Google Play サービス 8.3 でのサインインの改善点
2015年12月25日金曜日
[この記事は Laurence Moroney、デベロッパーアドボケートによる Android Developers Blog の記事 "Improvements to Sign-In with Google Play services 8.3" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]
Google Play サービス 8.3 では、Google アカウントでのサインインのエクスペリエンスを大きく改善しました。変更について理解を深めていただけるよう、このブログにデベロッパー向けの解説を連載することとし、今回はその第一弾です。本稿では、ユーザー エクスペリエンスに対する変更、その変更をアプリに実装する方法、Google へのサインイン部分のコーディングをよりシンプルにする API のアップデートを紹介します。Android Marshmallow では、この新しい Sign-In API はデバイスのパーミッションを一切要求しません。旧バージョンの API では、デバイス上のアカウントへのランタイム アクセスを要求していましたが、これは不要になりました。
新しい API では、アプリが要求するパーミッションの初期セットが削減され、こちらに示したとおり、基本的なプロファイル情報に、オプションとしてメールアドレスを追加するようになっています。これでユーザー エクスペリエンスがかなりシンプルになります。まずはボタンそのもの:これまで、サインイン ボタンのブランディングが、実際には Google+ のデータを使用することはない場合でも、サインインに Google+ のデータが必要と誤解するユーザーもいる、というフィードバックを多数いただいてきました。そこで SignInButton のスコープを削減し、ブランディングを再構成、ボタンの表示を「Sign In with Google」(Google へのサインイン)として、Google 標準のブランディング に従い、基本的なプロファイル情報のみを使用するようにしました。
それ以降のユーザー操作もシンプルになりました。以前はこの場面で、デバイスに登録されたメールアドレスから、Google アカウントを選択する画面が表示され、続いて [Create Google+ Profile] ダイアログとパーミッションに同意するダイアログが表示されていました。
それが、ユーザーにアカウントを選択して同意してもらうだけという単一のステップに変更されました。ユーザーが Google+ プロファイルを所有していない場合、作成するステップは省略されています。その後の同意ダイアログは別途表示することになります。アプリがなぜユーザーのカレンダーや連絡先にアクセスするかについて、ユーザーが理解しやすいよう、データが実際に必要になったときのみ、コンテキスト内で認可を求めるのがベストプラクティスです。
これらに変更によって、Google アカウントを使ったサインイン率が向上すると期待しています。
Instacart、NPR One、Bring! など、この新しい API を使用したアプリは既に公開されています。
次回の投稿では、API を変更して Google Sign-In を使用するアプリのコーディングをもっと簡単にする方法について説明します。
Posted by Eiji Kitamura - Developer Relations Team
Google Play サービス 8.3 では、Google アカウントでのサインインのエクスペリエンスを大きく改善しました。変更について理解を深めていただけるよう、このブログにデベロッパー向けの解説を連載することとし、今回はその第一弾です。本稿では、ユーザー エクスペリエンスに対する変更、その変更をアプリに実装する方法、Google へのサインイン部分のコーディングをよりシンプルにする API のアップデートを紹介します。Android Marshmallow では、この新しい Sign-In API はデバイスのパーミッションを一切要求しません。旧バージョンの API では、デバイス上のアカウントへのランタイム アクセスを要求していましたが、これは不要になりました。
ユーザー エクスペリエンスの改善
Google のソーシャル サインイン ボタンを操作するユーザー エクスペリエンスについて、デベロッパーの皆様からのフィードバックが多数寄せられてきました。ユーザーにとってはステップが多く、混乱を招くとのご指摘を多数の方からいただきました。従来のユーザー エクスペリエンスは、まずユーザーがボタンをタッチすると、アカウントを選択するためのダイアログが表示されるというものでした。アカウントに Google+ プロファイルがない場合、ここで作成しなければなりません。さらに、アプリで必要とされる情報のタイプに基づいてパーミッションを付与する必要があります。従来はこのような手順を踏まないと、アプリにサインインできませんでした。新しい API では、アプリが要求するパーミッションの初期セットが削減され、こちらに示したとおり、基本的なプロファイル情報に、オプションとしてメールアドレスを追加するようになっています。これでユーザー エクスペリエンスがかなりシンプルになります。まずはボタンそのもの:これまで、サインイン ボタンのブランディングが、実際には Google+ のデータを使用することはない場合でも、サインインに Google+ のデータが必要と誤解するユーザーもいる、というフィードバックを多数いただいてきました。そこで SignInButton のスコープを削減し、ブランディングを再構成、ボタンの表示を「Sign In with Google」(Google へのサインイン)として、Google 標準のブランディング に従い、基本的なプロファイル情報のみを使用するようにしました。
Instacart、NPR One、Bring! など、この新しい API を使用したアプリは既に公開されています。
Posted by Eiji Kitamura - Developer Relations Team