[この記事は Magnus Hyttsten、Play サービスチーム、デベロッパー アドボケートによる Android Developers Blog の記事 "Google Play services 7.8 - Let’s see what’s Nearby!" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]

8 月 13 日、Google Play サービス 7.8 がリリースされました。このリリースでは、2 つの新しい API が追加されています。Nearby Messages API は近隣のデバイスやユーザーの間での単純なやりとりを可能にし、Mobile Vision API はリアルタイムのオンデバイス ビジョン テクノロジーを利用した、ビジュアル世界を表現するアプリの作成に役立ちます。また、既存の API を最適化し、新機能を追加しました。ビデオで概要をご確認いただくか、以下の内容をお読みください。


Nearby Messages

Nearby Messages には、近隣のモバイル デバイスやビーコンを検索して通信するためのクロスプラットフォーム API が導入されています。Nearby では Bluetooth、Wi-Fi、および不可聴のサウンドを使用して、デバイスを接続します。また、Android と iOS の両方で動作します。Nearby Messages の詳細については、このドキュメントリリースのブログ投稿を参照してください。

Mobile Vision API

新しい Mobile Vision API がいよいよリリースされました。Mobile Vision には 2 つのコンポーネントがあります。

Face API は、開発者が画像やビデオから人間の顔を検出することを可能にします。この API は Android FaceDetector.Face API よりも高速かつ精度が高く、より多くの情報を提供します。あらゆる方向で顔を検出でき、開発者が目、鼻、口などの目標物を検出して、笑っている顔や目が開いている顔を識別することができます。アプリケーションには写真、ゲーム、ハンズフリーのユーザー インターフェースが含まれています。

Barcode API を使うと、アプリが、デバイス上のバーコードをあらゆる方向からリアルタイムに認識できるようになります。幅広いバーコードがサポートされ、複数のバーコードを同時に検出できます。詳細については、Mobile Vision のドキュメントを参照してください。

Google Cloud Messaging

最後に、Google Cloud Messaging についてご紹介します。この Google のシンプルで信頼性の高いメッセージング サービスでは、ローカリゼーションをサポートするために、Android 向けの通知が拡張されました。サーバーから通知を作成する場合、適切な body_loc_key、body_loc_args、title_loc_key、および title_loc_args を設定します。GCM では現在のデバイスのロケールに基づいて通知の表示が処理され、デバイスに表示するメッセージを選択する手間を省けます。詳細については、このドキュメントを参照してください。

Android M リリースに対応するために、GCM メッセージングに優先度「高」および「標準」を追加し、GCM によるメッセージ配信の制御を向上させました。たとえば、チャット メッセージの通知、音声通話の着信通知など、すぐにユーザーに知らせる必要があるメッセージに高い優先度を設定します。そして、その他のメッセージは優先度を標準に設定し、アプリのパフォーマンスに影響を及ぼすことなく、最も消費電力の少ない方法で処理されるようにします。

SDK 利用開始!

Android SDK Manager から Google Play サービス SDK をダウンロードして、すぐに開発を始めましょう。
Google Play サービスや利用可能な API の詳細については、Google デベロッパーのドキュメントをご覧ください。

Posted by Ryuichi Hoshi - Developer Relations Team