーザーはゲームをダウンロードすることなく試すことができます。今週より、Clash RoyaleWords with Friends 2Bubble Witch 3 Saga といったゲームタイトルのほか、Playtika、MZ、Jam City、Hothead Games からリリースされているゲームタイトルを本機能で利用することができます。




Google では、この新しい体験を Google Play Instant と呼んでいます。試してみるには、Android 端末から Google Play を開き、Instant Gameplay コレクションにアクセスしてください。または、新デザインの Google Play ゲームアプリで「アーケード」にアクセスし、「Instant Gameplay」コレクションからゲームを始めることもできます。Google Play Instant を利用することで、ユーザーは、すぐにソーシャル ネットワークから招待したりマーケティング キャンペーン経由でゲームを共有することが可能になります。

Google Play Instant は現時点ではクローズドベータ版です。ゲーム開発者のニーズをより的確に満たすことができるよう、この機能は Instant Apps フレームワークを拡張しています。たとえば、最大 10MB の APK サイズ、実行可能なコードとゲームアセットのプログレッシブダウンロードのサポート、既存のツールチェーンを使用した NDK やゲームエンジンのサポートなどに対応します。加えて、IDE サポートを追加してより簡単に Instant Apps の開発が行えるよう、Google は Unity や Cocos などのゲーム開発プラットフォームと協力しています。より本格的な展開は、今年の後半以降を予定しています。Google Play Instant の今後の最新情報を入手するには、サインアップしてください。

Jam City, Zynga, King, Hothead Games, Jam City, Playtika, MZ and Manga Mobileといったゲーム開発者のみなさんは、Google Play Instant を使い、新たなユーザーを獲得し、離脱率を下げ、効果的にゲームをクロスプロモーションされました。詳細はこちら

高品質なゲームの開発に向けたGoogle Play Console ツールの提供


素晴らしいゲームを開発できるよう、Google はいくつかの役立つツールも提供します。

  • 新しいゲームや機能のテストと再テストを迅速に行うことができる新しい内部テストトラック。アルファおよびベータテストトラックに加えて提供されるこのテストトラックを利用することで、開発者は数秒以内に最大 100 人のテスターに向けて開発中のゲームを展開することが可能です。
  • 加えて、ローンチ前レポートの「Demo Loops」は、ゲーム内の一連のアクションを事前に定義し、Robo クローラをバイパスした状態で Test Lab のライブデバイスでループさせることができる新しい機能です。


これらは 2018 年に予定されている新機能のほんの一部です。ゲームタイトルへの新たなユーザー獲得に貢献する Google Play Instant に関する追加情報は、今後順次ご案内する予定です。


Posted by Ryosuke Matsuuchi - Developer Relations Team